
新元号が始まりますね皆さん、漫画を読みましょう。
5/2 『とけだせ!みぞれちゃん(2)』(足袋はなお)
雪女が暑さで体を溶かしながらも初めて過ごす夏を謳歌する姿を描いたコメディ。
主人公の(文字通り)身体を張ったネタでゴリゴリ押し込んでくる構成良い。
5/2 『アクタージュ(6)』(宇佐崎しろ/マツキタツヤ)
自分の過去の体験を元に演技をする特異な表現能力を持った少女が主人公の演劇物。
自分の過去の体験を元に演技をする特異な表現能力を持った少女が主人公の演劇物。
積み上げてきたキャラクタ描写が舞台本番を適確に盛り上げるストーリー構成素晴らしい。
前作『大正処女御伽話』ほどストレートにメインカップルが結ばれなさそうな雰囲気。
風変わりなキャラクタと噛み合わない掛け合い、ハードなアクションが混在するカオス。
ダークな雰囲気とキャラクタ達の狂気を読者に納得させる腕力が本作には備わっている。
5/7 『アスペル・カノジョ(4)』(萩本創八/森田蓮次)
同人描きの男のもとに突然転がり込んできたアスペルガー症候群の女性を描いた作品。
同人描きの男のもとに突然転がり込んできたアスペルガー症候群の女性を描いた作品。
症状を持つキャラクタの考え方や認識が詳細に描写されており興味深い。
とにかくインパクト重視なキャラクタとストーリー展開を強引に推し進める腕力がある。
好意を寄せあいながらもすれ違う二人の苦悩と葛藤の描写素晴らしい。
田舎のスローな雰囲気とほっこり温かいストーリーラインがマッチしており良い。
魅力的なキャラクタや興味を引き立てる競技描写など高校スポーツ物として高クオリティ。
異色コンビが描いてきた物語もフィナーレ。どのような結末になるか楽しみ。
『子供はわかってあげない』の田島列島先生、待望の新作。すごく楽しみ。
5/9 『シネマこんぷれっくす!(3)』(ビリー)
曲者ぞろいの高校シネマ部を舞台に映画オタク達の激しい掛け合いを描いた映画コメディ。
曲者ぞろいの高校シネマ部を舞台に映画オタク達の激しい掛け合いを描いた映画コメディ。
ハイテンションとキャラの尖り方が特徴的。勢いで突っ走るスタイルは楽しい。
ストーリーも終盤で畳みかけるような展開が続き否応なしに盛り上がる。
主人公の言動はクレイジーで楽しいが同じノリが続いてやや淡泊。テコ入れが欲しい。
5/9 『アルスラーン戦記(11)』(荒川弘/田中芳樹)
国を追われた王子とその仲間達の祖国奪還の戦いを描いた大作小説のコミカライズ。
国を追われた王子とその仲間達の祖国奪還の戦いを描いた大作小説のコミカライズ。
各勢力がしのぎを削る対立構図の土台が出来上がってきた。荒川先生の作画も安定。
主人公がコミカルで可愛らしい。まつ毛バツバツで表情豊かなキャラクタデザインも好き。
主人公二人の掘り下げも徐々に進み感情移入しやすくなってきた。
キャラクタの魅力と画面の熱量、設定のユニークさでグイグイ引き込んでくれる。
5/11 『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(15)』(谷川ニコ)
陰気で口の悪いオタク女子とその周りのクラスメイト達を描いたコメディ。
陰気で口の悪いオタク女子とその周りのクラスメイト達を描いたコメディ。
周りのキャラクタ達が各自違う役割で主人公の成長を後押ししていく構成素晴らしい。
5/11 『目玉焼きの黄身 いつつぶす?(12)(完)』(おおひなたごう)
十人十色の「食べ方」をテーマにしたグルメコメディの最終巻。
十人十色の「食べ方」をテーマにしたグルメコメディの最終巻。
安定感のあるギャグスタイルでテンポの良い今作も遂に完結。どんなオチか楽しみ。
5/13 『ブレードガール 片脚のランナー(2)』(重松成美)
病気で片足を失った少女が専用の義足「ブレード」で短距離ランナーを目指す物語。
病気で片足を失った少女が専用の義足「ブレード」で短距離ランナーを目指す物語。
キャッチーな題材は面白くタイミングも良い。瑞々しい絵柄で描かれる画面も雰囲気ある。
5/15 『忍ぶな!チヨちゃん(3)』(設楽清人)
好きな人の前では身を隠してしまう恥ずかしがり屋なくノ一少女を描くラブコメディ。
