ニューウェーブ漫画相談室

マニアック目な漫画感想ブログです 読んだ漫画一覧はこちら http://booklog.jp/users/satsuma0122

一部の漫画好きから多大な支持を得た前作『成程』から2年9か月、平方イコルスンの新刊『駄目な石』が発売された。小説家志望であったというイコルスンの漫画の最大の特徴は、「独特のセリフ回し」と称される登場人物同士のユニークな掛け合いだ。前作今作ともに女子高生や女子大生がだべるだけという内容の短編集となっている。加えて、基本4ページ完結、コマ割りは3段組みのみ、モノローグなどは一切なく会話のみで話が進む、というスタイルは一貫している。非常に極端な構成で、会話シーンを見せることに特化している、という印象を受ける。

イコルスンによる「独特のセリフ回し」を構成する要素の一つは「語感」にある。


『駄目な石』コマ5
『駄目な石』p14

若い女子が主体の物語にもかかわらず、古風な単語を使っての会話が繰り広げられる。普段われわれが日常生活で使わないような言葉は聞きなれない分、響きが面白く感じる。「語感」の面白さもあって、本作の帯には「声に出して読みたいコミックです。」などと書かれている。なるほど、確かに。朗読に向いてそうではある。

ただ、イコルスンの「独特のセリフ回し」のもう一つの特徴として会話の「リズム」があると思われる。 上でも書いたが、イコルスンの漫画は登場人物同士の会話を魅せることに特化しており、画面作りの節々にもそれが見受けられる。

『駄目な石』コマ4
『駄目な石』p33


会話を魅せる工夫として、異常に詰め込まれたセリフ、吹き出しの小分け、吹き出しのコマ跨ぎ、吹き出しの重ね、吹き出しなしのセリフの多様、などが多く見られる。どれも会話の臨場感、リズムを増すための仕掛けである。セリフが全て手書きなことも画面の温かみが増す結果となっており、実際の日常会話の風景を見ているかのような感覚で読むことができる。会話の「リズム」を画面全体で作っているようだ。
以上のような「語感」と「リズム」によってイコルソン漫画の「独特のセリフ回し」は形作られている。それも含めて、朗読に向いてそうである。

会話を魅せるユニークなスタイルを確立しているイコルスン作品だが、セリフを画面に詰め込みすぎて読みにくい印象があった。『成程』の頃は特にその嫌いが強かった。
ただ、最近発表された作品はずいぶん読みやすくなったように感じる。輪郭線を太くしたり、書き文字を大きくしたり、背景を簡略化したりと、読みやすくなるような細やかな工夫がされている。実は、1ページ当たりのセリフの数は『成程』と『駄目な石』で違いはない(前者25.8個/ページ、後者25.3個/ページ)。 話の密度は落とさずに読みやすくする新しいスタイルを形成しつつある。
現在、イコルスンはwebマガジン『トーチweb』にて新作『スペシャル」を連載中だ。同作は作者の初長期連載であり、また画面作りにおいても、3段組みにとらわれない自由なコマ割り、モノローグの挿入、等の新しい取り組みが垣間見える。これからもユニークさはそのままで、読みやすい漫画を描いてもらいたい。イコルスン漫画を一部の漫画好きの界隈に留めておくのは、非常にもったいないと思う。 

あんまりにもブログ更新してないので、苦肉の策。自分用メモ。

・『とんかつDJアゲ太郎(2)』(小山ゆうじろう/イーピャオ)

シュール系ギャグかと思いきや、しっかりDJカルチャーを紹介するサブカル漫画。
出落ちにならずに勢いが続くか。
 
 
・『帝一の國(11)』(古屋兎丸)

シリアスな笑い漫画。
帝一が最近情けないので頑張ってほしい。
 
 
・『ばらかもん(11)』(ヨシノサツキ)
ばらかもん(11) (ガンガンコミックスONLINE)
惰性購読。
アニメは無事終わったのかしらん。
 
 
・『ゴールデンカムイ(3)』(野田サトル)
ゴールデンカムイ 3 (ヤングジャンプコミックス)
次世代のヤングジャンプ看板枠。
次は何を食べるのか。
 
 
・『ヴォイニッチホテル(3)』(道満晴明)

