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 皆さん、いよいよ夏がやってきましたね。漫画を読みましょう。

7/1 『ラッパーに噛まれたらラッパーになる漫画(3)(完)』(インカ帝国)
タイトル通り、ラッパーをゾンビみたいに扱っているパニックコメディ作品。
出オチ設定でそれなりのストーリーを構築してきた本作、どのように落としてくれるのか。


7/4 『Dr.STONE(11)』(稲垣理一郎/Boichi)
全人類が石化した世界を科学の力で復興しようとする少年と仲間達を描く物語。
物語の大きな節目を超えても一足飛びに文明を進化させていく爽快感は衰え知らず。


7/4 『SPY×FAMILY(1)』(遠藤達哉)
凄腕スパイの男がミッションのために娘と妻を仕立て上げて家族を装うスパイ物。
美しい作画とスタイリッシュなアクション、引き込んでくるストーリー構成が魅力的。


7/4 『こじらせ百鬼ドマイナー(3)』(南郷晃太)
四国にある妖怪の学校に転入した人間の少年がマイナーな妖怪達と交流するコメディ。
絵柄を含めたキャラクタの可愛さは目を見張るものがある。背景まで丁寧な作画も良い。

 
7/4 『アクタージュ(7)』(マツキタツヤ/宇佐崎しろ)
自分の過去の体験を元に演技をする特異な表現能力を持った少女が主人公の役者物。
この題材で少年漫画を上手く回している印象だが、どこまで息切れせずにいられるか。 


7/4 『呪術廻戦(6)』(芥見下々)
社会に潜む呪いを祓う呪術師達と呪霊との戦いを描いた物語。
曲者揃いのキャラクタ達が今後どのように作品を動かしてくれるか楽しみ。


7/4 『それでも歩は寄せてくる(1)』(山本崇一朗/北尾 まどか/ねこまど)
先輩女子のその娘に将棋で勝ったら告白しようと胸に秘める後輩男子を描くラブコメ。
山本先生の講談社初連載作品。3作同時連載に原作もこなす生産力の高い作家さん。


7/4 『からかい上手の高木さん(11)』(山本崇一朗)
からかう女子とからかわれる男子、二人の(実質)イチャイチャを描いたラブコメディ。
ストレスなく読める工夫は素晴らしい。 二人の関係を徐々にでも進めてほしいところ。


7/8 『BEASTARS(14)』(板垣巴留)
草食と肉食動物の獣人達が共生する世界を舞台にしたアニマルサスペンス。
誰も見たことがないオンリーワンなBEASTARSの世界にはいつも驚かされる。


7/8 『もういっぽん!(3)』(村岡ユウ)
柔道を辞めるつもりだった少女を含む4人を中心に繰り広げられる高校女子柔道物語。
堅実で丁寧な作風が持ち味の作品で良くも悪くも分かりやすいストーリー展開。


7/9 『荒ぶる季節の乙女どもよ。(7)』(絵本奈央/岡田麿里)

「性」に対する意識に振り回される文学女子5人が主人公の学園青春物。
6巻からようやく舞台が整い本来のテーマで緊迫感のある物語が回り始めた感覚。


7/9 『恋せよキモノ乙女(4)』(山崎零)

休日に着物を着てお出かけするのが趣味な女性の淡い恋を描いた作品。
実在の観光地と四季折々の着物を身にまとうキャラクタの組み合わせが絵になる。


7/9 『山と食欲と私(10)』(信濃川日出雄))

単独登山が趣味のOLを主人公に登山とそれにまつわるグルメを描いた作品。
ネタがバリエーション豊富で特に登場する創作料理はどれも作ってみたくなるユニークさ。


7/10 『乙女文藝ハッカソン(3)(完)』(山田しいた)

最強の文芸部を決めるための制限時間付きリレー小説に挑む女子大生達を描いた作品。
トリッキーな題材に曲者揃いのキャラクタ達、ロジカルな雰囲気が楽しい作品でした。


7/10 『錦糸町ナイトサバイブ(3)(完)』(松田舞)

キャバ嬢になるため上京した女性がひょんなことから夜間診療歯科で働き始めるコメディ。
コメディとして各要素のクオリティが高く作中に入りたくなる素晴らしいワチャワチャ感。


7/12 『ながたんと青と―いちかの料理帖―(3)』(磯谷友紀)

