2018まとめ2

 2018年の読んだ漫画まとめ記事、その3。オススメ作品50選。

※ランキングのレギュレーション
 2018年内に紙の書籍が発売されたコミック

 私が2018年に読んだ漫画は856冊。その中から特に面白かったものを50作品ピックアップしました。ランキング形式にしたので下に行くほどオススメです。皆さんの漫画選びの参考にして頂けますと幸いです。2018年のチェック漏れがないようにお気をつけて。今年の漫画、今年の内に。


50位 『甘々と稲妻(10)(11)』(雨隠ギド)

父と娘の親子と、近所の女子高生との料理を通した絆を描いた家庭料理ホームドラマ。
主要なキャラクタ達の関係性にはきっちりした答えを出し、文句なしの終盤の展開運び。


49位 『神クズ☆アイドル(1)』(いそふらぼん肘樹)

やる気ゼロな男性アイドルと女性トップアイドルの幽霊とのコンビを描いたコメディ。
掛け合いが軽快で楽しい。ちょっとレトロな絵柄やワチャワチャした画面の雰囲気も好み。


48位 『ブルーピリオド(2)(3)』(山口つばさ)

美術に関心がなかった主人公が絵を描く楽しさに目覚め高校2年生から芸大を目指す物語。
成長過程におけるトライアンドエラーに驕りが混じる流れが青春物のお手本のような出来。


47位 『メタモルフォーゼの縁側(1)(2)』(鶴谷香央理)

75歳にしてBL漫画にハマった老婦人とBL好き女子高生との交流を描いた作品。
主人公二人の微笑ましい関係性がゆったりした画面の雰囲気とマッチしており素晴らしい。


46位 『シネマこんぷれっくす!(2)』(ビリー)

曲者ぞろいの高校シネマ部所属の映画オタク達の激しい掛け合いを描いた映画コメディ。
ハイテンションとキャラの尖り方が特徴的な作品で勢いで突っ走るスタイルは楽しい。


45位 『アレンとドラン(2)』(麻生みこと)

リア充のイケメン男子に恋をしたぼっちサブカル女子大生の迷走と奮闘を描いた物語。
主役二人のキャラクタの噛み合い方とすれ違い方が上手く制御されており読み味軽快。


44位 『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん(10)(11)』 (長田悠幸/町田一八)

伝説のギタリストの幽霊が取り付いた地味な高校教師が主人公のバンド物。
2巻かけた長編を締めくくる10巻ラストの見開きカラー演出の解放感素晴らしい。


43位 『重版出来!(12)』松田奈緒子

出版社の漫画編集を中心に漫画に携わるプロフェッショナルを描く職業漫画。
電子雑誌の立ち上げなど、漫画業界の流行を現実味溢れる人情ドラマに仕上げている。


42位 『BEASTARS(7)~(11)』(板垣巴留)

草食と肉食の獣人達が共存すり学園を舞台にしたアニマルサスペンス。
スピード感のある柔軟なストーリーの動かし方で毎巻違った顔を見せてくれる。


41位 『メランコリア 上』(道満晴明)

『ニッケルオデオン』以来3年半ぶりとなる道満晴明ショートショートの新作。
12ページで描かれる物語は、突拍子もない発想ながらキッチリ練り込まれている。


40位 『僕らはみんな河合荘(10)(11)(完)』(宮原るり)

変人ばかりが住むアパートを舞台に繰り広げられるラブコメディの完結巻。
最終巻でもいつも通りのノリは維持したまま、きっちり区切りをつけて綺麗な幕引き。


39位 『世界は寒い(1)』(高野雀)

5発の銃弾と拳銃を手に入れた6人の女子高生が殺したい相手について思いを馳せる物語。
シンプルに力強い題材と情緒的な高野先生の作風がマッチしており良い雰囲気。


38位 『培養肉くん(1)』(宮崎夏次系)

荒廃した世界を舞台に、小説家男性とその周りのヘンテコな人々を描いた少し不思議物語。
シュールコメディ面を前面に出しながら謎めいた世界観も楽しめる。


37位 『ベランダは難攻不落のラ・フランス』(衿沢世衣子)

イーストプレス社からの刊行は『おかえりピアニカ』以来13年ぶり衿沢世衣子短編集。
シンプルな画面ながら一挙手一投足からキャラクタ性を伝えてくる表現力素晴らしい。


36位 『しまなみ誰そ彼(4)(完)』(鎌谷悠希)

LGBTの人々が集まる「談話室」を舞台にした物語の完結巻。
年代も性自認も様々な人々の苦悩と願いを力強いメッセージと共に描き切った。


35位 『えれほん』(うめざわしゅん)

