※ランキングのレギュレーション
 2017年内に紙の書籍が発売されたコミック(一部例外を含む)


2017年上半期に読んだ漫画をまとめます。
今年から年末だけでなく、上期と下期にまとめることにしました。
その方が年末の労力が少なくて済むしね。

上半期に読んだ漫画は413冊。恐らく、人生で一番のハイペースで漫画読んでる。
その中で紙の本は5冊だけ。ほぼ完全に電子書籍に移行済み。もう後には引けない感。

その中でオススメの作品をランキング形式で50作品紹介します。
皆さんの漫画探しの参考にして頂けると幸いです。


 50位 『おとなとこども、あなたとわたし。(1)(2)』(糸なつみ)

試し読み

「歳の差がある二人」をテーマに、高校生と小学生、老人と若者、
アラサー女性と20代女性、という3つの関係をそれぞれ描いた連作短編集。
年齢という普遍のテーマへのアプローチの仕方が切り口するどい。
1巻で3つの話それぞれが1話ずつ進むという構成もユニーク。


49位 『書店員 波山個間子(1)』(黒谷和也)

試し読み

書店にてお客さんに本を薦めるブックアドバイザーとして働く女性を主人公に
実在の本を紹介しながら人物のエピソードを描いた作品。
同作者の短編集の内の一作が連載化したものだが、文学的な言語センスはそのままに
わかりやすい演出と画面構成が意識されており大変読みやすかった。


48位 『宝石の国(7)』(市川春子)

試し読み

宝石の身体を奪うために空から飛来する月人と戦う、
宝石を擬人化した生き物達を描いたバトルファンタジー。
キャラクタ描写重視でゆっくり目に物語が進んでいく作品だったが、
7巻にて過去の伏線も回収しつつ大きく物語が動き出した。今後が楽しみ。


47位 『きみを死なせないための物語(1)』(吟鳥子)

試し読み

地表が荒れ果て衛星軌道上のコロニーに人類が住む遠未来、
パートナー以外の異性との交流が制限されるモラルの下での恋愛を描いた作品。
「価値観」を創作するという一番難しい部分がしっかりと描けている。
ユニークな設定と作りこまれた世界観が素晴らしい。


46位 『スタンドバイミー・ラブレター』(増田里穂)

試し読み

恋を知らなかった少女が同級生からの告白を断ったことをきっかけに、
徐々に恋を知っていく、甘酸っぱくももどかしい姿を描いた描いた少女漫画。
少女漫画において恋に落ちていく過程というのは重要なポイントであり、
この作品はそこを1冊丸ごと掘り下げて丁寧に描かれており素晴らしい。


45位 『姉のおなかをふくらませるのは僕(4)』(恩田チロ/坂井音太)

試し読み

血の繋がらない姉弟とその周囲の人々との料理を通した交流を
毎話違った角度から描く家庭創作料理グルメ物。
オリジナルカードゲーム話の設定が凝り過ぎてたり等、
毎回違った嗜好で好き放題に物語が作られておりバリエーション豊か。


44位 『潜熱(1)』(野田彩子)

試し読み

たまたま出会ったヤクザの中年男性に恋をしてしまった女子大生を主人公に
危なげで衝動的だけど純粋な恋愛を描いたラブストーリー。
野田先生の描く男性のセクシーさが中年男の描写で遺憾なく発揮されている。
恋という一点の光を信じて盲目に突き進む主人公の危うさも良い。


43位 『青のフラッグ(1)』(KAITO)

試し読み

同級生の女子の恋の応援をすることになった男子高校生を主人公に、
一筋縄ではいかない絡み合った恋愛模様を描いた作品。
わかりやすい画面作りと演出で大変読みやすいのに加えて、
そんなシンプルな構成の中にも伏線が色々隠されてそうな懐の深さを感じる。


42位 『CICADA(1)』(山田玲司/バナーイ)

試し読み

漫画の所有が禁止された世界で、漫画に憧れる少年と不思議な少女の
ボーイミーツガールを描くメタファンタジー作品。
『うる星やつら』などの往年の名作が作中に登場するが、
その描写にもコピーを使わず、自分の線で描く作画への拘りが素晴らしい。


41位  『恋は光(6)』(秋★枝)

