
テーマ別漫画紹介記事の第3弾。
ヘンテコな女の子は可愛い、そしてそんな女子に振り回されたい、そういう願望が少なからず世の中にあると思うんですよね。ニッチなニーズだと思うんですが、最近でもそういうテーマの作品がいくつもヒットしており、漫画業界の多角化が感じられて面白いです(アニメも尖った作品が増えてきている気がする。あんまり詳しくないけど)。
今回は「ヘンテコな女子に振り回される男子を描いた作品」というテーマでオススメ漫画を10作品あげさせてもらいます。自分の性癖にピタッと合う、と感じちゃった人は、気になる作品を手に取ってみましょう。
『からかい上手の高木さん』(山本崇一朗)(既刊9巻)
からかう女子とからかわれる男子、二人の実質イチャイチャを描いたラブコメディ。
アニメ化もされ、そちらも評判良かったようで。今回のテーマの代表とも言える作品。

『からかい上手の高木さん(1)』より引用。初期の高木さんの造形も好き。
『イジらないで、長瀞さん』(既刊2巻)
根暗な主人公を半泣きになるまでイジメてくる後輩女子を描いたラブコメディ。
キツメの言葉責めや過激な誘惑など、かなりピンポイントな層を意識して描かれている。

『イジらないで、長瀞さん(1)』より引用。『高木さん』より少々ハードな掛け合い。
『彼女は宇宙一』(谷口菜津子)(全1巻)
自称「宇宙人」の変な女に振り回される男子を描いた表題作含む短編集。
瑞々しい特徴的な絵柄で描かれる女性達には血が通っており現実にいそうな生々しさ。

『彼女は宇宙一』より引用。振り回される男性が滑稽ながら共感もできる。
『ロッタレイン』(松本剛)(全3巻)
血の繋がらない妹に魅かれてしまった哀れな男の物語。
男性から見ると悲劇だし女性から見ると喜劇、という多面性のある作品。

『ロッタレイン(1)』より引用。本作の女子は変ではく、どこにでもいる普通の少女かな。
『アスペル・カノジョ』(萩本創八/森田蓮次)(既刊1巻)
同人描きの男のもとに突然転がり込んできたアスペルガー症候群の女性を描いた作品。
ショッキングな場面も多いがリアリティがあり引き込まれる。興味深い内容。

『アスペル・カノジョ(1)』より引用。症例を一挙手一投足まで生々しく描いている。
『ギャル☆クリ!』(ラムネ村シュワ太)(既刊1巻)
片付けができないギャルとその娘と同居する同級生男子が主人公の掃除ラブコメ。
掃除の実用テクなど飛び道具は備えるが、全体を見れば王道ラブコメでクオリティ高い。

『ギャル☆クリ!(1)』より引用。気まま女子に振り回される男子という王道ラブコメ。
『春のムショク』(井上まい)(既刊1巻)
無職の青年とその前に突然現れた正体不明の天真爛漫少女との交流を描いた作品。
ミステリアスなストーリー展開がユニーク。動静のメリハリの利いた絵柄も好み。

『春のムショク(1)』より引用。表情豊かな謎の多いヘンテコ少女が可愛い作品。
『春と盆暗』(熊倉献)(全1巻)
変な女の子に振り回される平凡な男子、をテーマにした短編集。
エキセントリックな可愛い女の子というニーズを突いた、今回のテーマにふさわしい作品。

『春と盆暗』の収録作『月面と眼窩』より引用。出てくる女子が皆どこか変テコ。
『だがしかし』(コトヤマ)(全11巻)
駄菓子屋を舞台にしたハイテンション駄菓子コメディ。
最終巻あとがきの通り、「よくわからない存在」である女子達が描かれている。

『だがしかし(1)』より引用。ほたるさんはヘンテコな女子の代表格。
『つまさきおとしと私』(ツナミノユウ)(全2巻)
妖怪つまさきおとしと、その妖怪に恋する少女を描いたコメディ。
妖怪に恋する少女のメンヘラっぷりが凄まじい。ヘンテコの枠を超えてる気もする。