無題

もう2019年もあと3か月ですね皆さん、漫画を読みましょう。

10/4 『SPY×FAMILY(2)』(遠藤達哉)

スパイの父と殺し屋の母と超能力者の娘、正体を隠す3人の擬似家族コメディ。
すれ違う掛け合いの滑稽さやその中で3人の関係が深まる描写が素晴らしい。


10/4 『鬼滅の刃(17)』(吾峠呼世晴)

鬼になった妹を人間に戻す方法を探すため鬼を狩る心優しい少年が主人公の物語。
キャラクタの個性を活かした展開や段階的に成長していく様子など少年漫画力高い。


10/4 『吾峠呼世晴短編集』(吾峠呼世晴)

JUMPトレジャー新人漫画賞で佳作受賞の『過狩り狩り』を含む4編収録の短編集。
『鬼滅の刃』のキャラクタなども登場したりとファンならマストバイな一冊。


10/4 『昭和オトメ御伽噺(3)』(桐丘さな)

昭和の日本を舞台に、親から忌み嫌われる少女と幼馴染の少年とを描く恋物語。
イチャラブと悲劇が交互に繰り返される展開で危ういバランス。


10/4 『呪術廻戦(7)』(芥見下々)

社会に潜む呪いを祓う呪術師達と呪霊との戦いを描いたバトル物。
キャラクタの魅力を十二分に引き出すストーリー構成と演出力素晴らしい。


10/4 『チェンソーマン(4)』(藤本タツキ)

チェンソーの悪魔と同化した男と悪魔との戦いを描いたダークファンタジー。
グロテスクな画面にクレイジーなキャラクタなどタツキ先生の好き放題感満載。


10/4 『有害指定同級生(3)(完)』(くろは)

性欲が強過ぎる倫理観ガバガバぼっち女子高生を主人公にしたコメディ。
主人公のキャラクタのぶっ飛び具合だけで物語を回す腕力がある。


10/4 『かげきしょうじょ!!(8)』(斉木久美子)

女性だけで構成された名門歌劇団の養成機関である音楽学校を舞台にした物語。
それぞれの信念のもと夢に向かって努力する少女達が美しい。


10/4 『ひとりぼっちで恋をしてみた(2)』(田川とまた)

北海道の田舎町にて、どんくさい自分に嫌気が差した少女が家を飛び出す物語。
メインテーマであろう少女の自己肯定感にしっかり焦点が置かれており良い。


10/4 『ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~(2)』(瀬野反人)

言葉とは違う意思疎通手段を持つモンスターを題材としたファンタジー作品。
漫画表現としてやや難解だがユニークなモンスター達の生態のアイディアが新鮮。


10/7 『やさしいヒカリ(3)』(中村ひなた)

田舎の郵便局で働く青年と同居する女子高生との交流を描いた物語。
大きな事件は起こらないスローな空気と絵柄がマッチしており良い。


10/8 『BEASTARS(15)』(板垣巴留)

草食と肉食動物の獣人達が共生する世界を舞台にしたアニマルサスペンス。
話が進むごとに広がっていく獣人世界の懐の深さは相変わらず素晴らしい。


10/8 『ベルリンは鐘(6)(7)(完)』(ニャロメロン)

一癖あるキャラクタ達がシュールでナンセンスな掛け合いを繰り広げるギャグ漫画。
新しいギャグ表現をいくつも生み出してきた本作。最後まで楽しませてもらおう。


10/9 『荒ぶる季節の乙女どもよ。(8)(完)』(絵本奈央/岡田麿里)

「性」に対する意識に振り回される文学女子5人が主人公の学園青春物。
各キャラクタが自身の性への自意識に対してどのような回答を出せるか。


10/9 『ひゃくえむ。(5)(完)』(魚豊)

足が速い「だけ」の少年を主人公に100m走に情熱を燃やす高校生達を描いた物語。
強い言葉とダイナミックなコマ割りでストーリーを回していくスタイルはパワフル。


10/9 『アスペル・カノジョ(5)』(萩本創八/森田蓮次)

同人描きの男のもとに転がり込んできたアスペルガー症候群の女性を描いた作品。
他人と違っても周りと助け合いながら生きてけるというメッセージが力強い。


10/9 『マンガに、編集って必要ですか?(2)』(青木U平)

パッとしない中年男性漫画家と新人担当編集女性とのやり取りを描いた作品。
ナイーブな題材ながら比較的コメディ要素強め。1巻ラストの引きがどう動くか。


10/9 『か「」く「」し「」ご「」と「(2)』(二駅ずい/住野よる)