試し読み

恋している人間の周囲に光が見える大学生男子と
その周りの女子大生達の恋愛模様を描く物語。
6巻にして、作者がこの作品で描きたかったであろう大仕掛けが披露された。
ずっと物語を見守ってきた読者からすると拍手物である。完結の次巻が大変楽しみ。


40位 『逃げるは恥だが役に立つ(9)(完)』(海野つなみ)

試し読み

男女の結婚生活について、既成観念に縛られずロジカルに考察する
様々な考え方を持った人々を描いた契約結婚物語の完結巻。
対話を持って互いの意見をブラッシュアップさせていく男女の関係性が面白かった。
サブカップルの行く末を番外編として持ってくるあたりも心憎い演出。


39位 『少女Aの悲劇(1)』(中村力斗/あさの)

試し読み

自分が宇宙人でいることをバラされないために同級生の少年と一緒に行動する少女と
その少女に欠片も興味を示さず邪険に扱い続ける少年が主人公のコメディ。
少年の少女に対する態度が常人では考えられないくらい雑で
少女が不憫な反面、ギャグとしては読者の予想の斜め上を走り続けており強い。


38位 『AIの遺電子(5)(6)』(山田胡瓜)

試し読み

人間と同じように感情を持ったヒューマノイドが人権を持って生活する近未来、
科学が発達したからこそ発生するモラルの問題を描いたSFオムニバス。
確かなテクノロジー知識のバックグラウンドを感じさせる物語でアイディアも豊富。
我々の未来を想像させてくれるSFの楽しさが詰まった作品。


37位 『恋情デスペラード(4)』(アントンシク)

試し読み

西部劇と江戸時代が混じったような世界観の下で、日本一の夫を探して
旅をする惚れっぽい女渡世人を描いた痛快アクション。
ヘンテコな世界と派手なアクションが圧倒的画力によって描かれており画面が大変美しい。
キャラクタ達の灰汁の強さもエンターテイメントを強調しており良い。


36位 『双亡亭壊すべし(4)』(藤田和日郎)

試し読み

空爆でも破壊されず、歴代の日本国首相が恐れ続ける謎の建物「双亡亭」を舞台に
双亡亭の謎を解き明かし破壊するために立ち向かう人々を描いたバトルホラー。
屋敷の中を冒険するだけの話かと思いきや、4巻にて、圧倒的なスケールで
大風呂敷を広げてきたため一気にコズミックホラーの様相を呈してきた。凄まじい展開力。


35位  『怒りのロードショー』(マクレーン)

試し読み個別漫画感想記事

自身のWEBサイトで発表していた作品が商業での連載化、コミック化した、
映画オタクの高校生達が持論をぶつけあいながら熱く議論する映画コメディ。
量をこなしてきたオタクにありがちなビギナーへの嘲笑など、
映画オタに限らない普遍的なオタク行動をリアル感たっっぷりに描いている。


34位 『雑草たちよ 大志を抱け』(池辺葵)

試し読み

地味で目立たない少女達にスポットライトを当て、
自分たちなりに懸命に生きる彼女たちの姿を描いた青春短編集。
大きなイベントも色恋もない何気ない日常がメインだが、
友人の存在や言葉に助けられる瞬間など、その中での煌めく瞬間が美しく描かれている。


33位 『荒ぶる季節の乙女どもよ。(1)』(岡田麿里/絵本奈央)

試し読み

文芸部に所属する目立たない5人の女子高生達がある出来事をきっかけにして、
「性」に対する意識に振り回され始める様子を描いた異色の学園青春物。
各々、性に対する認識とアプローチが五者五様に描かれており面白い。
おそらくそれぞれ違うであろう「回答」がどのようになるか楽しみ。


32位 『バンデット(1)(2)』(河部真道)

試し読み

鎌倉時代末期、下人の身分ながら自分の国を作る夢を持つ少年を主人公に、
歴史の裏舞台から世の中をかき乱そうとする人々をダイナミックに描く。
不安定ながら荒々しくエネルギッシュな作画と野望に溢れる魅力的なキャラクタ、
グイグイ進んでいく展開運びはオンリーワンの才能であり大変魅力的。


31位 『ライオン 園田ゆり短編集』(園田ゆり)

