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タイトルの通り、2015年に読んだ漫画を振り返ってみます。

 「(作品名)もう5年前なのかよ...」とかいう話題、ツイッターにて時々流行りますよね。だいたいアニメの話題中心ですが、漫画について個人的にまとめてみました。

 私は2011年ごろからブクログにて読んだ漫画の読書記録をつけており、それによると2015年に読んだ冊数は666冊。電子書籍を本格導入し始めた年であり、前年の249冊から倍以上に増えている狂いっぷり。そこから徐々に増加していって2019年は910冊。自分でも量増えすぎており、どうかと思っております。

 以下には、私の2015年に読んだ漫画の中から印象に残っているものをピックアップして紹介していきます。読書記録を見返すと色々当時の記憶が蘇って楽しいですね。「あー、そんな作品あったなぁ」とか「あの漫画家さん今何してんだろう...」とか思いながら読んでもらえると幸いです。


2015年1月8日発売

『13月のゆうれい』や『世界は寒い』の高野雀先生デビュー作。
このころはフィールコミックの電書版発売が紙からだいぶ遅れてた記憶。


2015年1月15日発売

年の初めからえげつない作品に出会ってしまったと感じたことを覚えている。
『先生の白い嘘』(鳥飼茜)もこの頃連載追っていて、どちらもトラウマ。


2015年1月15日発売

それまで短編中心だった久井諒子先生の初長編で胸躍った。
しかし題材的に5年以上の長期連載になるとは予想していなかった。


2015年1月19日発売

最初はグルメ漫画という評判を聞いて読み始めた。
現在では総合エンタメと称したいくらいに様々な要素が詰め込まれている。


2015年2月4日発売

ヘタウマな絵柄と奇抜な題材ながらしっかりとした少年漫画。
クラブカルチャー題材の作品もこのころ多かった印象。実写化めでたい。


2015年2月16日発売

贔屓漫画家さんの雁須磨子先生の短編集ということで購入。
ギャルと地味目男子の話がすごく好き。


2015年2月17日発売

『鈴木先生』が気になっていた武富健治先生を初めて読んだのがこの作品。
題材も絵柄もストーリーも、いい意味でB級要素。


2015年2月20日発売

枠線まで活用したフルカラーの画面がすごく好きな作品。
見開きで眺めるとまるで絵本のようなあったかい雰囲気。


2015年3月4日発売

ハルヒの二次創作を個人HPで公開しているころから好きな柳本先生。
癖の強い作風なので本作がブレイクして4年以上も連載が続くとは意外だった。


2015年3月12日発売

『モブ子の恋』の田中茜先生のデビュー作。
ハートフルやギャグ、シリアスが入り交じる短編の雰囲気が好きだった。


2015年3月16日発売

とよ田みのる先生が自身の過去作をkindleストアにて自己出版。
漫画家さんによる自己出版もこのころは既に普及していたなぁ。


2015年3月16日発売

『金魚王国の崩壊』が有名な模造クリスタル先生の初商業連載作品。
可愛いキャラクタでアンニュイな雰囲気が広がる作風は今でも健在。


2015年3月30日発売

大変面白い絵柄がユニークな望月ミネタロウ先生。
寡作だけど今年は新連載が始まったみたいでよかった。しかも山川直人先生原作。


2015年3月30日発売

この後数年間、すごく楽しませてもらった作品の第1巻が発売。
ターニングポイントである3巻は翌年発売だけどこの頃から好きだったなぁ。


2015年4月14日発売

1巻発売が2008年なので7年以上読んでいた作品の完結巻で感慨深かった思い出。
情報量が多くて読めば読むほど味が出る、雁須磨子先生らしい良い漫画。


2015年4月23日発売

鬼頭莫宏先生の自転車漫画は最後まで平穏なままで完結。
平穏でなかった『なにかもちがってますか』も同じ月に完結。


2015年4月27日発売

推し漫画家、平方イコルスン先生の『成程』以来の短編集。
画面が読みやすくなりキャッチーになったのでは?と感じたがブームにはならず残念。


2015年5月12日発売

独身女性にスポットライトを当てる本作。
生き方の多様性に関する作品はこの頃から徐々に増えてきている印象。


2015年5月20日発売

4年間半で3巻というスローペースながら無事完結。
道満晴明先生を未読の人に薦めるときにはまず本作から。


2015年5月20日発売

『おひっこし』から沙村広明ギャグのファンだったので連載開始が嬉しかった思い出。
連載開始から5年経ってアニメ化も決定しめでたい。


2015年5月25日発売

この時期からLGBTに関する問題をダイレクトに提示する作品が増加していたように思う。
