スクリーンショット (129)

暖冬ですね皆さん、漫画を買いましょう。 

2/4『Dr.STONE(14)』(稲垣理一郎/Boichi)

全人類が石化した3000年後の世界を科学の力で復興しようとする人々を描いた物語。
味方側の分断が良い緊張感を生んでいる。スピード感あるストーリー展開も爽快。


2/4『姫様"拷問"の時間です(2)』(ひらけい/春原ロビンソン)

深夜のラーメンなど、様々な誘惑に耐えようとする囚われの姫を描いたコメディ。
毎回拷問に屈する姫がダメ可愛い。拷問する側の魔族達も全員アホで素っ頓狂な空気感楽しい。


2/4『アクタージュ(10)』(マツキタツヤ/宇佐崎しろ)

自分の過去の体験を元に演技をする特異な表現能力を持った少女が主人公の役者物。
主要キャラ総出演のダブルキャスト舞台編、出し惜しみしない本作らしい展開。


2/4『鬼滅の刃(19)』(吾峠呼世晴)

鬼になってしまった妹を人間に戻す方法を探すため鬼を狩る心優しい少年が主人公の物語。
これまで積み上げてきたストーリーやキャラクタ達の下積みが次々と消化され面白さ最高潮。


2/4『悪魔のメムメムちゃん(9)』(四谷啓太郎)

全然仕事できないところがダメ可愛いポンコツ悪魔を中心に繰り広げられるドタバタコメディ。
各話のテーマに対して灰汁の強い他キャラ達を絡めて話を進めていくスタイルはクオリティ安定。


2/4『すいとーと!(1)』(沖田ゆい)

ジャンクな食べ物が好きな女子大生とその後輩女子が博多グルメを食べ歩く百合グルメ物。
実在の店舗とメニューを用いた臨場感溢れる食事シーンが魅力。


2/4『ミタマセキュ霊ティ(1)』(鳩胸つるん)

除霊を生業とする少年と霊に取りつかれやすい少女コンビを描く除霊ギャグ。
『剥き出しの白鳥』の鳩胸つるん先生新作。メタっぽいギャグスタイルが特徴的。


2/6『ギャルと恐竜(3)』(森もり子/トミムラコタ)

サバサバした性格のギャルとゆるキャラのような恐竜の同居生活を描いたコメディ。
虚構性の強い恐竜と比較的落ち着いた立ち振る舞いの人間キャラクタ達が共存する雰囲気がユニーク。


2/7『もういっぽん!(6)』(村岡ユウ)

一本勝ちの快感を求める小柄な少女を主人公に女子柔道部の奮闘を描く高校部活物。
高校部活作品として今時珍しいくらいの真っすぐなストーリー展開良い。


2/7『半助喰物帖(3)』(草香去来/灯まりも)

江戸時代からタイムスリップしてきた武士が文化を学びながら料理を作るグルメ漫画。
奇抜な設定ながら物語は落ち着いた雰囲気。江戸文化紹介もしっかり押さえている。


2/7『シン・部長が堕ちるマンガ』(中村朝)

堅物部長が部下のオタク女性二人の手に堕ち乙女ゲーオタクとなっていく様子を描いたコメディ。
設定の時点で既に腕力高いし、部長のキャラクタも強い。掛け合いのテンポも良い。


2/10『ミステリと言う勿れ(6)』(田村由美)

天然パーマの大学生男子が誰彼構わずズケズケ「語り」事件を解決していく物語。
メリハリ付けた会話内容で読みやすい。現状の倫理観に問いを投げかけるスタイルも良い。


2/10『マロニエ王国の七人の騎士(4)』(岩本ナオ)

7人の個性豊かな騎士兄弟が自国周辺の国々に外交のために遠征する中世風ファンタジー。
魅力的なキャラクタと美しく緻密な画面、ほっこり温かい雰囲気が楽しい。迫力あるコマ割りも良い。


2/10『メタモルフォーゼの縁側(4)』(鶴谷香央理)

75歳にしてBL漫画にハマった老婦人とBL好き女子高生との交流を描いた作品。
思春期と老年期という全く異なる二人をBLが繋ぐというストーリーの特異性素晴らしい。


2/12『味噌汁でカンパイ!(9)』(笹乃さい)

父子家庭に暮らすしっかり者の少年とその幼馴染の少女を描く味噌汁ラブコメディ。
中学生男女の初々しい恋愛模様は甘酸っぱい。味噌汁ネタもまだまだバリエーション豊か。


2/12『重版出来!(14)』(松田奈緒子)

出版社の漫画編集を中心に漫画に携わるプロフェッショナルを描くお仕事漫画。
毎回漫画業界の流行を押さえたネタ選びで興味深い内容。中田先生頑張れ。


2/12『寄生獣リバーシ(4)』(岩明均/太田モアレ)

