スクリーンショット (2)

梅雨もまだなのに夏のような暑さですね皆さん、漫画を読みましょう。 

6/4 『ムーンランド(2)』(山岸菜)

自分の体を思い通り動かすために体操をする少年を主人公にした高校部活物。
主人公やライバルの性格など、キャラクタの配置が題材にカッチリはまっている。


6/4 『ロッキンユー!!(4)(完)』(石川香織)

一匹狼の少年とその少年に感化された後輩との出会いから始まった高校ロックバンド物。
良い面も悪い面も極端で荒削りな部分が目立った作品。どのような決着をつけるか。


6/4 『ワールドトリガー(20)』(葦原大介)

異次元からの侵略者である「近界民」と戦う「ボーダー」達を描いた戦略バトル物。
この巻からがSQ移籍後の連載分。圧倒的なキャラクタ描写の丁寧さと集団戦の面白さ。


6/4 『であいもん(7)』(浅野りん)

のんきな青年としっかり者の少女が主人公の京都の和菓子屋を舞台にしたホームドラマ。
主要キャラの重要エピソードが着々と消化されて各キャラの関係性も進んできた。


6/5 『惑星の影さすとき』(八木ナガハル)

作者がコミティアで発表していた作品を集めたハードSF短編集の第二弾。
前作『無限大の日々』にてオンリーワンのSF世界を見せてくれたので今回も楽しみ。


6/7 『可愛いだけじゃない式守さん(1)』(真木蛍五)

普段は可愛いけど時折見せるしぐさや表情がイケメンな少女とその彼氏を描く作品。
バズッたツイッター漫画の連載化からの単行本化案件。元漫画結構そのままっぽい。


6/7 『テンジュの国(4)』(泉一聞)

18世紀のチベットを舞台に、薬草好きな少年と彼の婚約者の少女との日常を描いた作品。
文化や思想の紹介物としては描写が丁寧で好感が持てる。素朴な絵柄な絵柄も可愛い。


6/7 『はねバド!(15)』(濱田浩輔)

性格が捻くれた少女が主人公の女子バドミントン題材の高校部活物。
迫力溢れる試合描写とゲーム間の選手心理を表すユニークな画面表現が魅力。


6/7 『いそあそび(3)(完)』(佐藤宏海)

海沿いの田舎町に移り住んだ少女が磯で取れる食料で半自給自足生活をする物語。
不憫な境遇にもめげずに楽しく生活する少女のキャラクタが魅力的。女の子可愛い。


6/8 『極主夫道(3)』(おおのこうすけ)

元ヤクザの強面過ぎる主夫の男を主人公にしたコメディ作品。
ギャップでごり押ししてくるスタイルと迫力ある画面ががっちり組み合わさっている。


6/8 『君に愛されて痛かった(3)』(知るかバカうどん)

過去のイジメのトラウマに怯えながら援助交際にて承認欲求を満たす少女を描く物語。
極端すぎる感情表現やショッキングな展開の数珠繋ぎなどインパクト重視の作風。


6/8 『悪魔を憐れむ歌(4)』(梶本レイカ)

連続猟奇殺人犯を追う刑事をその殺人犯を描くクライムサスペンス。
むせ返るような濃い画面とストーリーは異様な熱量に溢れている。


6/8 『メタモルフォーゼの縁側(3)』(鶴谷香央理)

75歳にしてBL漫画にハマった老婦人とBL好き女子高生との交流を描いた作品。
主人公二人の微笑ましい関係性がゆったりした画面の雰囲気とマッチしており素晴らしい。


6/12 『重版出来!(13)』(松田奈緒子)

出版社の漫画編集を中心に漫画に携わるプロフェッショナルを描く職業漫画。
毎回違った角度や出来事から最新の漫画業界時流を描いており興味深い。


6/12 『人魚姫のごめんねごはん(7)(完)』(野田宏/若松卓宏)

自分の身内である魚達を使った料理の味に取りつかれた人魚姫を描くグルメコメディ。
主人公の犯してきた行為を考えるとどのようなラストになるかワクワクドキドキ。


6/12 『水曜日のシネマ(4)』(野原多央)

