ニューウェーブ漫画相談室

マニアック目な漫画感想ブログです 読んだ漫画一覧はこちら http://booklog.jp/users/satsuma0122

11月、年の瀬ですね。皆さん、漫画読みましょう。


 11/04 『ナイトメア・ファンク(4)』(竹村 洋平)


予知夢刑事と殺し屋コンビが主人公のサスペンスアクション。
今巻から紙と電子が同時発売でめでたい。

11/06 『実は私は(14)』(増田 英二)


人外ドタバタラブコメディ。
勢いの落ち方が止まらないので、そろそろ購読しんどい。

11/06 『ホクサイと飯さえあれば(2)』(鈴木 小波)


画面作りが素晴らしい鈴木小波の一人飯漫画。
飯を作る課程を中心に描かれており、食べる描写が少いのがユニーク。

11/12 『ニコニコはんしょくアクマ(2)」(カレー沢 薫)


カレー沢先生の新作!オタク女子とインキュバスの共同生活。
いつものカレー沢作品のノリだけど、題材が好み。

11/13 『第七女子会彷徨(9)』(つばな)


少し不思議女子高生ファンタジーも9冊目。
8巻もKindleで出てないから読めてないけど。

11/14 『乙嫁語り(8)』(森 薫)


中央アジア嫁さん物語。
これまでも色々なタイプの嫁が出てきたけど、
森先生のフェチストックは切れることがなさそう。

11/16 『花のズボラ飯(3)』(水沢 悦子/久住 昌之)


ズボラ飯新作。久しぶり。
うさ沢悦くん先生の作風は好きなので頑張ってほしい。

11/16 『ちひろさん(4)』(安田 弘之)


ちひろという女性のかっこいい生き様を描いた作品。
おおざっぱに言えばヒーロー物。エンターテイメントに近い。

11/20 『姉のおなかをふくらませるのは僕(2)』(恩田 チロ/坂井 音太)


二人暮らしの姉弟が主人公の飯漫画。
飯描写と姉弟の日常描写のバランスが良い。


11/20 『宝石の国(5)』(市川 春子)


キラキラ宝石擬人化ファンタジー。
そろそろ展開を大きめに動かしてほしいなぁ。

11/20 『シドニアの騎士(15)(完)』(弐瓶 勉)



鬼才弐瓶勉によるSFロボラブコメアクションも最終巻。
ラブコメは14巻で完結したので、後はアクションの閉め。どうなったのか楽しみ。

11/20 『累(7)』(松浦 だるま)



顔を奪う能力をもった醜い女性が主人公のサスペンス。
強い引きだった前巻のラストからどう動いているか。

11/20 『ランド(2)』(山下 和美)



ベテラン山下和美が描く新境地の村社会物。
1巻ラストで大きめの仕掛けも判明した。どう料理するのか。

11/25 『町田くんの世界(2)』(安藤 ゆき)


ただ「人が好き」な町田くんの物語。
恐らくKindleで出るのは3か月後。悲しい。

11/26 『よつばと!(13)』(あずま きよひこ)


待ってました、2年8ヶ月ぶりの最新刊!
また新作が読める幸せ。首を長くして待とう。

先月の漫画感想まとめ。

先月読んだ漫画は44冊。ちょっと少な目。
新規開拓そこそこやったけど、単巻が多い。

先月の個人的ベストは『甘々と稲妻』
一巻から、ずーっと素晴らしく面白い。
自分好みの漫画過ぎる。子供の成長物語大好きだ。
 それも単発でなく長期的に計画を立てて
丁寧に丁寧に描いてるのがホントに良い。読んでない人は読もう。

『いかづち遠く海が鳴る』は個別で記事も書いたけど、
表面上はエンタメでありながらトリッキーな仕掛けがしてありユニーク。
『惰性67パーセント』もダメ大学生の生態をエロコメの形で提供してくれてて良い。
キャッチ―でわかりやすい絵柄も好み。
『たびしカワラん!』『俗の金字塔』あたりの
問題作にも手を出せて良かった。今後注目したい漫画家さんが増えた。

