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  10月読んだ漫画をまとめましょう。 先に投稿した『2018.10_読んだ新人漫画家まとめ』とは別物です。新人に限らず、読んだ漫画のまとめ。

 10月に読んだ漫画は77冊。年末に向けてラストスパート。去年の冊数は越えられそうだけど、どこまで伸ばせるか。

 読んだ中でも特に面白かった作品をいくつかピックアップします。まずは、10月発売だった作品から。


『ベランダは難攻不落のラ・フランス』(衿沢世衣子)

イーストプレス社からの刊行は『おかえりピアニカ』以来13年ぶり衿沢世衣子短編集。
シンプルな画面ながら一挙手一投足からキャラクタ性を伝えてくる表現力素晴らしい。


『いそあそび(2)』(佐藤宏海)

海沿いの田舎町に移り住んだ没落貴族の少女が磯で取れる食料で半自給自足をする物語。
不憫な境遇にもめげずに楽しく生活する少女の姿が魅力的。キャラクタ造形も良い。


『シネマこんぷれっくす!(2)』(ビリー)

曲者ぞろいの高校シネマ部所属の映画オタク達の激しい掛け合いを描いた映画コメディ。
ハイテンションとキャラの尖り方が特徴的な作品で勢いで突っ走るスタイルは楽しい。"


『あせとせっけん(1)』(山田金鉄)

汗かきな女性とその女性のにおいを必要とする男性との関係を描いた社内恋愛物。
大変フェチズム溢れる題材でヒロインが可愛く相手方男性は変態というバランスが良い。


『潜熱(2)(完)』(野田彩子)

ヤクザの中年男に恋をしてしまった女子大生のスリリングな恋を描いた物語の完結巻。
直情的で衝動にまかせた主人公の恋を3巻通して描き切っておりラストの余韻が絶妙。


『ほしとんで(1)』(本田)

芸術学部の俳句ゼミに配属された小説好きの青年とそのゼミ仲間達を描いた俳句コメディ。
キャラクタ達が繰り広げる掛け合いはテンポ、言葉選び、メリハリ、どれも一級品。


『虚構推理(9)』(片瀬茶柴/城平京)

妖怪たちから「知恵の神」として慕われる義眼義足の少女を主人公にした怪奇ミステリ。
相変わらず「謎」の魅せ方などミステリ的な作法が巧み。作画の安定感も素晴らしい。


『宝石の国(9)』(市川春子)

月から飛来する「月人」達と戦う身体が宝石で出来た生き物達を描いたファンタジー。
9冊かけて周到に積み上げてきた地獄の舞台は整った。戦々恐々としつつも目が離せない。


『ハコヅメ~交番女子の逆襲~(4)』(秦三子)

元警察勤務の作者が描く街の交番に務める女性警察官が主人公のお仕事コメディ。
交通事故現場への対応などシビアな警察官の業務描写がリアルで興味深い。


『ミステリと言う勿れ(3)』(田村由美)

天然パーマの大学生男子が誰彼構わずズケズケ「語り」事件を解決していく物語。
密度が濃く吹き出しだらけの画面ながらテンポが良く軽やかな読み味。


『ふたりモノローグ(5)』(ツナミノユウ)

同級生女子に熱烈な好意を寄せるギャルと想われ人の地味女子が主人公の百合ラブコメ。
灰汁の強過ぎるキャラクタ達と斬新過ぎる精神表現など相変わらずのツナミノクオリティ。


『ヒダルとヒルダ』(鈴木小波)

就職浪人女性と彼女に憑りついた腹ペコ神様との全国各地へのグルメ紀行を描いた作品。
緻密で美しい背景とダイナミックな構図、美味しそうな料理などなど魅力たっぷり。


 以上が、10月発売の作品で面白かったもの。
 一番良かったのは『ほしとんで(1)』(本田)。芸術学部の俳句ゼミに配属された小説好きの青年とそのゼミ仲間達を描いた俳句コメディ。曲者揃いのキャラクタ達が繰り広げる掛け合いはテンポ、言葉選び、メリハリ、どれをとっても一級品。俳句に興味が湧くような丁寧な展開運びも素晴らしい。

 続いては、10月発売じゃないけど面白かった作品。


『我らひとしくギャルゲヒロイン』『我らあらぶるギャルゲヒロイン』(じゅうあみ)

ゲームのキャラクタだと自認したギャルゲヒロイン達のメタトークを描いたコメディ。
尖り過ぎてるヒロイン達の設定など、ギャルゲを皮肉るネタ満載で題材の勝利。


『イチゴーイチハチ!(6)』(相田裕)

夢を諦めたが新しく楽しいことを見つけた少年とその周囲の人々を描いた高校生徒会物語。
真正面ではない独特な角度から高校生の恋愛を描いているのも本作らしい。


『古見さんは、コミュ症です。(10)』(オダトモヒト)

美少女だけど他人とのコミュニケーションが苦手な主人公を中心にしたキャラコメディ。
新学年で登場人物の重心が新キャラにシフト。着実にストーリー進ませる姿勢良い。


『猫のお寺の知恩さん(8)』(オジロマコト)

お寺で働くおっとり美人と彼女と同居する従弟との日々を描いた物語。
日常描写の中に各キャラクタの思考や迷いなども要所で交えてメリハリが効いた展開運び。


『ワールドトリガー(1)~(18)』(葦原大介)

異次元からの侵略者に対して敵の技術を使った武器で戦う少年達を描いた戦略バトル物。
世界観やキャラクタ達の魅力、作画の安定感などがかっちり噛み合った素晴らしい作品。