ちょっとした特殊な能力を持った高校生達を描く青春小説のコミカライズ。
二駅先生の作画がしっくりきており女の子が可愛い。ストーリー全体はまだ未知数。


10/9 『シネマこんぷれっくす!(4)』(ビリー)

曲者ぞろいの高校シネマ部を舞台に映画オタク達の激しい掛け合いを描いた映画コメディ。
掛け合いがハイテンションで気持ちいい。素人にも玄人にもウケる映画チョイスも良い。


10/11 『僕らの色彩(2)』(田亀源五郎)

自身がゲイであることを周りに打ち明けられず悩む少年とその周囲の人々を描く物語。
今回はカミングアウトが作品の中心。彼らの心理描写が丁寧で非常に勉強になる。


10/11 『未亡人登山(2)(完)』(板橋大祐)

亡くした夫の手記に沿って山に登って記憶を辿る女性を描いた登山物。
突拍子もない設定だが実在の山を舞台にしっかりした登山物が展開されている。


10/12 『王様ランキング(6)』(十日草輔)

耳が聞こえず言葉も喋れない非力な王子が立派な王様を目指して奮闘するファンタジー作品。
各キャラクタが独立して動き始めた。情報量を上手く制御した巧みなストーリー構成。


10/12 『推しが武道館いってくれたら死ぬ(6)』(平尾アウリ)

地下アイドルオタと推しアイドルのすれ違いを描くドルオタコメディ。
ドルオタの行き過ぎた愛の描写は相変わらずの安定感。アニメ化企画も順調に進行中。


10/12 『春とみどり(2)』(深海紺)

亡くなった高校時代の同級生の娘を引き取った女性とその娘との共同生活を描く物語。
1巻は女性側描写がメインだったがせっかくの疑似家族物なので少女側の描写に期待したい。


10/15 『ほしとんで(2)』(本田)

芸術学部の俳句ゼミに配属された小説好きの青年とそのゼミ仲間達を描いた俳句コメディ。
曲者揃いのキャラクタ達が繰り広げる掛け合いは一級品。俳句解説も的確で興味深い。


10/16 『きみを死なせないための物語(6)』(吟鳥子/中澤泉汰)

パートナー以外の異性との接触が制限される近未来における恋愛の姿を描いたSF作品。
人々の新たな倫理観まで創造した重厚なSF設定は素晴らしい。物語はちょっと冗長な印象。


10/16 『大阪環状結界都市(3)(完)』(白井弓子)

大阪環状線を監視する「Oシステム」の管理者女性が謎の怪奇現象に巻き込まれるSF作品。
白井先生らしい誰も見たことのない景色を目指した世界観でストーリーや設定は難解。


10/17 『スペクトラルウィザード~最強の魔法をめぐる冒険~(仮)』(模造クリスタル)

模造クリスタル先生が描く、解散した魔術師ギルドの残党魔法使い達を描くファンタジー。
世界観やアンニュイなキャラクタ描写が大変ユニーク。続刊発売めでたい。


10/17 『それでも歩は寄せてくる(2)』(山本崇一朗)

先輩女子とその娘に将棋で勝ったら告白しようと胸に秘める後輩男子を描くラブコメ。
『高木さん』とは異なる関係性のカップルで、特に男性側が攻めに転じているのが新鮮。


10/17 『虚構推理(11)』(片瀬茶柴/城平京)

怪異たちから「知恵の神」として慕われる義眼義足の少女を主人公にした怪奇ミステリ。
「謎」の魅せ方などミステリ的な作法が巧み。作画も安定しており読みやすい。


10/18 『放課後ていぼう日誌(5)』(小坂泰之)

「ていぼう部」に入部した手芸好きな少女と個性的な部員たちを描く女子高生釣り物。
メイン4人の掛け合いが楽しいし趣味物としても釣りの楽しさがしっかり伝わってくる良作。


10/18 『スナックバス江(5)』フォビドゥン澁川)

老婆とチーママが切り盛りする場末のスナックを舞台にしたギャグ漫画。
日常の中のふとした瞬間によぎるゲス発想がネタとして展開される。


10/18 『可愛そうにね、元気くん(2)』(古宮海)

同級生女子への想いに悩む陵辱に興奮を覚える少年を描いた物語。
業の深い題材をエンタメ重視なストーリーに乗っけた危ういバランスがたまんない。


10/18 『亜獣譚(7)』(江野スミ)

異形の化け物へと身体が変化する「害獣病」が蔓延する世界を描くダークファンタジー。
独特過ぎる世界観と残忍な描写が一層深化してオンリーワンな路線を独走中。


10/19 『めんけぇなぁ えみちゃん(2)』(沼ちよ子)

