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12月読んだ漫画をまとめましょう。 
先に投稿した『2017.12_読んだ新人漫画家まとめ』とは別物です。
新人に限らず、読んだ漫画のまとめ。

11月に読んだ漫画は48冊。紙の本はゼロ。全部電書。
年間累計は769冊となりました。まぁよく読んだ。

続いて、特に面白かった作品をいくつかピックアップ。
まずは、12月発売だった作品から。


 ・『青のフラッグ(3)』(KAITO)

高校生男女4人を主人公に友情と恋愛、一筋縄ではいかない人間関係を描く青春物。
キャラクタ達の複雑な心情を絶妙な表情描写で見事に表現している。


・『Dr.STONE(3)』(稲垣理一郎/Boichi)

原始時代に逆戻りした世界を科学の力で復興させようとする少年を描いた作品。
少年漫画らしい勢いのある展開とキャラクタに科学描写がカッチリはまっている。


・『マキとマミ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~』(町田粥)

タイトル通り、衰退ジャンルのオタク二人とそのオタ活を描いた作品。
マイナージャンルオタクが共感しやすいネタ多い。ツッコミ不在のテンポも好き。


・『BEASTARS(6)』(板垣巴留)

様々な動物の獣人達が共存する学園を舞台にしたアニマルサスペンス。
恋愛面は一段落しそうだが、さらにスケールの大きい展開が待ち構えておりドキドキ。


・『からかい上手の高木さん(7)』(山本崇一朗)

からかう女子とからかわれる男子、中学生男女のイチャイチャを描くラブコメディ。
相変わらずの異様に読みやすい画面作りやテンポの良さは流石。


・『北極百貨店のコンシェルジュさん(1)』(西村ツチカ)

西村ツチカの最新作は、様々な動物達が訪れる百貨店を舞台にした物語。
西村先生らしい唯一無二の画面表現はそのままにエンタメ性もアップしており読みやすい。


・『西村ツチカ短編集 アイスバーン』(西村ツチカ)

同人誌を含む短編8篇を収録した西村ツチカ最新短編集。
短編の方が新しい漫画表現へのチャレンジが積極的で良い。


・『地球のおわりは恋のはじまり(5)(完)』(タアモ)

幸せになると不安になるネガティブ少女の恋物語、完結。
主役二人以外の人間関係もきっちり消化して綺麗にまとまった作品だった。


・『書店員 波山個間子(2)(完)』(黒谷和也)

お客さんの本探しのアドバイスを仕事とする書店員が主人公の物語。
実在の本の内容を紹介しながらのストーリー作りが巧み。画面も読みやすい。


・『さめない街の喫茶店』(はしゃ)

夢の中の喫茶店で軽食やお菓子を作る女性が主人公の作品。
柔らかな描線と温かい絵柄が魅力的。登場する料理がどれも美味しそう。


・『ゴールデンカムイ(12)』(野田サトル)

戦後の北海道で隠された金塊を探して争う人々を描いたトレジャーバトル物。
複雑に絡み合う懐の深いストーリーと悪ふざけ展開が共存していてカオス。


・『恋は光(7)(完)』(秋★枝)

恋している人の周りに光が見える男子大学生と女性達との恋愛物語、完結!
この作品らしい結論の出し方で綺麗にまとまった最終巻でした。


・『めしにしましょう(4)』(小林銅蟲)

締め切りに追われる漫画家の仕事場で行われる異常料理クッキングを描くグルメ物。
料理の「やり過ぎ」クオリティは維持しつつ作者得意の不条理感も強まってきた。


・『ブルーピリオド(1)』(山口つばさ)

初心者の高校生が絵を描く楽しさに目覚めて芸大を目指す物語。
王道の成長物語としてのストーリーアウトラインが完璧。


・『バンデット(5)』(河部真道)

鎌倉時代末期を舞台に乱世を乱す悪党どもを描いた戦国物。
とにかく要素全てがダイナミックな作品で非常に読み応えがある。


・『血の轍(2)』(押見修造)

息子に対して異常な愛情を向ける母親を描いたサスペンス。
押見先生の人物描写が極まり、キャラクタの表情が真に迫っている。


・『保安官エヴァンスの嘘(2)』(栗山ミヅキ)

モテたいから保安官になったけど見栄を張り過ぎて空回りする男が主人公の西部劇コメディ。
モノローグと括弧を使った勘違いネタはテンポが良くてキレがある。


・『4分間のマリーゴールド(2)』(キリエ)

触った人の死の瞬間が見える救急救命士の男性と義理の兄弟達との家族の在り方を描く物語。
主人公の能力を上手く活かした物語の組み立てが良い。静かな画面も切ないストーリーにマッチ。


・『サトコとナダ(1)(2)』(ユペチカ/西森マリー)

日本人とサウジアラビア人、ルームシェアする二人の女子大生の交流を描いた作品。
異文化紹介物としてもよくできているし、仲睦まじい主人公二人の姿は読んでてほっこり。


以上が、12月発売の作品で面白かったもの。
一番良かったのは『ブルーピリオド』(山口つばさ)
王道の青春物の展開を踏襲しつつアクセントの効いた小道具も配置。
実際のデッサン画からの引用も画面の雰囲気的に上手く働いていて良かった。

続いては、12月発売じゃないけど面白かった作品。
こちらは表紙だけで失礼。


・『凪のお暇(2)』(コナリミサト)


・『麻衣の虫ぐらし(1)』(雨がっぱ少女群)