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 7月に読んだ新人漫画家さんをまとめます。自分用備忘録。

※この記事中で扱う新人漫画家の定義は、「2018年1月1日~2018年12月31日の間に初商業コミックが発売になった漫画家(Amazon調べ)」としています。また、二人以上で描いている場合は、どちらか一方が上記のレギュレーションに合致すればOKとしています。

 今月読んだ新人漫画家作品は14冊。そこそこ多め。この調子で頑張ろう。

 以下には、読んだ作品の表紙と感想を羅列していきます。個人的なオススメ順に並べていますので参考にして頂ければ幸い。


 『呪術廻戦(1)』(芥見下々)

社会に潜む呪いを祓う呪術師達を育成する学校を舞台にしたバトル物。
魅力的なキャラクタ達やスピード感のある展開などバトル漫画のツボを押さえていて良い。


『アスペル・カノジョ(1)』(萩本創八/森田蓮次)

同人描きの男のもとに突然転がり込んできたアスペルガー症候群の女性を描いた作品。
主人公の行動はショッキングな場面も多いがリアリティがあり引き込まれる。


『ママダ引力説』(トミイマサコ)

トミイマサコが描く幻想的でコミカルかつのんびりした雰囲気が特徴的な短編集。
ワンアイディアのショートショートなどが詰め込まれていて楽しい。


『少女境界線』(吐兎モノロブ)

ダークファンタジーの導入部分のような作品を詰め込んだ短編集。
丁寧で魅力的な絵柄と独特のクリーチャーデザインが良い。長編が読んでみたくなる。


『ルーモア・ヒューモア』(さいとう林子)

メリーさんや口裂け女など、都市伝説を可愛く現代風にアレンジした作品集。
コンセプトはユニークでキャラクタを立たせようという姿勢も好感が持てる。


『ホームルーム(1)』(千代)

人気者の高校教師と陰湿なイジメを受ける女生徒との異常な関係を描くサイコサスペンス。
サイコ要素は滑稽なくらいの過剰演出だが物語としてまとまりがある。作画もユニーク。


『草かんむりと嘘つきの庭』(切畑水葉)

草木を管理する小人のような「庭師」達と人々の交流を描いた作品。
荒さも目立つが、面白い画面表現やオリジナリティ溢れる世界観など見どころも多々。


『ハロー ジュピター 好きっていって。(1)』(藤井なお)

手違いで恋愛ではなく健康管理チップの入ったAI彼氏と同棲する女性を描いた作品。
スマホなどに搭載されているAIアシスタントがネタのベース。


『ご恩は一生忘れません(1)』(北郷海)

無職のダメ男とそのダメ男に助けられたイケメンの犬(人型)を主人公にしたコメディ。
犬が見た目も性格もとにかくイケメンでかっこいい。画面の情報量が若干過剰。


『祖母の髪を切った日』(しかばね先生)

認知症の祖母の介護と向き合う作者の心情を赤裸々に描いたエッセイ漫画。
祖母に対する憤りや世間体など負の感情と真正面から向き合っており気持ちがざわつく。


『ほとんど路上生活』(川路智代)

仕切り板があるだけの宴会場に家族4人で住んでいた作者による実録エッセイ。
かなり悲惨な実体験を舞台仕立てに面白可笑しく振り返るスタイルはユニーク。


『ふりだしにおちる!(1)』(むっしゅ)

「女子高生らしくない」自分に悩む女子高生とそのクラスメイト達の交流を描いた日常物。
絵柄が可愛く、内容というより雰囲気を楽しむ典型的な女の子可愛い漫画。


『宇崎ちゃんは遊びたい!(1)』(丈)

主人公の男子大学生にやたらと絡んでくる後輩女子を描くラブコメディ。
瞬発力のある設定だけど、コミックスでまとめて読むと食傷気味になってしまう。


『ペーパーホラーショー(1)』(山岸汰誠)

現実に現れた自分のキャラクタ達に襲われる漫画家志望の青年を描いたホラー作品。
作画の稚拙さがかなり厳しいレベル。ストーリーも珍しいものではなく目新しさはない。