新刊じゃない作品だと、
『白い狸 横山旬作品集』『夏服に着がえれば』『夜をとめないで』
あたりが面白かった。どれも創作への情熱溢れる作品だった。オススメ。

こんなところかな。今年もあと3か月だけど、頑張って漫画を読みましょう。











































皆さん、来月も漫画を読みましょう。私生活に影響が出ない範囲で。


10/03 『とんかつDJアゲ太郎(4)』(小山 ゆうじろう/イーピャオ)


最近そこら中でコラボ広告等を見かけるようになったとんかつDJ。
作風も題材もサブカル寄りの作品だと思うんだけど...大手出版の力は偉大。


10/06 『古屋兎丸初期短篇集 禁じられた遊び』(古屋 兎丸)


兎丸の初期短編集というだけで嫌な予感がするのに、タイトルも狂気の香り。
初期短編集は作風の模索とかが感じれる場合が多いので楽しみ。


10/07 『或るアホウの一生(1)』(トーテムポール)


ヒバナの創刊号で目についた、個性派将棋漫画。
主人公のキャラクタが非常に良い。すごく良いアホウ。


10/09 『花とアリス殺人事件』(道満 晴明/岩井 俊二)


道満先生が原作付きで漫画描くと聞いて、どうなるもんかとハラハラしてたら、
いつも通りの道満漫画。原作読んでないけど多分、原作に忠実じゃない。


10/09 『応天の門(4)』(灰原 薬)


平安時代の朝廷が舞台の探偵物、だと思ってたけど最近はサスペンス要素強め。
歴史物と探偵物の組み合わせはユニークだけど、バランスが難しそう。


10/09 『重版出来!(6)』(松田 奈緒子)


漫画製作現場のパッションを熱く描く職業物。
グラビアから装丁まで周辺の人々も色々描いてきたけど、次は何かな。


10/09 『アルスラーン戦記(4)』(荒川 弘/田中 芳樹)


アニメは無事に終わったのか荒川先生の戦争物。
戦争物といっても軍略とかよりも、個の力でごり押す展開中心だけど。


10/13 『涙雨とセレナーデ(1)』(河内 遙)


10/13 『リクエストをよろしく(1)』(河内 遙)


河内先生の新作ということで作家買い。内容は全く知らない。
『関根くん』はスゲー好きだったんだけど、今回はどうかな。


10/13 『ちはやふる(29)』(末次 由紀)


競技かるた漫画も29巻。刊行ペースの早さは素晴らしい。
が、Kindle化がワンテンポ遅れる作品なので微妙に話題に着いていけない。電子派の辛いところ。


10/15 『秋津(2)』(室井 大資)


まさかの続刊。室井大資によるクレイジーな父親相手に常識的な息子が頑張るギャグ漫画。
ギャグのテンポが軽快で良い。


10/16 『だがしかし(3)』(コトヤマ)


アニメ化も決定して絶好調の駄菓子ギャグ漫画。
kindleはどうせ出るの遅れるけど気長に待とう。


10/19 『プリマックス(2)』(蒼木 雅彦/柴田 ヨクサル)


柴田ヨクサル原作の、カワイイの星を目指す男子高校生の話。
絵柄は違うのにヨクサル節全快で、ホントに狂ってる。


10/23 『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(3)』(竜田 一人)


原発作業員によるレポ漫画の最終巻。
原発への意見等どうこうは色々あるだろうが、純粋にレポ漫画としてクオリティ高い。


10/23 『先生の白い嘘(4)』(鳥飼 茜)


とにかく読んでて重い気持ちになるジャンダーの不平等を題材とした作品。
怖いもの見たさで毎回楽しみにしてる。今回はどんなエグいエピソードが来るか。



 歴史上、権力を持ちどんな願いも叶う立場にありながら、人格が伴わず自由奔放に権力を振りかざす王が沢山いたことだろう。裸の王様のイメージである。王程度ならまだよかっただろうに、今作の主人公の「かおちゃん」は全知全能の神であり余計にタチが悪い。

