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 2020年の読んだ漫画まとめ記事、その4。2020年に完結巻が出た作品紹介。

 2020年に完結巻が出た作品で(単巻完結のものは除く)私は読んだ作品は全部で71作品、綺麗なラストもあれば打ち切りっぽい幕切れの作品もありましたが、分け隔てなく全作を紹介します。そして作者さんの次回作への応援にもなりますし、気になった作品は是非買いましょう。
(紹介はだいたい発売日順)


『一日三食絶対食べたい』(全3巻)(久野田ショウ)

氷河期で物資が不足する状況で庶民的な願望を持って生きる人々を描く物語。
過酷な世界観とゆるいキャラクタ達のノリのギャップがユニークで良い作品でした。


『大上さん、だだ漏れです。』(全7巻)(吉田丸悠)

耳年魔な女子と触れた相手に本音を喋らせる男子とのカップルを描いたラブコメディ。
主人公カップルそれぞれの個性とその組み合わせがユニークな作品だった。


『バジーノイズ』(全5巻)(むつき潤)

音楽さえあれば孤独も厭わなかった青年とやや破天荒な女性を中心としたバンド物語の完結巻。
音楽に対して違ったスタンスの5人がバンドとして一つになるストーリー構成綺麗だった。


『僕は君を太らせたい!』(全4巻)(横山ひろと/茸本朗)

ゲテモノ揃いの自然の食材を使った「野食」に頼りながら旅をする四人組を描いたグルメ物。
マニアック過ぎる野食描写や程よいドタバタコメディ感は最後まで安定しており良かった。


『開口一番!』(全2巻)(町田翠)

お調子者を演じ続けていた少年があるきっかけから落語家を目指す物語。
不器用だけど一生懸命な主人公やおっかない師匠などキャラクタが魅力的だった。


『水野と茶山』(上下巻)(西尾雄太)

地主の娘とその家と対立した政策を掲げる町長候補の娘、二人の少女を描く物語。
田舎町の閉塞感や陰湿な雰囲気は息苦しく感じるほど。その中で二人の関係が尊い。


『今日どこさん行くと?』(全3巻)(鹿子木灯)

実在の熊本の道路を舞台にMTの軽自動車で坂道を走るのに快感を覚える女性を描いた作品。
下手に方向性を変えずマニアック過ぎる題材を最後まで貫き通した潔さは素晴らしい。


『前略 雲の上より』(全7巻)(竹本真/猪乙くろ)

飛行機狂いの上司に連れ回されて各地の空港を巡るサラリーマンが主人公の空港紹介漫画。
日本各地の空港の特色がしっかり魅力的に紹介されているしコメディも軽快で楽しかった。


『マンガに、編集って必要ですか?』(全3巻)(青木U平)

パッとしない中年男性漫画家と新人担当編集女性とのやり取りを描いた物語の完結巻。
ラスト、「坂本さんがマンガを作れるような優しい世界」を本作中で描いて欲しかった。


『銀の匙 Silver Spoon』(全15巻)(荒川弘)

北海道の農業高校を舞台とした青春物語の最終巻。
蛇足なく高校編にて綺麗に大団円。各キャラクタの成長した姿が描写されており良かった。


『バララッシュ』(全3巻)(福島聡)

1980年代後半に高校生だった二人の男達のアニメ製作に捧げた青春時代を描いた物語。
バディ物として全3巻通してのストーリー構成が美しく、最終話の読後感が気持ちいい。


『賢者の学び舎 防衛医科大学校物語』(全5巻)(山本亜季)

自衛隊で働く医師を養成するための特殊な大学にて学ぶ若者達を描いた物語。
誠実で好感の持てるキャラクタが多く彼らの成長する姿をもっと見たかった。


『忍ぶな! チヨちゃん』(全4巻)(設楽清人)

好きな人の前では身を隠してしまう恥ずかしがり屋なくノ一少女を描くラブコメディ。
躍動感溢れる美しい作画と気の抜けたコメディのアンバランスな魅力は最後まで安定でした。


