2019上半期ベスト

 2019年上半期まとめ記事、全3つ中の2つ目。読んだ漫画全部のまとめ。

 下半期に読んだ漫画は494冊。2018年下半期に続いて、半年間に読んだ漫画の冊数の人生最高数を更新。年間1000冊届きそうなペース。まぁ無理せず楽しい範囲で漫画読みます。

 その中でオススメの作品をランキング形式で50作品紹介します。皆さんの漫画探しの参考にして頂けると幸いです。


50位 『こわもてかわもて(1)』(小雨大豆)

強面だけど温厚な老人と元気いっぱいで落ち着きのない孫娘の掛け合いを描いたコメディ。
予測できない孫娘の破天荒な言動や行動が面白く祖父のツッコミもテンポよくて読みやすい。


49位 『働かないふたり(16)』(吉田覚)

要領のいい兄とどんくさい妹、働かないニートな二人とその周りの人々を描くコメディ。
キャラクタ皆仲良く贅沢な暇つぶしに興じており作中に入って仲間に入れてもらいたくなる。


48位 『本田鹿の子の本棚 大乱戦クラッシュファミリーズ篇』(佐藤将)

クレイジーな読書趣味の娘の本棚を盗み見る父親とぶっ飛んだ設定の作中作を描くコメディ。
作中作の狂気溢れる雰囲気がクセになる。ネタもバリエーション豊かで飽きない。


47位 『の、ような。(2)』(麻生海)

二人の少年を引き取ることになった小説家の30代女性と同居男性との生活を描いた物語。
先入観にとらわれずに物事を考える主人公が子供達にもそれを教える構図が素晴らしい。


46位 『KILLER APE(1)(2)』(河部真道)

AIが戦争を担っていた時代から文明が退行し再び人類が戦場に駆り出される姿を描くSF。
カオスなストーリーに河部漫画の過剰なほどの熱量が注ぎ込まれた結果、脳汁出る物語濃度。


45位 『有害無罪玩具』(詩野うら)

自分以外の時間が止まった地球で何億年も暇つぶしを続ける女性の話などを収録した短編集。
思考実験を拡張させたようなアイディアが面白い。トリッキーな表現もユニーク。


44位 『あした死ぬには、(1)』(雁須磨子)

加齢に伴う心身の変化に戸惑ったり気持ちが追い付かない40代の女性達を主人公にした物語。
周囲からの評価の変化などアラフォー女性の悩みが痛いほどリアルに描かれる。


43位 『部長が堕ちるマンガ』(中村朝)

堅物部長が部下のオタク女性二人の手に堕ち乙女ゲーオタクとなっていくコメディ。
設定の時点で面白いしその設定をネタに広げる手腕素晴らしい。掛け合いのテンポも良い。


42位 『ボクらは魔法少年(2)』(福島鉄平)

やんちゃなガキ大将が魔法「少年」に変身して町を守るヒーロー物語。
性別と衣装のミスマッチに過剰に触れないジェンダーフリー感がすごく新鮮。


41位 『あゝ我らがミャオ将軍(1)』(まつだこうた/もりちか)

北の方にありそうな社会主義国家の最高指導者を務める幼女を描いたコメディ。
権力を活かして好き放題やろうとする少女を周りの大人達がなだめる構図が面白おかしい。


40位 『世界は寒い(2)(完)』(高野雀)

5発の銃弾と拳銃を手に入れた6人の女子高生が殺したい相手について思いを馳せる物語。
終盤は駆け足ながらシンプルかつ力強い設定と個性的なキャラクタ達の魅力が十分楽しめた。


39位 『青のフラッグ(6)』(KAITO)

高校生男女4人組の複雑な関係を中心に繰り広げられる青春物語。
すれ違ってきた個々人の悩みが遂に交わり始めた。物語の運用が非常に難しい段階。


38位 『王様ランキング(1)~(4)』(十日草輔)

耳が聞こえない非力な王子が立派な王様を目指して奮闘する姿を描くファンタジー作品。
キャラクタがストーリーに馴染んできて皆魅力的に見てきた。サクサクと話が進むのも良い。


37位 『神クズ☆アイドル(2)(完)』(いそふらぼん肘樹)

やる気ゼロな男性アイドルと女性トップアイドルの幽霊とのコンビを描いたコメディ。
アイドルネタもうまくハマっているしリアクションでかめ表情豊かなコメディ表現も大好き。


36位 『リボーンの棋士(3)』(鍋倉夫)

将棋のプロになれなず一度夢を諦めた青年が再び将棋に目覚める姿を描いた物語。
地味なストーリーにやや拙い絵柄ながらキャラクタが魅力的で引き込まれる。


35位 『恋煮込み愛つゆだく大盛り』(にくまん子)

