下半期に読んだ漫画は494冊。2018年下半期に続いて、半年間に読んだ漫画の冊数の人生最高数を更新。年間1000冊届きそうなペース。まぁ無理せず楽しい範囲で漫画読みます。
その中でオススメの作品をランキング形式で50作品紹介します。皆さんの漫画探しの参考にして頂けると幸いです。
予測できない孫娘の破天荒な言動や行動が面白く祖父のツッコミもテンポよくて読みやすい。
キャラクタ皆仲良く贅沢な暇つぶしに興じており作中に入って仲間に入れてもらいたくなる。
48位 『本田鹿の子の本棚 大乱戦クラッシュファミリーズ篇』(佐藤将)
クレイジーな読書趣味の娘の本棚を盗み見る父親とぶっ飛んだ設定の作中作を描くコメディ。
クレイジーな読書趣味の娘の本棚を盗み見る父親とぶっ飛んだ設定の作中作を描くコメディ。
作中作の狂気溢れる雰囲気がクセになる。ネタもバリエーション豊かで飽きない。
先入観にとらわれずに物事を考える主人公が子供達にもそれを教える構図が素晴らしい。
46位 『KILLER APE(1)(2)』(河部真道)
AIが戦争を担っていた時代から文明が退行し再び人類が戦場に駆り出される姿を描くSF。
AIが戦争を担っていた時代から文明が退行し再び人類が戦場に駆り出される姿を描くSF。
カオスなストーリーに河部漫画の過剰なほどの熱量が注ぎ込まれた結果、脳汁出る物語濃度。
思考実験を拡張させたようなアイディアが面白い。トリッキーな表現もユニーク。
周囲からの評価の変化などアラフォー女性の悩みが痛いほどリアルに描かれる。
設定の時点で面白いしその設定をネタに広げる手腕素晴らしい。掛け合いのテンポも良い。
性別と衣装のミスマッチに過剰に触れないジェンダーフリー感がすごく新鮮。
権力を活かして好き放題やろうとする少女を周りの大人達がなだめる構図が面白おかしい。
終盤は駆け足ながらシンプルかつ力強い設定と個性的なキャラクタ達の魅力が十分楽しめた。
すれ違ってきた個々人の悩みが遂に交わり始めた。物語の運用が非常に難しい段階。
キャラクタがストーリーに馴染んできて皆魅力的に見てきた。サクサクと話が進むのも良い。
37位 『神クズ☆アイドル(2)(完)』(いそふらぼん肘樹)
やる気ゼロな男性アイドルと女性トップアイドルの幽霊とのコンビを描いたコメディ。
やる気ゼロな男性アイドルと女性トップアイドルの幽霊とのコンビを描いたコメディ。
アイドルネタもうまくハマっているしリアクションでかめ表情豊かなコメディ表現も大好き。
地味なストーリーにやや拙い絵柄ながらキャラクタが魅力的で引き込まれる。
恋愛における独占欲や優越感など通常なら秘めるべき感情が描写されておりガツンとくる。
全2巻で過不足なく収まった美しいストーリー構成。読後感素晴らしい。
二人が徐々に絆を深めてお互いを愛しい存在として認識していくストーリーが秀逸。
32位 『アスペル・カノジョ(3)(4)』(萩本創八/森田蓮次)
同人描きの男のもとに突然転がり込んできたアスペルガー症候群の女性を描いた作品。
同人描きの男のもとに突然転がり込んできたアスペルガー症候群の女性を描いた作品。
人と同じでなくても生きていけるというメッセージが力強い。多様性の肯定の一種。
初心者が魅力に気づく様子など題材の活かし方が巧み。少女達の関係性の描き方も良い。
画面の迫力と勢いでアホらしい展開をねじ込んでくるコメディ腕力凄まじい。
キャラクタの個性を活かした展開運びや段階的に成長していく敵味方など少年漫画力高い。
28位 『付き合ってあげてもいいかな(1)(2)』(たみふる)
勢いで付き合い始めた大学生二人のすんなりいかない関係を描く百合恋愛物。
勢いで付き合い始めた大学生二人のすんなりいかない関係を描く百合恋愛物。
マイノリティーな恋愛だけでなく、なし崩しに始まった交際の危うさなどの描写も良い。
他の漫画では味わえないpanpanyaワールドは相変わらず素晴らしい。
26位 『あの娘にキスと白百合を(10)(完)』(缶乃)
天才少女とその娘にライバル心を抱く少女を中心にした女学院舞台の百合オムニバス。
天才少女とその娘にライバル心を抱く少女を中心にした女学院舞台の百合オムニバス。
多種多様なカップルを描くオムニバスとメイン二人の関係性を描く長編、両輪で楽しめた。
綿密に組み込まれた集団戦に交錯する思惑、スキのない作画などワートリの魅力てんこ盛り。
キャラに落とし込まれた藤田和日郎先生が本作の世界観に違和感なくマッチしていて笑う。
ショッキングな展開も読者に飲み込ませるキャラクタ描写力が光る。
