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  11月読んだ漫画をまとめましょう。 先に投稿した『2018.11_読んだ新人漫画家まとめ』とは別物です。新人に限らず、読んだ漫画のまとめ。

 11月に読んだ漫画は56冊。ここにきて一月あたりでは2018年最小冊数。12月にラストスパートかけたい。

 読んだ中でも特に面白かった作品をいくつかピックアップします。まずは、11月発売だった作品から。


『剥き出しの白鳥(3)』鳩胸つるん

学校内で露出を繰り返す変態男子と露出狂集団との戦いを描いたギャグ漫画。
出オチのひどい設定だがツボを押さえたギャグはクオリティ高い。


『アクタージュ act-age(4)』マツキタツヤ/宇佐崎しろ

自分の過去の体験を元に演技をする特異な表現能力を持った少女が主人公の演劇物。
演劇という題材をハッタリも効かせつつ少年漫画という形に落とし込む手腕素晴らしい。


『私の少年(5)』高野ひと深

純粋無垢な美しい少年と一回り以上年上の女性を主人公にした作品。
好意を向け合いながらもすれ違う二人の複雑な関係を描く物語の構成力と描写力はお見事。


『メタモルフォーゼの縁側(2)』鶴谷香央理

75歳にしてBL漫画にハマった老婦人とBL好き女子高生との交流を描いた作品。
主人公二人の微笑ましい関係性がゆったりした画面の雰囲気とマッチしており素晴らしい。


『おじさんと猫と少女(3)(完)』遊佐ハルカ

独身の男性と使用人の少女、無口な人間二人の仲を取り持つ黒猫の奮闘を描いた物語。
世話焼きな黒猫というキャラクタを中心に物語を進めるというコンセプトが面白かった。


『乙女文藝ハッカソン(1)』山田しいた

制限時間付きリレー小説コンテストに挑む女子大生達を描いた作品。
アイディアの出し方や物語の起伏演出など創作のハウツーが興味深い。


『蟲籠奇譚(2)』西塚em

人間よりも虫が好きな生物部部長に目を付けられた少女の受難な日々を描いた物語。
新キャラも続々登場し、個性的なキャラクタ達の掛け合いは相変わらず軽快で楽しい。


『アスペル・カノジョ(2)』萩本創八/森田蓮次

同人描きの男のもとに突然転がり込んできたアスペルガー症候群の女性を描いた作品。
症状に対する描写はリアリティがあり、彼らへの理解と共感を促す構成素晴らしい。


『ちはやふる(40)』末次由紀

競技かるたに青春を燃やす高校生男女を描いた青春スポ根物。
主役男子二人の抱擁シーンには目頭を熱くさせられた。部活漫画としてこれ以上ない演出。


『中村くんの金パは柔らかい(3)(完)』熨斗目ナオ

見た目はヤンキーだけど手芸が趣味な少年と不器用少女が主人公のラブコメディの完結巻。
主役カップルのリアクションが全コマで可愛い。画面も賑やかで楽しかった。


『墓場の沙汰も金しだい!』林あらた

友達がほしい墓守の少女が墓荒らしに来た少年をあの手この手でもてなすコメディ。
キャラクタ設定を活かして展開がテンポよく進むので読みやすい。ラブコメ要素も適度。


『異世界おじさん(1)』殆ど死んでいる

17年間の異世界生活から現代に帰還した30代男性と甥との共同生活を描いたコメディ。
オタクの世代ギャップネタとぼっち異世界生活ネタの相乗効果が素晴らしい。


『どこかでだれかも食べている』オノナツメ

生活の中に根付いた「食べ物」に関するエピソードを描くショートショート。
オノナツメ先生のハートウォーミングな面が存分に活かされておりほっこり。


『青野くんに触りたいから死にたい(4)』椎名うみ

死んで幽霊になった恋人を一途に愛し続ける女子高生を描いた純愛ホラー。
物語が進むにつれて深化していくホラー要素と不安定な空気感がたまらない。


『違国日記(3)』ヤマシタトモコ

両親を亡くした少女とその娘を引き取った小説家の叔母との共同生活を描いた作品。
個人と他人、他人との距離感、などの描写が繊細かつ鋭く、素晴らしい表現力。


『藤井おでこげきじょー(1)』藤井おでこ

ツイッター漫画で度々バズっている作者によるバリエーション豊かなギャグオムニバス。
画面的にも展開的にもインパクトを重視したギャグスタイルはテンポが良くて読みやすい。


『ご恩は一生忘れません(2)』北郷海

ちゃらんぽらんな男とその男に義理があるイケメン犬人間を主人公にしたホームコメディ。
キャラクタ同士の激しい掛け合いなど、ドタバタコメディ好きにはたまらない雰囲気。


『終末の惑星』大家

間近に迫る小惑星の落下を待つばかりの惑星を舞台にした表題作を含むSF短編集。
ストーリーの構成力と魅せたい場面への持って行き方に光るものがある。


『プラネット・ウィズ(2)』水上悟志

記憶喪失の少年を主人公に謎の侵略者と戦う7人のヒーローを描いたファンタジー作品。
巧みなコマ割りによる視線誘導を駆使した漫画表現が飛び交うアクションは痛快。"


 以上が、11月発売の作品で面白かったもの。
 一番良かったのは『私の少年(5)』(高野ひと深)。純粋無垢な美しい少年と一回り以上年上の女性、違った目線で好意を向け合いながらすれ違う二人の関係を描いた作品。真修が積み重ねてきた感情を伝え、それを大人として受け止めながらもいなし切れない聡子の苦悩と葛藤の描写素晴らしい。ラストの展開は「なんちゅうもんを見せてくれるんや...」という感情に包まれた。今後も二人の前には沢山の困難が待ち受けてそう。幸せになってほしい。

 続いては、11月発売じゃないけど面白かった作品。


『岡崎に捧ぐ(5)(完)』山本さほ

幼馴染の女性との腐れ縁を中心に作者の半生を描いた自伝エッセイ完結巻。
幼馴染との友情とその時の作者の思考がドラマチックに漫画へと落とし込まれていた。