好きな人の前では身を隠してしまう恥ずかしがり屋なくノ一少女を描くラブコメディ。
抜群に絵が上手くコメディとは思えない躍動感溢れる画面が特徴的。
脱力系で暗めな絵柄がバリエーション豊かな怪奇現象とマッチしてる。
5/17 『ギャンブラーズパレード(3)』(小高和剛/中山敦支)
ギャンブルが横行する日本を舞台にギャンブラーを撲滅しようとする教師を描く賭博物。
ギャンブルが横行する日本を舞台にギャンブラーを撲滅しようとする教師を描く賭博物。
ハイテンションな演出は中山先生らしくて良いが、ちょっと展開遅過ぎるように思う。
不気味の谷をものともしない天才的かつ変態的な画面のパワーが凄まじい。
相変わらず大衆に迎合する素振りも見せず、我が道を行く江野スミワールド。
ハイテンションなドタバタキャラコメディとしてはそこそこクオリティ安定。
かなり幅広い年代の作品が収録されて興味深い内容になりそう。
シリーズ4作目。昔話というよりは昨今の話が中心になるっぽい。
5/20 『なんで生きてるかわからない人 和泉澄25歳(2)』(あぬ)
タイトル通りの不安を抱えながらフリーターとして働く女性を描いた作品。
タイトル通りの不安を抱えながらフリーターとして働く女性を描いた作品。
全編通して夢も希望も持てない人間の負の思考をリアリティたっぷり描いている。
5/23 『青野くんに触りたいから死にたい(5)』(椎名うみ)
死んで幽霊になった恋人を一途に愛し続ける女子高生を描いた純愛ホラー。
死んで幽霊になった恋人を一途に愛し続ける女子高生を描いた純愛ホラー。
都市伝説的なホラー要素と少女の異常な執着が合わさり物語全体に不安定な空気感が漂う。
5/23 『起きてください、草壁さん(2)』(秋★枝)
休日は寝て過ごしたい女性と一緒に出掛けたい彼氏とのやり取り描いたラブコメディ。
休日は寝て過ごしたい女性と一緒に出掛けたい彼氏とのやり取り描いたラブコメディ。
強要せず相手の意思を尊重し合うカップルの関係性は見ていてほっこり。
クセの強すぎるキャラクタ達の個性が巧みな画面演出で読みやすく料理されている。
ユニークな世界観は魅力的なのでそれを上手く消化しながら物語を進めていって欲しい。
5/23 『ハコヅメ~交番女子の逆襲~(7)』(秦三子)
元警察勤務の作者が描く、街の交番に務める女性警察官の勤務の様子を描いたコメディ。
元警察勤務の作者が描く、街の交番に務める女性警察官の勤務の様子を描いたコメディ。
お仕事ネタのクオリティは落ちず、恐らく経験に基づいているであろうリアリティがある。
キャラクタがぼちぼちと出揃ってようやくエンジンかかってきた感ある。
5/23 『ハヴ・ア・グレイト・サンデー(3)』(オノ・ナツメ)
初老男性とその息子、義理の息子という男3人が贅沢な日曜日を過ごす様子を描いた作品。
初老男性とその息子、義理の息子という男3人が贅沢な日曜日を過ごす様子を描いた作品。
何でもない日も充実してハッピーな休日として捉えれる余裕たっぷりなキャラクタが素敵。
緻密で美しい描線と絵本のような漫画表現で描かれる画面の美しさは素晴らしい。
自分のやりたい事とそれに対する周りの無理解など描きたいメッセージに熱量がある。
緻密な背景や食欲そそる料理、キャラクタも含めて作画の安定感素晴らしい。
長期連載で勢いが落ち込んできた嫌いがある。巻き返しを期待したい。
特撮に限らずオタクが共感できるあるあるネタのチョイスは相変わらず良い。
河合克敏先生の新作はまさかの題材。新境地?筆休め的な立ち位置?
スタイリッシュな画面に現代っ子な雰囲気良い。キャラクタの葛藤などは青春物ど真ん中。
5/30 『おやすみシェヘラザード(3)』(篠房六郎)
要領を得ない先輩の映画話に付き合わされる後輩女子を描く映画コメディ。
要領を得ない先輩の映画話に付き合わされる後輩女子を描く映画コメディ。
手を変え品を変え工夫されたストーリー構成によりバリエーション豊かな話が展開される。
5/30 『メイドインアビス(8)』(つくしあきひと)
謎に満ちた大穴「アビス」の底を目指す少女達の冒険を描いたファンタジー。
謎に満ちた大穴「アビス」の底を目指す少女達の冒険を描いたファンタジー。
重厚な世界観の魅力は健在で伏線めいた描写も次々出てきてまだまだ先が読めない。