秋田の田舎にて祖母と二人で暮らす方言少女の日常を描いた作品。
秋田弁への解説が過剰に挟まらず語感の雰囲気を楽しめるのが特徴。文化紹介も丁寧。


10/21 『見える子ちゃん(2)』(泉朝樹)

幽霊が見えるが見えないフリをして難を逃れる女子高生を描くコメディ。
ジャンルはコメディだが幽霊のデザインや画面のインパクトは強くアンバランスさが面白い。


10/21 『異世界おじさん(3)』(殆ど死んでいる)

異世界生活から現代に帰還した30代中盤のSEGA狂い男性を描いたコメディ。
パワフルな設定かつボケとツッコミの破壊力が高く強引に笑わせにくる腕力がある。


10/21 『事情を知らない転校生がグイグイくる。(4)』(川村拓)

クラスでハブられる女子と彼女にグイグイくる転校生男子が主人公のラブコメディ。
少年の行動により少女のクラスの中での立ち位置が変わっていく流れは爽快感ある。


10/23 『木曜日のフルット(7)』(石黒正数)

無職の女性と半飼い猫を主人公に周囲の人々や猫達との交流を描く2ページコメディ。
石黒正数先生独特のちょっとひねくれていて理屈っぽい物事の捉え方が面白い。


10/23 『KILLER APE(4)』(河部真道)

AIが戦争を担っていた時代から文明が退行し再び人類が戦場に駆り出される姿を描くSF。
泥臭さと血生臭さが支配する描写が素敵。近代の戦争をどのように描いてくれるか楽しみ。


10/23 『ディザインズ(4)(完)』(五十嵐大介)

遺伝子操作により「人間化」したヒューマナイズドアニマルを描いたSF作品。
人ならざるものから見た世界を漫画に落とし込んだ画面表現は芸術的。


10/23 『天国大魔境(3)』(石黒正数)

天国を探して崩壊した日本を旅する少年少女と箱庭に隔離された子供達を並行して描く物語。
世界観が徐々に明らかになりつつ同時に新しい謎も増えていく、その魅せ方がたまんない。


10/23 『官能先生(3)』(吉田基已)

小説家兼編集者の中年男が偶然出会った美女に惹かれ妄想に悩まされる恋愛物語。
吉田基已先生の描くヒロインは時に可憐で時に艶めかしく大変魅力的。


10/23 『あせとせっけん(5)』(山田金鉄)

汗かきな女性とからその女性のにおいを必要とする男性との恋人関係を描いた社内恋愛物語。
「付き合ってから」に重点を置いて各ステージが丁寧に描写される。


10/25 『その着せ替え人形は恋をする(4)』(福田晋一)

雛人形を愛する少年と彼にコスプレ衣装作成を依頼する少女を描くコスプレラブコメ。
ギャルでオタクのヒロインがサバサバデレデレで可愛い。コスプレ解説も丁寧。


10/26 『三ツ星カラーズ(7)』(カツヲ)

上野周辺を舞台に、お騒がせ女子小学生3人組と近所の人々との交流を描いた日常コメディ。
日常とコメディのバランスが素晴らしい。子供を見守る大人の態度もほっこりする。


10/26 『銛ガール(2)(完)』(岩国ひろひと)

素潜りで魚を銛で突いて捕まえる「魚突き」に興じる少女達を描いた作品。
題材の魅力や初心者がその趣味の魅力を知っていく過程が丁寧に描かれている。


10/28 『アンドロイドタイプワン(2)』(YASHIMA)

汎用人型アンドロイド「タイプワン」が一般家庭に普及した近未来を描くSF作品。
味のある絵柄と土台がしっかりした世界観が魅力的。


10/29 『教えて!サバトさん』(アストラ芦魔)

正体は悪魔である大手出版社No.1営業マンの奇抜な本の売り方を描いたコメディ。
ゲスなネタ作りや激しいツッコミなどハイテンションで楽しい。


10/30 『銀 シロガネ(2)』(水上あきら)

千の技を持ち負け知らずと噂される謎の力士、銀(シロガネ)を主人公にしたギャグ漫画。
ワンアイディアのシンプルな話を強烈なキャラクタと勢いのあるギャグでぶん回すスタイル。


10/30 『おやすみシェヘラザード(4)』(篠房六郎)

要領を得ない先輩の映画話に付き合わされる後輩女子とその周りの人々を描く映画コメディ。
登場人物を増やしながら出オチ設定から脱却し話の展開にバリエーションが出てきた。