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第二波が収まりそうですが皆さん、気を緩めず無理のない範囲で漫画を読みましょう。 

9/4『SPY×FAMILY(5)』(遠藤達哉)

スパイの父と殺し屋の母と超能力者の娘、正体を隠す3人を描く擬似家族コメディ。
コメディとアクションのメリハリが効いた作画良い。新しい家族が物語に組み込まれるか。


9/4『アンデッドアンラック(3)』(戸塚慶文)

触れた人間に災いをもたらす少女と彼女の能力で死を得たい不死の男を描くバトル物。
大風呂敷を広げた世界観がまだ片鱗しか見えないが非常にユニーク。


9/4『Dr.STONE(17)』(稲垣理一郎/Boichi)

全人類が石化した3000年後の世界を科学の力で復興しようとする人々を描いた物語。
またもや飛び出した大風呂敷をどのように処理していってくれるか楽しみ。


9/4『ヘテロゲニア リンギスティコ ~異種族言語学入門~(3)』(瀬野反人)

言語学者の男がモンスター達と旅をしながら彼らとの交流を試みるファンタジー。
言葉だけでなくジェスチャーも含んだモンスター達のコミュニケーションが描かれる。


9/7『能力 主人公補正(2)』(鬼頭莫宏/当麻)

平凡な男子高校生が「主人公補正」の能力を授かったことで人生が一変する物語。
主人公が自身の特異性を認識しているメタ要素がユニーク。どの方向に転ぶかまだ未知数。


9/8『もういっぽん!(9)』(村岡ユウ)

一本勝ちの快感を求める小柄な少女を主人公に女子柔道部の奮闘を描く高校部活物。
キャラクタの個性やチームメイトとの関係性なども丁寧に描かれており好感が持てる。


9/9『ようかい居酒屋 のんべれケ。(4)』(nonco)

河童など様々な美少女妖怪が訪れる居酒屋を舞台にしたお色気強めなドタバタコメディ。
美麗な作画で毎回繰り広げられる大騒動は賑やかな雰囲気。


9/9『水は海に向かって流れる(3)(完)』(田島列島)

叔父の家に居候する男子高校生と同居する女性との複雑な関係を描くホームドラマ。
コメディとシリアスのバランスが絶妙で軽やかな読み味なのに濃厚。


9/9『にこめっこ(3)(完)』(赤堀君)

悪魔の呪いにより笑いを封印した少女と彼女にアタックする男子を描くラブコメディ。
二人の噛み合わないちぐはぐなやり取りが滑稽で楽しい。


9/9『ヨリシロトランク(1)』(鬼頭莫宏/カエデミノル)

娘を殺された父親の前に現れた「世界を改変する」力を持った謎の少女を描く物語。
現代倫理観や社会制度と向き合う題材はまごうことなき鬼頭莫宏世界観。


9/9『放課後スイッチ(2)』(井上とさず)

ピュアヤンキーと優等生など、色んなタイプの女子高生コンビを描く群像劇。
対比的なキャラクタが上手く配置されておりそれぞれの関係性が面白い。


9/9『進撃の巨人(32)』(諫山創)

巨人と人類の生存戦争を描いていた巨編ダークファンタジー。
壮大な最終局面への突入で否応なしに盛り上がる。上手く物語を畳んでいって欲しい。


9/10『ミステリと言う勿れ(7)』(田村由美)

天然パーマの大学生男子が誰彼構わずズケズケ「語り」事件を解決していく物語。
文字量が多いにもかかわらずテンポよく読めるのは漫画表現の妙。


9/11『ながたんと青と-いちかの料理帖-(5)』(磯谷友紀)

客足の遠のいた料亭の跡取り女性とそこに婿養子に来た口の悪い青年が主人公の料亭物語。
主人公二人の互いへの複雑な想いとその変化に関する描写が繊細で素晴らしい。


9/11『金剛寺さんは面倒臭い(7)(完)』(とよ田みのる)