試し読み

四季大賞を受賞した表題作を含む、雑誌掲載読み切りを詰め合わせた、
作者が自費出版でkindle配信している青春短編集。
対比的な二人を中核にした物語構成がメインとなっており、
わかりやすいストーリー構成できっちりとカタルシスが演出されている。


30位 『レイリ(3)』(室井大資/岩明均)

試し読み

漫画巧者のタッグが描く、信長に追いつめられる末期の武田家を舞台に、
死にたがりの少女と若き天才、武田信勝が主人公の時代物語。
岩明先生の原作は勿論素晴らしいし、室井先生がその原作の良さを損なわず、
かつ消化して自分の血肉に変えてから漫画として再構築しているのが伝わってくる。


29位 『ムシヌユン(4)』(都留泰作)

試し読み

宇宙から襲来した未知の生物により閉鎖空間となった沖縄の離島を舞台に、
情けない男の情けない奮闘を描く熱帯エログロホラーギャグSF。
相変わらずハチャメチャな展開で何の漫画かよくわからないが、
ハードSF方面でかなり重要な描写が出てきたり、作者の本領が発揮されてきた。


28位 『官能先生(1)』(吉田基已)

試し読み

偶然出会った若い女性に恋をしてしまった小説家の中年男性が
純愛と妄想、そして現実との間で振り回される姿を描いたラブストーリー。
ヒロインの一挙一動に対して男子高校生のような初心な反応をする主人公が滑稽で面白い。
流し目が美しいヒロインの造形も吉田先生らしさ満載で素敵。


27位 『CITY(1)(2)』(あらゐけいいち)

試し読み

ギャグ漫画界の鬼才、あらゐけいいち先生の最新作は
ある町を舞台に変な住人達が繰り広げる群像劇ギャグ。
下らない事に一生懸命になってしょうもないことで一喜一憂する、
滑稽で面白おかしい登場人物の魅力的な姿は流石のあらゐ節。


26位 『うちのクラスの女子がヤバい(3)(完)』(衿沢世衣子)

試し読み

思春期の女子に発現する役に立たない超能力「無用力」をテーマに
もやもや上手くいかない悩みを抱えた女子高生を描く学園青春物語。
印象的な言葉と画面表現を用いて思春期の女子を描いてきた衿沢先生が
キャッチーな題材で新境地を開拓していた。完結も綺麗で大満足。


25位 『LIMBO THE KING(1)』(田中相)

試し読み

謎の奇病「眠り病」に対して、患者の意識に潜り込み治療する
伝説の「ダイバー」とそれを補助する新米「コンパニオン」を描いたSFサスペンス。
魅力的な近未来描写やスタイリッシュな画面構成、スピード感溢れる展開、
登場人物同士のシニカルな掛け合いなど、洋画のような雰囲気で素晴らしい。


24位 『春と盆暗』(熊倉献)

試し読み

荒唐無稽な嘘ばかりつく年上のお姉さんと男子中学生など、
変な女の子に振り回される平凡な男子、をテーマにした短編集。
エキセントリックな可愛い女の子という局所的ニーズを突いた物語のチョイスと
現実と妄想がシームレスに繋がる画面表現が非常にユニーク。


23位  『正しいスカートの使い方』(位置原光Z)

情事の最中に年上の恋人に「お父さん」と呼ばせたがる後輩、など、
性的価値観がヘンテコな女学生達を描いた会話劇中心のコメディ短編集。
一歩引いて既存の「当たり前」を取っ払った上で出てくるネタばかり。
位置原先生は相変わらず発想が独特。細々とでも作品を発表し続けて欲しい。


22位 『メダカくん、さよなら。』(こうのとり昇)

試し読み

メダカやタニシなど、水槽で飼われている生物が擬人化され、
それらの生態を活かしたシュールギャグが繰り広げられるコメディ作品。
ほのぼのギャグが似合う題材と絵柄にも拘わらず、不穏な空気が漂う
水生生物関係とダークな不条理ギャグが繰り広げられており楽しい。


21位 『山本アットホーム』(山本アットホーム)

試し読み

作者が自身のHPやコミティアで発表していたものが単行本化した作品で、
毎ページどころか毎コマにボケとツッコミと不条理が潜むギャグ漫画。
上述の通り、全てのコマでギャグとしてボケツッコミが完結しており、
今までにないハイスピードハイテンポな不条理ギャグ漫画に仕上がっている。