過剰に知的財産が保護される国などを重厚な設定でシニカルに描いた社会風刺的作品集。
ネット上の軽口を本気で煮詰め直して構築されたディストピア世界はリアリティ溢れる。


34位 『映画大好きポンポさん(2)』(杉谷庄吾【人間プラモ】)

天才映画プロデューサーの少女を中心に映画製作に携わる人々を描いた物語。
スピード感ある読み味でキャラクタの魅力を引き出しており1巻に負けず劣らずの出来。


33位 『蟲籠奇譚(1)(2)』(西塚em)

猟奇的な生物部部長に目を付けられた少女の受難な日々を描いたコメディ。
おぞましいモチーフも耽美な絵柄で美しく。コミカルなキャラクタの掛け合いも楽しい。


32位 『極主夫道(1)(2)』(おおのこうすけ)

ヤクザあがりの強面主夫が大真面目に家事に勤しむ様子を描いたコメディ。
パンチの効いた迫力満点の画面を活かしたギャグスタイルに安定感がある。


31位 『違国日記(2)(3)』ヤマシタトモコ

両親を亡くした少女とその娘を引き取った小説家の叔母との共同生活を描いた作品。
個人と他人、他人との距離感、家族の特別性とそれに対する妄信、などの描写力が鋭い。


30位 『双亡亭壊すべし(7)~(11)』(藤田和日郎)

空爆でも壊れない謎の建築物「双亡亭」の謎に迫るアクションホラー。
コズミックホラーの領域まで膨らんだ大風呂敷が一人の人物に集約していく構成が見事。


29位 『錦糸町ナイトサバイブ(1)』(松田舞)

キャバ嬢になるため上京したちびっ子女性が夜間診療歯科で働き始めるコメディ作品。
可愛らしい絵柄やテンポの良い掛け合い、仕事物とコメディのバランスが素晴らしい。


28位 『町田くんの世界(7)(完)』(安藤ゆき)

他人のことをが好きで周りからも愛されている男子高校生を描いた物語の完結巻。
最後まで町田くんは町田くん。シンプルな設定ながらオンリーワンなキャラクター。


27位 『うなじ保険』(平方イコルスン)

ヘンテコな価値観と行動原理で動く女子達の掛け合いを描いたショートショート。
平方先生の独特過ぎるセリフ回しや論理展開はクセになる。他では味わえない雰囲気。


26位 『モブ子の恋(2)(3)』(田村茜)

自分のことを脇役だと思っている内気な女性の初めての恋を描くピュアラブストーリー。
男性側の視点も描くことで双方の視点から物語が見れるようになり共感しやすい。


25位 『ロジカとラッカセイ(1)』(紀ノ目)

とある惑星を舞台に、ヘンテコな生き物と人間の子供、二人の日々を描いた物語。
コミカルな掛け合いの一方でダークな作品背景が見え隠れするのがたまらない。


24位 『それはただの先輩のチンコ』(阿部洋一)

ちょん切れたチンコが自立する世界観の下、チンコを愛する少女達を描いた作品。
概念と化したチンコをキーアイテムにした物語が大真面目が展開されており大変シュール。


23位 『アスペル・カノジョ(1)(2)』(萩本創八/森田蓮次)

同人描きの男のもとに突然転がり込んできたアスペルガー症候群の女性を描いた作品。
主人公の行動はショッキングな場面も多いがリアリティがあり引き込まれる。


22位 『4分間のマリーゴールド(3)(完)』(キリエ)

触れた人の死の瞬間が「見える」救急救命士の男性が主人公の恋愛作品の完結巻。
キャラクタ、伏線、メッセージを全て過不足なく物語に盛り込んでおり素晴らしい読後感。


21位 『北北西に曇と往け(2)』(入江亜季)

物の気持ちがわかる探偵の青年を主人公にアイスランドの過酷で雄大な自然を描く物語。
アイスランドの自然と食物、そして美女がすさまじい画力によって魅力的に描かれている。


20位 『彼女は宇宙一』(谷口菜津子)

自称「宇宙人」の変な女に振り回される男子を描いた表題作含む短編集。
瑞々しい特徴的な絵柄で描かれる女性達には血が通っており現実にいそうな生々しさ。


19位 『星明かりグラフィクス(3)』山本和音

人付き合いが苦手な美大生と人脈作りが得意なその友人のコンビを描く美大物語の完結巻。
二人がそれぞれの道を歩んでいく過程が太く短くしっかり描かれていて読後感素晴らしい。


18位 『あせとせっけん(1)』(山田金鉄)

