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 2020年下半期まとめ記事、全3つ中の2つ目。読んだ漫画全部のまとめ。

 2020年下半期に読んだ漫画は409冊。上半期の373冊からやや増加。沢山読めて良かったです。

 その中でオススメの作品をランキング形式で50作品紹介します。皆さんの漫画探しの参考にして頂けると幸いです。


50位『九龍ジェネリックロマンス(2)(3)』(眉月じゅん)
九龍城砦を舞台に、不動産会社に勤める女性と同僚男性とのミステリアスな恋を描く物語。
作画と設定がかみ合って素晴らしい雰囲気。テンポ良くストーリーが進むのも嬉しい。


49位『家庭教師なずなさん(1)(2)』(縁山)
黒い資産家の孫と彼を立派な悪党に育てるためにやってきた家庭教師の女性を描くコメディ。
テンポ良く繰り広げられる掛け合いは言語チョイスがユニークで非常に魅力的。


48位『オオカミくんは早川さんに勝てない(1)』(はれやまはれぞう)
オオカミの姿に変身できる少年と普段は彼を小馬鹿にする動物好き少女を描くラブコメディ。
主人公二人の関係が着実に変化していくストーリー構成素晴らしい。絵柄も非常にキュート。


47位『二階堂幸短編集 ありがとうって言って』(二階堂幸)
卒業旅行でドイツを訪れた大学生カップルを描いた話など、7作品を収録した短編集。
どのページどのコマを切り取っても美しい作画と軽快な漫画表現が高次元で融合している。


46位『とよ田みのる短編集2 イマジン』(とよ田みのる)
『金剛寺さんは面倒臭い』のプロトタイプ読み切りを含む4編を収録した作品集。
挑戦的な試みを交えつつ、とよ田先生の作家性はしっかり出ていて心地よい。


45位『琥珀の夢で酔いましょう(3)』(村野真朱/依田温/杉村啓)
京都の客足の少ない小料理屋を男女4人組がクラフトビールで盛り上げようとする物語。
今巻前半のイベント編、会場が盛り上がっていく描写に臨場感があり素晴らしかった。


44位『北極百貨店のコンシェルジュさん(2)(完)』(西村ツチカ)
様々な「絶滅種」の動物が通う百貨店を舞台にした物語。
描線や構図などの画面表現はどれも圧倒的オリジナリティの西村ツチカワールド。


43位『かげきしょうじょ!!(10)』(斉木久美子)
女性だけで構成された名門歌劇団の養成機関である音楽学校を舞台にした物語。
キャラクタの心境の変化と成長が感じ取れる。巻末収録の番外編読み切りも安定感ある。


42位『プリンタニア・ニッポン(1)』(迷子)
生体プリンタのエラーで出力された謎生物と飼い主の男性との日々を描く近未来日常物。
ゆるいようで人間達が上位存在に管理されるディストピアっぽい舞台設定がユニーク。


41位『あるはずさ、胸の奥に、心のパンが。』(コモンオム)
人間とパンを両親に持つ少年の話など、パンにまつわる5編を収録した短編集。
不条理も堂々としていれば不条理じゃないと言わんばかりのパン狂いっぷり。


40位『ぽんこつポン子(6)~(8)』(矢寺圭太)
妻に先立たれた頑固な老人と彼のもとにやってきたメイドロボとの交流を描いた作品。 
シリアスとコメディ両方ともクオリティ安定でバランスも良い塩梅。


39位『雨の日も神様と相撲を(1)(2)』(城平京/戸賀環)
カエルを神と崇め相撲を価値観の中心に置いた村を舞台にしたミステリ小説コミカライズ。
突拍子もない設定ながら惹き込まれる妙な魅力がある。会話のリズムも非常に心地よい。


38位『鬼滅の刃(21)~(23)(完)』(吾峠呼世晴)
鬼になってしまった妹を人間に戻す方法を探すため鬼を狩る心優しい少年が主人公の物語。
キャラクタの集結や予想外の窮地、そこからスムーズな過去編への移行など隙がない展開。


37位『紛争でしたら八田まで(1)~(4)』(田素弘)
世界中の紛争地に赴き問題を解決する地政学コンサルタントの女性を描いた作品。
民族や文化、地理などの描写に綿密な調査が感じられ知的好奇心をくすぐる内容。


36位『Thisコミュニケーション(1)(2)』(六内円栄)
残酷非道な軍人の男と特殊な特性を持つ6人の少女達が人類の敵である怪物と戦う物語。
ユニークな設定とキャラクタ達の尖った個性が上手く噛み合って濃密な読み味。


