<注意>
2017ランキング「予想」記事です。また、あくまで傾向からの分析ですのでご理解下さい。
あと、私個人の趣向というよりは「ランキングに選ばれそうな作品」を挙げています。 




いよいよ今年も年末が迫ってきた。
『このマンガがすごい!』は宝島社が毎年12月ごろに発行する漫画ランキング紹介ムックである。紹介された作品の売り上げに大きな影響を及ぼす漫画ランキングとして定着しており、漫画関係者はその順位に高い関心があるだろう。
そこで今年のランキングを予想してみる。


まず、『このマンガがすごい!』ランキングの基礎知識についておさらい。


「大学の漫画研究会、書店員、ライター、イラストレーター、編集者、評論家、俳優、声優、放送作家、お笑い芸人、ミュージシャン、スポーツ選手、アイドル、小中学生、マンガ系の専門学校生など、有名無名問わず、70~200名前後のアンケート参加者が、前年10月1日から発行年9月30日までに単行本が発売されたタイトルの中から、最もお薦めしたい5作品をランク付けし、1位10点、2位9点、3位8点、4位7点、5位6点として計算し、総合順位を決定する(2009年版までは6作品を選び、6位作品を5点としていたが、2010年版より5位作品までに変更)。ただし、小中学生やマンガ系の専門学校生に関しては、1票1点もしくは0.5点で集計。」(2016.10.20 Wikipediaより引用)


そしてランキングを予想する上で見逃せない情報ソースがある。それは、『このマンガがすごい!』編集部の運営による漫画情報サイト、『このマンガがすごい!WEB』である。2014年6月より開設されたこのサイトでは、漫画レビューや漫画家インタビューに加えて、月に一度のアンケートを元にしたランキングを発表している。このランキングの投票者はライターや書店員、漫画感想ブログの管理人などで、本番のランキングと同様の基準で人選が行われていると思われる。言い換えれば、この月ごとのランキングの傾向を見れば、年間ランキングのラインナップも予想出来る、ということになる。

下の表に示すのは、昨年の『このマンガがすごい!』年間ランキングの20位までのラインナップと、それらの作品が『このマンガがすごい!WEB』の月間ランキングで選出されたかどうかをまとめたものである。


表1 『このマンガがすごい!2016 オトコ編』1位~20位と月刊ランキング選出
 このマン2016ランキング


表からわかるように、年間ランキングで20位以内に入っている作品の殆どが月間ランキングでも紹介されている。アンケートに回答する層が同じなのだから当然の結果だろう。1位と2位の『ダンジョン飯』と『ゴールデンカムイ』に関しては特集記事まで組まれている。また、月間ランキング複数回選出の作品は年間ランキングでも上位に食い込んできている。
以上のことから、『このマンガがすごい!2017』年間ランキングを予想する上で、『このマンガがすごい!WEB』の月間ランキングを分析することは有効であると考えられる。そこで、今回の作品集計期間(2015年10月1日~2016年9月30日)の月間ランキング(オトコ編)を下の表に示す。


表2 『このマンガがすごい!WEB』月間ランキング(2015年12月~2016年11月)
このマンWEB月間ランキング



表中で黄色に示す作品は複数回月間ランキングに選出されている。先にも述べたように何度も紹介されている作品は注目度が高いということになり上位にランクインしやすい。また、赤字で示す作品は以前の年間ランキングで20位以内にランクインしたことがある作品である。安定した人気のある同作品が数年に渡り高位にランクインする例はたびたび確認されるので、これらの作品にも注目したい。


以上のような情報と私の勘を合わせてランキングを予想してみた。


1位 ファイアパンチ(藤本タツキ)


WEB版月間ランキング9月1位。
1話からネットニュースに取り上げられるなど話題性十分。

 
2位 こちら葛飾区亀有公園前派出所(秋本治)

WEB版月間ランキング11月2位。
本作完結は今年の漫画ニュースの筆頭。上位安定。


3位 AIの遺伝子(山田胡瓜)

WEB版月間ランキング6月1位。
幅広い層から支持が得られそうな作品。
 
 
4位 ハイスコアガール(押切蓮介)

WEB版月間ランキング9月2位。
連載休止から不死鳥のごとく蘇った本作。ランキング選者に一定数の押切ファンがいそうなのも強み。


5位 ゴールデンカムイ(野田サトル)

WEB版月間ランキング2月8位、5月5位、6月4位、10月7位。
新刊が出るたびに月間ランキングに登場。支持層強い。

 
6位 ダンジョン飯(九井諒子)
 
WEB版月間ランキング1位。
昨年の年間ランキング1位だが今年も強そう。
 

7位 亜人ちゃんは語りたい(ペトス)
 
WEB版月間ランキング5月8位、11月5位。
アニメ化もあり話題性あり。プッシュしやすそう。 


8位 兎が二匹(山うた)

WEB版月間ランキング4月10位、7月7位。
2巻完結で売りやすそう。題材もキャッチ―。


9位 私の少年(高野ひと深)


WEB版月間ランキング8月5位。
1巻の完成度高いので売りやすそう。


10位 連載終了! 少年ジャンプ黄金期の舞台裏(巻来功士)

WEB版月間ランキング4月6位。
エッセイ漫画枠で題材も漫画関係者にウケが良さそう。


11位 ゴールデンゴールド(堀尾省太)

WEB版月間ランキング9月1位。
前作からこのマンランキングと相性が良く支持層あり。


12位 やがて君になる(仲谷鳰)

WEB版ランキング12月10位、6月8位。
百合漫画はこれまであまり年間ランキングに登場してないが、月間に2回選定は強い。


13位 衛府の七忍(山口貴由)


WEB版月間ランキング12月1位、7月2位。
まさかの月間ランキング2回登場。古くからの作家ファン層の支持か。


14位 山と食欲と私(信濃川日出雄)

WEB版月間ランキング6月3位。
グルメ漫画枠。こういう素朴な絵柄が毎回ランキングに入っている気がする。


15位 盆の国(スケラッコ)

WEB版月間ランキング9月5位。
単巻完結枠。出版社がマニアックなのもアクセント効いている。


16位 しまなみ誰そ彼(鎌谷悠希)

WEB版月間ランキング外。
LGBTのテーマを真っ向から描いており、支持ありそう。


17位 あげくの果てのカノン(米代恭)

WEB版月間ランキング8月7位。
独特ながらキャッチ―な題材とキャラクタが強そう。


18位 辺獄のシュヴェスタ(竹良実)
WEB版月間ランキング1月5位。
昨年は20位以内ならず。今年はどうか。


19位 重版出来!(松田奈緒子)
 
WEB版月間ランキング外。
ドラマ化もあり、最新刊の展開は漫画関係者なら支持せざるを得ないはず。 

20位 ドリフターズ(平野耕太)

WEB版月間ランキング8月4位。
アニメ化もあり支持しやすいのでは。


以上。20位までのランキング予想。
選んだ中で10作品くらい実際のランキングの20位以内に入ってくれてると嬉しい。
『このマンガがすごい!2017』の発売は例年通りなら12月10日。
漫画ファンは楽しみにしておこう。