9年に渡る連載の末、堂々完結。
道満先生の漫画が読める喜び。
 
 
・『波よ聞いてくれ(1)』(沙村広明)
波よ聞いてくれ(1) (アフタヌーンKC)
沙村その1。
連載してるのは聞いてたが、内容は全く知らない。シリアスなのかギャグなのか。
 
 
・『ベアゲルター(2)』(沙村広明)
ベアゲルター(2): シリウス (シリウスコミックス)
沙村その2。
前の巻の内容で覚えてるのがエクササイズ拷問くらい。読み返さなきゃ。
 
 
・『ヒストリエ(9)』(岩明均)
ヒストリエ(9) (アフタヌーンKC)
ヒストリエ新刊だぞー!
こちらも久しぶりの新刊で、前まで何やってたか覚えてない。読み返そう。
 
 
・『宝石の国(4)』(市川春子)

市川春子の新刊もきたぞー!
表紙のフォスがすごいダンディ。
 
 
・『少女ファイト(12)』(日本橋ヨヲコ)

ヨヲコもきたぞー!毎回限定版の表紙がせこいぞー!
刊行ペース早えーと感じたけど、11か月に一回しか出ていない...私の体感時間の問題だった。
 
 
・『お尻触りたがる人なんなの』(位置原光Z)
お尻触りたがる人なんなの
位置原先生の新刊!
タイトルからもう位置原漫画。マニアックな性癖に期待。
 
 
・『とめはねっ!鈴里高校書道部 (14)』(河合克敏)
とめはねっ!鈴里高校書道部 14 (ヤングサンデーコミックス)
完結!
望月さんが非常に好きなヒロインだったので、どう落としたのか楽しみ。
 
 
・『夕空のクライフイズム(5)』(手原和憲)
夕空のクライフイズム 5 (ビッグコミックス)
kindleでの刊行が遅いので、まだ4巻も読んでないんだよなぁ......
小学館さん、お願いしますよぉ。
 
 
・『それでも町は廻っている(14)』(石黒正数)
それでも町は廻っている 14巻 (ヤングキングコミックス)
5月の締めはそれ町で。
なんという贅沢。 

 2014年も年の瀬。読んだ漫画やらまとめる。

私が今年読んだ漫画は238冊(1221日現在、参照URLhttp://booklog.jp/users/satsuma0122)。去年は300冊強読んでいたのでだいぶ減ってしまっている。残りの10日も注目漫画が発売されるのでもう少し増えるだろうけど、300冊はいかないだろう。来年はもっと読もうと思うさっき去年の記事読み返したら、同じこと書いていた。うーん、具体的な行動設定が必要。

 

あと、今年は電子書籍を本格的に導入し始めた。買った漫画の9割以上は電子書籍。紙媒体より発売が遅い、解像度が低い、等のデメリットを考慮しても、手軽に買える魅力が勝った。複数のマーケットの掛け持ちが面倒だからキンドルオンリー。来年以降も電子書籍中心でいくつもり。出版社が本気になるように、もっと普及してくれ。あと、KDPも今後は注目していきたい。出版革命は道半ば。

 

次に、読んだ作品の中で面白かったものの感想を。読んだ冊数は少なかったが、面白い漫画には沢山出会えた。

 

 

<長期連載完結漫画>

・『もやしもん』(石川雅之)


 高校生の頃から読んでいる作品なので、完結は感慨深い。

 

・『聲の形』(大今良時)

 

 この文章を読んでいる人には最早説明不要か。実のところ、私はまだこの作品を消化しきれていない。年末年始に読み返す予定。

 

 

<短期連載完結漫画>

・『満月エンドロール』(野村宗弘)

 

