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6月に読んだ新人漫画家さんをまとめます。自分用備忘録。

※この記事中で扱う新人漫画家の定義は、「2018年1月1日~2018年12月31日の間に初商業コミックが発売になった漫画家(Amazon調べ)」としています。また、二人以上で描いている場合は、どちらか一方が上記のレギュレーションに合致すればOKとしています。

今月読んだ新人漫画家作品は計12作品。
これで2018年累計65冊。年間120冊目指して引き続き頑張ります。

以下には、読んだ作品の表紙と感想を羅列していきます。
個人的なオススメ順に並べていますので参考にして頂ければ幸い。


『神クズ☆アイドル(1)』(いそふらぼん肘樹)

やる気ゼロな男性アイドルと女性トップアイドルの幽霊とのコンビを描いたコメディ。
掛け合いが軽快で楽しい。ちょっとレトロな絵柄やワチャワチャした画面の雰囲気も好み。


『サザンと彗星の少女 上下』(赤瀬由里子)

地球人の青年と巨大なパワーを溜め込んだ少女との冒険を描くスペース・スペクタクル。
水彩絵の具で描かれる画面は配色センスがユニークで鮮やか。物語の密度も素晴らしい。


『ギャル☆クリ!(1)』(ラムネ村シュワ太)

片付けができないギャルとその娘と同居する同級生男子が主人公の掃除ラブコメ。
掃除の実用テクなど飛び道具は備えるが、全体を見れば王道ラブコメでクオリティ高い。


1900年代のアメリカを舞台に様々な男達の生き様を描いた西部劇5編収録の短編集。
どの収録作も構成がよく練られており、きっちりキャラクタの魅力が表現されている。


汎用人型アンドロイド「タイプワン」が一般家庭に普及した近未来を描くSF作品。
味のある絵柄と土台がしっかりした世界観が魅力的。漫画表現はやや拙い。


『猫で人魚を釣る話(1)』(菅原亮きん)

不愛想医師とその患者である難病の女性との猫を通した交流を描いた作品。
太めの輪郭線とダイナミックな漫画表現を多用する画面構成ユニーク。


『柔のミケランジェロ(1)』(カクイシシュンスケ)

相手の重心位置が見える初心者の少年が主人公の高校柔道部を舞台にしたスポーツ物。
シゴキを肯定的に描かないなどの特徴はあるが、全体見れば王道なストーリー展開。


『ロッキンユー!!!(1)』(石川香織)

一匹狼で活動するロック部の少年と、その少年に感化された後輩を描く高校ロック物。
言葉に重点を置く、大きめフォントの写植文字表現ユニークだが、全体的に荒削り。


『あかまつ(1)』(作井ルビ)

会津を舞台に、生きた「あかべこ」と女子高生3人との交流を描いた日常物。
基本的には女の子可愛い系の日常漫画。丸顔の輪郭は良い。掛け合いはワンパターン。


『恋するはぐるま(1)』(日月アスカ)

メカメカしい見た目のロボット女子高生の初心な恋のアプローチを描いたコメディ。
やり過ぎなくらい細かいメカ描写は作画コストがかかっており画面的に強い。


『ヨヨハラ』(ogros)

やたらと性的なアプローチをしてくる謎の少女と同居する男子を描いたエロコメディ。
短ページで唐突なエロが描かれるが、無意味に重い設定など全体的に支離滅裂。


死人を生き返らせるか埋葬するかを判断する権限を持つ教会を舞台にしたファンタジー。
コメディかと思いきや1巻後半からは急にシリアス。作画が弱く緊迫感が薄いのが厳しい。