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 3月に読んだ新人漫画家さんをまとめます。

※この記事中で扱う新人漫画家の定義は、「2019年1月1日~2019年12月31日の間に初商業コミックが発売になった漫画家」としています。また、二人以上で描いている場合は、どちらか一方が上記のレギュレーションに合致すればOKとしています。

 3月読んだ新人漫画家作品は15冊。今月もそこそこ読めました。

 以下には、読んだ作品の表紙と感想を羅列していきます。個人的なオススメ順に並べていますので参考にして頂ければ幸いです。


『先輩が忍者だった件(1)』クサダ

忍の里を抜けて普通の生活を送る女性と忍者フェチの後輩とを中心に描かれるコメディ。
ドタバタ感溢れるコメディ描写が楽しい。画面作りも安定感あり良いフェチズム。


『プリズムの咲く庭 海島千本短編集』海鳥千本

イラストレーター兼漫画家の著者による爽やかな読み味の話が多めのデビュー短編集。
美麗な一枚絵も素晴らしいし、デフォルメによる情報整理やコマ割りも上手く読みやすい。


『王様ランキング(1)(2)』十日草輔

耳が聞こえず非力な王子が立派な王様を目指して奮闘する姿を描いたファンタジー作品。
拙いながらもデフォルメが効いた絵柄はユニーク。ストーリーも良く練り込まれている。


『蓬莱トリビュート 中国怪奇幻想選』鮫島円人

怪奇を題材とした中国古典を現代風にアレンジした10短編を収録した作品集。
ライトな絵柄とコメディ強めな掛け合いはキャッチ―。現代と古典の構成の違いも興味深い。


『うちの妹は顔真っ赤。 ~ゲームライフ365~』すおしろ

ゲームしてる最中の感情起伏が激しい女子とそれを眺める周りの人々を描くコメディ。
表情豊かなキャラクタが可愛い。好きな作風と絵柄なので次回作期待。


『ムーンランド(1)』山岸菜

指の先まで自分の体を思い通り動かすために体操をする少年を主人公にした高校部活物。
主人公やライバルの性格などキャラクタの配置が題材にカッチリはまっている。


『ふたりソロキャンプ(1)』出端祐大

二人だけど「ソロキャンプ」をすることになった中年男性と女子大生を描いた作品。
緻密な背景や食欲そそる料理、キャラクタも含めて作画の安定感素晴らしい。


『海のどうぶつが可愛すぎて!』まつおるか

シャチなどのクジラ類を中心に海洋生物の身体的特徴や生態を紹介するフルカラー作品。
二匹のシャチがボケとツッコミを繰り広げながら生物紹介が進行するスタイルがユニーク。


『未亡人登山(1)』板橋大祐

亡くした夫の手記に書かれていた山に登る女性とそれに同行する男性を描いた登山物。
実在の山を舞台に登山描写が展開されているが未亡人要素がイマイチ馴染んでいない。


『私の初めて、キミにあげます。』西沢5ミリ)

童貞を守りたい同人作家に迫るコスプレイヤーの話など、様々なカップルが登場する作品集。
やや都合の良すぎる設定は目につくがイラストレーターさんだけあって作画は綺麗。


『クロマティ高校 職員室(1)』井野壱番/野中英次

根強いファンも多いギャグ漫画『クロ高』のスピンオフ続編作品。
原作と共通のキャラクタを登場するし、取り留めない悩みをベースにしたネタも原作通り。


『ストライク・オア・ガター(1)』安藤優

大きな胸がコンプレックスで人前では上手くプレイできないボウリング少女が主人公の物語。
画面の8割方がお色気描写でまぁそういう作品ではあるんだけど流石に食傷気味になる。


『春風ふるさと観光協会(1)』佐倉イサミ

全てに受け身で生きてきた青年が心機一転で田舎町に移り住み観光案内所で働き始める物語。
描きたいテーマはわかりやすし絵柄も良いが、強引なストリー展開がちらつく。


『突然、廃校と言われましても。(1)』鳩井文

全児童数17人の小学校のバス運転手として働きだした青年が廃校を防ぐために奮闘する物語。
描きたいであろうネタはぽつぽつと散乱しておりストーリー全体が線で繋がっていない印象。


『曰く付き物件の夜黒さん(1)』姉子

事故物件に現れた地縛霊の女性と幽霊フェチの青年とのやり取りを描いたラブコメディ。
出オチネタが広がらず全体的に内容薄め。青年側のエキセントリックなテンションも空回り。