レンタルビデオ屋でバイトする女子大生が映画鑑賞を通して中年店長に恋をする恋愛物。
主役二人の掘り下げが進みサブキャラクタも含めてストーリーが上手く回り始めた。


6/12 『オートマン(2)』(柞刈湯葉/中村ミリュウ)

人間のエネルギーを原動力として単純労働を行うロボットが普及する世界を描くSF。
『横浜駅SF』の作者さんが原作で、突拍子もないけど練り込まれた世界観はユニーク。


6/12 『ブルーストライカー(3)』(柴田ヨクサル/沢真)

くたびれた無職の中年男が謎のアプリを通したストリートファイトに巻き込まれる物語。
トリッキーなヨクサルワールドが安定感のある美麗な作画で彩られており素晴らしい。


6/12 『付き合ってあげてもいいかな(2)』(たみふる)

勢いで付き合い始めた大学生二人のたどたどしいお付き合いを描く百合恋愛物。
打算と妥協の上での関係で、それゆえのすれ違いや悩み、性交渉への躊躇いなどユニーク。


6/12 『先生は恋を教えられない(1)』(源素水)

男子生徒と両想いだけど教師という立場を重んじて行動に踏み切れない女性を描く物語。
教師と生徒の恋愛物としてシチュエーションが直球で強い。


6/12 『ものするひと(3)』(オカヤイヅミ)

文学新人賞受賞歴後、アルバイトを続けながら小説を書き続ける青年を描いた作品。
普通の人だけどどこか変な物書きの人々の生態が面白い。画面表現も独特。


6/12 『王様ランキング(4)』(十日草輔)

耳が聞こえず非力な王子が立派な王様を目指して奮闘する姿を描くファンタジー作品。
味のある作画とエッジの立ったキャラクタ達が繰り広げる物語は素朴な面白さ。


6/13 『学校のこども(下)』(下待迎子)

女学院において内部進学生から迫害される外部生が共有するある「秘密」を描いた物語。
虐げられる少女達の心情を描写する上で「秘密」の存在が効果的で上手い設定の組み方。


6/13 『あした死ぬには、(1)』(雁須磨子)

更年期や今後の人生についてなど40代女性の悩みをリアルに描くオムニバス。
大胆かつ繊細な雁須磨子先生の作風にぴったりな題材かと。


6/14 『忍ぶな!チヨちゃん(3)』(設楽清人)

好きな人の前では身を隠してしまう恥ずかしがり屋なくノ一少女を描くラブコメディ。
抜群に絵が上手くコメディとは思えない躍動感溢れる画面が特徴的。


6/18 『双亡亭壊すべし(13)』(藤田和日郎)

空爆でも壊れない謎の幽霊屋敷を舞台にしたアクションホラー。
絵柄の変化で抑揚をつける演出が素晴らしい。敵側である坂巻泥努の存在感すさまじい。


6/18 『古見さんは、コミュ症です。(13)』(オダトモヒト)

超絶美少女だけど人見知り過ぎる女子高生を中心にしたキャラコメディ。
ラブもコメディ面もクオリティ安定。古見さんの成長物語としても着々と進展中。

 
6/18 『保安官エヴァンスの嘘(8)』(栗山ミヅキ)

モテたいくせにスカしてチャンスを逃す保安官を主人公にした西部劇コメディ。
ナレーションを有効利用したテンポの良さが魅力。マンネリ回避に何かテコ入れが欲しい。

 
6/19 『ゴールデンカムイ(18)』(野田サトル)

北海道に隠された金塊を求めてアイヌや旧日本軍などの3陣営が争う物語。
動きの大きなストーリーの中でもそれに負けないキャラクタの存在感がある。


6/19 『花待ついばら めぐる春(4)(完)』(スガワラエスコ)

女性の第二次性徴が恋によって促進されるという設定を描いた恋愛物語の完結巻。
メインカップル二人の関係性にどのような決着がついたのかドキドキワクワク。


6/20 『いつもぼくをみてる(2)』(山本さほ)

90年代を舞台に、小学生達が悪いことをしようとすると姿を現す変な妖怪を描いた物語。
子供達がまだ十分に理解していない「罪悪感」を妖怪に投影するアイディアはユニーク。


6/20 『モブ子の恋(5)』(田村茜)