35位『働かないふたり(20)(21)』(吉田覚)
要領のいい兄とどんくさい妹、働かないニートな二人とその周りの人々を描くコメディ。
のんびりと生きるキャラクタ達をずっと眺めていたいので末永く続いて欲しい。


34位『SPY×FAMILY(5)(6)』(遠藤達哉)
スパイの父と殺し屋の母と超能力者の娘、正体を隠す3人を描く擬似家族コメディ。
どのキャラクタも非常に良く動いて物語の中の自分の役割をしっかりこなしている。


33位『君は放課後インソムニア(4)(5)』(オジロマコト)
高校の天文部を舞台に、不眠症という共通の悩みを持つ男女を描く物語。
お互いの強み弱みを知り、一緒の時間を過ごしていく中での進展していく二人の関係が尊い。


32位『今日のさんぽんた(1)』(田岡りき)
ややアホな女子とちょっと生意気な柴犬との散歩風景を描く一人と一匹コメディ。
女子のボケ行動に犬がモノローグで辛辣にツッコむという構図が面白い。柴犬可愛い。


31位『詩歌川百景(1)』(吉田秋生)
小さな温泉町を舞台に、旅館で働く青年と少女を中心に繰り広げられる人間ドラマ。
深く作り込まれたキャラクタ達の設定を元に織りなされる人間模様は重厚で読み応えがある。


30位『潮が舞い子が舞い(4)』(阿部共実)
とある高校のクラスメイト達の交流を描くコメディ。
キャラクタほぼ全員について集団における人間の多面性が描写される。作り込み凄まじい。


29位『友達として大好き(1)』(ゆうち巳くみ)
動物的恋愛脳な女子が規則に厳格な堅物男子と「友達」になるため奮闘する物語。
主人公が男子とのやり取りを経て人間的に成長していくストーリー構成素晴らしい。


28位『踊るリスポーン(4)』(三ヶ嶋犬太朗)
死んでもすぐ蘇る少年と彼を病的に愛する少女とのスリリングな恋愛を描くラブコメディ。
倫理観のおかしい登場人物達のハイテンポな掛け合いはクセになる面白さ。


27位『リリィ・トライアングル(1)』(ツナミノユウ)
高校生徒会を舞台にクレイジーなテンションで繰り広げられる三角関係百合4コマコメディ。
ツナミノユウ先生らしい思考回路バグったキャラクタ達の恋愛模様が非常に楽しい。


26位『スインギンドラゴンタイガーブギ(1)(2)』(灰田高鴻)
戦後の日本を舞台に、姉の想い人を探す少女と彼女が参加するジャズバンドを描く物語。
味のある絵柄と人情味溢れるキャラクタ達がマッチしており雰囲気素晴らしい。


25位『おとなになっても(3)』(志村貴子)
バーで偶然出会ってお互い惹かれ合う30代女性二人の恋と葛藤を描く百合作品。
適度な緊張感と恋愛の甘酸っぱい感情が入りまじるストーリー素晴らしい。


24位『金剛寺さんは面倒臭い(7)(完)』(とよ田みのる)
理屈で考え過ぎる面倒臭い女子と鬼の男子との恋愛を描いたラブコメディ。
どこまでも真っすぐで誠実。複数話にまたがる最終回の構成も美しい。


23位『僕の妻は感情がない(02)』(杉浦次郎)
料理用の家事ロボットと彼女を妻として扱う会社員男性との交流を描く物語。
異種族間の純愛が題材の作品の中での、シリアスとシュールのバランスが絶妙。


22位『ここは今から倫理です。(5)』(雨瀬シオリ)
問題を抱える生徒達と対話しながら倫理を説く高校教師を描いた物語。
新学年編となり新しい生徒達を主人公とした話が続く。各話クオリティ高く素晴らしい。


21位『デーリィズ(1)』(めごちも)
ヘンテコ女子高生3人組の素っ頓狂なやり取りを描いたギャグ漫画。
3人の役割と個性がかっちり噛み合っており軽快な読み味。打率高めでセンスを感じる。


20位『ほしとんで(04)』(本田)
芸術学部の俳句ゼミに配属された変人に好かれる青年とそのゼミ仲間達を描いたコメディ。
キャラクタの掛け合いと言葉選びのセンスは群を抜いている。愛すべきキャラクタ達。


19位『おとなりに銀河(1)』(雨隠ギド)
漫画家の男とミステリアスなアシスタント女性との不思議な関係を描く契約ラブコメディ。
事故的な関係構築から徐々に本当の恋愛へと移行していくストーリー構成が巧み。


18位『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(18)』(谷川ニコ)
陰気で口の悪い女子高生とその周りのクラスメイト達を描いた青春コメディ。
特装版小冊子のIFストーリーがこれまでの集大成感があり完成度高い。ファンはマストバイ。


