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 2020年5月読んだ漫画をまとめます。 

 5月に読んだ漫画は60冊。何とか60冊ペースをキープ。現状、これくらいが無理のない範囲。
 読んだ中のオススメ作品をピックアップします。まずは、5月発売だった作品から。


『潮が舞い子が舞い(3)』(阿部共実)

とある高校のクラスメイト達の交流を描く会話劇コメディ。
論理展開と言葉選び、掛け合いのテンポにおいて圧倒的なオリジナリティが確立されている。


『シネマこんぷれっくす!(5)』(ビリー)

曲者ぞろいの高校シネマ部を舞台に映画オタク達の激しい掛け合いを描いたコメディ。
灰汁の強いキャラクタ達が毎回繰り広げる騒動がワチャワチャした雰囲気で楽しい。


『金剛寺さんは面倒臭い(6)』(とよ田みのる)

理屈で考え過ぎる面倒臭い女子と鬼の男子との恋愛を描いたラブコメディ。
「蛇足」になっても遊び心たっぷりな話がいっぱいでおもちゃ箱のような楽しさ。


『鬼滅の刃(20)』(吾峠呼世晴)

鬼になってしまった妹を人間に戻す方法を探すため鬼を狩る心優しい少年が主人公の物語。
黒死牟戦、猗窩座戦に続いて素晴らしいクオリティ。見事なストーリー構成力。


『SPY×FAMILY(4)』(遠藤達哉)

スパイの父と殺し屋の母と超能力者の娘、正体を隠す3人を描く擬似家族コメディ。
コメディとアクションのメリハリが効いた作画良い。キャラクタの役割分担的確。


『ダンジョン飯(9)』(九井諒子)

魔物を調理して食べながらダンジョン深部を目指す冒険者一行を描いたファンタジー。
カブルー側の動きも並行して進展するようになり作品としての深さが更に増した印象。


『いちげき(6)』(松本次郎/永井義男)

江戸を舞台に、薩摩に対抗して幕府が組織した農民出の急造武士集団の奮闘を描いた物語。
これ以上ないくらいに残酷な展開が続く。最終巻にてどのように物語が幕を閉じるか楽しみ。


『趣味のラブホテル(1)』(らぱ☆)

同人作家の女性とふたなり美少女天使が全国各地のユニークなラブホテルを巡っていく物語。
友達以上恋人未満のような主人公二人の関係性が大変尊い。等身低めの絵柄も可愛らしい。


『古見さんは、コミュ症です。(17)』(オダトモヒト)

ものすごい美少女だけど人付き合いが苦手な女子高生を中心にしたキャラコメディ。
三角関係について、一つ懸念が払拭されて一安心。あとは男子側の描写が待たれる。


『バクちゃん(1)』(増村十七)

夢が枯渇したバクの星から移民として地球にやってきた子供バクを主人公にした物語。
現実の移民の境遇や社会的扱いを他の星の生き物に置き換えて比喩的に描いておりユニーク。


『アルスラーン戦記(13)』(田中芳樹/荒川弘)  

国を追われた王子とその仲間達の祖国奪還の戦いを描いた大作小説のコミカライズ。
各勢力と各人の智謀策略が絡み合う展開はダイナミックで楽しい。


『ヴァンピアーズ(3)』(アキリ)

ある願望を抱えたヴァンパイアの少女とその少女に一目ぼれした人間の少女を描いた物語。
目を見張るユニークなコマ割りなどもあり、画面に対する強い拘りが感じられる。


『天国大魔境(4)』(石黒正数)

天国を探して崩壊した日本を旅する少年少女と箱庭に隔離された子供達を並行して描く物語。
短期から長期的なものまで、伏線(らしき)描写だらけで読んでて全く油断ができない。


『ワンダンス(3)』(珈琲)

吃音症の少年と言語以外での表現力が豊かな少女を主人公にした高校ダンス部物。
漫画表現の新境地を開拓するような音と動きを感じるダンス描写は今巻もキレッキレ。


『その着せ替え人形は恋をする(5)』(福田晋一)