理屈で考え過ぎる面倒臭い女子と鬼の男子との恋愛を描いたラブコメディ。
「蛇足」になっても遊び心たっぷりな話がいっぱいでおもちゃ箱のような楽しさ。


9/11『とよ田みのる短編集(2)イマジン』(とよ田みのる)

『金剛寺さんは面倒臭い』のプロトタイプ読み切りを含む4編を収録した作品集。
短編ならではの遊び心溢れるアイディアが沢山詰まっていそう。


9/11『アマゾネス・キス(2)』(意志強ナツ子)

怪しげなセラピー「アマゾネス・キス」とそれに関わる人々の物語。
キャラクタの理解不能な価値観は正直不気味。オンリーワンな作風ではある。


9/12『カラオケ行こ!』(和山やま)

合唱部部長の男子中学生がヤクザの男にカラオケレッスンを頼まれる物語。
『女の園の星』の和山やま先生の同人誌が商業コミック化。圧倒的なギャグセンスが光る。


9/12『星のさいごメシ(1)』(おおひなたごう)

「人生のさいごに何を食べるか?」をテーマとしたフードギャグ漫画。
おおひなた先生の『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』に続くグルメ題材作品に期待が高まる。


9/12『天帝少年 中村朝短編集』(中村朝)

忍び込んだ小説家の家にて書きかけの原稿を読む泥棒の話など6編収録の短編集。
同人短編小説『きみが小説家をみつけたら』を商業用に再編集したものとのこと。


9/12『僕らの色彩(3)(完)』(田亀源五郎)

自身がゲイであることを周りに打ち明けられず悩む少年とその周囲の人々を描く物語。
セクシャルマイノリティに対する周囲の理解と無理解が上手くストーリーに乗っている。


9/12『つばめティップオフ!(2)』(ワタヌキヒロヤ)

身長190センチの運動音痴少女と小柄でスポーティなもう一人の少女を描く高校バスケ物。
キャラクタの身長差を強調した構図が多様されており拘りを感じる。


9/14『昴とスーさん(4)』(高橋那津子)

突然身体が縮んでしまった青年とその恋人の女性との日々を描いた作品。
危ういバランスで成り立つ二人の奇妙ながら幸福な関係がどうなっていくかドキドキ。


9/14『カムヤライド(4)』(久正人)

2世紀の日本列島において、神と戦う変身ヒーローが主人公のバトル物。
漢字に古代の読み仮名を付けるなど、舞台設定に対する雰囲気作りの拘りを感じる。


9/18『狭い世界のアイデンティティー(5)(完)』(押切蓮介)

暴力に支配された漫画業界を描いたトンデモ出版業界バトル物。
実際の漫画家を登場させてやりたい放題脚色するスタイルは押切先生ならでは。


9/18『はたらくすすむ(3)』(安堂ミキオ)

風俗店のボーイとして働く定年を迎えた真面目な男性と風俗嬢との交流物を描く物語。
真逆の性質の人達が出会うことでお互いの人生について見つめ直すという物語構成が良い。


9/18『ゴールデンカムイ(23)』(野田サトル)

北海道に隠された金塊を求めて旧日本軍やアイヌ、新選組の残党などが争う物語。
新しい勢力図の中になり、各人の思惑も複雑化してまだまだ先が読めない状況が続きそう。


9/18『スナックバス江(7)』(フォビドゥン澁川)

老婆とチーママが切り盛りする場末のスナックを舞台にしたゲスギャグ漫画。
一部の人(特に30代独身男性)には強く共感できるであろうネタチョイスが癖になる。


9/18『古見さんは、コミュ症です。(18)』(オダトモヒト)

ものすごい美少女だけど人付き合いが苦手な女子高生を中心にしたキャラコメディ。
三角関係について、一つ懸念が払拭されて一安心。あとは男子側の描写が待たれる。


9/18『保安官エヴァンスの嘘(13)』(栗山ミヅキ)

モテたいくせにスカしてチャンスを逃す保安官を主人公にした西部劇コメディ。
新キャラ投入や主人公リアクションのバリエーション増加などマンネリ回避の工夫がある。


9/19『モブ子の恋(8)』(田村茜)