 p14
p14より引用 全知全能の神「かおちゃん」 見た目は普通の可愛い女性。

 かおちゃんは全宇宙どころか平行宇宙も含めた全世界を統べる神であり、全ての宇宙の情報を知り自分の思うように世界を作り変える力を持っている。

p136
p136より引用 様々な宇宙の報告を聞くことが「ご公儀」とのこと。

p116
p116より引用 「友達が欲しい」という願いを叶えるため友達を創るかおちゃん。

 そんな全知全能の神であるかおちゃんだが、「とっても退屈」(p17より引用)しているらしく、公儀をサボって人間界に遊びに行ったと自由気ままに行動する上、言動もコロコロ変わるため、配下は振り回されっぱなしである。失敗を犯した時間軸ごと切り取ったりと、神の力を使ってやりたい放題。スケールの大きい、愚君と言える。全知全能の神でありながら人格が伴っていないというのがアンバランスで面白い。

p115
p115より引用 かおちゃんは非常に直情的。それに振り回される配下。


p88
p88より引用 気に入らない時間軸の切除なども可能なよう。

 そんなかおちゃんが恋に落ちたところから物語は始まる。しかも恋の相手は神などではなくただの人間である。名前は鮫島晃一(通称こうちゃん)。こうちゃんと一緒にいたいかおちゃんはあの手この手(神の力)を用いてこうちゃんと一緒になろうとする。だが、上手くいかない。全知全能の神の願いなのになんで?
p13
p13より引用 鮫島晃一(こうちゃん)。かおちゃんの意中の相手。

p100
p100より引用 すっかり恋する乙女のかおちゃん。神なのに。

 作者である野田彩子の前作『わたしの宇宙』を読んだ方なら「鮫島晃一」の名前と容姿に覚えがあるだろう。それもそのはず、前作や他の野田彩子作品にも鮫島晃一は何度か登場している。スターシステムなのか。しかし、『わたしの宇宙』の中での鮫島晃一の役割は非常に特殊であった。漫画の登場人物が自分自身が漫画の登場人物であると自覚するという漫画メタ漫画でる『わたしの宇宙』の中で、鮫島晃一は意のままに世界を操る存在として登場し、思わせぶりな言葉を吐き退場していく。さながらメタの代弁者である。それでは、今回の鮫島晃一はどうなのか。

p128
p128より引用 神の予想の外を行く鮫島晃一。何者なのか。

 ここで一つの仮説を提唱したい。それは前作『わたしの宇宙』と今作の設定が部分的にリンクしている説である。そして鮫島晃一は「漫画のキャラクター」として作品内に配置されている、と私は予想する。鮫島晃一はスターシステムの登場人物の一人として、全知全能の神であるかおちゃんの恋愛の相手という役割を持って作品内に配置されている「キャラクター」ではないのか。「漫画のキャラクター」であるがゆえ、死んでも蘇るし、何度でもかおちゃんの目の前に現れる。鮫島晃一は自分がキャラクターであることを自覚しているが、自由奔放な神の相手という役割が嫌になっている。その結果が、「おれはただ、普通に生きて普通に死にたいだけだ。」「ひとつの社会に溶け込んで。」(p149より引用)というセリフに出てきているのではないか。そして、漫画の世界をかおちゃんは恐らく知覚できていない。全知全能の外側に、メタの世界が広がっている。
 あくまで一つの仮説で多分間違っている。ただ、前作では一筋縄ではいかないメタ構造で読者を楽しませてくれた野田彩子なので、今作も予想の斜め上を行くストーリーを期待している。できれば、かおちゃんに幸あれ。




先月の漫画感想総括。相変わらずツイッターの感想の羅列。

読んだ総数41冊。先月の100冊ごえからの落差は大きいが、まぁ通常営業はこれくらい。まぁこれを毎月でだいたい年間500冊ペース(既に464冊)。

先月一番面白かったのは『宇田川町で待っててよ。』。新刊じゃないけど。葛藤のあるBLで非常に好み。今月は他にもBLとか百合とかその辺に頑張って手を出した。『エトランゼ』シリーズとか『加藤さん』シリーズとか。元々恋愛物は好きで、BLも百合もまぁ根本は一緒なので、これからも色々挑戦していきたい。

連載作品の新刊で面白かったのは、『とんかつDJアゲ太郎』とか『ダンジョン飯』とか『リューシカ・リューシカ』とか『ちはやふる』あたり。安定。『私を連れて逃げて、お願い』は前の巻から非常に伸びた。良い。

新刊以外だと、『愛の時間』は素晴らしかった。いい漫画だった。キンドルのセールでたまたま買ったけど、こういう出会いも大事だなぁ。

以上。来月も良い漫画と出会えますように。













































 

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