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 前回書いたブログ記事『漫画読みのための電子書籍入門』の続き。先にそっちを読んでもらえると幸いです。今回は電子端末サイズ編。
(本記事内の電子書籍画像は全て『金剛寺さんは面倒臭い(1)』(とよ田みのる)から引用させて頂いております)

 上述の前回ブログ記事にて、「電子書籍で漫画を楽しむためには環境を整える下準備が大事!」ということを書きました。環境というのは具体的に言うと、(1)メインで利用する電子書籍サービス選び、(2)電子書籍用の電子端末の準備、(3)漫画を買うための決済方法の準備、なんですが、今回は(2)の電子端末について掘り下げていきます。


1. 電子端末画面サイズ比較

 はじめに、電子端末の画面サイズの特徴を実例を用いて比較します。
 前回のブログにて、私は電子端末をサイズごとに下記の通り4つに分類しました。

1)  スマートフォン(画面サイズ5インチ程度)
2)  小さめタブレット
   (画面サイズ6~7インチ程度、漫画1ページ表示)
3)  大きめタブレット
   (画面サイズ9~11インチ程度、漫画2ページ表示)
4)  PC(画面サイズ12インチ以上、漫画2ページ表示)

 本記事のトップ画像、大小様々な『金剛寺さんは面倒臭い(1)』(とよ田みのる)の表紙が並ぶ狂気溢れるものとなっていますが、私の所有している電子端末を並べたものです。それらの電子端末を例にあげながら、電子端末サイズごとのメリットデメリットについて説明していきます。画面サイズ(および電子端末名)の内訳は下記の通り。

各端末サイズ比較
各端末の画面大きさ(括弧内は端末名称)

 並べて比較してみると表示の大きさの違いがわかりやすいかと思います。一般的に電子端末の画面サイズ表示は「画面対角線の長さ」となっています。紙のコミックのサイズは、少年漫画のサイズである親書版は8.1インチ、青年漫画のサイズであるB6版は8.8インチですので、それより小さい端末は紙の本より表示が小さくなります。ただ、個人的には7インチ以上になれば十分漫画を快適に読めるサイズです(後述の縦横比も大いに関係しますが)。
 表紙ではなくて実際のコミックの中身を表示した場合の画面例は下に示す通りです。電子書籍漫画のメリットの一つとして、見開きページを継ぎ目なしで楽しめる、というものがありますので、『金剛寺さんは面倒臭い(1)』から見開きページをチョイスしました。ただ、7インチ以下のタブレットに関しては見開きを表示させるとページが細かくなり過ぎてしまうので1ページ表示としています。
 上部真ん中のスマホ画面と比較すると、他のタブレット端末の画面が如何に大きいかがわかるかと思います。普段スマホで電子書籍を読んでる人に専用端末の導入を薦める理由はここにあります。電書漫画を楽しむためには画面は大きい方が正義です。後述の操作性や価格の問題もありますが、出来る限り画面の大きい端末を選びましょう。

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コミック中身表示(通常)

 ちなみに、7インチ以下の端末でも見開き表示をやろうと思えばできるので、比較のためにやってみたのが下の画像です。たまたま引用させてもらったページが吹き出しの文字も大きくて読みやすいですが、文字サイズが小さいと表示が潰れてしまい読みにくいです。やはり、見開き表示を楽しむためには9インチ以上くらいは必要かと思われます。

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コミック中身表示(ムリヤリ見開き)

 また、上述した通り電子端末の画面サイズ表記は一般的に対角線の長さを示したものですが、電子書籍で漫画を楽しむ場合には縦横比も重要になってきます。
 下の写真はMediaPad T3 7(7インチ、横/縦=1.71)とkindle Oasis(7インチ、横/縦=1.35)にB6版単行本の見開き(横/縦=1.41)を表示させた例です。縦横比が合っていないため、画面両端に空白のデットスペースができています。タブレット端末は映像作品を大きく見せるために縦横比が16:10や16:9と縦/横=1.7程度の横長気味になっているものもあります。ただ、コミックの場合はサイズや見開きかどうかにもよりますが、縦/横=1.3~1.6程度となっていますので、電書漫画を楽しむための電子端末の適切な画面サイズは4:3や3:2くらいとなります。その縦横比の端末を選ぶと画面を有効活用できます。