ワンアイディアを上下巻にうまくまとめたと思う。野村漫画のいい意味で緊張感のないヘタウマな雰囲気と重いテーマが意外にマッチしていた。後読感が気持ちいい。

 

・『わたしの宇宙』(野田彩子)

 

新人漫画家による漫画メタ漫画。チャレンジングで荒削りながら、物語をまとめた作者の今後に期待したい。

 

 

<恋愛漫画>

『終電にはかえします』(雨隠ギド)

 

 百合漫画だけど、登場人物は女同士とか気にせず恋をしているから恋愛漫画枠で間違ってない。あんまり得意じゃないジャンルだけど楽しく読めた。

 

 

<ギャグ漫画>

『幻想ギネコクラシー』(沙村広明)

 

 沙村さんのギャグ漫画が大好きだ。時事ネタなし縛りだが、着眼点のユニークさやギャグの切れ味は相変わらず。ライフワーク的に続けていってほしい。

 

『ニコニコはんしょくアクマ』(カレー沢薫)

 

 残念オタク女子を題材にしている、いつものカレー沢漫画。6コマのコマ割りはネタを詰め込むだけ詰め込むカレー沢さんのスタイルに合っている気がする。

 

 

<フェチ漫画>

『富士山さんは思春期』(オジロマコト)

 

 安定の富士山さん。富士山さんはビジュアルも勿論素晴らしいけど、おっとりした性格もまたよい。

 

『シャーリー』(森薫)

 

 森薫の趣味全開のメイド漫画。異様なまでの13歳メイドへの執着心。その煩悩から生み出される美しい画面と物語。流石森薫。

 

 

<スポーツ漫画>

『夕空のクライフイズム』(手原和憲)

 

 個人的に注目しているスポーツ漫画。丁寧な解説でサッカー知らない私でも読みやすい。ちょっとずれているキャラ同志の掛け合いも面白い。今後に期待。

 

<料理漫画>

『甘々と稲妻』(雨隠ギド)

 

 今年は例年以上に料理漫画が多かった印象。どの料理漫画もそれぞれ特徴を出していたけど、漫画としての面白さはやっぱりこの作品が一歩抜きん出ていたと思う。料理描写も丁寧で料理もおいしそうだし、ホームコメディとしてもしっかりしている。今、個人的に一番続刊が待ち遠しい漫画。

 

 

<サスペンス漫画>

『白暮のクロニクル』(ゆうきまさみ)

 

 ベテランゆうきまさみ。物語と設定の練り方がとにかく丁寧。ベーシックな画面の作り方も読みやすい。安定感抜群。漫画読みなれてない人にもおすすめしたい。

 

『累』(松浦だるま)

 

 このマンの20位以内に入っていなかったのは残念。キャラクタの精神の内の内までえぐりこんでくるストーリーはまさにサスペンスの面白さ。ハラハラドキドキさせられる。表紙も含めて絵も強い。物語をどう収束させていくか、今後の展開が見物。

 

 

<ホラーSFギャグ漫画>

『ムシヌユン』(都留泰作)

 

 今年一番のわけのわからん漫画。生理的嫌悪感を抱かせてくる主人公のキャラクタが物語の芯であり、彼の行動次第で漫画自体がホラーにもSFにもギャグにもなる。私の中の、このキャラクタがすごい上位入賞。とにかく変な漫画。

 

 

 ここからなんとなくランキング形式。私の今年読んだ中で、特に脳汁出させてもらった漫画達。

 

 

10位>

『からかい上手の高木さん』(山本崇一朗)

 

 イジり女子イジられ男子コメディ。恋人未満の男女関係を楽しむという読み方もあるが、本流としては、女子にイジられ願望のある男子向け、というニッチなニーズに対応した漫画。漫画業界の懐の深さを思い知らされる。

 

 

9位>

『春風のスネグラチカ』(沙村広明)

 