自分を脇役だと思っている内気な女性と同じく内気な男性を主人公にした恋愛物語。
臆病な二人が関係を深めるために一歩一歩進んでいく様子が非常に丁寧に描かれている。


9/19『アキはハルとごはんを食べたい(1)』(たじまこと)

ルームシェアする男子大学生2人が仲良くご飯を食べる様子を描いた作品。
『水曜日のトリップランチ』のたじ先生新作。相変わらず登場するご飯が美味しそう。


9/23『はしっこアンサンブル(5)』(木尾士目)

工業高校を舞台に、自身の声の低さに悩む少年とその周りの同級生達を描いた合唱部物語。
個性的なキャラクタ達と合唱に関するテクニカルな描写が魅力的。


9/23『ブルーピリオド(8)』(山口つばさ)

高校2年時に絵を描く楽しさに目覚めた少年が芸術に打ち込む物語。
丁寧なストーリーで主人公に共感を植え付けられてきたので厳しい展開が続く。


9/23『メダリスト(1)』(つるまいかだ)

全日本選手権出場を目指す少女とコーチの男性を描くフィギュアスケート物語。
緩急が利いたコマ割りとメッセージの力強さが目を引く。競技解説も丁寧。


9/23『ワンダンス(4)』(珈琲)

吃音症の少年と言語以外での表現力が豊かな少女を主人公にした高校ダンス部物。
漫画表現の新境地を開拓するような音と動きを感じるダンス描写はキレッキレ。


9/23『青野くんに触りたいから死にたい(7)』(椎名うみ)

死んで幽霊になった恋人を一途に愛し続ける女子高生を描いた純愛ホラー。
民間伝承と怪奇現象、純愛と友情が入り混じる混沌とした雰囲気は本作ならでは。


9/23『ハコヅメ~交番女子の逆襲~(14)』(秦三子)

元警察勤務の作者が描く、街の交番に務める女性警察官の様子を描いたコメディ。
警察関係者しか把握できないであろう内輪ネタ満載で興味深い内容。


9/23『人の息子(2)』(あのあやの)

漫画家の独身男性が彼を慕う施設住まいの少年を里親として引き取ろうとする物語。
日本の里親制度に阻まれる主人公二人が描かれており疑似家族物として大変上手い設定。


9/23『紛争でしたら八田まで(3)』(田素弘)

世界中の紛争地に赴き問題を解決する地政学コンサルタントの女性を描いた作品。
民族や文化、地理などの描写に綿密な調査が感じられ知的好奇心をくすぐる内容。


9/26『中野ブギウギ(2)』(研そうげん)

サブカルの街 中野を舞台に、美大志望の浪人少女と一つ目の変な生物との交流を描く物語。
少女を中心とした周りの人々(と変な生物)のアットホームで賑やかな雰囲気良い。


9/26『GOHOマフィア!梶田くん(2)』(大川ぶくぶ/マフィア梶田)

ゲーム方面を中心に活躍する実在の強面フリーライターを「材料」にしたクソ4コマ漫画。
実在の人物がキャラクタだが基本的にはいつもの大川ぶくぶ先生のクソ4コマ。


9/28『まぼろしまたね(3)(完)』(糸なつみ)

中学生の少女と彼女の前に現れた幼馴染男子の分身のような子供との交流を描いた作品。
非行に走る思春期の子供達の心情に関する描写が生々して臨場感ある。


9/30『ぽんこつポン子(7)』(矢寺圭太)

妻に先立たれた頑固な老人と彼のもとにやってきたメイドロボとの交流を描いた作品。
センチメンタルなシリアス話とコメディ描写の両輪とも高水準で安定。


9/30『プラネット・ウィズ(5)』(水上悟志)

記憶喪失の少年と謎の侵略者との戦いを描いた宇宙規模のファンタジー作品。
ダイナミックな戦闘シーンは漫画らしい表現技法が色々使われており素晴らしい。