2018年下半期まとめ記事、全3つ中の3つ目。読んだ漫画全部のまとめ。
下半期に読んだ漫画は449冊。半年間に読んだ漫画の冊数としては人生で最高数更新。自分でも、読み過ぎでは?と感じてはおります。まぁ漫画読むの楽しいから仕方ない。
その中でオススメの作品をランキング形式で50作品紹介します。皆さんの漫画探しの参考にして頂けると幸いです。
50位 『マキとマミ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~(2)』(町田粥)
公式からの情報供給が途絶えて久しい衰退ジャンルオタの女性2人を描いたコメディ。
衰退ジャンルに限らず、オタクなら共感できるネタがチョイスされており素晴らしい。
49位 『乙女文藝ハッカソン(1)』(山田しいた)
制限時間付きリレー小説コンテストに挑む女子大生達を描いた作品。
制限時間付きリレー小説コンテストに挑む女子大生達を描いた作品。
アイディアの出し方や物語の起伏演出など創作のハウツーが興味深い。
エロマンガやその使用方法が共通言語として語られる雰囲気のアホらしさが好き。
世話焼きな黒猫というキャラクタを中心に物語を進めるというコンセプトが面白かった。
直情的で衝動にまかせた主人公の恋を3巻通して描き切っておりラストの余韻が絶妙。
主人公にイライラさせられてきたけど物語通しての撒き餌であった。終盤の展開美しい。
44位 『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん』(服部昇太)
邦画好きな女子高生が賛否両論ある邦画を取り上げて紹介する映画紹介物。
邦画好きな女子高生が賛否両論ある邦画を取り上げて紹介する映画紹介物。
題材となる映画のネタ要素の誇張の仕方が上手く読者も思わずツッコミ入れたくなる。
43位 『異世界おじさん(1)』(殆ど死んでいる)
17年間の異世界生活から現代に帰還した30代男性と甥との共同生活を描いたコメディ。
17年間の異世界生活から現代に帰還した30代男性と甥との共同生活を描いたコメディ。
オタクの世代ギャップネタとぼっち異世界生活ネタの相乗効果が上手く働いている。
貧しく荒れた世の中で逞しく生きる人々と雨瀬先生の力強い作風ががっちり噛み合っている。
主要なキャラクタ達の関係性にはきっちりした答えを出し、文句なしの終盤の展開運び。
40位 『青のフラッグ(5)』(KAITO)
一筋縄ではいかない高校生男女の関係を描いた青春物語。
一筋縄ではいかない高校生男女の関係を描いた青春物語。
LGBT物という枠を飛び出し男女関係の価値観の多様性まで作品の懐が広がった印象。
39位 『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(13)』(谷川ニコ)
陰気で口の悪い女子高生とその周りのクラスメイト達を描いたコメディ。
陰気で口の悪い女子高生とその周りのクラスメイト達を描いたコメディ。
ぼっちだった主人公の周りに人が増えていき彼女自身も変わってく過程が素晴らしい。
文化の違いなど飛び越えて主人公二人が固い友情を育んでいく様子が丁寧に描かれていた。
37位 『古見さんは、コミュ症です。(10)(11)』(オダトモヒト)
美少女だけど他人とのコミュニケーションが苦手な主人公を中心にしたキャラコメディ。
美少女だけど他人とのコミュニケーションが苦手な主人公を中心にしたキャラコメディ。
強烈な個性のキャラクタを揃えながら、話作りをキャラに頼り過ぎていないところが良い。
9冊かけて周到に積み上げてきた地獄の舞台は整った。戦々恐々としつつも目が離せない。
成長の過程におけるトライアンドエラーに驕りが混じる今巻の流れが素晴らしい。
新編の主人公である沖田総司が旧来の沖田像を覆す斬新で魅力的なキャラクタ。
33位 『おやすみシェヘラザード(1)(2)』(篠房六郎)
映画紹介が下手過ぎる美少女の要領を得ない映画話に付き合わされる人々を描くコメディ。
映画紹介が下手過ぎる美少女の要領を得ない映画話に付き合わされる人々を描くコメディ。
出オチのバカ設定のはずが、バリエーション豊かな話が展開されており読んでて飽きない。
キャラクタも世界観も展開運びもテンションも、安心安定の水上ワールド。
エッジの効いた起承転結に狂気を孕むキャラクタの表情などパンチの効いた百合作品。
主人公二人の微笑ましい関係性がゆったりした画面の雰囲気とマッチしており素晴らしい。
29位 『シネマこんぷれっくす!(2)』(ビリー)
曲者ぞろいの高校シネマ部所属の映画オタク達の激しい掛け合いを描いた映画コメディ。
曲者ぞろいの高校シネマ部所属の映画オタク達の激しい掛け合いを描いた映画コメディ。
ハイテンションとキャラの尖り方が特徴的な作品で勢いで突っ走るスタイルは楽しい。
主役二人のキャラクタの噛み合い方とすれ違い方が上手く制御されており読み味軽快。
27位 『重版出来!(12)』(松田奈緒子)
出版社の漫画編集を中心に漫画に携わるプロフェッショナルを描く職業漫画。
出版社の漫画編集を中心に漫画に携わるプロフェッショナルを描く職業漫画。
今巻もWEB漫画誌立ち上げからその運営、過去と向き合う中田先生など盛り沢山。
スピード感のある柔軟なストーリーの動かし方で毎巻違った顔を見せてくれる。