 沙村のギャグでない真面目な単巻歴史物。骨太なストーリーにも関わらず重くなりすぎず、キャラクタには沙村的エンタメ要素が盛り込まれている。というかツンデレ禿オヤジが強すぎる。ツンデレ禿オヤジ漫画。

 

 

8位>

『ニッケルオデオン』(道満晴明)

 

 道満晴明の安定感。他の漫画家には真似できない道満ワールド。本作は終わってしまったが、読み切りワンアイディアが一番合っている漫画家だと思うので、どこかで読み切りをずっと描き続けてほしい。

 

 

7位>

『蟹に誘われて』(panpanya

 

 panpanya独特のモノクロチックな画面作りと夢の中のようなストーリーはそのままに、前作『足摺り水族館』よりわかりやすい話が増えた印象の今作。漫画サブカル最前線には違いない。

 

 

6位>

『白馬のお嫁さん』(庄司創)


以前感想を記事に書いた作品

 「産む男」による、嫁探しジェンダーコメディー。こんだけ面白いんだから話題沸騰だろと思っていたのだが、ツイッター等で検索する限り、あんまり売れてない。中途半端なとこで打ち切りにならないことだけを願う。

 

 

5位>

『千年万年りんごの子』(田中相)

 

 全3巻という丁度いい長さで、美しい完結を迎えた本作。このマン50位以内に入っていないのが残念。昨年のランキングに入っていたから仕方ないのだが。最初から最後まで物語に無駄がないところが非常に好み。後世に残ってもいい傑作。

 

 

4位>

『濃縮メロンコリニスタ』(ニャロメロン)

 

 ギャグ漫画界の救世主ニャロメロン。型にはまらない構成の4コマ漫画は衝撃的。本作はwebで連載していた4コマを集めたものなので玉石混合だが、十分ニャロメロンの才能は感じ取れる。本格的な商業紙連載も始めており、今後に期待の漫画家。

 

 

3位>

『子供はわかってあげない』(田島列島)

 

以前感想を記事に書いた作品
 様々な要素をちりばめながら、最終的に王道のボーイミーツガールで収束する本作。上下巻というまとまりのよさもあり、おそらく私が今年一番読み返した漫画。下巻後半は何度読んでも脳汁とか何かんや出る。

 

 

2位>

『タケヲちゃん物怪録』(とよ田みのる)

 

 世界一不幸な女の子が幸せになるまでの物語。物語の畳み方に定評のある(私個人の意見だが)漫画紳士とよ田みのるによって、本作も美しい完結を迎えた。最終巻を読み終えて、全ての主要キャラクタが「キャラクタの寿命」を出し切ったように感じた。とよ田漫画の根底に流れる「優しさ」が最終巻に濃縮されている。素晴らしい漫画だった。

 

 

1位>

『ちーちゃんはちょっと足りない』(阿部共実)

 

 読み終わった時に、今年の一番はこの漫画だ、と確信した。ここまで感情を揺さぶられる漫画に近年出会っていない。日常描写で下地を固めてからの急展開、真綿で締め付けるように追いつめられるキャラクタ描写、そして解釈の分かれるラスト。一冊の漫画に詰め込む物語の構成としてこれ以上ないと思う。間違いなく名作。

 

 

 以上。今年もよい漫画に沢山出会えてよかった。この文章を読んでくれている皆様にも良い漫画との出会いがありますように。



 男女の性を主題とした物語は多く存在する。一般的な男女の性差は勿論のこと、ニューハーフや同性愛、性別違和(性同一性障害)、
両性具有、男の娘なども広義に性を扱っているといえる。今回レビューする『白馬のお嫁さん』では、男女の性を分ける新たな変数が創造される。

