ニューウェーブ漫画相談室

マニアック目な漫画紹介ブログです。 どういうジャンルを取り扱っているかは、『カテゴリー』の『年間漫画まとめ』を参照頂くとわかりやすいかと。

2015_07読んだ漫画感想まとめ

先月の漫画感想総括。

読んだ総数101冊。完全にやりすぎ。高橋留美子にどっぷりハマって、『めぞん一刻』と『らんま1/2』を全巻読んだのが主な原因。すげー幸せだったけど、若干日常生活に支障が出た。もう少し自重しよう。

先月一番面白かったのは『らんま1/2』。ドタバタラブコメディの極地。小学生の頃、キッズステーションで延々とアニメ見てた思い出が蘇る。『めぞん一刻』も素晴らしかったなぁ。最終巻の美しさは筆舌に尽くし難い。

しかし、古い漫画がここまで面白いと、新しい漫画を追う意味が薄れる。が、まぁ若い芽に投資していると思っておこう。古い漫画を知る必要もあるので、今後もバランスよく。

高橋留美子以外だと、藤田和日郎の『ゴーストアンドレディ』が素晴らしかった。こんなにパワー溢れる漫画はなかなかない。新刊で他には、『第三世界の長井』と『バーナード嬢曰く。』も良かった。待ちに待った新刊と、出ると思ってなかった新刊。

新刊以外だと、『私の嫌いなおともだち』と『帰ってきたサチコさん』も良かった。kindle発売がだいぶ遅れた二冊。女性漫画家らしい、繊細な心理描写が良い。雁須磨子はホントに油乗ってる。

以上。来月も良い漫画と出会えますように。




















































 

2015_08買いたい新刊漫画

今月の買いたい漫画まとめ。お盆も漫画読むぞー。 08/04『とんかつDJアゲ太郎(3)』(小山 ゆうじろう/イーピャオ)




早くも3巻のDJクラブカルチャー漫画。時々webで連載追ってるけど、熱い展開が続く。


08/05『中村明日美子コレクションⅠ、Ⅱ コペルニクスの呼吸(1)(2)』(中村 明日美子)




中村明日美子の過去作新装版。kindleで出るなら買いたいなぁ。


08/07『その娘、武蔵(2)』(田中 相)



田中相による部活物。荒削りだったスポーツ描写はどう変異したのか。


08/12『カプチーノ(3)(完)』(菊池 まりこ)



ハルタ連載のスタンダードなラブコメ最終巻。 短くまとめたのは正解。


08/12『ダンジョン飯(2)』(九井 諒子)



皆大好きダンジョン飯。どんな妄想の世界を見せてくれるのか。


08/12『ちはやふる(28)』(末次 由紀)



皆大好き競技かるた漫画。先月発売かと思ってたら今月だった。太一よ、頼むから幸せに。


08/19『恋は光(3)』(秋★枝)



見事な四角関係が形成された秋★枝節前回の恋愛漫画。北代さん頑張れ。


08/19『ゴールデンカムイ(4)』(野田 サトル)



アイヌ少女と不死身の男コンビが繰り広げるサバイバルグルメバイオレンストレジャー漫画。ヒンナヒンナ。


08/22『リューシカ・リューシカ(10)(完)』(安倍 吉俊)



安倍先生によるフルカラー空想少女コミックもめでたく完結。お疲れ様でした。


08/25『WEB版 WORKING!!(2)』(高津 カリノ)



猫組ワーキング二冊目。絵のリテイクが大変そう。懐かしみながら読む。


08/28『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション(3)』(浅野 いにお)



宇宙人攻めてきたけど日常系漫画。そろそろカタルシスの予感。


08/28『白暮のクロニクル(6)』(ゆうき まさみ)



吸血鬼系サスペンス。毎回、設定の妙な説得力に納得させられる。


08/28『富士山さんは思春期(7)』(オジロ マコト)



高身長中学生女子漫画。毎回身もだえるような、たまらん展開を供給してくれる。今回はどうか。

2015_06読んだ漫画感想まとめ

今月も感想まとめます。ツイッターのつぶやき張り付けるだけだけど。

今月は46冊漫画を読んだようです。先月の63冊が異常だっただけで、こんなもんでしょう。

今月は新刊で読みたいものが少なかったので、冒険して色々なジャンルの漫画を買ってみた。 
個人的にヒットしたのは『 たそがれメモランダム』、『アトム ザ・ビギニング』、『弟の夫』、『姉のおなかをふくらませるのは僕』あたり。はずれも多かったけど、いい漫画にも出会えた。

今月のベストは『逃げるは恥だが役に立つ』かなぁ。今月の新刊ではないけど。2巻で買うのをやめてたけど、5巻まで待っててよかった。いいタイミングで一気買いできた。
それ以降は『あれよ星屑』、『ちいさこべえ』あたり。素晴らしい作品は安定して素晴らしい。

とりあえず来月は積読を消費します。先月も言ってたけど。
漫画感想記事も書こう。せめて月一でも。











































 

2015_07買いたい新刊漫画

7月のチェックすべき新刊リスト。
月初めに新刊チェックするようになってアンテナ広がった。
習慣にしていこう。

・07/04『僕だけがいない街(6)』(三部けい)

本格派サスペンス新刊。アニメ化めでたい。

・07/04『燐寸少女(2)』(鈴木小波)

余にも奇妙な物語のようなウィットに富んだ短編集。画面作りが独特で楽しい。
 
・07/06『俺と悪魔のブルーズ(5)』(平本アキラ)

先月発売の予定だったが今月に延期。ホントに出るの?
 