寂れた料亭の跡取り女性とそこに婿養子に来た口の悪い青年が主人公の料亭再生物語。
ドラマチックなストーリーラインは引き込まれる。キャラクタがやや淡泊なのは気になる。 


7/12 『あつもりくんのお嫁さん(←未定)(3)』(タアモ)

御曹司に恋をして彼と恋仲になるために単身上京した田舎娘を描いた少女漫画。
主人公の熱烈アプローチで男性側が徐々に陥落していく描写が丁寧なの素晴らしい。


7/12 『ちはやふる(42)』(末次由紀)

競技かるたに青春を燃やす高校生男女を描いた青春スポ根物。
決戦に挑む4人+太一の関係性が深まり緊張が高まってきた。終盤に向けて期待が高まる。


7/12 『金剛寺さんは面倒臭い(4)』(とよ田みのる)

理屈で考え過ぎる面倒臭い女子と鬼の男子との生涯を通した恋愛を描いたラブコメディ。
前衛的な漫画表現が溢れる一方で埋もれないキャラクタ達の力強い魅力素晴らしい。


7/12 『猫で人魚を釣る話(3)(完)』(菅原亮きん)

不愛想な医師とその患者である難病の女性との猫を通した交流を描いた恋愛物語。
流行ではないが個性的な作風が際立つ。ストーリーの閉め方にも期待したい。


7/12 『カムヤライド(2)』(久正人)

2世紀の日本列島において人間による封印から復活した神と戦う変身ヒーローを描く物語。
版画を思わせる特徴的な絵柄で描かれるキャラクタ達は味があってカッコいい。


7/16 『塩田先生と雨井ちゃん(3)』(なかとかくみこ)

ずぼらな男性教員と秘密の交際をする女子高生の一途な恋の日々を描いたラブコメディ。
コロコロ表情の変わるヒロインが好き。プラトニックな恋愛劇の雰囲気と絵柄が合ってる。


7/16 『夜と海(2)』(郷本)

孤高の美少女と気ままな同級生女子、学校のプールで出会った二人の関係を描く作品。
瑞々しい絵柄が素敵。双方からの認識が変化していく過程が丁寧に描写されており良い。


7/19 『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~(15)』(赤坂アカ)

お互い好き合ってるけど自分からは言い出せない男女を主人公とした生徒会ラブコメディ。
14巻にて大きな転機をどう扱うか楽しみ。コメディではぐらかしそう。


7/19 『ジョジョリオン(21)』(荒木飛呂彦)

等価交換効果のある木の実を巡る争いが繰り広げられるミステリ色強めなジョジョ第8部。
石人間側に固定のキャラクタがいなくてイマイチ対立構図の盛り上がりに欠けるなぁ。


7/19 『王国物語(2)』(中村明日美子)

ある異国を舞台に王や使用人、奴隷など様々な身分の人々が描かれる中編作品集。
中村先生の艶めかしく美しい絵柄で数奇な運命を辿るキャラクタ達が描かれる。


7/19 『竜と勇者と配達人(5)』(グレゴリウス山田)

中世ヨーロッパの社会制度が落とし込まれたファンタジー世界を描くコメディ作品。
ファンタジーを見る視点が独特で新鮮。緊張感のない掛け合いの雰囲気も好み。


7/23 『ヒストリエ(11)』(岩明均)

アレクサンドロスの書記官を主人公に据えた古代ヨーロッパ歴史物。
2年4か月ぶりの新刊。続刊出てくれるだけでもありがたい話。完結できるのかなぁ。


7/23 『ハコヅメ~交番女子の逆襲~(8)』(秦三子)

元警察勤務の作者が描く、街の交番に務める女性警察官の勤務の様子を描いたコメディ。
バリエーション豊かな交番ネタはどれもリアリティがあって興味深い。


7/23 『マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~(2)』(タナカカツキ)

サウナ協会からサウナ大使に任命されている作者によるサウナの正しい入り方紹介漫画。
自分のサウナ観とは全く異なるサウナ描写で読んでてすごくサウナに行きたくなる。


7/23 『CITY(8)』(あらゐけいいち)

どこか変わった人々が住む町を舞台にしたギャグオムニバス。
枠線内を自由自在に暴れまわるキャラクタ達はおもちゃ箱をひっくり返したかのよう。


7/23 『スキップとローファー(2)』(高松美咲)

自信家だけどちょっと抜けてる田舎少女とクラスメイト達との交流を描いた作品。
庇護欲を掻き立てる主人公のキャラクタが愛らしくって素晴らしい。優しさ溢れる良作。


7/23 『前略 雲の上より(5)』(猪乙くろ/竹本真)

