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コミティアに初めて行ったので、簡単にレポートを。
漫画好き密度が日本一高い空間だった。 

日本中の一次創作漫画好きが集まる年に3回開催のイベント、
コミティアに初めて行ってきました。

まず、現地に行く前に事前に『ティアズマガジン』を入手。
参加サークルの紹介は勿論だけど、柳本光晴先生のインタビュー記事や、
comico編集者のインタビュー、なども収録。
そして当たり前だけど、広告は新人漫画賞や漫画描くためのツールなど、それっぽい。

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『ティアズマガジン vol. 120』


次に会場の様子を箇条書きで。


・とにかく人がいっぱい。開場1時間前に会場に着いた時にはもう長蛇の列が。
 開場の11時から会場に入るまで、炎天下の下、30分くらい並んだ。しんどかったなぁ。
 後で参加していたフォロワーさんに聞いてみると、開場から時間をずらして行ったら
 すんなり入れるらしい。次からそうするかぁ。

・会場内も人いっぱい。立ち止まると邪魔になりそうで気を使う。
 買った同人誌を整理するのも会場の端に行かないと落ち着いてできなかった。

・参加サークルの数が尋常じゃない。流石、多分日本で一番大きい一次創作発表の場。
 漫画関連のスペースを端から順番に回っていったけど、それだけでも2時間はかかった。
 イラストや評論、小物関連のスペースもあるし、多種多様。

・何といっても作家さんと直接会うことができるのが最大の魅力。
 とよ田みのる先生に握手してもらった時には気絶するかと思った。
 ネット上にも創作の場は多々あるけど、顔を合わせたコミュニケーションは重要。
 有名作家さん以外にも、フォロワーさんにご挨拶したりした。
 多分、何回も通ってると作家さんと知り合いになったりするんだろうなぁ。羨ましい。

・創作のバリエーションはホントに多種多様。
 私はミーハーなので、商業に関連した作家さんを中心にチェックしたけど、
 大半は趣味で創作を発表している方ばかり。
 商業ベースに乗らない発想やテーマの作品を山のようにみかけた。
 創作する人がこんなにいるのか、としみじみ思った。


ここまでが会場の様子。
次に、買った同人誌のレビューを簡単に。


・『のぞみ24号』(ふしみあみ)
大阪の老人ホームからじいさんとヘルパーさんが抜け出して、東京に行く話。
主要キャラクタの個性を短いページでうまいこと描かれている。
もっとこのキャラのことを知りたいと思わせる魅力がある。あと、女の子が可愛い。

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『のぞみ24号』(ふしみあみ)


・『警察官 カタナベくんとタエちゃん』(歌舞伎町プロダクション)
仕事をサボり気味の新人警察官と小学生みたいな身長の先輩女性が主人公のコメディ。
でこぼこコンビの掛け合いが微笑ましい。作画も丁寧でクオリティ高い。良き漫画でした。

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『警察官 カタナベくんとタエちゃん』(歌舞伎町プロダクション)


・『ちょっと待ってて、カーテンコール』(わくらば)
公園でとうきびを食べるちょっと弱ったOLや初期装備で再度冒険の旅に出る勇者の話など、
色々入った短編集。ワンアイディアから作られる物語だけど広がりがあり豊か。
絵やコマ割りが読みやすいように工夫されてて良いなぁ。

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『ちょっと待ってて、カーテンコール』(わくらば)


・『ぽっちゃりな彼女』(マイカタ工業)
ぽっちゃり女子にスポットライトを当てた短編5編。
エロ妄想が聞こえてくるサトリ女子とか、無人島に漂流した女性を太らせる話とか、
アイディア面白いなぁ。絵に癖があるけど、そのへんもユニークではある。

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『ぽっちゃりな彼女』(マイカタ工業)


・『窓ハルカのコピコピコピ~ボンボンボ~ン!』(窓ハルカ)
窓先生がツイッター等でアップされてた落書きをまとめたもの。
ぶっ飛んだ窓先生の妄想力が伝わってくる。基本的に1枚絵でワンアイディアだけど、
これらが連なるとあの漫画になると思うと感慨深い。

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『窓ハルカのコピコピコピ~ボンボンボ~ン!』(窓ハルカ)