最終巻でもいつも通りのノリは維持したまま、きっちり区切りをつけて綺麗な幕引き。
シュールコメディ面を前面に出しながら謎めいた世界観も楽しめる。
23位 『ベランダは難攻不落のラ・フランス』(衿沢世衣子)
イーストプレス社からの刊行は『おかえりピアニカ』以来13年ぶり衿沢世衣子短編集。
イーストプレス社からの刊行は『おかえりピアニカ』以来13年ぶり衿沢世衣子短編集。
シンプルな画面ながら一挙手一投足からキャラクタ性を伝えてくる表現力素晴らしい。
年代も性自認も様々な人々の苦悩と願いを力強いメッセージと共に描き切った。
ネット上の軽口を本気で煮詰め直して構築されたディストピア世界はリアリティ溢れる。
20位 『映画大好きポンポさん(2)』(杉谷庄吾【人間プラモ】)
天才映画プロデューサーの少女を中心に映画製作に携わる人々を描いた物語。
天才映画プロデューサーの少女を中心に映画製作に携わる人々を描いた物語。
スピード感ある読み味でキャラクタの魅力を引き出しており1巻に負けず劣らずの出来。
おぞましいモチーフも耽美な絵柄で美しく。コミカルなキャラクタの掛け合いも楽しい。
パンチの効いた迫力満点の画面を活かしたギャグスタイルに安定感がある。
17位 『違国日記(3)』(ヤマシタトモコ)
両親を亡くした少女とその娘を引き取った小説家の叔母との共同生活を描いた作品。
両親を亡くした少女とその娘を引き取った小説家の叔母との共同生活を描いた作品。
個人と他人、他人との距離感、家族の特別性とそれに対する妄信、などの描写力が鋭い。
16位 『錦糸町ナイトサバイブ(1)』(松田舞)
キャバ嬢になるため上京したちびっ子女性が夜間診療歯科で働き始めるコメディ作品。
キャバ嬢になるため上京したちびっ子女性が夜間診療歯科で働き始めるコメディ作品。
可愛らしい絵柄やテンポの良い掛け合い、仕事物とコメディのバランスが素晴らしい。
15位 『うなじ保険』(平方イコルスン)
ヘンテコな価値観と行動原理で動く女子達の掛け合いを描いたショートショート。
ヘンテコな価値観と行動原理で動く女子達の掛け合いを描いたショートショート。
平方先生の独特過ぎるセリフ回しや論理展開はクセになる。他では味わえない雰囲気。
コミカルな掛け合いの一方でダークな作品背景が見え隠れするのがたまらない。
概念と化したチンコをキーアイテムにした物語が大真面目が展開されており大変シュール。
12位 『アスペル・カノジョ(1)(2)』(萩本創八/森田蓮次)
同人描きの男のもとに突然転がり込んできたアスペルガー症候群の女性を描いた作品。
同人描きの男のもとに突然転がり込んできたアスペルガー症候群の女性を描いた作品。
主人公の行動はショッキングな場面も多いがリアリティがあり引き込まれる。
11位 『金剛寺さんは面倒臭い(2)』(とよ田みのる)
曖昧なものを一切許さず理屈で考え過ぎる面倒臭い女子の初恋を描いたラブコメディ。
曖昧なものを一切許さず理屈で考え過ぎる面倒臭い女子の初恋を描いたラブコメディ。
トリッキー過ぎる漫画表現に埋もれない金剛寺さんの可愛さは凄まじい強さ。
10位 『星明かりグラフィクス(3)』(山本和音)
人付き合いが苦手な美大生と人脈作りが得意なその友人のコンビを描く美大物語の完結巻。
人付き合いが苦手な美大生と人脈作りが得意なその友人のコンビを描く美大物語の完結巻。
二人がそれぞれの道を歩んでいく過程が太く短くしっかり描かれていて読後感素晴らしい。
大変フェチズム溢れる題材でヒロインが可愛く相手方男性は変態というバランスが良い。
魅力的なキャラクタやスピード感のある展開など素晴らしい。ジャンプ新鋭最前線。
7位 『私の少年(5)』(高野ひと深)
純粋無垢な美しい少年と一回り以上年上の女性を主人公にした作品。
純粋無垢な美しい少年と一回り以上年上の女性を主人公にした作品。
好意を向け合いながらもすれ違う二人の複雑な関係を描く物語の構成力はお見事。
6位 『パンダ探偵社(1)』(澤江ポンプ)
体が徐々に動物へと変化していく「変身病」の患者を相手する探偵事務所を舞台にした物語。
病気との向き合う人々を綺麗事だけではない余韻の残るストーリーで描いており素晴らしい。
5位 『僕の心のヤバイやつ(1)』(桜井のりお)
クラスの中心女子が気になってしまう陰キャラ男子の奮闘を描いたラブコメディ。
クラスの中心女子が気になってしまう陰キャラ男子の奮闘を描いたラブコメディ。
モデル体型だけど食い意地はっててアホの子なヒロインのキャラクタがとっても可愛い。
キャラクタ達が繰り広げる掛け合いはテンポ、言葉選び、メリハリ、どれも一級品。
素晴らしい舞台設定とストーリー構成により描かれた簡潔かつ濃密で美しい物語だった。
2位 『ワールドトリガー(19)』(葦原大介)
異次元からの侵略者である「近界民」と戦う「ボーダー」達を描いた戦略バトル物。
異次元からの侵略者である「近界民」と戦う「ボーダー」達を描いた戦略バトル物。
各キャラクタが尊重されている丁寧さと集団戦の面白さは2年のブランクを感じさせない。
1位 『イチゴーイチハチ!(6)』(相田裕)
夢を諦めたが新しく楽しいことを見つけた少年とその周囲の人々を描いた高校生徒会物語。
夢を諦めたが新しく楽しいことを見つけた少年とその周囲の人々を描いた高校生徒会物語。
巻を追うごとにキャラクタへの感情移入は深くなり、彼らの喜びを読者も共有している感覚。