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  8月読んだ漫画をまとめます。 先に投稿した『2019.8_読んだ新人漫画家まとめ』とは別物です。新人に限らず読んだ漫画のまとめ。

 8月に読んだ漫画は87冊。お盆休みを利用してまとめ読みしたりと、沢山読めました。
 読んだ中のオススメ作品をピックアップします。まずは、8月発売だった作品から。


『チェンソーマン(3)』(藤本タツキ)

チェンソーの悪魔と同化した男と悪魔との戦いを描いたダークファンタジー。
グロテスクな画面にクレイジーなキャラクタなどタツキ先生の好き放題感満載。


『増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和GB(4)』(増田こうすけ)

歴史上の人物を使ったり変な設定が繰り広げられたりするギャグオムニバス。
未だに1冊のうち何話かは声出して笑うような話が入っているのすごい。


『働かないふたり(17)』(吉田覚)

要領のいい兄とどんくさい妹、働かないニートな二人とその周りの人々を描くコメディ。
キャラクタ達の心の余裕が読者にも伝播してハッピーな気持ちになれる作品。


『逃げるは恥だが役に立つ(10)』(海野つなみ)

実写ドラマも話題になった夫婦の在り方をゼロベースで見つめ直す契約結婚物語。
綺麗に完結した作品の続編で不安だったが、変わらぬ公平な雰囲気で一安心。


『ロジカとラッカセイ(3)(完)』(紀ノ目)

ヘンテコな生き物と人間の子供、二人とその周囲の生き物達とを描いたファンタジー。
ほんわか物語に潜むダークな裏設定が素晴らしい作品でラストの展開もお見事。


『顔がこの世に向いてない。(1)』(まの瀬)

自身の容姿にコンプレックスを抱えた女子高生が初カレに戸惑う恋愛コメディ。
主人公の自己否定がヘビーである一方でギャグは素っ頓狂で絶妙なバランス。


『サーカスの娘オルガ(3)(完)』(山本ルンルン)

革命の機運高まる19世紀のロシアを舞台に、サーカス団の少女を描いた物語。
複雑な社会的背景を押さえつつ主人公の半生をドラマティックに描き切った。


『僕と君の大切な話(6)』(ろびこ)

ひねくれてる男子とその男子が気になるストーカー気質女子を描いた恋愛物語。
両想いだけど付き合っていない男女の初々しい葛藤が大変甘酸っぱくて良い。


『半助喰物帖(2)』(草香去来/灯まりも)

江戸時代からタイムスリップしてきた武士が文化を学びながら料理を作るグルメ漫画。
奇抜な設定ながら構想から実食までの一連のグルメ描写が丁寧でどの料理も美味しそう。


『あーとかうーしか言えない(2)』(近藤笑真)

言語のアウトプットが苦手なエロ漫画家と彼女の担当編集者コンビを描く漫画業界物。
灰汁の強いキャラクタ達のコミカルさや拘りの強さが魅力的。展開もサクサク進む。


『涙煮込み愛辛さマシマシ』(にくまん子)

ただれた性の雰囲気が漂うにくまん子先生商業3作目の短編集。
キャラクタの感情が画面全体まで波及していく独特の漫画表現が強い。


『春のムショク(4)(完)』(井上まい)

人生に思い悩む無職青年と彼にアタックする不思議な少女を描くSFラブストーリー。
時空を飛び越えた壮大な恋愛劇はまるっとハッピーエンド。個性の強い良い作品でした。


『一日三食絶対食べたい(2)』(久野田ショウ)

氷河期に突入した地球を舞台に、過去の人類の遺産で生活する人々を描く物語。
氷河期であっても人々の欲求や葛藤はこれまでと変わらず庶民的なのが面白い。


『夢中さ、きみに。』(和山やま)

ツイッターで話題となった『うしろの二階堂』を含む作者のデビュー短編集。
メイン二人が大変魅力的。レトロな雰囲気の画風もユニークで他では味わえない読み味。


『Artiste(5)』(さもえど太郎)

腕はピカイチだけど気弱な料理人を中心に様々な職人達を描くパリを舞台にした物語。
キャラクタの魅力を引き出すストーリー作りが抜群に上手い。今巻の話は特に粒ぞろい。


『古見さんは、コミュ症です。(14)』(オダトモヒト)