『寄生獣』本編のキャラクタも登場する、オリジナルストーリーのスピンオフ作品。
オリジナルキャラクタ達が新しい『寄生獣』世界を創り出しており興味深い。


2/12『アスペル・カノジョ(6)』(萩本創八/森田蓮次)

同人描きの男のもとに転がり込んできたアスペルガー症候群の女性を描いた作品。
斉藤さんが様々な経験を経て成長していく姿は読者としても喜ばしい。二人で幸せになって欲しい。


2/12『殺し屋Sのゆらぎ(2)』(舟本絵理歌)

ターゲットの女子高生に一目惚れして専属ボディガードになった殺し屋男性の日々を描いた作品。
世間ずれした主人公やのんびりしたヒロインのキャラクタと素朴な絵柄がマッチしている。


2/13『ながたんと青と-いちかの料理帖-(4)』(磯谷友紀)

客足の遠のいた料亭の跡取り女性とそこに婿養子に来た口の悪い青年が主人公の料亭再生物語。
ビジネスライクだった主人公二人の距離感が徐々に打ち解けてきてあいまいになっていく様子が良い。


2/15『ヴラド・ドラクラ(3)』(大窪晶与)

小国の君主が、貴族によって腐敗した政治を立て直す姿を描いた歴史ロマン。
知略謀略が錯綜する権力を巡る争いは骨太で読み応えがある。


2/15『バララッシュ(3)』(福島聡)

1980年代後半に高校生だった二人の男達のアニメ製作に捧げた青春時代を描いた物語。
対比的な主人公二人がもがき苦しみつつも夢に向かって邁進していく姿が力強い。


2/18『銀の匙 Silver Spoon(15)(完)』(荒川弘)
北海道の農業高校を舞台とした青春物語の最終巻。
長期休載を何度か挟んだ今作。物語を上手く閉めてくれることに期待。


2/18『古見さんは、コミュ症です。(16)』(オダトモヒト)

ものすごい美少女だけど人付き合いが苦手な女子高生を中心にしたキャラコメディ。
既存キャラも含めたサブキャラクタの登場頻度の調整が現状良いバランス。


2/18『よふかしのうた(2)』(コトヤマ)

不眠症の少年と彼の前に現れた謎の女性の夜を通じた不思議な交流を描く物語。
主人公とヒロインの関係性や「夜」というテーマがユニーク。女体含めた作画細部への拘りも良い。


2/19『ここは今から倫理です。(4)』(雨瀬シオリ)

問題を抱える生徒と対話しながら倫理を説く高校教師を描いた物語。
セリフと画面、ストーリーから凄まじい熱量が伝わってくる。


2/19『オオカミライズ(2)』(伊藤悠)

近隣国によって占領された日本を舞台に、兵器として改造された人間「倭狼」を描くSF作品。
パワフルな作画と踏み込んだ舞台設定が魅力的。ストーリーは導入がまだ続いており評価は保留。


2/19『あーとかうーしか言えない(3)』(近藤笑真)

言語のアウトプットが苦手な新人エロ漫画家と彼女の担当編集者コンビを描く漫画業界物。
灰汁の強いキャラクタ達のコミカルさや拘りの強さが魅力的。キーイベントがサクサク進むのも良い。


2/20『亜人ちゃんは語りたい(8)』(ペトス)

吸血鬼などの亜人が集まる高校のクラスを舞台に現実感ある亜人の社会生活を描いた作品。
亜人の能力を自然現象として解釈するのはユニーク。キャラクタ関係も適度に進展があり良い。


2/20『タカコさん(5)』(新久千映)

人より少し耳が良くて日常の機微に敏感な女性の主観を描いた作品。
些細な出来事に新しい考え方を発見したり喜びを見出す主人公の姿は地味ながら新鮮。


2/21『乙女怪獣キャラメリゼ(4)』(蒼木スピカ)

感情が高ぶると身体が変化し大怪獣になってしまう少女の初恋を描いたラブコメディ。
前巻登場の主人公と同じく変身に悩む新キャラがいい味出していた。デフォルメ絵も可愛くて好き。


2/21『スキップとローファー(3)』(高松美咲)

自信家だけどちょっと抜けてる少女とクラスメイト達との交流を描いた作品。
主人公の頑張りが意図せぬところで周りに派生していくハッピーな雰囲気大好き。


2/21『猫が西向きゃ(2)』(漆原友紀)

特定区域の地形や物理現象が変化する奇妙な自然現象「フロー」の処理を専門にする業者を描く物語。
超常現象のアイディアユニークで、始動から解決までの構成も軽やか。幻想的な画面も強い。


2/21『前略 雲の上より(7)』(猪乙くろ/竹本真)

