12月に読んだ新人漫画家さんをまとめます。
※この記事中で扱う新人漫画家の定義は、「2018年1月1日~2018年12月31日の間に初商業コミックが発売になった漫画家」としています。また、二人以上で描いている場合は、どちらか一方が上記のレギュレーションに合致すればOKとしています。
12月読んだ新人漫画家作品は11冊。ラストスパートはかけられず。まぁそれでも、今年も沢山新人漫画家作品読めました。
以下には、読んだ作品の表紙と感想を羅列していきます。個人的なオススメ順に並べていますので参考にして頂ければ幸いです。
『私のおっとり旦那』(木崎アオコ)
ネガティブな作者とおっとりな旦那、正反対な夫婦の生活を描いたフルカラーエッセイ漫画。
ツイッターでアップされてたの1ページの日常描写も良いし長編エピソードも心温まる。
『こじらせ百鬼ドマイナー(1)』(南郷昇太)
妖怪の学校に転入した人間の少年がマイナーをこじらせた妖怪達と交流する妖怪コメディ。
妖怪の学校に転入した人間の少年がマイナーをこじらせた妖怪達と交流する妖怪コメディ。
作画の安定感と女の子の可愛さ、掛け合いの軽快なテンポなどは光るものがある。
『太陽の塔(1)』(森見登美彦/かしのこおり)
自分のことを振った女性を観察する腐れ男子大学生が主人公の小説コミカライズ。
自分のことを振った女性を観察する腐れ男子大学生が主人公の小説コミカライズ。
キャラクタの雰囲気やレトロな画面演出、モノローグの入れ方など原作リスペクトが伺える。
『テロール教授の怪しい授業』(カルロゼン/石田点)
カルトからテロリズムへの発展やその手口を学生に熱弁する大学教授が主人公の物語。
センセーショナルな題材は興味深いし作画の力強さも目を引く。もう少しメリハリが欲しい。
『世界の終わりに柴犬と』(石原雄)
自分以外の人類がいなくなった世界を旅する少女と相棒の喋る柴犬を描く4コマ漫画。
自分以外の人類がいなくなった世界を旅する少女と相棒の喋る柴犬を描く4コマ漫画。
フルカラーで描かれる柴犬や他の動物達が可愛くって癒される。
『千年狐(一)~干宝「捜神記」より~』(張六郎)
中国の古典文学を現代風に噛み砕いて描かれる、人間の姿に化ける狐を主人公にした御伽話。
中国の古典文学を現代風に噛み砕いて描かれる、人間の姿に化ける狐を主人公にした御伽話。
ギャグシーンのキャッチ―なコミカルさに強み。物語全体としてはやや描写不足。
『こんげでカーチャン!(1)』(川)
結婚と出産を期に東京から鳥取に移り住んだ作者の生活を描く子育てエッセイ。
結婚と出産を期に東京から鳥取に移り住んだ作者の生活を描く子育てエッセイ。
フルカラーの画面は水彩で描かれており、田舎の風景など素敵。
『不死身のパイセン』(田口翔太郎)
怪奇現象に巻き込まれて酷い目に合うけど次の話では復活している女子が主人公のホラー。
怪奇現象に巻き込まれて酷い目に合うけど次の話では復活している女子が主人公のホラー。
グロテスクなホラー画面とコメディのギャップがユニーク。ストーリー構成はやや雑。
『セイキマツブルー』(ヒロタ・シンタロウ)
イジメを受ける少女に憑りつく怪物とその秘密を描く表題作含む2作の中編を収録した作品。
イジメを受ける少女に憑りつく怪物とその秘密を描く表題作含む2作の中編を収録した作品。
荒削りだがグロテスクな怪物のデザインやショッキングなストーリーなどは光るものがある。
『みんなで辞めれば怖くない』(中憲人)
別人格を生み出し彼らと対話しながらブラック企業を生き抜くサラリーマンを描いた物語。
別人格を生み出し彼らと対話しながらブラック企業を生き抜くサラリーマンを描いた物語。
第三者的に意見する別人格とのやり取りはシリアスとギャグの間くらいの奇妙な雰囲気。
『Still Sick(1)』(灯)
趣味で同人活動をしている女性とある秘密を抱えた同僚の女性との関係を描いた物語。
趣味で同人活動をしている女性とある秘密を抱えた同僚の女性との関係を描いた物語。
繋がりに欠ける強引な展開運びで読みにくく、加えて作画の弱さが苦しい。