20位 『とんかつDJアゲ太郎(10)』(イーピャオ/小山ゆうじろう)

試し読み

クラブもアゲて、とんかつも揚げる、とんかつDJの青年と
その周りの人々の友情努力勝利を描いたクラブカルチャー少年漫画。
これまでの伏線を回収しながら、少年漫画に求める要素を全て描いてくれた10巻。
ヘタウマサブカルの枠に留まらない熱い作品。完結の11巻が大変に楽しみ。


19位  『ダンジョン飯(4)』(九井諒子)

試し読み

レッドドラゴンに喰われた仲間を救い出すため、食料として魔物を食べながら
ダンジョン深部へ突き進むパーティを描いたファンタジー冒険物。
一般的な魔物の姿に、空想も組み合わせて細部まで作りこまれた設定はお見事。
グルメだけに留まらず「魔物の生態」という枠にテーマを広げた点も良い。


18位 『ウムヴェルト 五十嵐大介作品集』(五十嵐大介)

試し読み

五十嵐大介の最新作、『ディザインズ』のプロトタイプとなる読み切りを含む、
人ならざる生き物を五十嵐先生らしい独特な着眼点で描いた短編集。
圧倒的なスピード感を超絶画力で紙の上に落とし込んだ表題作も良いし、
どの作品も「人間と違う視点」を漫画として表現しようとしているのが素晴らしい。


17位  『黒き淀みのヘドロさん(1)』(模造クリスタル)

試し読み

ヘドロから人工的に作られた「善人」である主人公の少女が
癖の強い周りの人々と一緒に人助けをする学園物語。
奇天烈なコマ割りやデフォルメされたキャラクタ造形、人物の価値観など、
他にはない独特な雰囲気に溢れている。オンリーワンな漫画家さん。


16位 『BEASTARS(1)(2)(3)』(板垣巴留)

試し読み

草食動物と肉食動物の獣人が共存する学園を舞台に、
兎の少女に恋する狼の少年を描いたアニマルサスペンスラブストーリー。
本来であれば捕食者と被捕食者である種々の動物達が同じ場所で生活するために
設けられた様々なルールや暗黙の了解に関する設定が作りこまれており素晴らしい。


15位 『岡崎に捧ぐ(3)』(山本さほ)

試し読み

90年代から00年代にかけて思春期を過ごした作者による、
本人含めてちょっと変わった人々を描いた自伝エッセイ漫画。
高校後期の描写から一気に重めのモラトリアムをぶつけてきて虚を突かれた。
作者がその後、どのようにそれを克服したのかが描かれるであろう続刊が楽しみ。


14位 『明日ちゃんのセーラー服(1)』(博)

試し読み

女子中学校に入学した 天真爛漫で純真無垢な主人公が
持ち前のキャラクタを活かして同級生と交流していく姿を描いた作品。
美少女の一挙手一投足をフェチズムたっぷりに描くことに特化した作品で、
様々な角度から描かれる彼女らの姿は「漫画の中の少女」としての美しさの極地に思える。


13位  『あしあと探偵(1)』(園田ゆり)

試し読み個別漫画感想記事

失踪した女子アナウンサーや電車で一目ぼれした男性など、
人探しを専門に請け負う探偵事務所を舞台にした物語。
起承転結のエッジが効いた物語構成、それを魅力的に画面に落とし込む演出力、
それらを彩るキャラクタ達の魅力、などそれぞれの要素が高次元にまとまっている。


12位 『リウーを待ちながら(1)』(朱戸アオ)

試し読み

自衛隊が駐屯する地方都市を舞台に、拡大し徐々に深刻化していく
パンデミックを食い止めるために奮闘する女医と研究者を描いた医療サスペンス。
きっちりしたサイエンスのバックグラウンドを感じ取れる医療描写に加え、
1冊を通しての物語構成が効果的に働いており大変緊迫感がある。


11位 『ライアーバード(3)』(脇田茜)

試し読み

音を視覚で捉える感覚の持ち主である少女と、頑固で人付き合いが下手な少年、
不器用な二人が音楽を通じて成長していく姿を描いた青春物語。
少しずつ他人と打ち解け始めた主人公達の姿が丁寧に描かれている。
そして感情の爆発が視覚的に表現された3巻最後のライブシーンは圧巻で一見の価値あり。