各端末縦横比説明
7インチタブレット見開き表示比較

各端末縦横比比較
(参考)各端末の縦横比の比較


2. 端末画面サイズごとの操作性や価格

 画面サイズの次は、各端末の操作性や価格について解説します。
 基本的には画面サイズが大きければ大きいほど画面が見やすくて良いですが、画面が大きくなると重くなるため読書の姿勢が制限されます。具体的な分類としては、片手で持てるか、両手で持てるか、スタンド専用か、の3択です。
 例えば、スマートフォン(約5インチ、127 g)と小さめタブレット(7インチ、250 g)、ついでにKindle Oasis(7インチ、194 g)を片手で持った場合、下の写真のようになります。

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スマートフォン(約5インチ、127 g)持ちやすいが画面が小さい。

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小さめタブレット(7インチ、250 g)やや重く掴み辛いが持つことは可能。

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Kindle Oasis(7インチ、194 g)物理ボタンがあってページめくりしやすい。

 7インチ、200~300 gまでなら片手で持ってページめくりの操作も問題なくできます。私の場合は電車での移動中などに7インチタブレットで漫画を読んでいることが多いです。家の中でもベッドに寝転がりながら読んだりもできます。
 一方で、大きめのタブレット以上になると片手で支えることが難しく、両手で持つか、スタンドを使って机の上で操作することになるかと思います。また、それ以上になるとスタンドでの自立専用に。自宅の机の上やカフェなどで読書する感覚です。個人的にはこちらもそこそこ快適でメインでタブレットPCを使っています。画面サイズがでかいのは正義。

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大きめタブレット(10インチ、500 g)片手は厳しいが両手で持って読書は可能なサイズ。

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タブレットPC(12インチ、800 g)両手で保持することも難しいのでスタンド専用。

 また、気になる端末の価格について、私の持っている端末の購入時価格をぶっちゃけると下記の通りです。

・Qua phone px(スマートフォン)
 約2万円
・Kindle paperwhite マンガモデル(小さめタブレット)
 約1.5万円
・Kindle Oasis(小さめタブレット)
 約3.5万円(Kindle端末最上位機種なので高い)
・MediaPad T3 7(小さめタブレット)
 約1万円
・fire HD 10(大き目タブレット)
 約2万円
・Surface pro 3(タブレットPC)
 約10万円(低価格のタブレットPCならもう少し安く買える)

 基本的には電子端末の値段はピンキリです。ただ、iPadとか高い端末を買わなくても電子書籍を読むだけでしたら十分なスペックのAndroidタブレットなんかが2万も出せば買えます。また、Kindle端末やfire HDはkindle以外の電子書籍サービスが使えませんが同じサイズの端末と比べて安いです。


3. まとめ

 本記事の要点をまとめると以下の通りです。

1)電子書籍専用端末の画面サイズとしては、1ページ表示で7インチ以上、2ページ表示で9インチ以上欲しい。

2)電子端末の画面サイズを選ぶ際には、縦横比が3:4か2:3のものを選ぶ。

3)電子端末を片手で持てるのは7インチ、300 g程度まで。10インチ、500 g程度のものは両手で持つかスタンドで自立させて使用、それ以上のサイズのものがスタンド専用。

4)Androidタブレットなら2万前後でも電子書籍を読むのに十分なものが買える。また、Kindle端末は同サイズの端末と比較して割安。


 繰り返しになりますが、電子書籍で漫画を楽しむ上で、専用端末を持っているか持っていないかで快適さが大きく違います。本記事を参考にして頂き、用途を考えて自分に合った端末を選んで頂けますと幸いです。電子書籍を導入して快適な漫画ライフを送りましょう!