ニューウェーブ漫画相談室

マニアック目な漫画紹介ブログです。 どういうジャンルを取り扱っているかは、『カテゴリー』の『年間漫画まとめ』を参照頂くとわかりやすいかと。

2015_07買いたい新刊漫画

7月のチェックすべき新刊リスト。
月初めに新刊チェックするようになってアンテナ広がった。
習慣にしていこう。

・07/04『僕だけがいない街(6)』(三部けい)

本格派サスペンス新刊。アニメ化めでたい。

・07/04『燐寸少女(2)』(鈴木小波)

余にも奇妙な物語のようなウィットに富んだ短編集。画面作りが独特で楽しい。
 
・07/06『俺と悪魔のブルーズ(5)』(平本アキラ)

先月発売の予定だったが今月に延期。ホントに出るの?
 
・07/08『実は私は(12)』(増田英二)

アニメ化を控えるドタバタコメディ。長期連載になってきて勢いが衰えないか心配。
 
・07/08『新装版 うさぎドロップ(10)(完)』(宇仁田ゆみ)

完結。10巻は後日談らしいけど、時系列的にどこらへんが来るのか。
 
・07/09『少女終末旅行(2)』(つくみず)

終末世界での日常系。『BLAME!』の世界を少女二人が旅してるみたいな感じ。
 
・07/10『ニンジャスレイヤー(5)~ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ~1』(余湖裕輝 他)

アイエエエエエエエ!?ナンデ!?「~ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ~」単巻完結しないのナンデ!?
 
・07/10『アオイホノオ(14)』(島本和彦)

安定枠。しかし前回どんな話で終わったっけなぁ。
 
・07/13『ちはやふる(28)』(末次由紀)

待ってましたの新刊!太一はどうなるんだ!
 
・07/17『高嶺と花(2)』(師走ゆき)

主人公二人のキャラが強いドタバタ少女漫画。オーソドックス感が魅力。
 
・07/23『高杉さん家のおべんとう(10)(完)』(柳原望)

完結。後半は惰性どころか苦しみながら読んでた。引き伸ばし過ぎだ。
 
07/23『オールラウンダー廻(17)』(遠藤浩輝)

いよいよ長期連載の格闘技漫画。なんやかんや安定感がある。マキちゃん頑張れ。
 
・07/23『蝉丸残日録(1)』(ツナミノユウ)

ツナミノユウ新作その1。プロキオンの時みたいなギャグを期待。
 
・07/23『つまさきおとしと私』(ツナミノユウ)

ツナミノユウ新作その2。毎週日曜日の楽しみが遂にコミック化。ツマワタカオウネ......
 
・07/23『累(6)』(松浦だるま)

もっと注目されてほしいサスペンス漫画。松浦だるまちゃん先生のツイッターも面白い。
 
・07/24『ユリ熊嵐(2)』(森島明子 他)

わからん設定の百合漫画。可愛い絵柄で変な世界観なのが面白い。
 
・07/24『宇宙を駆けるよだか(2)』(川端志季)

少女漫画界の新進気鋭による入れ替わり系少女漫画。地盤は1巻で固めたので後はどう動かすか。
 
・07/24『君に届け(24)』(椎名軽穂)

どこまで続くか王道少女漫画。30巻くらいで完結かなぁ。
 
・07/25『WEB版 WORKING!! (1)』(高津カリノ)

猫組コミック化バンザイ!絵の直しはどのくらい入れてるのかな。がはこ頑張って!
 
・07/27『バーナード嬢曰く(2)』(施川ユウキ)

読書家かぶれによる読書家ぶった会話が繰り広げられる読書漫画。まさか2巻が出るとは。
 
・07/27『にゃん天堂(2)』(うさくん)

これも2巻が出るとはなぁ。うさくんらしいカオスをばしばしやってもらいたい。
 

恥じらいのないキャラの見せ方、『お尻触りたがる人なんなの』(位置原光Z)