10位 『ゴールデンカムイ(10)』(野田サトル)

試し読み

戦後の北海道を舞台に、大量の金塊が隠された場所を示す囚人の入れ墨を巡って
退役兵やアイヌ、軍人、新選組の残党などが争うトレジャーバイオレンス物。
キャッチ―なキャラクタやハイスピードな展開運び、取材に基づいた文化描写、
テンション高めなコメディ描写など、面白い要素を詰め込んで面白くないわけがない。


9位 『僕らはみんな河合荘(9)』(宮原るり)

試し読み

一癖も二癖もある住人達が暮らすアパート「河合荘」を舞台に、
世話焼きの男子高校生が恋に奮闘する姿を描くラブコメディ。
丁寧に丁寧に積み上げてきた8巻分の主人公のアプローチが無事に実り拍手喝采。
軽快な下ネタギャグやテンポも含めて、大変読みやすい良いラブコメ。


8位 『上野さんは不器用(2)』(tugeneko)

試し読み

意中の同級生男子に対して妙な道具で誘惑を試みるも
テンパっていつも空回りしてしまう不器用な少女を描いたコメディ。
小気味よいテンポと独特の言語チョイスで読みやすいし、
緊張しっぱなしで碌な事しない上野さんのキャラクタが大変に愛らしい。


7位 『青野くんに触りたいから死にたい(1)』(椎名うみ)

試し読み

無料公開された1話がSNSで拡散されて話題になった本作は
恋人を亡くした少女と彼氏の幽霊との奇妙で滑稽な生活を描いたラブストーリー。
常軌を逸した少女の純愛と視覚的におどろおどろしいホラー要素、
間の抜けたギャグが混じり合って、読んだことのない雰囲気の作品に仕上がっている。


6位 『鉄腕アダム(2)』(吾嬬竜孝)

試し読み

宇宙から飛来する人類の敵「蝶」を倒すために作られた
ハートを持ったヒューマノイド「アダム」が主人公のハードSF。
スタイリッシュな絵柄とリアリティある近未来テクノロジー描写が魅力的。
物語も様々な伏線をばらまきながら深い方向に進んできた。今後が楽しみ。


5位 『ファイアパンチ(4)(5)』(藤本タツキ)

試し読み

妹の敵を討つために生きてきた不死身の主人公が、
旅の目的を見失いあらぬ方向に進んでいっているダークファンタジー。
ジェットコースターのように次々風景が切り替わっていく展開の早さは
読者はおろか、登場人物さえついていけてないスピード感。


4位 『オッドマン11』(道満晴明)

獣人だったりとんでもない異臭を放っていたり、人間のようで人間でない
11人の「オッドマン」達と普通の少女の交流を描いたコメディ。
道満節全開のハイテンポな下ネタの応酬が存分に楽しめる。
今のペースだと次巻が出るのが5年後とのことだが、何とかならんかなぁ。


3位  『映画大好きポンポさん』(人間プラモ)
スクリーンショット (312)_edited

作品ページ

ハリウッド映画の製作現場を舞台に、監督やプロデューサー、役者など、
それぞれの人々が協力して作品を作っていく様子を描いた読み切り作品。
登場人物の個性とそれを活かす演出力が素晴らしく、全てのキャラクタが魅力的に映る。
136ページという長さを感じさせない巧みな物語構成も見事。傑作。


2位 『それでも町は廻っている(16)(完)』(石黒正数)

試し読み

探偵小説が好きで好奇心旺盛な女子高生とその周りの人々が織りなす
笑いあり涙ありミステリありホラーありの群像劇の完結巻。
登場人物が楽しそうにしている姿を見て物語の舞台に入りたくなるような作品だった。
最終巻もそれ町らしい要素がたっぷり含まれていて大満足。後世に残したい作品。


1位 『映像研には手を出すな!(1)』(大童澄瞳)

試し読み個別漫画感想記事

アニメを製作するために集った個性豊かな女子高生3人組が
四苦八苦しながら映像作品を作り上げていく青春物作り物語。
パースの効いた吹き出しや設定が現実と混じる作画表現も素晴らしいし、
何より、楽しむために努力して楽しくなっていく主人公達の姿が美しい。