『僕と君の大切な話』(全7巻)(ろびこ)

ひねくれてる男子とその男子が気になるストーカー気質女子を描いたラブストーリー。
恋愛や人間関係に対する「語り」要素も交えつつキャラクタ関係をしっかり消化して大団円。


『ホクサイと飯さえあれば』(全9巻)(鈴木小波)

食いしん坊女子美大生が本能の赴くままに食べたい料理を作る過程を描いたグルメ漫画。
想像力を掻き立てる調理描写や個性的なキャラクタ達の掛け合いなど最後まで楽しめた。


『彼女と彼氏の明るい未来』(全2巻)(谷口菜津子)

タイムマシンを使って爛れた恋人の過去を探るネガティブな男性を描いた作品。
キャラクタ達なりに悩んだ上で作品テーマに対して一つの答えが示された綺麗な構成。


『夜明けの旅団』(全4巻)(片山ユキヲ)

ゾンビがはびこるドイツを舞台に復讐鬼の少女とノッポの青年、その仲間達を描いた物語。
困難な状況でも力を合わせて立ち向かうキャラクタ達の意思の強さが印象的だった。


『三丁目雑兵物語』(上下巻)(グレゴリウス山田)

足軽やヴァイキングなどの雑兵少女達が共同生活するアパートを舞台にしたコメディ。
グレゴリウス山田先生の知識の深さと漫画へ落とし込む上での拘りを感じ取れる。


『サイクリーマン』(全3巻)(原田尚)

怪我で自転車競技を引退した会社員男性とその上司が休日サイクリングを楽しむ物語。
年齢や立場の違う人々が共通の趣味を楽しんでいる仲睦まじい雰囲気が心地よかった。


『モノノケソウルフード』(全3巻)(神崎タタミ)

コミュ障なキーボードの青年とそのバンドメンバーを描くグルメ+音楽物語。
キャラクタの音楽への姿勢が情熱的で、掛け合いも軽快かつトリッキーで楽しかった。


『ウォーキング・キャット』(全3巻)(北岡朋)

ゾンビで溢れかえる世界を舞台に、懸命に戦う残された人類と1匹の猫を描いた作品。
荒れ果てた世界と猫というアンバランスな二つの要素を描くコンセプトはユニークだった。


『エクスプローラーズ6』(全2巻)(田丸鴇彦)

心霊現象を信じない少年と幽霊に興味深々な少女が巻き起こす騒動を描いた物語。
個性的なキャラクタ達や緊張感のない呑気な掛け合いの雰囲気が好きだった。


『逃げるは恥だが役に立つ』(全11巻)(海野つなみ)

実写ドラマも話題になった夫婦の在り方をゼロベースで見つめ直す物語。
様々な生き方に対する肯定的なメッセージが込められており心地よい読み味。


『亜獣譚』(全8巻)(江野スミ)

異形の化け物へと身体が変化する害獣病が蔓延する世界を描くダークファンタジーの完結巻。
江野スミ先生にしか描けない歪さが最後まで貫かれた。唯一無二の魅力を持った作品でした。


『五等分の花嫁』(全14巻)(春場ねぎ)

バラバラ個性の五つ子姉妹と彼女らの家庭教師を務める同級生男子を描いたラブコメディ。
5人に対して平等で誠実な作品姿勢は貫かれた。美しくまとまったストーリー構成も見事。


『グッバイ、ノーベル!』(全3巻)(竹充ヒロ)

道半ばで急死した小説家の幽霊と今時女子高生コンビが協力して小説を書く小説家物。
キャラクタエピソードを過不足なく消化してのすっきりした完結巻。


『こじらせ百鬼ドマイナー』(全5巻)(南郷晃太)

四国にある妖怪の学校に転入した人間の少年がマイナー妖怪達と交流するコメディ。
魅力的なキャラクタ達が繰り広げるドタバタ賑やかなコメディ描写は最後まで楽しかった。


『惑星クローゼット』(全4巻)(つばな)