そして一緒に買った、窓先生のオリジナルキャラクタ、くまーめいどのシール。
こういう小物とかもコミティアでたくさん売ってて面白かったなぁ。

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くまーめいどシール


・鈴木小波先生の色々
新刊は『ホクサイとサンドイッチさえあれば』。
どれもこれも、鈴木先生の画面作りへの拘りが詰まってて素晴らしかった。
カラーイラストいっぱいだったり、同人誌ならではだなぁ。
しかし、商業コミックで沢山の人に読んでもらいたいよー。何とかならんか。


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『ホクサイとサンドイッチさえあれば』(鈴木小波)

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『ホクサイと朝食さえあれば 北千住編』(鈴木小波)

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『感覚で描くパースと魚眼パースの本』(鈴木小波)

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『監禁くんと拷問さん』(鈴木小波)


・『最近の娘さん ドタバタ編』、『イヤイヤ編』(とよ田みのる)
とよ田先生がツイッターであげてる子育て漫画の総集編。
愛情いっぱい、親子共々楽しく子育てに奮闘している姿は読んでて優しい気持ちになれる。
最高。商業化して沢山の人に読んでもらいたい。

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『最近の娘さん ドタバタ編』(とよ田みのる)

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『最近の娘さん イヤイヤ編』(とよ田みのる)


・『ふくちゅうワンダーランド』(トミイマサコ)
とよ田みのる先生の奥さんが描く、娘さんに空想をイメージさせながら食事をとらせる話。
トミイ先生の絵柄で描かれる空想の世界が楽しい。素敵な漫画だなぁ。
トミイ先生から見た娘さんも、もっと読みたくなった。

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『ふくちゅうワンダーランド』(トミイマサコ)


・『歯に衣きせる』(たいぼく)
カップルがごはんを食べる作品になるはずが、完全に特殊性癖漫画。
設定は面白いし女の子も色っぽい。テンポの良い掛け合いも楽しい。
すっごく面白かった。たいぼく先生は今後もチェックしよう。

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『歯に衣きせる』(たいぼく)


・西塚em先生の作品色々
セーラー服の美少女と芋虫というモチーフで作品を発表しているイラストレーターさん。
鮮やかな色彩で描かれるおとぎ話の世界のようなイラストは美しいけどどこか危うい。
イラスト本とかは普段買わないので、興味深かった。

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『ネガポジ』(西塚em)

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『egg shell』(西塚em)

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『地底の蟻巣』(西塚em)


・『お金持ちだよ金田さん スイカ編』(ニャロメロン)
ツイッター等でもちょくちょく発表されている金田さんシリーズで、
お金持ちで高飛車な女の子が主人公のコメディ。
キャラクタ活かしたギャグやお色気要素など、押さえるところ押さえてるの流石。

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『お金持ちだよ金田さん スイカ編』(ニャロメロン)


・『超高空浮遊体』(粟岳高弘)
粟岳先生のいつものSFファンタジーシリーズで、まったりした空気の中、
魅力的な不思議現象が描かれる。シリーズで形成されてる独自の世界大好き。
集めきれてない既存の商業単行本とかも読みたくなった。

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『超高空浮遊体』(粟岳高弘)


・『山本アットホーム』(山本アットホーム)
今年商業でも同タイトルの単行本を出した山本アットホーム先生のギャグ漫画。
収録作はいつも通りのノリ。スピード感さすが。

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『山本アットホーム』(山本アットホーム)


・『与邦照音』(肋骨凹介)
バイトで害獣退治をする女子大生とその害獣にそっくりな同級生の物語。
設定がまず面白いし、その世界観での日常描写がリアル感あって良い。
コミカルなキャラクタの掛け合いも軽快。面白かった。
最終ページに「つづく」とあったので楽しみにしておこう

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『与邦照音』(肋骨凹介)


・『どうぶつマンといも』(秋おこつばさ)

どうぶつマンという犬が主人公のシュール強めのギャグ漫画。
時事ネタありメタネタありで好き放題な雰囲気楽しい。
作者さんのツイッターで過去作もある程度読めそうなので読んでみよう。

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『どうぶつマンといも』(秋おこつばさ)