17位『マキとマミ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~(4)(完)』(町田粥)
公式からの情報供給が途絶えて久しい衰退ジャンルオタの女性2人を中心にしたコメディ。
衰退ジャンルに限らずオタク全体に共感性の高いネタは最後まで高クオリティ。


16位『ワンコそばにいる(3)(完)』(路田行)
一人暮らし女性と眠る度に人間と犬の人格が入れ替わる青年との同居生活を描いたコメディ。
カオスなキャラ心理などで最後まで読者を安心させないスリリングな作品でした。


15位『往生際の意味を知れ!(1)~(3)』(米代恭)
7年前に振られた元カノに執着する男性と彼に奇妙な依頼をするその女性との関係を描く物語。
ストーリー構成の上手さが目を引く。主人公二人のパワーバランスと駆け引きも絶妙な塩梅。


14位『カラオケ行こ!』(和山やま)
合唱部の男子中学生がヤクザの男にカラオケレッスンを頼まれる物語。
奇妙な男二人の関係が何故かエモーショナルな方向へと向かっていくストーリー素晴らしい。


13位『波よ聞いてくれ(8)』(沙村広明)
口達者で豪胆な女性を主人公とした北海道のラジオ局が舞台の物語。
災害時におけるラジオというメディアの重要性が伝わる今巻のストーリー素晴らしかった。


12位『違国日記(6)』(ヤマシタトモコ)
両親を亡くした少女とその娘を引き取った小説家の叔母との共同生活を描く物語。
キャラクタの思想や感情の移ろいに対する演出やストーリー構成力に感服させられるばかり。


11位『ダーウィン事変(1)』(うめざわしゅん)
人間とチンパンジーの間に生まれた「ヒューマンジー」の少年が主人公の物語。
舞台設定と生命倫理への疑問提起が噛み合っており作品の作り込みの深さが伝わってくる。


10位『ご飯は私を裏切らない』(heisoku)
社会に適合できずバイトで食いつなぐ極限アラサー女性の食事風景を描く物語。
食事という行為自体を人生の逃避のように捉える主人公の考え方が非常にユニーク。


9位『オッドマン11(2)』(道満晴明)
人の形をした人でないもの、オッドマン達の恋の争奪戦を描いた日常コメディ。
メタに近い論理展開で動く登場人物達の掛け合いは道満晴明らしい魅力たっぷり。


8位『女の園の星(1)』(和山やま)
女子高を舞台に生徒達に少々なめられている男性教員と彼女らの交流を描いたコメディ。
ハイレベルなギャグセンスが存分に活かされている。シュールな空気感とテンポの妙は圧巻。


7位『夏目アラタの結婚(3)(4)』(乃木坂太郎)
児童相談所勤めの男性が死刑囚女性に獄中結婚を持ち掛けるラブサスペンス。
画面の演出力と一進一退の攻防、情報の制御などが非常に巧みで惹き込まれる。


6位『リボーンの棋士(7)(完)』(鍋倉夫)
将棋のプロになれなず一度夢を諦めた青年が再び将棋のプロを目指す描いた物語。
主人公の心理状態の変化や周囲の後押しが過不足なく配置されている見事な終盤の構成。


5位『スキップとローファー(4)』(高松美咲)
自信家だけどちょっと抜けてる少女とクラスメイト達との交流を描いた作品。
キャラクタ達の暗い感情も含め全部混ぜた上で爽やかな群像劇に仕上げられている。


4位『水は海に向かって流れる(3)(完)』(田島列島)
叔父の家に居候する男子高校生と同居する女性との複雑な関係を描くホームドラマ。
強弱自由自在なストーリーの上手さにほれぼれ。最後のメッセージも完璧で美しい読後感。


3位『メダリスト(1)』(つるまいかだ)
気弱な少女と熱血男性コーチのコンビがメダリストを目指すフィギュアスケート物語。
主人公二人の競技に掛ける想いに圧倒される。素晴らしいストーリー構成と漫画表現力。


2位『チェンソーマン(8)(9)』(藤本タツキ)
チェンソーの悪魔と同化した欲望に素直な男と悪魔達との戦いを描いたダークファンタジー。
ショッキングな展開が数珠繋ぎのように連なるストーリー構成であり脳が揺さぶられる感覚。


1位『ハイキュー!!(45)(完)』(古舘春一)
最強の囮とコート上の王様と呼ばれる二人の少年と仲間達を描く高校バレーボール物。
3巻かけた贅沢なエピローグという最高の終幕。高校部活物の金字塔となるであろう作品。