現実世界と荒廃した惑星を行き来する二人の少女を描いたSFホラー作品の完結巻。
視覚的にグロテスクなホラー描写や独特のルールに基づいた世界観など魅力的だった。


『青のフラッグ』(全8巻)(KAITO)

高校生男女4人組の複雑な関係を中心に繰り広げられる青春物語の完結巻。
思春期の若者の葛藤や衝突、議論、多様性などしっかり描かれていた。


『出禁探偵 ~クララが来たりて謎を解く???~』(全2巻)(屋乃啓人)

自称名探偵の少女と喫茶店で働く少年が主人公の探偵コメディ。
かなり強引に詰め込んだ印象を受ける最終巻だった。早期完結といえどちょっと苦しい構成。


『おやすみシェヘラザード』(全5巻)(篠房六郎)

要領を得ない先輩の映画話に付き合わされる後輩女子とその周りの人々を描く映画コメディ。
実在映画に絡めたストーリー構成の上手さや百合腕力には目を見張るものがあった。


『欅姉妹の四季』(全4巻)(大槻一翔)

天真爛漫や才女などバラバラの個性を持った4姉妹の賑やかな日常を描いた作品。
キャラクタの単純ではない感情や思考がモノローグを使わず話の中で上手く表現されていた。


『美少年倶楽部の秘密』(全2巻)(かまぼこRED)

誰もが羨む美少年小学生4人組が羽目を外して騒ぐ様子を描くギャグ漫画。
美麗な作画とアホネタのギャップを利用したシュールギャグのキレ味鋭い。


『ロロッロ!』(全7巻)(桜井のりお)

人間そっくりのロボット少女と彼女をロボットと信じない少女を中心としたコメディ。
中学生的思考のドタバタ下ネタギャグスタイルは最後まで安定。次回ギャグ連載も期待。


『ワンコそばにいる』(全3巻)(路田行)

一人暮らし女性と眠る度に人間と犬の人格が入れ替わる青年との同居生活を描いたコメディ。
カオスなキャラ心理などで最後まで読者を安心させないスリリングな作品でした。


『夫のちんぽが入らない』(全5巻)(こだま/ゴトウユキコ)

タイトル通りの事象を抱えたまま夫婦となった女性が書いたエッセイのコミカライズ。
「人と違うことの生きにくさ」に折り合いをつけていく様子が丁寧に描かれていた。


『映写室のわかばさん』(全2巻)(青山克己/神田川あゆ)

レトロな映画館にて映写技師として働く一見クールビューティな女性を描いた作品。
セクシーで天然だけど仕事に一途な主人公は魅力的。ストーリーはやや消化不良。


『あーとかうーしか言えない』(全4巻)(近藤笑真)

言語のアウトプットが苦手な新人エロ漫画家と彼女の担当編集者コンビを描く漫画業界物。
漫画家と編集が意見をぶつけ合いながら協力して作品を作り上げる展開が素晴らしかった。


『水曜日のトリップランチ』(全3巻)(たじまこと)

自室にこもる不摂生な研究者女性と彼女のランチ係を任される男性が主人公の物語。
華やかな画面演出とコマ割り、表情豊かなキャラクタ達が素敵な作品でした。


『かくしごと』(全12巻)(久米田康治)

自分が下ネタコメディ漫画家であることを娘に隠し続ける男性が主人公の漫画家コメディ。
漫画業界の内情ネタや自虐ネタを展開しつつ終盤は毎巻の巻末話が合流し綺麗にまとまった。


『マキとマミ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~』(全4巻)(町田粥)

公式からの情報供給が途絶えて久しい衰退ジャンルオタの女性2人を中心にしたコメディ。
衰退ジャンルに限らずオタク全体に共感性の高いネタは最後まで高クオリティ。


『先輩が忍者だった件』(全2巻)(クサダ)

