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2月に読んだ新人漫画家さんをまとめます。
自分用備忘録。

※この記事中で扱う新人漫画家の定義は、
「2018年1月1日~2018年12月31日の間に
初商業コミックが発売になった漫画家(Amazon調べ)」
としています。
また、二人以上で描いている場合は、どちらか一方が
上記のレギュレーションに合致すればOKとしています。

今月読んだ新人漫画家作品は計10冊。
そこそこ。このペースを維持していきたい。

以下には、読んだ作品の表紙と感想を羅列していきます。
個人的なオススメ順に並べていますので参考にして頂ければ幸い。


『ヴラド・ドラクラ(1)』(大窪晶与)

小国の君主が貴族によって腐敗した政治を立て直す姿を描いた歴史ロマン。
知略謀略が入り混じる骨太なストーリーと重厚感ある絵柄がマッチしていて良い。


『さぐりちゃん探検隊(1)』(あきやま陽光)

病弱だった少女が健康になり、公園や山、はたまた工場などに探検に行くお出かけ物。
毎回挟まる風景のカラーページなどで実在のスポットを魅力的に描いている。


『星の砂 雨野さやか短編集』(雨野さやか)

人嫌いな作家の男と幽霊の少女との交流を描いた表題作を含む短編集。
物語の構成に工夫があり読者を意識している作品作りに好感が持てる。


文字嫌いの少年とその友人の少女が、ファンシーな空想を共有する物語。
空想が入り混じる幻想的な雰囲気とライトな登場人物の掛け合いとのギャップがユニーク。


『江波くんは生きるのがつらい(1)』(藤田阿登)

運命の女性とのドラマチックな出会いばかり夢見ている大学生男子が主人公のコメディ。
女性とのフラグは立ちまくるのに変な拘りのせいで先に進まない、という設定は面白い。


様々な獣人が住む街を舞台に、シャム猫の探偵と人間の助手が事件解決に挑む探偵物。
個性的な絵柄は好きだが粗が目立つ。1冊に3つ事件入れる構成も詰め詰めで苦しい。


『パティシエさんとお嬢さん(1)』(銀泥)

ツイッターで話題になった、パティシエとそのお客の女性との両片想いラブコメディ。
キャラクタ設定が噛み合っておりキャッチ―。コミックよりツイッター向けな作品か。


プレハブ部室の文芸部を舞台に高校生活をエンジョイする女子高生4人を描いた作品。
仲の良い文系クラブの様子は楽しい。ちょっと画面やコマ割りが読みにくいのが難点。


『年下の先輩ちゃんには、負けたくない。』(なめたけ)

大学生男子の主人公と年下だけどバイト歴は長い女子高生との交流を描いたラブコメディ。
ホームセンターでの業務描写がかなり細い反面、恋愛面はちょっとパンチが足りない。


『美希ちゃんいよいよOUT!』(カミタニミキ)

私生活ぐちゃぐちゃ健康ボロボロ精神病み病みな作者による実録エッセイ。
どうしようもないひどさに共感はできない。あと、エッセイとしては演出過剰。