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 2020年10月読んだ漫画をまとめます。 

 10月に読んだ漫画は60冊。なんとか月60冊ペースはキープ。

 読んだ中のオススメ作品をピックアップします。まずは、10月発売だった作品から。


『BEASTARS(21)』(板垣巴留)

草食と肉食動物の獣人達が共生する世界を舞台にしたアニマルサスペンス。
本作のテーマをしっかり描きつつ各キャラクタにも見せ場が作られており疾走感溢れる展開。


『潮が舞い子が舞い(4)』(阿部共実)

とある高校のクラスメイト達の交流を描くコメディ。
キャラクタほぼ全員について集団における人間の多面性が描写される。作り込み凄まじい。


『ブランチライン(1)』(池辺葵)

池辺葵先生の新作は、母親と4人の娘、長女の息子という構成の6人家族を描く物語。
これまでの池辺作品のテーマが全て合わさった総決算的な雰囲気がある。


『金曜日はアトリエで(2)』(浜田咲良)

天然な女性会社員の女性と彼女をモデルとして雇う自信家の画家とのやりとりを描く物語。
二人がお互いに影響し合って変化していっている描写がしっかり描かれており心地よい。


『ピックアップ(1)(2)』(真鍋昌平/福田博一)

23歳のさえない会社員男性が先輩社員の誘いで「ナンパ塾」に入りナンパテクを磨く物語。
ナンパという題材を通して主人公の自己肯定感が醸成されていくストーリー面白い。


『可愛そうにね、元気くん(6)』(古宮海)

人が傷ついた姿に興奮を覚える少年が同級生女子への想いに悩む物語。
主要3キャラそれぞれ別ベクトルの心の闇を抱えておりがんじがらめ。


『僕の妻は感情がない(02)』(杉浦次郎)

料理用の家事ロボットと彼女を妻として扱う会社員男性との交流を描く物語。
異種族間の純愛が題材の作品の中での、シリアスとシュールのバランスが絶妙。


『友達として大好き(1)』(ゆうち巳くみ)

動物的恋愛脳な女子が規則に厳格な堅物男子と「友達」になるため奮闘する物語。
主人公が男子とのやり取りを経て人間的に成長していくストーリー構成素晴らしい。


『ヴィンランド・サガ(24)』(幸村誠)

戦いのない楽園を目指す元ヴァイキングの男を描いた物語。
ここまで積み上げてきた物語の結論を出すための最終章としてこれ以上ない良いスタート。


『今日のさんぽんた(1)』(田岡りき)

ややアホな女子とちょっと生意気な柴犬との散歩風景を描く一人と一匹コメディ。
女子のボケ行動に犬がモノローグで辛辣にツッコむという構図が面白い。柴犬可愛い。


『ぽんこつポン子(7)』(矢寺圭太)

妻に先立たれた頑固な老人と彼のもとにやってきたメイドロボとの交流を描いた作品。
今巻もシリアスとコメディ両方ともクオリティ安定でバランスも良い塩梅。


『太陽と月の鋼(1)』(松浦だるま)

刀を持てない下級武士の男と彼の元に嫁いできた謎の女性を描く江戸時代劇。
夫婦の関係性を中心に据えることで謎はありつつもストーリーはわかりやすくなっている。


『ダブル(3)』(野田彩子)

天才肌の男性と彼をサポートする男性、協力して役作りをする俳優二人を描く物語。
絵力が凄まじい作画と個性的なキャラクタの魅力でグイグイ惹き込まれる。


『北極百貨店のコンシェルジュさん(2)(完)』(西村ツチカ)

様々な「絶滅種」の動物が通う百貨店を舞台にした物語。
描線や構図などの画面表現はどれも圧倒的オリジナリティの西村ツチカワールド。


『詩歌川百景(1)』(吉田秋生)

小さな温泉町を舞台に、旅館で働く青年と少女を中心に繰り広げられる人間ドラマ。
深く作り込まれたキャラクタ達の設定を元に織りなされる人間模様は重厚で読み応えがある。


『波よ聞いてくれ(8)』(沙村広明)

口達者で豪胆な女性を主人公とした北海道のラジオ局が舞台の物語。
災害時におけるラジオというメディアの重要性が伝わる今巻のストーリー素晴らしかった。


 以上が10月発売の作品で面白かったもの。

 一番面白かったのは『波よ聞いてくれ(8)』(沙村広明)。上述の通り、災害時のラジオの役割に関する描写が良かったんだけど、そんな中に悪ふざけが過ぎる沙村コメディも的確に盛り込んでくるバランス感覚が大好き。

 続いては10月発売じゃないけど面白かった作品。


『往生際の意味を知れ!(2)』(米代恭)

7年前に振られた元カノに執着する男性と彼に奇妙な依頼をするその女性との関係を描く物語。
ストーリー構成の上手さが目を引く。主人公二人のパワーバランスと駆け引きも絶妙な塩梅。


『僕らの色彩(3)(完)(田亀源五郎)

自身がゲイであることを周りに打ち明けられず悩む少年とその周囲の人々を描く物語。
カミングアウトというセンシティブな題材が現実感溢れる描写で描かれていた。


『はしっこアンサンブル(5)』(木尾士目)

工業高校を舞台に、自身の声の低さに悩む少年とその周りの同級生達を描いた合唱部物語。
キャラクタの繊細な自意識や個性の描き分けが非常に上手い。


『Thisコミュニケーション(1)』(六内円栄)

残酷非道な軍人の男と特殊な特性を持つ6人の少女達が人類の敵である怪物と戦う物語。
ユニークな設定とキャラクタ達の尖った個性が上手く噛み合って濃密な読み味。


『1日2回(1)』(いくえみ綾)

未亡人とある理由で婿養子先から出戻ってきた男性、幼馴染のアラフォー二人を描いた物語。
繊細な心理描写や家族や知人との距離感など、リアリティ溢れる人間味の演出力高い。