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 2月読んだ漫画をまとめます。 先に投稿した『2019.2_読んだ新人漫画家まとめ』とは別物です。新人に限らず、読んだ漫画のまとめ。

 2月に読んだ漫画は69冊。今月もそこそこ読めました。
 読んだ中でも特に面白かった作品をいくつかピックアップします。まずは、2月発売だった作品から。


『甘々と稲妻(12)(完)』(雨隠ギド)

父と娘の親子と、女子高生との料理を通した絆を描いた家庭料理ホームドラマ。
スタイルの違う最終回を何度も味わうような丁寧なエピローグで大満足。素晴らしい完結巻。


『BEASTARS(12)』(板垣巴留)

草食と肉食動物の獣人達が共生する世界を舞台にしたアニマルサスペンス。
その瞬間での最高の盛り上がりを求めているようなストーリー展開のライブ感心地よい。


『角の男(2)(完)』(山うた)

角の生えた人類が存在し彼らが鬼として家畜のように扱われる国を舞台にしたファンタジー。
全2巻で過不足なく収まった美しいストーリー構成。読後感素晴らしい。


『世界は寒い(2)(完)』(高野雀)

5発の銃弾と拳銃を手に入れた6人の女子高生が殺したい相手について思いを馳せる物語。
終盤は駆け足ながらシンプルかつ力強い設定と個性的なキャラクタ達の魅力が十分楽しめた。


『アクタージュ(5)』(マツキタツヤ/宇佐崎しろ)

自分の過去の体験を元に演技をする特異な表現能力を持った少女が主人公の演劇物。
積み上げてきたキャラクタ描写が舞台本番を適確に盛り上げるストーリー構成素晴らしい。


『こいいじ(10)(完)』志村貴子

10年以上の片思いをこじらせ続ける30代女性を中心にこじらせ恋愛を描いた作品の完結巻。
各キャラクタの気持ちに整理がついてすっきり幕引き。終わりよければ全て良し。


『あつもりくんのお嫁さん(←未定)(2)』タアモ

御曹司に恋をして彼と恋仲になるために単身上京した田舎娘を描いた少女漫画。
主人公の熱烈アプローチで男性側が徐々に陥落していく様子を丁寧に描いている。


『有害無罪玩具』詩野うら

自分以外の時間が止まった地球で何億年も暇つぶしを続ける女性の話などを収録した短編集。
思考実験を拡張させたようなアイディアが面白い。トリッキーな表現もユニーク。


『ブラック・テラー』三堂マツリ

不気味と隣り合わせな街を舞台に、奇人変人達を描くホラー連作短編集。
喜劇か悲劇、どちらに転ぶかわからない物語はスリリング。ゴシックな絵柄も良い。


『狭い世界のアイデンティティー(3)』押切蓮介

暴力に支配された漫画業界を描いたトンデモ出版業界バトル物。
キャラに落とし込まれた藤田和日郎先生が本作の世界観に違和感なくマッチしていて笑う。


『夜明けの旅団(2)』(片山ユキヲ

ゾンビがはびこる戦時中の欧州を舞台に復讐鬼の少女とノッポの青年を描いたアクション。
強さと弱さをあわせ持つキャラクタ達が奮闘しながら生き抜こうとする姿は涙を誘う。


『ブルーピリオド(4)』山口つばさ

美術に関心がなかった主人公が絵を描く楽しさに目覚め高校2年生から芸大を目指す物語。
自分の良い面悪い面と向き合いながら一歩ずつ成長していく主人公の魅力が強い。


『アドレスどちら(1)』谷和野

実の両親でない大人達に管理される学校を舞台に外からやってきた少年を描く物語。
キャラクタごとの思想など、細やかな描写が散りばめられており油断ならない読み味。


『ミステリと言う勿れ(4)』田村由美

天然パーマの大学生男子が誰彼構わずズケズケ「語り」事件を解決していく物語。
絵やコマ割りでなく、会話主導で物語が進行していく独特のテンポは大変ユニーク。


『猫が西向きゃ(1)』漆原友紀

地形などが変化する奇妙な自然現象「フロー」の処理を専門にする業者を描く物語。
幻想的な雰囲気が出ている背景描写は流石。超常現象のアイディアも面白い。


『きつねくんと先生』園田ゆり

人間に化けて学校に通う子狐と教師との交流を描いたハートフルストーリー。
幼児性と獣性を兼ね備えるきつねくんの一挙手一投足が可愛い。柔らかい絵の雰囲気も良い。


『こわもてかわもて(1)』小雨大豆

強面だけど温厚な老人と元気いっぱいで落ち着きのない孫娘の掛け合いを描いたコメディ。
予測できない孫娘の破天荒な言動や行動が面白く祖父のツッコミもテンポよくて読みやすい。


 以上が、2月発売の作品で面白かったもの。
 一番面白かったのは『甘々と稲妻(12)(完)』(雨隠ギド)
 作中時間も着実に進む中で、娘の成長を見守る親の気持ちでつむぎの成長を見守ってきた5年半。キャラクタの巣立ちまでしっかり描かれており万感のラストでした。
 続いては、2月発売じゃないけど面白かった作品。


『レベルE』冨樫義博

宇宙一知能が高くかつ性格がひん曲がったバカ王子の話を中心とした宇宙人テーマの短編集。
冨樫先生の天才的なストーリー作りの上手さと設定力などを存分に味わえる傑作。


『ダニーボーイ』島田虎之介

人々から忘れられていった舞台俳優の人生を周囲の人々からの伝聞という形で描いた物語。
関係者の話から主人公の性格や人生観が間接的に明らかになっていく構成がユニーク。


『モノノケソウルフード(1)』神崎タタミ

コミュ障なキーボードの青年とそのバンドメンバーを描く大阪飯 x バンド物語。
グルメとバンド物の融合具合良い。関西弁飛び交うガチャガチャした雰囲気も楽しい。