22位 『Dr.STONE(10)』(稲垣理一郎/Boichi)
全人類が石化した3000年後の世界を科学の力で復興しようとする少年と仲間達を描いた物語。
全人類が石化した3000年後の世界を科学の力で復興しようとする少年と仲間達を描いた物語。
科学技術の超進化に加え通貨の概念まで自然な形でストーリーに交えてきた構成力に感服。
21位 『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~(14)』(赤坂アカ)
お互い好き合ってるけど自分からは言い出せない男女を主人公とした生徒会ラブコメディ。
お互い好き合ってるけど自分からは言い出せない男女を主人公とした生徒会ラブコメディ。
主人公達だけでなく読者も13巻分溜めてきたフラストレーションが一気に解放され爽快。
20位 『錦糸町ナイトサバイブ(2)』(松田舞)
キャバ嬢になるため上京した女性がひょんなことから夜間診療歯科で働き始めるコメディ。
キャバ嬢になるため上京した女性がひょんなことから夜間診療歯科で働き始めるコメディ。
キャラクタの愛らしさや掛け合いのテンポ、言葉選びなどコメディとして各要素隙がない。
交わらないはずの二人をBLが繋ぐという構成の特異さに改めて感心させられる。
シンプルでスタイリッシュな画面の雰囲気。登場人物を雑に扱わず描き分けてるの良い。
17位 『金剛寺さんは面倒臭い(3)』(とよ田みのる)
理屈で考え過ぎる面倒臭い女子と鬼の男子との生涯を通した恋愛を描いたラブコメディ。
理屈で考え過ぎる面倒臭い女子と鬼の男子との生涯を通した恋愛を描いたラブコメディ。
前衛的な漫画表現に埋もれない力強い魅力的なキャラクタが素晴らしい。
セリフと画面、ストーリーから凄まじい熱量が伝わってくる。題材の料理の仕方が巧み。
美しい作画、コミカルな掛け合い、文章的な面白さなどクオリティ安定。長編も期待。
世界観が徐々に明らかになりつつ同時に新しい謎も増えていく、その魅せ方がたまんない。
深いファンタジー世界への解釈と魅力的なキャラクタ達の掛け合いは今回も素晴らしい。
負の感情を乗り越えて力強く前に進んでいく青春の美しさを簡潔に描いた良作。
ぶっ飛んだ設定と破天荒なキャラクタを飼い慣らす言葉選びと掛け合いのセンスが光る。
10位 『シネマこんぷれっくす!(3)』(ビリー)
曲者ぞろいの高校シネマ部を舞台に映画オタク達の激しい掛け合いを描いた映画コメディ。
曲者ぞろいの高校シネマ部を舞台に映画オタク達の激しい掛け合いを描いた映画コメディ。
掛け合いがハイテンションで気持ちいい。素人にも玄人にもウケる映画チョイスも良い。
野田先生の力強い作画で描かれる演技シーンが臨場感たっぷり。特に表情が大変セクシー。
8位 『違国日記(4)』(ヤマシタトモコ)
両親を亡くした少女とその娘を引き取った小説家の叔母との共同生活を描く物語。
両親を亡くした少女とその娘を引き取った小説家の叔母との共同生活を描く物語。
個人の尊厳について、主人公二人を通して非常に深いところまで切り込んでいる。
7位 『チェンソーマン(1)(2)』(藤本タツキ)
普通の暮らしに憧れるデビルハンターの男と悪魔との戦いを描いたダークファンタジー。
普通の暮らしに憧れるデビルハンターの男と悪魔との戦いを描いたダークファンタジー。
バイオレンス描写と灰汁の強い雰囲気はジャンプ連載とは思えない。キャラクタも魅力的。
スタイルの違う最終回を何度も味わうような丁寧なエピローグで大満足。澄み渡る読後感。
5位 『イチゴーイチハチ!(7)(完)』(相田裕)
夢断たれた少年が新しく楽しい事を見つけていく姿を描いた高校生徒会物語の完結巻。
夢断たれた少年が新しく楽しい事を見つけていく姿を描いた高校生徒会物語の完結巻。
主人公達の成長を見守ってきた読者としては万感の思い。密度の濃い素晴らしい完結巻。
ライトな絵柄とノリにも関わらず練り込まれたストーリーと人間描写は圧巻のクオリティ。
主人公のキャラクタが愛らしい。彼女の影響が周囲に波及するストーリーも気持ちいい。
センス溢れる掛け合いは最後まで安定。2種類のラストが用意された物語構成もお見事。
1位 『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(14)(15)』(谷川ニコ)
陰気で口の悪い女子高生とその周りのクラスメイト達を描いた青春コメディ。
陰気で口の悪い女子高生とその周りのクラスメイト達を描いた青春コメディ。
尖ったキャラクタ達が各自違う役割で主人公の成長を後押ししていく構成素晴らしい。