自分を脇役だと思っている内気な女性と同じく内気な男性を主人公に描かれる恋愛物語。
男女双方の視点から、想いと葛藤、そして一歩踏み出す勇気が丁寧に描かれている。


6/21 『ヴィンランド・サガ(22)』(幸村誠)

戦いのない楽園を目指して旅をする元ヴァイキングの男を描いた物語。
緻密な作画による大人数の戦闘シーンは圧巻。アニメの放映も近づいてきた。


6/21 『大上さん、だだ漏れです。(6)』(吉田丸悠)

耳年魔な女子と触れた相手に本音を喋らせる男子とのカップルを描いたラブコメディ。
主役二人のキャラクタ掘り下げが上手く機能しラブコメディとして厚みが増してきた印象。


6/21 『ブルーピリオド(5)』(山口つばさ)

美術に関心がなかった主人公が絵を描く楽しさに目覚め高校2年生から芸大を目指す物語。
自分の良い面悪い面と向き合いながら一歩ずつ成長していく主人公に強く魅かれる。


6/21 『終電ちゃん(7)』(藤本正二)

終電に取り付く「終電ちゃん」が乗客とハートフルなやり取りを繰り広げる物語。
鉄道ネタを絡めつつベースはしっかりとした人情劇で読み応えある。


6/21 『あの人の胃には僕が足りない(3)』(チョモラン)

怪物を惹きつける少年とある秘密を抱えた先輩女子とのスリリングな交流を描く物語。
一昔前の美少女ゲームのような絵柄で描かれる作画は丁寧で安定感ある。


6/21 『神様の横顔(3)(完)』(朔ユキ蔵)

演劇の天才と、天才の才能に打ちひしがれながら努力で追いつこうとする青年の話。
休載を挟んで3年ぶりの新刊にて完結。うまく物語をまとめて欲しい。


6/21 『ノラと雑草(2)』(真造圭伍)

行き場のない少女とその少女に亡くした自分の娘の面影を見る刑事との関係を描く物語。
風刺も交えた社会問題を題材にして世間に絶望する若者の姿が描かれる。


6/21 『えんこうさん』(西野マルタ)

河童と相撲という妙な題材の短編3作を収録する作品集。
『五大湖フルバースト』以来7年ぶりとなる西野マルタ先生の単行本で期待が高まる。


6/22 『くまみこ(12)』(吉元ますめ)

人語を喋り家電を使いこなす熊と田舎コンプレックスの少女巫女が主人公のコメディ。
微妙にハズした奇妙なギャグスタイルでのらりくらりと気づけば12巻。


6/22 『私のおっとり旦那 ~はじまる凸凹夫婦生活~』(木崎アオコ)

ネガティブな作者とおっとりな旦那、正反対な夫婦の生活を描いたフルカラーエッセイ。
1ページのほっこり日常描写と重めな長編エピソード、両方とも楽しめる良い作品。


6/22 『好きな子がめがねを忘れた(2)』(藤近小梅)

眼鏡忘れてしかめっ面な少女とその娘が好きな純情男子との掛け合いを描くラブコメディ。
破壊力の高いシチュエーションが多く打率高い。リアクション芸や言葉選びも良い。

 
6/27 『ひとりかごめ』(雨がっぱ少女群)

『麻衣の虫ぐらし』の雨がっぱ少女群先生の最新作はホラー短編集。
ロリ成年向け漫画家さんが農業漫画を描いた後にホラーに転身。すごい経歴。


6/27 『めんつゆひとり飯(2)』(瀬戸口みづき)

料理の味付けにめんつゆを多用しがちな無精者一人暮らしOLが主人公のグルメ物4コマ。
ツッコみ鋭いオチのスタイルが心地よいしレシピも簡単で実際作ってみたくなる。 


6/28 『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション(8)』(浅野いにお)

東京上空で静止する「侵略者」の円盤と、その状況で日常を過ごす女子達を描いたSF作品。
浅野先生の超絶画力で描かれる画面の緻密さは相変わらず。ストーリーは着実に進展。


6/28 『響~小説家になる方法~(12)』(柳本光晴)

エキセントリックな天才文学少女を描くなんちゃって純文学エンターテイメント作品。
登場するキャラクタ全てが我々の住む現実とズレた価値観で動いてて異世界感ある。