セフレ男女の話など、ただれた性の雰囲気が漂うにくまん子先生の商業デビュー短編集。
恋愛における独占欲や優越感など通常なら秘めるべき感情が描写されておりガツンとくる。


34位 『角の男(2)(完)』(山うた)

角の生えた人類が存在し彼らが鬼として家畜のように扱われる国を舞台にしたファンタジー。
全2巻で過不足なく収まった美しいストーリー構成。読後感素晴らしい。


33位 『ワンルームエンジェル』(はらだ)

人生に希望を持てない男性が臨死体験の際に出会った「天使」とワンルームで同居する物語。
二人が徐々に絆を深めてお互いを愛しい存在として認識していくストーリーが秀逸。


32位 『アスペル・カノジョ(3)(4)』(萩本創八/森田蓮次)

同人描きの男のもとに突然転がり込んできたアスペルガー症候群の女性を描いた作品。
人と同じでなくても生きていけるというメッセージが力強い。多様性の肯定の一種。


31位 『銛ガール(1)』(岩国ひろひと)

素潜りで魚を銛で突いて捕まえる「魚突き」に興じる少女達を描いた作品。
初心者が魅力に気づく様子など題材の活かし方が巧み。少女達の関係性の描き方も良い。


30位 『極主夫道(3)』(おおのこうすけ)

元ヤクザの強面過ぎる主夫の男を主人公にしたコメディ。
画面の迫力と勢いでアホらしい展開をねじ込んでくるコメディ腕力凄まじい。


29位 『鬼滅の刃(14)(15)』(吾峠呼世晴)

鬼になってしまった妹を人間に戻す方法を探すため鬼を狩る心優しい少年が主人公の物語。
キャラクタの個性を活かした展開運びや段階的に成長していく敵味方など少年漫画力高い。


28位 『付き合ってあげてもいいかな(1)(2)』(たみふる)

勢いで付き合い始めた大学生二人のすんなりいかない関係を描く百合恋愛物。
マイノリティーな恋愛だけでなく、なし崩しに始まった交際の危うさなどの描写も良い。


27位 『グヤバノ・ホリデー』(panpanya)

ノスタルジックな背景描写と日常に潜む何気ない事象に着目した作風が特徴的な短編集。
他の漫画では味わえないpanpanyaワールドは相変わらず素晴らしい。


26位 『あの娘にキスと白百合を(10)(完)』(缶乃)

天才少女とその娘にライバル心を抱く少女を中心にした女学院舞台の百合オムニバス。
多種多様なカップルを描くオムニバスとメイン二人の関係性を描く長編、両輪で楽しめた。


25位 『ワールドトリガー(20)』(葦原大介)

異次元からの侵略者である近界民と戦うボーダー達を描いた戦略バトル物。
綿密に組み込まれた集団戦に交錯する思惑、スキのない作画などワートリの魅力てんこ盛り。


24位 『狭い世界のアイデンティティー(3)』(押切蓮介)

暴力に支配された漫画業界を描いたトンデモ出版業界バトル物。
キャラに落とし込まれた藤田和日郎先生が本作の世界観に違和感なくマッチしていて笑う。


23位 『呪術廻戦(4)(5)』(芥見下々)

社会に潜む呪いを祓う呪術師達と呪霊との戦いを描く物語。
ショッキングな展開も読者に飲み込ませるキャラクタ描写力が光る。


22位 『Dr.STONE(10)』(稲垣理一郎/Boichi)

全人類が石化した3000年後の世界を科学の力で復興しようとする少年と仲間達を描いた物語。
科学技術の超進化に加え通貨の概念まで自然な形でストーリーに交えてきた構成力に感服。


21位 『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~(14)』(赤坂アカ)

お互い好き合ってるけど自分からは言い出せない男女を主人公とした生徒会ラブコメディ。
主人公達だけでなく読者も13巻分溜めてきたフラストレーションが一気に解放され爽快。


20位 『錦糸町ナイトサバイブ(2)』(松田舞)

キャバ嬢になるため上京した女性がひょんなことから夜間診療歯科で働き始めるコメディ。
キャラクタの愛らしさや掛け合いのテンポ、言葉選びなどコメディとして各要素隙がない。


19位 『メタモルフォーゼの縁側(3)』(鶴谷香央理)

75歳にしてBL漫画にハマった老婦人とBL好き女子高生との交流を描いた作品。
交わらないはずの二人をBLが繋ぐという構成の特異さに改めて感心させられる。


18位 『バジーノイズ(2)(3)』(むつき潤)

音楽さえあれば孤独も厭わない青年と彼に目を付けた破天荒な女性から始まったバンド物。
シンプルでスタイリッシュな画面の雰囲気。登場人物を雑に扱わず描き分けてるの良い。