忍の里から逃げ出した女性とその後輩の忍者フェチ男性を中心に繰り広げられるコメディ。
フェチな拘りを感じる個性的なキャラクタデザインがバリエーション豊かで楽しかった。


『ヒナまつり』(全19巻)(大武政夫)

サイキッカー少女とヤクザの男を中心にクセの強い人々を描いたコメディ。
各キャラクタのエピソードなんとなく上手くまとまって10年の長期連載大団円。


『レキヨミ』(全3巻)(柴田康平)

食い意地張ってる姉と読書好きな妹の獣人姉妹を中心に繰り広げられるコメディ。
特異なデザインや緻密で幻想的な画面、独特なテンポの掛け合いなど個性的だった。


『ハヴ・ア・グレイト・サンデー』(全4巻)(オノ・ナツメ)

初老男性とその息子、義理の息子という男3人が贅沢な日曜日を過ごす様子を描いた作品。
主人公3人やその家族達の世代を超えた交流の様子がほっこり温かい気持ちにさせてくれる。


『三ツ星カラーズ』(全8巻)(カツヲ)

上野周辺を舞台に、お騒がせ女子小学生3人組と近所の人々との交流を描いた日常コメディ。
可愛らしくて元気いっぱいな三人が好きなように遊びまわる本作の楽しさは最終話まで安定。


『月と金のシャングリラ』(全2巻)(蔵西)

20世紀中盤のチベット僧院を舞台に天涯孤独で見習い僧になった少年を描いた作品。
ナイーブなチベット問題とドラマティックな主人公達の物語が上手く組み合わっていた。


『リボーンの棋士』(全7巻)(鍋倉夫)

将棋のプロになれなず一度夢を諦めた青年が再び将棋のプロを目指す描いた物語。
主人公の心理状態の変化や周囲の後押しが過不足なく配置されている見事な終盤の構成。


『トクサツガガガ』(全20巻)(丹羽庭)

隠れ特撮オタのOLを中心に様々なジャンルのオタク達の交流を描くコメディ。
本作らしいネタ選びと共感を呼ぶ演出は安定感があった。関係が続いていくラストも好き。


『にこめっこ』(全3巻)(赤堀君)

悪魔の呪いにより笑いを封印した少女と彼女にアタックする男子を描くラブコメディ。
主人公二人の関係の進展に従ってネタが移り変わっていく構成が上手く調整されていた。


『金剛寺さんは面倒臭い』(全7巻)(とよ田みのる)

理屈で考え過ぎる面倒臭い女子と鬼の男子との恋愛を描いたラブコメディ。
どこまでも真っすぐで誠実。複数話にまたがる最終回の構成も美しい。


『水は海に向かって流れる』(全3巻)(田島列島)

叔父の家に居候する男子高校生と同居する女性との複雑な関係を描くホームドラマ。
強弱自由自在なストーリーの上手さにほれぼれ。最後のメッセージも完璧で美しい読後感。


『狭い世界のアイデンティティー』(全5巻)(押切蓮介)

暴力に支配された漫画業界を描いたトンデモ出版業界バトル物。
作者の主張と思われるメッセージが配置されていたが悪ふざけな雰囲気で終わってしまった。


『中野ブギウギ』(全2巻)(研そうげん)

サブカルの街 中野を舞台に、美大志望の浪人少女と一つ目の変な生物との交流を描く物語。
中野という街のゆるくて雑然とした魅力を描きたかった作品。終盤はややしりすぼみ。


『顔がこの世に向いてない。』(全3巻)(まの瀬)

自身の容姿にコンプレックスを抱えた女子高生が初カレに戸惑うネガティブ恋愛コメディ。
容姿から派生した内面のコンプレックスにまで踏み込んだ姿勢は良かった。綺麗に完結。


『僕らの色彩』(全3巻)(田亀源五郎)
僕らの色彩 : 3 (アクションコミックス)

