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 2020年6月読んだ漫画をまとめます。 

 6月に読んだ漫画は60冊。5月に引き続き何とか60冊ペースをキープ。

 読んだ中のオススメ作品をピックアップします。まずは、6月発売だった作品から。


『チェンソーマン(7)』(藤本タツキ)

チェンソーの悪魔と同化した欲望に正直な男と悪魔達との戦いを描いたダークファンタジー。
本巻も見どころ多いがコベニカー人身事故が全部持って行った。パワー好き過ぎる。


『ワールドトリガー(22)』(葦原大介)

異次元からの侵略者である近界民と戦うボーダー達を描いた戦略バトル物。
集団戦や各々の役割の描き分けなど、本作の良さが存分に味わえる巻で大満足。


『ビューティフル・エブリデイ(2)』(志村貴子)

エロ漫画家の母親を持つ女子高生と、母の再婚相手の連れ子兄妹を中心に描かれる群像劇。
静かなモノローグとコミカルな表情とのメリハリつけた表現の豊かさは流石。


『Artiste(6)』(さもえど太郎)

腕はピカイチだけど気弱な料理人を中心に様々な職人達を描くパリを舞台にした物語。
キャラクタの魅力を引き出すお話作りが抜群に上手く群像劇として非常にクオリティが高い。


『あつもりくんのお嫁さん(←未定)(5)』(タアモ)

御曹司に恋をして彼と恋仲になるために単身上京した田舎娘を描いた作品。
恋愛に加えて自己肯定感などの複数の要素が上手くストーリー上に配置されている。


『僕の心のヤバイやつ(3)』(桜井のりお)

ややアホなクラスの中心女子と陰キャラ男子を描いたスクールカーストラブコメディ。
周囲には秘密の関係の背徳感や両片思いじれったさなど、今巻も甘酸っぱさ最高潮。


『私の少年(8)』(高野ひと深)

純粋無垢な美しい少年と一回り以上年上の女性の複雑な関係を描いた作品。
主人公二人のお互いへの認識を再確認させる今巻のストーリー構成巧み。


『ゆりでなるvえすぽわーる(2)』(なおいまい)

公共の場にて見知らぬ女子二人相手に百合妄想をする少女二人を描いた作品。
キラキラな漫画的効果や感情を語る瞳など漫画表現を駆使したキャラクタの表情演出が強烈。


『美少年倶楽部の秘密(2)(完)』(かまぼこRED)

誰もが羨む美少年小学生4人組が羽目を外して騒ぐ様子を描くギャグ漫画。
美麗な作画とアホネタのギャップを利用したシュールギャグのキレ味鋭い。


『ほしとんで(03)』(本田)

芸術学部の俳句ゼミに配属された変人に好かれる青年とそのゼミ仲間達を描いたコメディ。
大学という場をコミカルな雰囲気で描きつつ俳句の魅力も紹介するバランス感覚素晴らしい。


『踊るリスポーン(3)』(三ヶ嶋犬太朗)

死んでもすぐ蘇る少年と彼を病的に愛する少女とのスリリングな恋愛を描くラブコメディ。
狂った倫理観のキャラクタ達の中にピュアな感情を忍ばせる構成素晴らしい。


『フールズ(1)(2)』(皿池篤志)

特殊な能力を得た「バカ」達と彼らを駆除しようとする組織との戦いを描いた物語。
主要キャラクタ達の紹介や設定の説明など2冊使った導入のストーリー構成が綺麗。


『綿谷さんの友だち(2)』(大島千春)

相手の言葉を額面通りに受け取ってしまう少女と周りのクラスメイト達を描く物語。
自立意識や友人との距離感など思春期らしい等身大の悩みが描かれている。


『対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~(1)』(江島絵里)

ゲーム禁止のお嬢様学校を舞台に、二人の少女の格ゲーを通した交流を描く物語。
シュールすれすれの演出とそれを活かす作画でグイグイ引き込んでくる。


『ゴールデンゴールド(7)』(堀尾省太)

金を引き寄せ徐々に人々を狂わせる「福の神」を中心にしたサスペンスホラー。
リアリティを感じる説得力のあるストーリー構成と演出力素晴らしい。


『神クズ☆アイドル(3)』(いそふらぼん肘樹)

やる気ゼロな男性アイドルと女性トップアイドルの幽霊とのコンビを描いたコメディ。
アイドル物とは思えない癖の強いキャラクタ達の繰り広げるドタバタ劇楽しい。


『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season4』(服部昇太)

邦画好きな女子高生が賛否両論ある邦画を紹介する映画コメディ。
今巻は作品プレゼンにおける心構えや「好き」の強さの話などの見解が興味深かった。


『そのへんのアクタ(1)』(稲井カオル)

エイリアンとの戦いが日常化する世界で、自身の役目を見失った元英雄の男を描くコメディ。
小気味良い会話のリズムとトリッキーな言葉選びのセンスは頭一つ抜けている印象。


『めんつゆひとり飯(3)』(瀬戸口みづき)

料理の味付けにめんつゆを多用しがちな無精者一人暮らしOLが主人公のグルメ物4コマ。
ランダムにボケを挟むスタイルやテンポの良い掛け合いなど読みやすい工夫がされている。


『三才山先輩は生きづらい』(中野でいち)

日常における些細なことが気になってしまう女子高生が主人公のコメディ。
自意識過剰で卑屈過ぎる主人公の思考が言語化されて詳細に解説されるので面白い。


『であいもん(9)』(浅野りん)

のんきな青年としっかり者の少女が主人公の京都の和菓子屋を舞台にしたホームドラマ。
各話の中での起承転結が綺麗でお手本のようなお話作り。安心して読める。


 以上が6月発売の作品で面白かったもの。
 一番面白かったのは『僕の心のヤバイやつ(3)』(桜井のりお)。今、最も勢いのあるラブコメディ。モノローグのない山田の表情や行動から彼女の思考が伝わる演出が素晴らしい。

 続いては6月発売じゃないけど面白かった作品。



『綴れのレグホーン(1)』(五辻みどろ)

火山に囲まれた無法地帯の街を舞台に地質学者の女性と現地の少女が街の秘密を探る物語。
殺伐としながらもどこか呑気な雰囲気や階級を感じさせる社会構造などユニークな世界観。


『連ちゃんパパ【合冊版】(1)~(9)(完)』(ありま猛)

学校教師の男性とその周囲の人々の人生がパチンコにより狂わされる様子を描いた作品。
人間の悪意を濃縮したようなストーリーながら嫌悪感を抱かずにストレスなく読める。