17位 『金剛寺さんは面倒臭い(3)』(とよ田みのる)

理屈で考え過ぎる面倒臭い女子と鬼の男子との生涯を通した恋愛を描いたラブコメディ。
前衛的な漫画表現に埋もれない力強い魅力的なキャラクタが素晴らしい。


16位 『ここは今から倫理です。(3)』(雨瀬シオリ)

問題を抱える生徒と対話しながら倫理を説く高校教師を描いた物語。
セリフと画面、ストーリーから凄まじい熱量が伝わってくる。題材の料理の仕方が巧み。


15位 『虚構推理(10)』(片瀬茶柴/城平京)

怪異たちから「知恵の神」として慕われる義眼義足の少女を主人公にした怪奇ミステリ。
美しい作画、コミカルな掛け合い、文章的な面白さなどクオリティ安定。長編も期待。


14位 『天国大魔境(2)』(石黒正数)

天国を探して崩壊した日本を旅する少年少女と箱庭に隔離された子供達を並行して描く物語。
世界観が徐々に明らかになりつつ同時に新しい謎も増えていく、その魅せ方がたまんない。


13位 『ダンジョン飯(7)』(九井諒子)

魔物を調理して食べながらダンジョン深部を目指す冒険者一行を描いたファンタジー。
深いファンタジー世界への解釈と魅力的なキャラクタ達の掛け合いは今回も素晴らしい。


12位 『金のひつじ(3)(完)』(尾崎かおり)

小学生以来数年ぶりに再会した高校生男女4人組の変化と友情を描いた青春物語の完結巻。
負の感情を乗り越えて力強く前に進んでいく青春の美しさを簡潔に描いた良作。


11位 『踊るリスポーン(1)』(三ヶ嶋犬太朗)

死んでも生き返る不死身の少年と彼を病的に愛する少女との恋愛を描くラブコメディ。
ぶっ飛んだ設定と破天荒なキャラクタを飼い慣らす言葉選びと掛け合いのセンスが光る。


10位 『シネマこんぷれっくす!(3)』(ビリー)

曲者ぞろいの高校シネマ部を舞台に映画オタク達の激しい掛け合いを描いた映画コメディ。
掛け合いがハイテンションで気持ちいい。素人にも玄人にもウケる映画チョイスも良い。


9位 『ダブル(1)』(野田彩子)

天才肌の男性と彼をサポートするもう一人の男性、合わせて一人前の二人の俳優を描く物語。
野田先生の力強い作画で描かれる演技シーンが臨場感たっぷり。特に表情が大変セクシー。


8位 『違国日記(4)』(ヤマシタトモコ)

両親を亡くした少女とその娘を引き取った小説家の叔母との共同生活を描く物語。
個人の尊厳について、主人公二人を通して非常に深いところまで切り込んでいる。


7位 『チェンソーマン(1)(2)』(藤本タツキ)

普通の暮らしに憧れるデビルハンターの男と悪魔との戦いを描いたダークファンタジー。
バイオレンス描写と灰汁の強い雰囲気はジャンプ連載とは思えない。キャラクタも魅力的。


6位 『甘々と稲妻(12)(完)』(雨隠ギド)

父と娘の親子と、女子高生との料理を通した絆を描いた家庭料理ホームドラマ。
スタイルの違う最終回を何度も味わうような丁寧なエピローグで大満足。澄み渡る読後感。


5位 『イチゴーイチハチ!(7)(完)』(相田裕)

夢断たれた少年が新しく楽しい事を見つけていく姿を描いた高校生徒会物語の完結巻。
主人公達の成長を見守ってきた読者としては万感の思い。密度の濃い素晴らしい完結巻。


4位 『水は海に向かって流れる(1)』(田島列島)

叔父の家に居候する男子高校生とそこで出会った女性との複雑な関係を描くホームドラマ。
ライトな絵柄とノリにも関わらず練り込まれたストーリーと人間描写は圧巻のクオリティ。


3位 『スキップとローファー(1)』(高松美咲)

自信家だけどちょっと抜けてる田舎少女とクラスメイト達との交流を描いた作品。
主人公のキャラクタが愛らしい。彼女の影響が周囲に波及するストーリーも気持ちいい。


2位 『うたかたダイアログ(3)(完)』(稲井カオル)

同じバイト先で働く高校生男女の軽快な会話劇を描いたコメディ。
センス溢れる掛け合いは最後まで安定。2種類のラストが用意された物語構成もお見事。


1位 『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(14)(15)』(谷川ニコ)

陰気で口の悪い女子高生とその周りのクラスメイト達を描いた青春コメディ。
尖ったキャラクタ達が各自違う役割で主人公の成長を後押ししていく構成素晴らしい。