・07/08『実は私は(12)』(増田英二)

アニメ化を控えるドタバタコメディ。長期連載になってきて勢いが衰えないか心配。
 
・07/08『新装版 うさぎドロップ(10)(完)』(宇仁田ゆみ)

完結。10巻は後日談らしいけど、時系列的にどこらへんが来るのか。
 
・07/09『少女終末旅行(2)』(つくみず)

終末世界での日常系。『BLAME!』の世界を少女二人が旅してるみたいな感じ。
 
・07/10『ニンジャスレイヤー(5)~ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ~1』(余湖裕輝 他)

アイエエエエエエエ!?ナンデ!?「~ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ~」単巻完結しないのナンデ!?
 
・07/10『アオイホノオ(14)』(島本和彦)

安定枠。しかし前回どんな話で終わったっけなぁ。
 
・07/13『ちはやふる(28)』(末次由紀)

待ってましたの新刊!太一はどうなるんだ!
 
・07/17『高嶺と花(2)』(師走ゆき)

主人公二人のキャラが強いドタバタ少女漫画。オーソドックス感が魅力。
 
・07/23『高杉さん家のおべんとう(10)(完)』(柳原望)

完結。後半は惰性どころか苦しみながら読んでた。引き伸ばし過ぎだ。
 
07/23『オールラウンダー廻(17)』(遠藤浩輝)

いよいよ長期連載の格闘技漫画。なんやかんや安定感がある。マキちゃん頑張れ。
 
・07/23『蝉丸残日録(1)』(ツナミノユウ)

ツナミノユウ新作その1。プロキオンの時みたいなギャグを期待。
 
・07/23『つまさきおとしと私』(ツナミノユウ)

ツナミノユウ新作その2。毎週日曜日の楽しみが遂にコミック化。ツマワタカオウネ......
 
・07/23『累(6)』(松浦だるま)

もっと注目されてほしいサスペンス漫画。松浦だるまちゃん先生のツイッターも面白い。
 
・07/24『ユリ熊嵐(2)』(森島明子 他)

わからん設定の百合漫画。可愛い絵柄で変な世界観なのが面白い。
 
・07/24『宇宙を駆けるよだか(2)』(川端志季)

少女漫画界の新進気鋭による入れ替わり系少女漫画。地盤は1巻で固めたので後はどう動かすか。
 
・07/24『君に届け(24)』(椎名軽穂)

どこまで続くか王道少女漫画。30巻くらいで完結かなぁ。
 
・07/25『WEB版 WORKING!! (1)』(高津カリノ)

猫組コミック化バンザイ!絵の直しはどのくらい入れてるのかな。がはこ頑張って!
 
・07/27『バーナード嬢曰く(2)』(施川ユウキ)

読書家かぶれによる読書家ぶった会話が繰り広げられる読書漫画。まさか2巻が出るとは。
 
・07/27『にゃん天堂(2)』(うさくん)

これも2巻が出るとはなぁ。うさくんらしいカオスをばしばしやってもらいたい。
 

恥じらいのないキャラの見せ方、『お尻触りたがる人なんなの』(位置原光Z)


 『アナーキー・イン・ザ・JK』でまさかの集英社から商業紙デビューを果たした位置原光Zの新作オムニバス。『楽園』連載作品というのは作風的にしっくりくる。下ネタギャグというほど下品な印象ではない下ネタギャグ。なぜ下品でないかというと、下ネタといっても言葉遊び中心に軽快な会話を楽しむスタイルだからだろう。そんな下ネタセリフ回しを展開していく作風の中で目立つのが、恥じらいのないキャラだ。

『お尻触りたがる人なんなの』_1
本編p53より引用

 本作は24の短編から成っているが、私基準で数えたところでは15の作品に恥じらいのないキャラが出てくる。出てこない作品もワンアイディアのシチュエーションコメディとして面白いが、位置原漫画の特徴といえばこの恥じらわないキャラだろう。前作『アナーキー・イン・ザ・JK』の中に登場する恥じらわないキャラとして、セックス少女(正式名称では勿論ないが、ファンなら多分わかる)が強烈だった。
 恥じらわないキャラは真顔で下ネタを連呼し、周りの人間はそれに困惑、もしくは便乗する。その掛け合いは一般的な感覚からすれば非日常的でナンセンスで、魅力的である。

『お尻触りたがる人なんなの』_3
本編p70より引用
 
 恥じらいのないキャラだけの掛け合いでも漫画は成立する。本作収録の『お嬢様とオレ』などは、登場人物の二人とも恥じらいのないキャラでありコメディとして十分面白い。ただ、位置原作品ではもうひと工夫して、恥じらいのないキャラを際立たせている。それが「恥じらいのないキャラ」と「恥じらい」の対比だ。当たり前のことではある。
 突拍子もない下ネタを話す人物に対して、周囲の常識人が恥じらいを見せてこそ恥じらいのないキャラが際立つ。まぁいわゆるツッコミ的立ち位置だ。
 ただもう一つの対比方法として、恥じらいのない人物が急に恥じらい出す、というものも本作中でいくつか見受けられた。『いい先輩』などはその典型だ。前半は先輩が恥じらいのないキャラとして描かれ後輩が引っ張られる形で会話が進むが、後半になると立場が逆転して後輩が恥じらいのないキャラとなり先輩が困惑する描写となっている。恥じらいのないキャラと恥じらいのギャップがわかりやすく描かれることで、いっそう恥じらいのないキャラが際立つ結果となっている。

『お尻触りたがる人なんなの』_2
本編p109より引用

 ワンアイディアのみで短編が描かれるケースは多々あるが、本作はキャラをうまく使ってアイディアをより魅力的に見せている。大きなはずれのない、クオリティの高いオムニバスだった。位置原先生は兼業漫画家のようで刊行ペースは早くないが、次回作にも期待したい。
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