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 2020年9月に読んだ新人漫画家さんをまとめます。

※この記事中で扱う新人漫画家の定義は、「2020年1月1日~2020年12月31日の間に初商業コミックが発売になった漫画家」としています。また、二人以上で描いている場合は、どちらか一方が上記のレギュレーションに合致すればOKとしています。

 9月読んだ新人漫画家作品は7人分。平均ペースくらいの感じ。

 以下には、読んだ作品の表紙と感想を羅列していきます。個人的なオススメ順に並べていますので参考にして頂ければ幸いです。


『メダリスト(1)』(つるまいかだ)
気弱な少女と熱血男性コーチのコンビがメダリストを目指すフィギュアスケート物語。
主人公二人の競技に掛ける想いに圧倒される。素晴らしいストーリー構成と漫画表現力。


『あるはずさ、胸の奥に、心のパンが。』(コモンオム)
人間とパンを両親に持つ少年の話など、パンにまつわる5編を収録した短編集。
不条理も堂々としていれば不条理じゃないと言わんばかりのパン狂いっぷり。


『プリンタニア・ニッポン(1)』(迷子)
生体プリンタのエラーで出力された謎生物と飼い主の男性との日々を描く近未来日常物。
ゆるいようで人間達が上位存在に管理されるディストピアっぽい舞台設定がユニーク。


『葬送のフリーレン(1)』(山田鐘人/アベツカサ)
魔王を倒した勇者パーティの一人であるエルフが魔王なき世界のその後を辿るファンタジー。 
淡々と物語が進んでいく静かな雰囲気と感傷的になるノスタルジックなストーリーが良い。


『ちょっとだけ変な世界でアルバイト』(山北東)
メデューサが訪れる美容室など、様々な職場を転々とする女性を描いた物語。
現代社会に生きる空想上の生き物に対する発想が可愛らしく絵柄もキュート。


『ドM女子とがっかり女王様(1)』(狐ヶ崎)
女王様を探すドM女子高生と見た目は完璧だけどポンコツな同級生女子を描いたコメディ。
ユニークな設定と切り返しが鋭い会話のテンポ良い。依存し合う二人の関係性も良い。


『みどり晴ればれ(1)』(大内優)
会社や彼氏との人間関係に疲れた女性会社員がヤンキー農家少年と週末農業を始める物語。
ストーリーの展開やキャラクタ描写において意図がわかりにくい部分が多く読みにくい。