左上がKindle Paperwhite マンガモデル、右上がKindle Oasis、下がFire HD 10
私の所有しているAmazon端末(Kindle Paperwhite マンガモデル、Kindle Oasis、Fire HD 10)を漫画読みの視点からレビューします。電子書籍を楽しむ上で、専用端末を持っているかどうかで、読書の快適さが天と地ほど違います。電子書籍の導入を検討している人や、現在スマホで電書読んでいる人は参考にしてみて下さい。
(本記事を読む前に、『漫画読みのための電子書籍入門』と『漫画読みのための電子書籍入門(電子端末選び編)』を先に読んで頂いた方がより効果的です。)
(本記事中の電書画像は主に『メタモルフォーゼの縁側(1)』(鶴谷香央理)を使わせて頂きました。)
まず最初にAmazon端末について、本記事内では「Amazonが販売している電子端末」のことを指しています。Amazon端末はいくつも種類がありますが、大きくは『Kindle』シリーズと『Fire』シリーズの2つに分類できます。前者がバックライトを使わないEインク端末、後者が液晶画面のいわゆる普通のタブレットとなっています。私が所有しているのは、『Kindle』シリーズからはKindle Paperwhite マンガモデルとKindle Oasis、『Fire』シリーズからはFire HD 10となっています。本記事ではその3端末を紹介します。
各端末の紹介に移る前に、ざっくりとAmazon端末の特徴をあげてみます。
1) 電子書籍サービスに関してはkindleしか使えない
当たり前の話ですが、kindleストアにしか基本的には対応していません。他の電子書籍サービス(ebookjapanやhontoなど)を使いたい場合には他の電子端末を買いましょう。
2) 同サイズ同スペックの電子端末と比較すると若干安価
端末を買った後にAmazonに囲い込んで設けるビジネスモデルだからでしょうが、端末自体は結構安いです。『Kindle』シリーズのエントリーモデルで約8,000円、『Fire』シリーズのエントリーモデルで約6,000円となっています。
3) Amazonタイムセールの時によく割引されている
沢山の方が利用されたことがあるであろうAmazonタイムセール、定期的に開催されていますがその際にはAmazon端末も5,000円程度割り引かれたりしています。また、2台買うとお安くなったりするキャンペーンもあります。
以上がざっくりした特徴です。
次に、私の持っている端末のスペック概要を下表に示します。
3端末のスペック概要
また、それぞれの端末の特徴と、どんな人に向いているかもざっくり下のようにまとめました。
(1)Kindle Paperwhite マンガモデル
<特徴>
・『Kindle』シリーズ中級端末のKindle Paperwhite漫画ユーザー向けモデル
・漫画を楽しみやすいようにページ送り速度早めかつストレージ大き目
・Eインクなので目に優しく、軽量かつ電池の持ちが比較的良い(白黒)
・画面サイズは小さめ
・価格は比較的安い
<こんな人にオススメ>
片手で持てるEインク端末を比較的手ごろな価格で買いたい人
(2)Kindle Oasis
<特徴>
・『Kindle』シリーズ最上級端末
・ページ送りのための物理ボタン付き
・防水
・アルミボディで画面サイズの割りに軽く、片手で持っても手に馴染みやすい形状
・Eインクなので目に優しく、軽量かつ電池の持ちが比較的良い(白黒)
・画面サイズは漫画1ページ表示としては丁度良いサイズ
・価格は高め
<こんな人にオススメ>
物理ボタンや防水機能がついたEインク端末が欲しい人
(3)Fire HD 10
<特徴>
・『Fire』シリーズ最上級端末
・画面サイズが大きく見開きページの表示が容易(カラー表示)
ただし、漫画を読むのに最適な画面縦横比ではないため、左右に若干余白が発生する
・動画やゲーム、ネットブラウジングなども普通のタブレットと同様に可能
・重量があるため片手での読書は困難、両手もしくはスタンドで
・OSはFire OS(Android OSに酷似)
・価格は比較的安い
<こんな人にオススメ>
漫画以外の用途(特にプライムビデオなど)でも使う安価な大画面タブレットが欲しい人
以上が各端末の特徴です。
次に、各端末の外観写真を示しながら特徴を紹介します。
(1)Kindle Paperwhite マンガモデル
Kindle Paperwhite マンガモデル外観
Eインク端末で目に優しく軽量です。片手での操作に適しています。Eインクの特性上、若干残像が残るのがちょっと残念。電車での移動中などによく使っていましたが、後で紹介するKindle Oasisを買ってからそちらがメインに...個人的にもそっちのがオススメなので、重点的に紹介します。
(2)Kindle Oasis
あと、結構前からですが、『Kindle』シリーズでは作品ごとのフォルダ分けを自動でやってくれるようになりました。漫画を読む上で当たり前の機能ですが、前までなかったことからすれば大きな進歩。
フォルダ分け例、左下に数字が付いているものは複数巻持っている作品
フォルダをタップすると作品シリーズごとに持っている巻が表示される
(3)Fire HD 10
2ページ表示が出来るサイズとしてはかなり安価なタブレット端末。ただ、上画像に示すように、縦横比が漫画向けに最適化されていないので画面左右に余白ができてしまうのがちょっと残念。動画だと下画像で示す通り、ジャストフィットのサイズです。
Fire HD 10での動画視聴例(ちなみに『ヒナまつり』。プライムビデオ対象作品)
カラー画面表示できるのは『Kindle』シリーズにない強みの一つ。電子書籍のメリットに、見開きが継ぎ目なく楽しめることと、紙の本よりカラー収録が多いことが上げられるので、家で電書を読む際のメイン機として十分満足できるスペックかと思います。ただ、『Kindle』シリーズと違い、シリーズ作品がフォルダ分けされないのがたまにキズ...簡単なUIの変更のような気がするんだけど、なかなか対応して貰えないのが残念です。
カラー作品表示時(『ブルーピリオド(2)』(山口つばさ))
kindleライブラリ表示画面、シリーズ作品もフォルダ分けされない残念仕様