6月に読んだ新人漫画家さんをまとめます。
※この記事中で扱う新人漫画家の定義は、「2019年1月1日~2019年12月31日の間に初商業コミックが発売になった漫画家」としています。また、二人以上で描いている場合は、どちらか一方が上記のレギュレーションに合致すればOKとしています。
6月読んだ新人漫画家作品は9冊。先月に引き続き少な目。来月以降は意識して読んでいきたい。
以下には、読んだ作品の表紙と感想を羅列していきます。個人的なオススメ順に並べていますので参考にして頂ければ幸いです。
『踊るリスポーン(1)』(三ヶ嶋犬太朗)
死んでも生き返る不死身の少年と彼を病的に愛する少女との恋愛を描くラブコメディ。
ぶっ飛んだ設定と破天荒なキャラクタを飼い慣らす言葉選びと掛け合いのセンスが光る。
『銛ガール(1)』(岩国ひろひと)
素潜りで魚を銛で突いて捕まえる「魚突き」に興じる少女達を描いた作品。
初心者が魅力に気づく様子など題材の活かし方が巧み。少女達の関係性の描き方も良い。
『レキヨミ(1)』(柴田康平)
エキセントリックな姉としっかり者の妹の獣人姉妹を中心に繰り広げられるコメディ。
ファンタジーな出来事の中にお下劣なネタが入り混じるコメディスタイルは独特な雰囲気。
『殺し屋Sのゆらぎ(1)』(舟本絵理歌)
ターゲットの女子高生に惚れて専属ボディガードになった殺し屋男性の日々を描いた作品。
世間ずれした主人公やのんびりしたヒロインのキャラクタと素朴な絵柄がマッチしている。
『むとうとさとう(1)』(赤塚大将)
男勝りな女子と女子力高い男子、憧れ合う二人の噛み合わないやり取りを描いたコメディ。
リアクション大きくて表情豊かなヒロイン可愛い。丸っこい絵柄も可愛い。
『ひゃくえむ(1)』(魚豊)
足が速い「だけ」の小学生男子といじめられっ子の転校生の出会いから始まる100m走物語。
リアリティ度外視で強い言葉と演出を繰り出してくる作風には荒削りながらパワーがある。
『東京入星管理局(1)』(窓口基)
異星人による事件を処理する東京入星管理局を描くSFアクション。
アーティスティックなデザインセンスと緻密でスケールの大きな設定が魅力だが内容難解。
『瞳ちゃんは人見知り(1)』(夏海ちょりすけ)
体が大きく口下手で怖い人と誤解されがちだが根は素直な少女を描いたコメディ。
同じノリ一辺倒な印象。もう一工夫二工夫欲しいところ。コマ割りも過剰に大きく内容薄い。
『メイちゃんは焼肉が恋しい(1)』(松田アヤト)
焼肉に並々ならぬ情熱を抱いた女子高生とその娘が気になる同級生男子を描く焼肉グルメ物。
食事シーンのリアクションや表情がワンパターン。焼肉に対する薀蓄も添え物程度な印章。
水曜日のトリップランチがすごいキャラが魅力的かつ食事の描写が丁寧に描かれてておすすめですのでぜひ。