飛行機狂いの上司に連れ回されて各地の空港を巡るサラリーマンが主人公の空港紹介漫画。
紹介が上手く実際にその空港に行きたくなる。作品の守備範囲も徐々に広がっている印象。


7/23 『ゴールデンゴールド(6)』(堀尾省太)

金を引き寄せ徐々に人々を狂わせる「福の神」を中心にしたサスペンスホラー。
真綿で締め上げるように日常が蝕まれる緊張感や一枚岩ではない人間側の思惑など良い。


7/23 『着たい服がある(4)』(常喜寝太郎)

長身でキツメの顔立ちながらロリータ服に憧れる女性を主人公にした物語。
ファッションを通して自己肯定感の醸成などの強いメッセージを感じる。


7/23 『ご恩は一生忘れません(3)』(北郷海)

ちゃらんぽらんな男とその男に義理があるイケメン犬人間を主人公にしたホームコメディ。
キャラクタ同士の激しい掛け合いなど、ドタバタコメディ好きにはたまらない雰囲気。


7/23 『ハーン―草と鉄と羊―(8)』(瀬下猛)

生き延びた源義経が大陸に渡り、モンゴルの地の覇権を目指して奮闘する歴史ロマン。
登場人物が出揃いそれぞれの利害関係や思念が交錯することで物語が盛り上がり始めた。


7/23 『あせとせっけん(4)』(山田金鉄)

汗かきな女性とからその女性のにおいを必要とする男性との恋人関係を描いた物語。
二人の関係が段階を踏んで深まっていく過程が丁寧で素晴らしい。イチャラブ最前線。


7/23 『太陽の塔(2)』(かしのこおり/森見登美彦)

自分のことを振った女性を「研究」と称して観察する主人公を描く小説コミカライズ。
キャラクタの雰囲気やレトロっぽい画面演出など原作リスペクトが伺える。


7/23 『レンタルなんもしない人』(レンタルなんもしない人/プクプク)

「なんもしない」を提供する変わったサービスを提供する人物を描く実録物。
ちょっと脚色を加えつつ上手い具合に漫画に落とし込んでいる印象。


7/23 『KILLER APE(3)』(河部真道)

AIが戦争を担っていた時代から文明が退行し再び人類が戦場に駆り出される姿を描くSF。
近未来のディストピア世界と仮想現実中の中世ヨーロッパの戦場が混じった構成がカオス。


7/25 『さよならミニスカート(3)』(牧野あおい)

ある理由からアイドルを辞めた少女と同級生の男子を中心に描かれる少女漫画。
重めな題材と少女漫画の絵柄とのミスマッチが面白い。話題期間が終わり地力が試される。


7/25 『ウォーキング・キャット(2)』(北岡朋)

ゾンビが闊歩する世界を舞台に、はぐれた妻を探す男と相棒の猫との旅路を描いた物語。
サバイバルな設定に猫が乗っかった違和感が面白い。猫描写も細部までこだわりを感じる。


7/25 『はるみねーしょん(8)(完)』(大沖)

駄洒落ネタ割合多めの脱力系女子高生4コマギャグの最終巻。
シンプルな絵柄と下らな過ぎるギャグで10年以上よく続いたなぁと思う。


7/26 『マキとマミ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~(3)』(町田粥)

公式からの情報供給が途絶えて久しい衰退ジャンルオタの女性2人を主人公にしたコメディ。
衰退ジャンルに限らず、オタクなら共感できるネタがチョイスされており素晴らしい。


7/30 『ぽんこつポン子(1)』(矢寺圭太)

妻に先立たれた頑固な老人のもとにやってきたポンコツメイドロボを描く物語。
可愛らしい絵柄と愛嬌のあるキャラクタがマッチしており良い雰囲気。


7/30 『プラネット・ウィズ(3)』(水上悟志)

記憶喪失の少年を主人公に謎の侵略者と戦う7人のヒーローを描いたファンタジー作品。
漫画ならではの表現が飛び交うアクションシーンは痛快。ストーリーもスリリング。


7/31 『不可解なぼくのすべてを(2)』(粉山カタ)

Xジェンダーの少年とその周りのセクシャルマイノリティの人々との交流を描く作品。
ライトな絵柄やノリとナイーブなストーリーのミスマッチが興味深い。