 本作では遺伝子デザインによりY染色体が改造された「産む男」が登場する。まず肉体的特徴について整理する。「産む男」は、生殖機能以外の体は女だが産み出せる配偶子は卵子でなく精子、ただし妊娠は可能、というなんとも奇妙な存在である。肉体的な性の特徴の中で配偶子と妊娠を別物として扱ったのがユニークで、「産む男」というネーミングは非常にわかりやすい。一方、精神的には「産む男」は基本的には男そのもののようだ。同作者の作品で同じ「産む男」を題材とした『三文未来の家庭訪問』の中で産む男は行動パターン(思考)が女性と違う(p143)と描写されている。ただ、ただ、主馬は恋愛対象が「産まない男」で、泰三は「脳がより女性に近い(本作p221)」と学から言われているが恐らく恋愛対象は女性であることからわかるように、「思考」と「恋愛対象」は作中で明確に区別されていると考えられる。

 以上のことから、庄司作品中の性における肉体的特徴と精神的特徴を以下の表にまとめた。

 

表 性的特徴の分類
 
『白馬のお嫁さん』

 上でも述べたが、本作において配偶子と妊娠を別物としたことが新しいアイディアであり、自由な変数が一つ増えたことにより性のバリエーションは広がる。表に示す以外の変数が登場する可能性もあるし、変数に入力される値として男と女の中間も考えられる。そして、性の多様化から導かれるものは、恋愛の多様化である。

 恋愛は、淡泊な表現をすれば、性と性の関係であり、性の種類が増えることで性と性を結ぶ恋愛の形も増えていく。作者はインタビューでも「「恋愛」がメインテーマ」で「恋愛テーマに関しても常識をいったん壊して、より普遍的な結論にたどりつきたい」と語っている(http://afternoon.moae.jp/news/1736:アフタヌーン公式HP)。一巻は登場人物の紹介に終始した。今後、新たな性により今まで読者が想像もしたことのない新たな恋愛が描かれることを期待したい。

 



 大人と子供の違いとは何か。ボーイミーツガールという言葉があることからわかるように、少年少女の期間にしか成立しない物語がある。では何故、子供でなくてはいけないのか。

 書道、水泳、オカマ、新興宗教、超能力、などの様々な要素を詰め込んだ本作だが、大筋は王道のボーイミーツガール(というかガールミーツボーイ)となっている。情報量は多いがそれぞれの要素はリンクしており、読み進めるうちに点と点が繋がっていく感覚が味わえる。それぞれの要素を結ぶ共通事項は、作品タイトルでもある『子供はわかってあげない』にある。

 本作のタイトルは1959年公開のフランス映画『大人は判ってくれない』(フランソワ・トリュフォー)のパロディとなっている。注目すべきは『子供はわかって「あげない」』の「あげない」の部分だ。「あげない」からは明確な否定の意思が感じられる。少し飛躍して言い換えれば「我儘」とも表現できる。子供は我儘である。加えて、大人は子供の我儘を許容してくれる存在であるべきである。

 物語開始時の主人公二人は聞き分けのいい子供だ。サクタさんは「サクタさんてひんまがってないし(上巻 34p)」とモジくんに称されているし、モジくんはおじいさんの習字教室の代打をすんなり引き受けている。そんな変化に乏しい道を歩んできた二人が出会い、偶然に偶然が重なるうちにそれぞれに転機が訪れる。サクタさんは絵に描いたよーなシアワセ家族で生活しているにも関わらず実の父親を探すという選択肢をとるし、モジくんにしても後先考えずサクタさんを探すために走り回る。安全な道を選ばず、自分の意思と衝動を最優先して「我儘」な行動をとるわけだ。「あなたは今までまっすぐに生きすぎたんです(下巻 153p)」と評価されるようなサクタさんは、自分が取った我儘な行動が周りに迷惑を与えないか不安に駆られる。しかし彼女の予想に反して、周りの大人達、母親や明大、は我儘を全て許容してくれる。「子供は我儘でいいよ」と教えてくれるのだ。

 大人になれば我儘でいられないわけではない。サクタさんの父親は、明大の助けで我儘を突き通す。重要なのは、我儘を受け入れてくれる人がいる事だ。子供にとっての受け入れてくれる存在が大人である。子供は我儘を許され大人は許してあげる、という構造を知ることで子供は大人へと成長していく。

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