2017の読んだ漫画まとめ、その1。
その3くらいまで続く予定です。

以前、私がツイッターでやった電子書籍に関してのアンケートの中で、紙の本派の漫画好きの方々に「何故電子書籍に移行しないか」を尋ねてみると、「紙の本の手触りや装丁が好きだから」という意見も結構な数の人から聞こえてきた。
確かに紙の質感や光沢などの特殊加工、カバー裏の本体表紙の楽しみなど、装丁は紙の本の魅力の一つではある(カバー裏や裏表紙は電書でもデフォルトで収録してほしいところではあるが...)。電子書籍漫画の装丁は基本的にカバー表の表紙のみである。

ただ、電子書籍派の私としては、表紙だけでも漫画の装丁は十分魅力的だと感じている。下の画像は私のkindleアプリホーム画面のスクショだが、沢山の漫画表紙が並んでいるだけでも装丁の魅力は伝わるはず。日本の漫画の表紙デザインは本当に多種多様である。

スクリーンショット (132)
kindleアプリホーム画面のスクリーンショット

本記事では2017年私が読んだ800冊弱の漫画の中で、特に表紙デザインが好きだったものを10作品ピックアップ。皆さんも、好きな表紙デザインについて考えてみると楽しいよ。


『パンクティーンエイジガールデスロックンロールヘブン(1)』(ハトポポコ)

ロックバンドとして活動する女性3人がロックなことについて話すギャグ漫画。
描き文字のロゴとビビッドな背景、棒立ちの3人という構成がこの作品らしい。


『スタンドバイミー・ラブレター』(増田里穂)

主人公が同級生からの告白を断った場面から始まる少女漫画。
手紙を持って佇む少女とクラシックなフォントのロゴとのバランスが素晴らしい。


『我らコンタクティ』(森田るい)

自作ロケットを宇宙に飛ばすために奮闘する凸凹コンビを描いた作品。
特徴的なキャラクタ造形をアピールしながら爽やかな味わいの画面構成。


『雑草たちよ大志を抱け』(池辺葵)

目立たない女子達を主人公に、些細だけど重要な日々の出来事を描く連作短編集。
地味なキャラクタ達をバックライトで照らして輝かせるアイディアユニーク。


『サーカスの娘オルガ(1)』(山本ルンルン)

19世紀のロシアを舞台にした、サーカスに売られた少女が主人公の作品。
メルヘンチックな絵柄を活かした幻想的でストーリーを感じさせるデザイン。


『好奇心は女子高生を殺す(1)』(高橋聖一)

宇宙人や幽霊など、超常現象に巻き込まれがちな女子高生二人組を描いた作品。
キャラクタ総動員の賑やかな画面も輪郭線の強い絵柄のおかげでスッキリ。


『幻想ギネコクラシー(2)』(沙村広明)

ぶっ飛んだ設定を詰め込んだ沙村広明の短編集。
各話の要素を詰め込んだ、カオスながらも幻想的で美しい表紙。


『《完全版》サイコ工場 A』(谷口トモオ)

やり過ぎな展開運びとリアル調の絵柄が特徴的なホラー短編集。
キャラクタの切り出しを並べることでクールに作品の狂気を表現している。


『メダカくん、さよなら。』(こうのとり昇)

擬人化された水槽内の生物をキャラクタとした不条理ギャグ漫画。
挑戦的なコマやセリフ切り抜きのチョイス。タイトルの位置もなんだか不安になる。


『崖際のワルツ 椎名うみ作品集』(椎名うみ)


高校演劇部のはみ出し者二人を描く表題作を含む短編集。
本作についてはカバー全体の構成がとにかく素晴らしい。
下記は作者pixivより引用のカバー全体画像(電子版未収録なのが悔しい...)。

スクリーンショット (5)
作者pixivより引用

感情と理性の象徴である二人が危なげなバランスで踊る姿が描かれている。
作品の本質をシンプルに表しており美しい。