・『会いたいな終末』(にくまん子)
趣味でヤリマンをやっている普通のOLを描いた作品。
等身大のヤリマン女性を描くための物語構成が適格でリアリティーある。
感受性豊かな作家さんだなぁ。面白かった。今後も応援しよう。

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『会いたいな終末』(にくまん子)


・『THE JORNEY OF RAYKUR』(daipo)
妹を生き返らせるために神々と戦う少年を描いた巨編ファンタジーの導入。
独特のキャラクタ造形と画面作り面白い。しかし、ホントに大長編の導入部分。
コミティアはこういうのもあるのかー。面白いなー。

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『THE JORNEY OF RAYKUR』(daipo)


・『うしろしうろうろ』(盆踊あきら)
26歳で2年付き合ってた人にフラれた女性を主人公に自己肯定感について描いた物語。
言葉選びがしっかりしていて、掛け合いの中にドキリとするセリフが出てきて良い。
その辺を魅せる漫画表現が伴うともっと面白くなりそう。

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『うしろしうろうろ』(盆踊あきら)


・『鹿恋ときらわれ者』(松虫あられ)
同作者がコミックリュウで連載していた『鬼娘恋愛禁止令』の元ネタとなった同人誌。
一番古いもので10年前の原稿とのこと。
自分の描きたいものを描き続ける創作への情熱すごいなー。頭が下がる。

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『鹿恋ときらわれ者』(松虫あられ)


・『モストパワフルスペルオンアース』(模造クリスタル)
最強の魔法を求める魔法使い達を描いたファンタジー。
模造クリスタル先生らしい淡々とした画面作り。
設定がかなり作り込まれており、長編を予感させる奥深さ。
続くようなので、今後も機会があれば買おう。


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『モストパワフルスペルオンアース』(模造クリスタル)


『龍宮町Depths』(宵町めめ)
作者さんの商業コミック、『龍宮町は海の底』(全二巻)のサブキャラスピンオフ本。
単行本巻末オマケ漫画みたいなものを30ページも贅沢にできるのも同人誌ならでは。
キャラ愛溢れてるなぁ。

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『龍宮町Depths』(宵町めめ)


・『たまに月刊うたピース』(うた子)
実録レポ漫画だったりコラムだったりが漫画と文章両方で書かれている。
同人作家の職業調査とか興味深かった。新刊は『同人よくあるご質問』。
これも即売会関連のあるあるネタで面白い。

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『たまに月刊うたピース』(うた子)


・『後輩ちゃんに聞いてみよう』(中野でいち)
新刊ではないけど、欲しかった中野でいち先生が企画の合同誌。脳内で優しく、
時に厳しくアドバイスをしてくれる「後輩ちゃん」を各作家さんが描いており、
それぞれに個性があって面白い。メンツも好きな作家さんばかりだなー。

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『後輩ちゃんに聞いてみよう』(中野でいち)


・『赤い牙 9』(赤い牙)
これもだいぶ古いけど(2014年発刊)、欲しかった本。
安倍吉俊、榎本俊二、さそうあきら、上野顕太郎、小田扉、松田洋子、三宅乱丈、など
そうそうたるメンツが寄稿した「肉」をテーマにした合同誌。
赤い牙自体は活動を中止するそうで残念。


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『赤い牙 9』(赤い牙)


・『不安のグルメ』(ジークンドー)
これも新刊ではないけど、欲しかった同人誌。
雑君保プ、G=ヒコロウ、道満晴明の三人サークルで、
ポップかつシニカルな雰囲気のグルメ作品が集まった合同誌。
道満先生目当てで買ったけど、他の作品も面白かったなー。

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『不安のグルメ』(ジークンドー)


以上、作品レビュー。
商業に関連ある作家さん中心だけど、他もちょこちょこ面白そうな作品に出会えた。
気になった作家さんはこれからもチェックしていきたい。

そして余談だけど、会場撤退後、渋谷のマンガサロン『トリガー』に行ってみた。
コミティア帰りの漫画猛者の方々と沢山漫画の話ができて楽しかったー。

以上、コミティア120のレポと作品レビューでした。
すっごい楽しかったから、また行くぞー。