人形職人を目指す少年と彼にコスプレ衣装作成を依頼するオタクギャルを描くラブコメディ。
個性的なキャラクタの性格と魅力的な造形などが組み合わさりラブコメとして腕力が高い。


『イーハトーヴのふたりの先生(1)』(山口八三)

動物園を舞台に動物と痛覚を共有する獣医ともう一人の冷酷な獣医を描く物語。
タイプの違う二人の噛み合わないやり取りがシリアスながらちょっと滑稽で面白い。


『魔々ならぬ(1)』(ゆーき)

漫画家志望の男性と、異世界から飛ばされてき魔術師と魔王との同居生活を描いたコメディ。
キャラクタ達がしっかり制御されず好き放題動き回るドタバタな雰囲気が楽しい。


『きみを死なせないための物語(7)』(吟鳥子/中澤泉汰)

パートナー以外の異性との接触が制限される近未来における恋愛の姿を描いたSF作品。
ここまで積み上げてきたラブロマンスとSF、ミステリ要素がかっちり噛み合って痛快。


『ぽんこつポン子(5)』(矢寺圭太)

妻に先立たれた頑固な老人と彼のもとにやってきたメイドロボとの交流を描いた作品。
デフォルメ効いた絵柄にわかりやすい個性のキャラクタなどのおかげでストレスなく読める。


『リボーンの棋士(6)』(鍋倉夫)

将棋のプロになれなず一度夢を諦めた青年が再び将棋のプロを目指す描いた物語。
濃密な師弟対決からサブキャラクタ達のエピソードまで、今巻も内容充実。


『竜女戦記(1)』(都留泰作)

江戸日本っぽい戦乱の世を舞台に、勝気な主婦が天下を取るまでを描く物語。
前作同様の制御された狂気の魅力は健在。第一巻の構成は物語の導入として見事。


 以上が5月発売の作品で面白かったもの。
 一番面白かったのは『潮が舞い子が舞い(3)』(阿部共実)。阿部共実先生の圧倒的な会話劇のセンスが凝縮された作品。全ての話に見どころがあるが、特に3巻収録の24話、全てのコマ面白い。バーグマン嬢大好き。

 続いては5月発売じゃないけど面白かった作品。


『戦争は女の顔をしていない(1)』(小梅けいと/スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ/速水 螺旋人)

第二次世界大戦時にソ連軍に従事した女性達のドキュメンタリーのコミカライズ。
当事者達から語られる過酷で生々しい体験が漫画という媒体を用いて表現豊かに描かれる。


『月と金のシャングリラ(1)』(蔵西)

20世紀中盤のチベット僧院を舞台に、天涯孤独で見習い僧になった少年と仲間達を描く物語。
優美な絵柄で描かれる美しいキャラクタと小物まで拘ったチベット風景は大変魅力的。


『第三惑星用心棒(2)』(野村亮馬)

29世紀の地球を舞台に、野良ロボットを駆除する女性型ロボットを描いたSF作品。
人間とロボットの距離感など、細部まで行き届いた近未来SFアイディアが素敵。


『まぼろしまたね(2)』(糸なつみ)

中学生の少女と彼女の前に現れた幼馴染男子の分身のような子供との交流を描いた作品。
非行に走る思春期の子供達の心情に関する描写が生々して臨場感ある。


『インモラルなやさしい彼』(野良おばけ)

私生活でも役を演じる役者の男とその隣人の性生活が乱れた男性との関係を描いたBL作品。
相手側からの影響を受けて自分自身を見つめ直す心理描写が巧み。ストーリー構成見事。


『付き合ってあげてもいいかな(4)』(たみふる)

勢いで付き合い始めた大学生二人のすんなりいかない関係を描く百合恋愛物。
キャラクタの心理描写がロジカルに整理されており共感性高い。


『プラネットガール(2)』(大石日々)

行方不明になった宇宙船の一部から出てきた謎の少女と中心とした物語。
ホームドラマ的ストーリーに謎を散りばめたSF要素を上手く絡ませており良いバランス。