自身がゲイであることを周りに打ち明けられず悩む少年とその周囲の人々を描く物語。
カミングアウトというセンシティブな題材が現実感溢れる描写で描かれていた。


『ひゆみの田舎道』(全2巻)(サイとウマお)
都会から長野の田舎に引っ越した少女が文句言いながらも田舎生活を楽しむコメディ。
メインキャラクタ達の設定や興味深い田舎文化の紹介描写は魅力的だった。


『漫研に美少女』(上下巻)(轍平)

美少女が描きたい強面少女とややポンコツな漫研部長の美少女を描くコメディ。
整理された画面と丁寧な作画、テンポの良い掛け合いで読みやすい良いコメディ。


『山田とせんせい』(上下巻)(五十嵐藍)

生きることに余裕がない男性教員と彼の前に現れた少女との交流を描いた作品。
男性側の行動に共感できず少女側の真意もイマイチ掴み切れないままであった。


『北極百貨店のコンシェルジュさん』(全2巻)(西村ツチカ)

様々な「絶滅種」の動物が通う百貨店を舞台にした物語。
描線や構図などの画面表現はどれも圧倒的オリジナリティの西村ツチカワールド。


『ハイキュー!!』(全45巻)(古舘春一)

最強の囮とコート上の王様と呼ばれる二人の少年と仲間達を描く高校バレーボール物。
3巻かけた贅沢なエピローグという最高の終幕。高校部活物の金字塔となるであろう作品。


『終電ちゃん』(全9巻)(藤本正二)

終電に取り付く「終電ちゃん」が乗客とハートフルなやり取りを繰り広げる物語。
全9巻通してバリエーション豊かな人情劇を楽しませてもらった。良い漫画でした。


『ミスターズ~私の町のおじさんたち~』(全3巻)(飛田漱)

進学を期に一人暮らしを始めた女子大生と彼女が出会ったおじさん達との交流を描いた作品。
個性豊かなおじさん達+女子大生のアットホームなやり取りは最後まで微笑ましかった。


『夕凪に舞え、僕のリボン』(上下巻)(黒川裕美)

1980年代の漁村を舞台に女子新体操に出会いのめり込んでいく少年とその家族を描く物語。
やりたいことにひたむきに挑む息子を家族全員でサポートする姿は涙を誘う。


『夢の端々』(上下巻)(須藤佑実)

老女から女学生時代まで、学生時代に心中を計った二人の女性の人生を描く物語。
時系列逆順の構成が非常にユニーク。主人公に過去何があったのかを想像が膨らむ。


『鬼滅の刃』(全23巻)(吾峠呼世晴)

鬼になってしまった妹を人間に戻す方法を探すため鬼を狩る心優しい少年が主人公の物語。
仲間達の想いが繋がれていく素晴らしい最終巻のストーリー構成。傑作でした。


『放課後スイッチ』(全3巻)(井上とさず)

ピュアヤンキーと優等生など、色んなタイプの女子高生コンビを描く群像劇コメディ。
キャラクタの個性描き分けや掛け合いのテンポなど魅力的でした。次回作にも期待。


『私の少年』(全9巻)(高野ひと深)

純粋無垢な美しい少年と一回り以上年上の女性の複雑な関係を描いた作品。
二人がたどり着いた関係性と距離感には万感の想い。余韻の残る読後感。


『きみを死なせないための物語』(全8巻)(吟鳥子)

パートナー以外の異性との接触が制限される近未来における恋愛の姿を描いたSF作品。
大仕掛けのお披露目や特殊な管理社会を活かした展開など、終盤綺麗にまとまっていた。


『綿谷さんの友だち』(全3巻)(大島千春)

相手の言葉を額面通りに受け取ってしまう少女と周りのクラスメイト達を描く物語。
高校生らしい思想や価値観が繊細に描き分けられていた。地味ながら良い作品。


『病月』(全2巻)(もちオーレ/箕田海道)

クラスメイトの不気味な女子に病的に愛される少女が主人公のストーカー百合サスペンス。
キャラクタ達の行動原理には最後まで共感できず。作品コンセプト自体が未消化な印象。