飛行機狂いの上司に連れ回されて各地の空港を巡るサラリーマンが主人公の空港紹介漫画。
尖った個性のキャラクタ達の活かし方が巧み。掛け合いにも激しさやスピード感があり楽しい。


2/21『終電ちゃん(8)』(藤本正二)

終電に取り付く「終電ちゃん」が乗客とハートフルなやり取りを繰り広げる物語。
地方路線の終電ちゃんが登場するようになり、各地の文化紹介描写も挟まれるようになってきた。


2/21『きつねくんと先生(2)』(園田ゆり)

人間に化けて学校に通う子狐と教師との交流を描いたハートフルストーリー。
幼児性と獣性を兼ね備えるきつねくんの一挙手一投足が可愛い。柔らかい画面の雰囲気も良い。


2/22『千年狐 三 ~干宝「捜神記」より~』(張六郎)

中国の古典文学を現代風に噛み砕いて描かれる、人間の姿に化ける狐を主人公にした御伽話。
コミカルな掛け合いはキャッチーで楽しい。作画も美麗で安定感がある。


2/22『留年!とどめ先輩(1)』(川村拓)

留年してるけど何とか先輩の威厳を保とうとするポンコツ女子が主人公のコメディ。
川村拓先生の作品が同日3作発売。生産能力素晴らしい。


2/22『かわいい後輩に言わされたい(1)』(川村拓)

誘導尋問のような言動で彼氏である先輩に迫る後輩女子を描いたラブコメディ。
他川村作品と同様にツイッターでの話題作。一風変わった関係性のカップルの掛け合い楽しい。


2/22『事情を知らない転校生がグイグイくる。(5)』(川村拓)

クラスでハブられる女子と彼女にグイグイくる転校生男子が主人公のラブコメディ。
主役二人の掛け合いは相変わらず可愛いし、ヒロインが少しずつ周りと打ち解けてるの良い。


2/22『好きな子がめがねを忘れた(4)』(藤近小梅)

眼鏡忘れてしかめっ面な少女とその娘が好きな純情男子との掛け合いを描くラブコメディ。
キャラクタの可愛らしさで押し切るスタイル。恋愛よりも親目線でヒロインを想う主人公が可愛い。


2/26『中野ブギウギ(1)』(研そうげん)

サブカルの街 中野を舞台に、美大志望の浪人少女と一つ目の変な生物との交流を描く物語。
味のある絵柄と絵柄と描き込みしっかりした背景、軽快なキャラクタの掛け合いが魅力的。


2/27『ニジとクロ(2)』(武梨えり)

何でも白黒はっきりつけたい少女と鳥のようなネズミのような謎の生き物との生活を描いた作品。
飼育方法における試行錯誤など、未知の生物を飼うことを追体験しているような感覚で面白い。


2/27『宙に参る(1)』(肋骨凹介)

夫(人間)を亡くした女性(人間)とその息子(ロボット)との宇宙旅行を描いたSF作品。
肋骨凹介先生のユニークな物事の捉え方がSF世界観とマッチしていて漂う雰囲気が素晴らしい。


2/28『賢者の学び舎 防衛医科大学校物語(5)』(山本亜季)

自衛隊で働く医師を養成するための特殊な大学にて学ぶ若者達を描いた物語。
キャラクタ達の衝突を通して医者の倫理という難しい問題への問いかけがなされており良い。


2/28『三日月のドラゴン(2)』(長尾謙一郎)

勇気と正義感を秘めたいじめられっ子の少年が空手と出会い成長していく物語。
長尾謙一郎先生の従来のシュールな作風からは想像ができない真っ当なストーリーにびっくり。


2/28『あそびあそばせ(9)』(涼川りん)

遊びを研究する「あそ部」に所属する個性的な女子高生3人が主人公のコメディ。
サブキャラクターが増えてきて更に一人残らずクセが強く、各人が好き放題暴れ回っている印象。


2/28『桐谷さん ちょっそれ食うんすか!?(8)』(ぽんとごたんだ)

爬虫類や虫など珍妙な食材に興味深々な女子高生が主人公の雑食グルメコメディ。
雑食ネタはバリエーション豊かだが、マンネリ回避にもう一工夫欲しいところ。


2/28『物質たちの夢』(八木ナガハル)

『無限大の日々』で話題になったコミティア作家さんのハードSF短編集第三弾。
科学をベースにした壮大なスケールの思考実験。触れたことのない分野の創作であり刺激的。


2/29『プラネット・ウィズ(4)』(水上悟志)

記憶喪失の少年を主人公に謎の侵略者と戦う7人のヒーローを描いたファンタジー作品。
水上作品らしい設定や倫理感良い。ストーリー的には折り返しだが、先が読めないのでワクワク。