IMG_E0293

 4月に読んだ新人漫画家さんをまとめます。

※この記事中で扱う新人漫画家の定義は、「2020年1月1日~2020年12月31日の間に初商業コミックが発売になった漫画家」としています。また、二人以上で描いている場合は、どちらか一方が上記のレギュレーションに合致すればOKとしています。

 4月読んだ新人漫画家作品は10冊。3月全然読めなかったのをある程度挽回できたかな。

 以下には、読んだ作品の表紙と感想を羅列していきます。個人的なオススメ順に並べていますので参考にして頂ければ幸いです。


『コーポ・ア・コーポ(1)』(岩浪れんじ)

大阪の安アパートを舞台に、日雇い労働者の男など下層で生きる人々を描いた作品。
貧しい生活に順応し普通の人々を羨む思考の余裕すらない住人達の様子が非常に生々しい。


『能力 主人公補正(1)』(鬼頭莫宏/当麻)

平凡な男子高校生が「主人公補正」の能力を授かったことで人生が一変する物語。
主人公が自身の特異性を認識しているメタ要素がユニーク。どの方向に転ぶかまだ未知数。


『和服な上司がいとおしい(1)』(原田繭)

広告会社を舞台に、男性会社員と彼の上司になった和服で勤務する女性を描いた作品。
気がきつそうで実はちょっと抜けている女性側のキャラクタが造形含めて可愛くて良い。


『オヤジが美少女になってた話(1)』(赤信号わたる)

美少女バーチャルYouTuberの正体が自分の父親だと知ってしまった少年を描いたコメディ。
設定の腕力でぶん殴ってくるスタイルのハイテンションなギャグの応酬は軽快で楽しい。


『どくヤン!(1)』(左近洋一郎/カミムラ晋作)

私小説読みなど、読書が趣味の特殊なヤンキーを集めた高校が舞台のコメディ。
読書とヤンキーと言う真逆のイメージのものを組み合わせたのはユニーク。


『サナダくんは私のお尻に住んでいます(1)』(えぴこ)

お尻の穴から出てきて会話もできるサナダムシと共存する少女を描いた作品。
インパクトのある設定と少女漫画的な文法の組み合わせは面白い。


『パパと巨乳JKとゲーム実況(1)』(糸吉了一)

リストラにあった父親と彼を心配する娘がボイスチェンジャーを使いながらゲーム実況配信をする姿を描く物語。
ゲーム実況を通じた親子の交流というアイディアは良い。もう一工夫欲しいところではある。


『エメラルドに食べられたい(1)』(aimi)

カマキリのような亜人女性と彼女に捕食されたいという願望を持つ男性を描いた作品。
コミティア出身の漫画家さんらしい描きたい題材に忠実な作品でその点は好感が持てる。


『明日はどっちだ今日ガール(1)』(みぎひざ)

働いていた頃の貯金と日雇い労働で食つなぐ20代後半無職女性の日々を描いたコメディ。
無職や日雇いなどのメインの題材にもう少しフォーカスを当てて話を作って欲しかった。


『乱したい戯谷さんと乱れないタダミチ(1)』(菅原優太郎)

生真面目な風紀委員男子に対してお色気をしかけるギャルを描くラブコメディ。
似たような設定の作品が乱立する中で個性が弱い印象。