汗かきな女性とその女性のにおいから着想を得る男性との関係を描いた社内恋愛物。
大変フェチズム溢れる題材でヒロインが可愛く相手方男性は変態というバランスが良い。


17位 『呪術廻戦(0)~(3)』(芥見下々)

社会に潜む呪いを祓う呪術師達を育成する学校を舞台にしたバトル物。
魅力的なキャラクタやスピード感のある展開など素晴らしい。ジャンプ新鋭最前線。


16位 『私の少年(5)』高野ひと深)

純粋無垢な美しい少年と一回り以上年上の女性を主人公にした作品。
好意を向け合いながらもすれ違う二人の複雑な関係を描く物語の構成力はお見事。


15位 『青のフラッグ(4)(5)』(KAITO)

一筋縄ではいかない高校生男女の関係を描いた青春物語。
LGBT物という枠を飛び出し男女関係の価値観の多様性まで作品の懐が広がった印象。


14位 『パンダ探偵社(1)』澤江ポンプ

体が徐々に動物へと変化していく「変身病」の患者を相手する探偵事務所を舞台にした物語。
病気との向き合う人々を綺麗事だけではない余韻の残るストーリーで描いており素晴らしい。


13位 『金剛寺さんは面倒臭い(1)(2)』(とよ田みのる)

曖昧なものを一切許さず理屈で考え過ぎる面倒臭い女子の初恋を描いたラブコメディ。
トリッキー過ぎる漫画表現に埋もれない金剛寺さんの可愛さが強い。


12位 『よつばと!(14)』(あずまきよひこ)

好奇心旺盛で元気いっぱいな少女とその周りの人々を描いた日常物。
いつも通り、新しい物や情報に溢れた世界を楽しむよつばの姿はコミカルかつ微笑ましい。


11位 『ゴールデンカムイ(13)~(16)』(野田サトル)

戦後の北海道を舞台に、隠された金塊を探して元軍人や陸軍などの各勢力が争う物語。
14巻、これまで積み上げてきた物語が一気に消化される怒涛の展開は爽快。


10位 『うたかたダイアログ(2)』(稲井カオル)

同じバイト先で働く高校生男女の軽快な会話劇を描いたコメディ。
主人公二人のキャラクタががっちりかみ合ってボケツッコミのサイクルがテンポよく回る。


9位 『僕の心のヤバイやつ(1)』桜井のりお

クラスの中心女子が気になってしまう陰キャラ男子の奮闘を描いたラブコメディ。
モデル体型だけど食い意地はっててアホの子なヒロインのキャラクタがとっても可愛い。


8位 『ほしとんで(1)』(本田)

芸術学部の俳句ゼミに配属された小説好きの青年とそのゼミ仲間達を描いた俳句コメディ。
キャラクタ達が繰り広げる掛け合いはテンポ、言葉選び、メリハリ、どれも一級品。


7位 『鉄腕アダム(3)(4)(完)』(吾嬬竜孝)

宇宙から飛来する「蝶」と戦うヒューマノイドが主人公のハードSF、完結。
エンタメ性の高い序盤から壮大なスケールの終盤まで密度の濃い作品だった。


6位 『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(12)(13)』(谷川ニコ)

陰気で口の悪い女子高生とその周りのクラスメイト達を描いたコメディ。
ぼっちだった主人公の周りに人が増えていき彼女自身も変わってく過程が素晴らしい。


5位 『水上悟志短編集「放浪世界」』(水上悟志)

WEBで公開された際に話題を呼んだSF中編『虚無をゆく』を含む、水上悟志の短編集。
ワンアイディアから広がる短編の楽しさが詰まっている。特に『虚無をゆく』は大傑作。


4位 『銀河の死なない子供たちへ(下)』(施川ユウキ)

二人の不死の姉弟と人間の少女との出会いと別れ、そして旅立ちを描いた作品。
素晴らしい舞台設定とストーリー構成により描かれた簡潔かつ濃密で美しい物語だった。


3位 『ワールドトリガー(19)』葦原大介

異次元からの侵略者である「近界民」と戦う「ボーダー」達を描いた戦略バトル物。
各キャラクタが尊重されている丁寧さと集団戦の面白さは2年のブランクを感じさせない。


2位 『月曜日の友達(2)(完)』(阿部共実)

中学生になり変わっていく周囲に戸惑う少女と変わり者の少年を描いた作品の完結巻。
変化を嫌い恐れていた二人が友人になり大人になっていく物語は眩いばかりの美しさ。


1位 『イチゴーイチハチ!(5)(6)』(相田裕)

夢を諦めたが新しく楽しいことを見つけた少年とその周囲の人々を描いた高校生徒会物語。
巻を追うごとにキャラクタへの感情移入は深くなり、彼らの喜びを読者も共有している感覚。