 『アナーキー・イン・ザ・JK』でまさかの集英社から商業紙デビューを果たした位置原光Zの新作オムニバス。『楽園』連載作品というのは作風的にしっくりくる。下ネタギャグというほど下品な印象ではない下ネタギャグ。なぜ下品でないかというと、下ネタといっても言葉遊び中心に軽快な会話を楽しむスタイルだからだろう。そんな下ネタセリフ回しを展開していく作風の中で目立つのが、恥じらいのないキャラだ。

『お尻触りたがる人なんなの』_1
本編p53より引用

 本作は24の短編から成っているが、私基準で数えたところでは15の作品に恥じらいのないキャラが出てくる。出てこない作品もワンアイディアのシチュエーションコメディとして面白いが、位置原漫画の特徴といえばこの恥じらわないキャラだろう。前作『アナーキー・イン・ザ・JK』の中に登場する恥じらわないキャラとして、セックス少女(正式名称では勿論ないが、ファンなら多分わかる)が強烈だった。
 恥じらわないキャラは真顔で下ネタを連呼し、周りの人間はそれに困惑、もしくは便乗する。その掛け合いは一般的な感覚からすれば非日常的でナンセンスで、魅力的である。

『お尻触りたがる人なんなの』_3
本編p70より引用
 
 恥じらいのないキャラだけの掛け合いでも漫画は成立する。本作収録の『お嬢様とオレ』などは、登場人物の二人とも恥じらいのないキャラでありコメディとして十分面白い。ただ、位置原作品ではもうひと工夫して、恥じらいのないキャラを際立たせている。それが「恥じらいのないキャラ」と「恥じらい」の対比だ。当たり前のことではある。
 突拍子もない下ネタを話す人物に対して、周囲の常識人が恥じらいを見せてこそ恥じらいのないキャラが際立つ。まぁいわゆるツッコミ的立ち位置だ。
 ただもう一つの対比方法として、恥じらいのない人物が急に恥じらい出す、というものも本作中でいくつか見受けられた。『いい先輩』などはその典型だ。前半は先輩が恥じらいのないキャラとして描かれ後輩が引っ張られる形で会話が進むが、後半になると立場が逆転して後輩が恥じらいのないキャラとなり先輩が困惑する描写となっている。恥じらいのないキャラと恥じらいのギャップがわかりやすく描かれることで、いっそう恥じらいのないキャラが際立つ結果となっている。

『お尻触りたがる人なんなの』_2
本編p109より引用

 ワンアイディアのみで短編が描かれるケースは多々あるが、本作はキャラをうまく使ってアイディアをより魅力的に見せている。大きなはずれのない、クオリティの高いオムニバスだった。位置原先生は兼業漫画家のようで刊行ペースは早くないが、次回作にも期待したい。

今月読んだ漫画感想まとめ(H27.05)

ツイッター感想まとめ。
ブログ更新できないことへの
苦肉の対策その2。
忘備録でもある。

今月は63冊漫画読んだそうですよ。
『ちはやふる』と『うさぎドロップ』一気読みしたのが大きいけど。
どちらにしても異常なペース。ここまできたら突っ走ろう。

今月のベストは『ちはやふる』。
次点は見事完結の『ヴォイニッチホテル』か『とめはねっ』かな。
『波よ聞いてくれ』も今後が非常に楽しみ。
新刊が豊作だった今月。
来月は積読を消費しようと思う。






































読みたい漫画(H27.06)

来月発売の漫画で読みたいもの。
kindle化が遅れるものが多くて、実際は全部読めないけど。
それでも最近は紙と同時発売増えててありがたい。

06/05 『俺と悪魔のブルーズ(5)』(平本アキラ)

まさかの7年ぶりの新巻。
犬に追われてるとこで終わったことしか覚えていない。
 
06/18 『銀の匙 Silver Spoon(13)』(荒川弘)

こちらも連載再開。
ただ連載再開後、また休載してるらしい。
 
06/23 『ヴィンランド・サガ(16)』(幸村誠)

7か月ぶり新刊。結構刊行ペース早いなぁ。
表紙がいつも熱入ってていいなぁ。
 
06/25 『あれよ星屑(3)』(山田三助)