ものすごい美少女だけど人付き合いが苦手な女子高生を中心にしたキャラコメディ。
尖ったキャラ設定のギャグもラブ方面もクオリティ安定。万場木さんに幸あれ。


『ヴァンピアーズ(1)』(アキリ)

ヴァンパイアの少女とその少女に一目ぼれした人間の少女との交流を描いた物語。
繊細で美しい作画で描かれる少女達はコミカルな掛け合いも合わさって魅力たっぷり。


『なにがなんでもハッピーエンド~立葵作品集~』(立葵)

不穏な空気の導入から予想外の展開でタイトル通りの結末になる短編を集めた作品集。
展開が読めてもほっこりさせてくる安心感。メタ視点も交えたネタ作り切れ味鋭い。


『宝石の国(10)』(市川春子)

身体が宝石で出来た生き物達と月から飛来する月人達を描いたファンタジー。
ショッキングなストーリーが加速している印象。今後の展開の予想がつかない。


『天地創造デザイン部(4)』(蛇蔵/鈴木ツタ/たら子)

亀やフクロウなど、特徴的な生き物をデザインする天使達を描く生物コメディ。
生物の体の構造一つ一つの意味を順序だてて説明してくれて知的好奇心をくすぐられる。


『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん(13)』(長田悠幸/町田一八)

伝説のギタリストの幽霊が取り付いた地味な高校教師が主人公のバンド物。
収録4曲それぞれ違った方向性でバンド描写の新境地を開拓しており圧巻の表現力。


『映画大好きフランちゃん NYALLYWOOD STUDIOS SERIES』(杉谷庄吾【人間プラモ】)

女優を夢見ながらアルバイトする少女を描いた『ポンポさん』スピンオフ作品。
王道のシンデレラストーリーで読後感すっきり爽快。メッセージも力強い。


『ロボ・サピエンス前史 上下』(島田虎之介)

人間の命により長期間の任務に従事するロボット達を描いたSF連作オムニバス。
時間軸が凄まじい勢いで加速する壮大なストーリーはSF欲を満たしてくれる。


『王様ランキング(5)』(十日草輔)

耳が聞こえず言葉も喋れない非力な王子が立派な王様を目指ざすファンタジー作品。
伏線も撒きつつ各人の動きや情報を上手く制御した巧みなストーリー構成。


『血の轍(6)』(押見修造)

息子に対して異常な愛情を向ける母親と彼女に縛られる息子を描いたサスペンス。
挑戦的な画面表現で繰り広げられた親子の対話シーンは凄まじいインパクト。


『リボーンの棋士(4)』(鍋倉夫)

将棋のプロになれなず一度夢を諦めた青年が再び将棋のプロを目指す描いた物語。
各キャラクタの性格の描き分けや心理変化の機微などの描写が抜群に上手い。


『僕は君を太らせたい!(3)』(茸本朗/横山ひろと)

自然の食材を使った「野食」に頼りながら旅をする三人組を描いたグルメ物。
食材のバラエティは今まで以上に広がった。コミカルな掛け合いも楽しい。


 以上が8月発売の作品で面白かったもの。
 一番面白かったのは『Artiste(5)』(さもえど太郎)。キャラクタの人間性を魅せる人間ドラマのクオリティが秀逸な作品で、今巻のヤンやジャン&ヨルゴのエピソードは素晴らしいクオリティ。

 続いては8月発売じゃないけど面白かった作品。


『かげきしょうじょ!!シーズンゼロ 上下』
『かげきしょうじょ!!(1)~(7)』(斉木久美子)

女性だけで構成された名門歌劇団の養成機関である音楽学校を舞台にした物語。
文庫本1冊くらいの物語が楽々描けるであろう重厚な各キャラ設定の練り込み。


『五等分の花嫁(1)~(10)』(春場ねぎ)

個性的なの五つ子姉妹と彼女らの家庭教師を務める同級生男子を描いたラブコメディ。
各人の明確な役割の違いとそれを上手く取り入れたストーリが絶妙。