作者の経歴やストレートなタイトルなど、本作はその筆頭。


2015年5月29日発売

8年に及ぶ長期連載の完結が自身の人生と重なって感慨深かった。
高校部活を題材にした作品の理想形のような美しい最終巻。


2015年5月29日発売



2015年6月19日発売

ぎょっとするタイトルながら日常描写の雰囲気が良いグルメコメディでお気に入り。
作画が変わって細々と連載は続いておりコミック化が待たれる。


2015年6月10日発売

トリッキーなストーリー構成の表題作が強く印象に残っている短編集。
アイディアがユニークな漫画家さんだと思うのでまた短編読みたいなぁ。



ナナチが登場し本領を発揮し始めたこのタイミングで1巻から一気読みした思い出。
今では単独エピソードが映画化するなど、すっかり市民権(?)を得ている。


2015年7月6日発売

昔アフタ購読していた際の作品がまさかの8年ぶりの新刊ということでビックリ。
その後の5年間、案の定音沙汰なし。


2015年7月16日発売

危うい少女愛と爬虫類飼育というユニークな題材にインパクトがあった。
スガワラエスコ先生、作風的にもう少しブレイクしても良い漫画家さん。


2015年7月23日発売

毎週日曜日に2ページ更新というスタイルで連載していた作品。
ツナミノユウ先生の面白い物事の捉え方を毎回楽しみにしていた思い出。


2015年7月25日発売

画面から爽やかな雰囲気漂うBL長編作品。
あまりBL読まない私にも読みやすく漫画趣味の拡張に一役買ってくれた。


2015年7月23日発売

藤田和日郎作品あまり読めていないけど短い作品はするっと読めて好き。
本作も上下2冊に熱量がギュッと詰め込まれており大変良かった印象。


2015年7月24日発売

安藤ゆき先生、ここまでの短編はあまりピンときていなかったけど本作はハマった。
単行本が出るたびに癒されていた思い出。


2015年8月10日発売

この頃から成人向け漫画雑誌収録のギャグ枠ではない作品の単行本化が増えてた印象。
同日『だいたいめる子』(縁山)も発売。こちらも好き。


2015年8月10日発売

美麗作画と大胆な設定、上下巻でまとまりの良いストーリー構成が話題になった作品。
イラストレーターさんによる作品でその後漫画の発表はなし。少し残念。


2015年8月19日発売

大学生のダベりを描くというコンセプトが斬新だった作品。
5年後の今でも同じノリで連載続いており、意外と需要があった模様。


2015年8月22日発売

子供の妄想を漫画描写で表現した作品の最終巻。
安倍吉俊先生は『こどものグルメ』連載中。単行本化が待ち望まれる。


2015年9月11日発売

エキセントリックな作風の窓ハルカ先生の初単行本。
トーチwebの初コミック。また濃いレーベルが出てきたなという印象だった。


2015年9月11日発売

『亜獣譚』の江野スミ先生初単行本。
オリジナリティ溢れる設定と倫理観は5年後の現在でもオンリーワンな魅力。


2015年9月11日発売

『私の宇宙』から注目していた野田彩子先生の2作目。
メタ漫画的雰囲気が引き続き維持されていて嬉しかった記憶がある。


2015年9月18日発売

可愛い絵柄と柴田ヨクサルワールド全開というカオスな取り合わせが話題になった。
その後もいくつか出てきたヨクサル原作作品の方でも絵柄とのギャップが激しかった。


2015年10月20日発売

『覚悟のススメ』時代に回帰するような山口貴由先生の新作に喚起した思い出。
5年間でキャッチーなコマやセリフが何度も話題になってバズっていた。


2015年10月27日発売

それまで百合作品にあまり触れてこなかったがコンセプトが気に入った作品。
その後、百合作品もちょくちょく読むきっかけになった。


2015年11月20日発売

アフタ購読時から追っていた作品が6年間の連載の幕を閉じた。
弐瓶勉先生を好きになったきっかけだったので感慨深かった。


2015年12月7日発売

WEB連載時からクソ漫画っぷりが度々話題になっていた作品。
まさかアニメ化もしてここまでネタとして大衆に浸透するとは思っていなかった。


2015年12月8日発売

WEB掲載時からどう解釈すべきか話題となった『8304』と『7759』が収録。
その後の『月曜日の友達』へと繋がる流れが確かに感じ取れる。

 
2015年12月11日発売

社会的なLGBTの方々への偏見を真正面から描いた作品。
『弟の夫』と同様、ナイーブな題材を真摯に描いた意欲作。


2015年12月26日発売

ギャグ漫画界のニューウェーブだった『日常』、8年に及ぶ連載の総まとめ。
最後まで本作らしいノリは崩さず走り切った。


以下、2015年発売ではないけど、その年に私が読んで印象に残っている作品。
参考に載せておきます。