戦後の日本を逞しく生きる人々の物語。
キャラクタが力強くて良い。
 
06/25 『WORKING!!Re:オーダー』(高津カリノ)

ワーキング犬組の後日談。
7月から刊行開始の猫組書籍化も楽しみ。
 
06/26 『アンゴルモア 元寇合戦記(3)』(たかぎ七彦)

1巻で幸村先生が帯で絶賛しててちょっと話題になった戦争物。
全体的に平均点くらいだけど、悪く言えば平々凡々。3巻はどうか。
 
06/27 『りとる・けいおす(2)(完)』(涼川りん)

小学生女子3人による日常ギャグ漫画。
デフォルメされた絵柄が可愛くて好きだったので完結残念。
 
06/30 『トクサツガガガ(3)』(丹羽庭)

特撮オタOLによるオタネタギャグ漫画。
二巻もまだkindle化してなくて読んでない。 早く読みたいなぁ。

「語感」と「リズム」で楽しむ「独特のセリフ回し」、『駄目な石』(平方イコルスン)

一部の漫画好きから多大な支持を得た前作『成程』から2年9か月、平方イコルスンの新刊『駄目な石』が発売された。小説家志望であったというイコルスンの漫画の最大の特徴は、「独特のセリフ回し」と称される登場人物同士のユニークな掛け合いだ。前作今作ともに女子高生や女子大生がだべるだけという内容の短編集となっている。加えて、基本4ページ完結、コマ割りは3段組みのみ、モノローグなどは一切なく会話のみで話が進む、というスタイルは一貫している。非常に極端な構成で、会話シーンを見せることに特化している、という印象を受ける。

イコルスンによる「独特のセリフ回し」を構成する要素の一つは「語感」にある。


『駄目な石』コマ5
『駄目な石』p14

若い女子が主体の物語にもかかわらず、古風な単語を使っての会話が繰り広げられる。普段われわれが日常生活で使わないような言葉は聞きなれない分、響きが面白く感じる。「語感」の面白さもあって、本作の帯には「声に出して読みたいコミックです。」などと書かれている。なるほど、確かに。朗読に向いてそうではある。

ただ、イコルスンの「独特のセリフ回し」のもう一つの特徴として会話の「リズム」があると思われる。 上でも書いたが、イコルスンの漫画は登場人物同士の会話を魅せることに特化しており、画面作りの節々にもそれが見受けられる。

『駄目な石』コマ4
『駄目な石』p33


会話を魅せる工夫として、異常に詰め込まれたセリフ、吹き出しの小分け、吹き出しのコマ跨ぎ、吹き出しの重ね、吹き出しなしのセリフの多様、などが多く見られる。どれも会話の臨場感、リズムを増すための仕掛けである。セリフが全て手書きなことも画面の温かみが増す結果となっており、実際の日常会話の風景を見ているかのような感覚で読むことができる。会話の「リズム」を画面全体で作っているようだ。
以上のような「語感」と「リズム」によってイコルソン漫画の「独特のセリフ回し」は形作られている。それも含めて、朗読に向いてそうである。

会話を魅せるユニークなスタイルを確立しているイコルスン作品だが、セリフを画面に詰め込みすぎて読みにくい印象があった。『成程』の頃は特にその嫌いが強かった。
ただ、最近発表された作品はずいぶん読みやすくなったように感じる。輪郭線を太くしたり、書き文字を大きくしたり、背景を簡略化したりと、読みやすくなるような細やかな工夫がされている。実は、1ページ当たりのセリフの数は『成程』と『駄目な石』で違いはない(前者25.8個/ページ、後者25.3個/ページ)。 話の密度は落とさずに読みやすくする新しいスタイルを形成しつつある。
現在、イコルスンはwebマガジン『トーチweb』にて新作『スペシャル」を連載中だ。同作は作者の初長期連載であり、また画面作りにおいても、3段組みにとらわれない自由なコマ割り、モノローグの挿入、等の新しい取り組みが垣間見える。これからもユニークさはそのままで、読みやすい漫画を描いてもらいたい。イコルスン漫画を一部の漫画好きの界隈に留めておくのは、非常にもったいないと思う。 
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