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 2021年3月読んだ漫画をまとめます。 

 3月に読んだ漫画は71冊。今月はちょっと多め。無理のない範囲で続けていければいいな。

 読んだ中のオススメ作品をピックアップします。まずは、3月発売だった作品から。


『チェンソーマン(11)(完)』(藤本タツキ)

チェンソーの悪魔と同化した欲望に素直な男と悪魔達との戦いを描いたダークファンタジー。
混沌を極めたこれまでの物語を綺麗にまとめ上げる最終巻のストーリー構成美しい。


『ポプテピピック SEASON FIVE』(大川ぶくぶ)

クソ漫画の新境地を開拓し続けるクソ4コマ漫画。
その場の思い付きで描いているようなスタイルが洗練されていきているように感じる。


『極主夫道(7)』(おおのこうすけ)

元ヤクザの強面過ぎる主夫と肝っ玉の据わった妻を中心に繰り広げられるコメディ。
設定の馬鹿らしさと画面のインパクトで強引に笑わせにくるスタイルは引き続き安定。


『ようかい居酒屋 のんべれケ。(5)(完)』(nonco)

河童など様々な美少女妖怪が訪れる居酒屋を舞台にしたお色気強めなドタバタコメディ。
最終巻まで新キャラ出しまくりで騒がしいくらいに賑やかな雰囲気で完結まで走り切った。


『海辺のキュー(3)』(背川昇)

先輩からのイジメに悩む女子中学生と彼女の前に現れた謎の生物との奇妙な交流を描く物語。
危ういバランスで成り立っていた日常が崩壊するカタルシス凄まじい。完結4巻楽しみ。


『今日のさんぽんた(2)』(田岡りき)

ややアホな女子とちょっと生意気な柴犬との散歩風景を描く一人と一匹コメディ。
人間のボケに犬がモノローグでツッコむというスタイルが独特のリズムがあり面白い。


『ヨリシロトランク(2)』(鬼頭莫宏/カエデミノル)

「殺された人間」があるルールに従うと生き返るように改変された世界を描くサスペンス。
本作の特異な設定が様々な舞台に適用されており思考実験的な発想がユニーク。


『ながたんと青と-いちかの料理帖-(6)』(磯谷友紀)

客足の遠のいた料亭の跡取り女性とそこに婿養子に来た口の悪い青年が主人公の料亭物語。
料亭再生、歳の差恋愛など本作を構成する要素が上手くストーリーに組み込まれている。


『いちげき(7)(完)』(松本次郎/永井義男)

江戸を舞台に、薩摩に対抗して幕府が組織した農民出の急造武士集団の奮闘を描いた物語。
戦いの目的が不明瞭になり様々な感情が入り交じる混迷具合の描き方が巧みだった。


『重版出来!(16)』(松田奈緒子)

出版社の漫画編集を中心に漫画に携わるプロフェッショナルを描くお仕事漫画。
沢山の人が協力して一つの本が出来上がっていく熱い人間ドラマはクオリティ安定。


『向井くんはすごい! 上下』(ももせしゅうへい)

ゲイであることをバラされた陽キャ高校生を中心にクラスメイト達を描く物語。
キャラクタ達の思考が各人の二面性も含めてしっかり描き分けられている。


『ニコラのおゆるり魔界紀行(4)(完)』(宮永麻也)

魔族が住む魔界に迷い込んだ人間の少女と悪魔の青年との呑気な冒険を描いたファンタジー。
可愛らしい絵柄に幻想的な画面作り、ゆるい魔界の世界観など魅力的だった。


『乙嫁語り(13)』(森薫)

19世紀の中央アジアを舞台に、旅する西洋人の男性と現地のお嫁さん達を描いた物語。
旅が折り返してから再登場キャラの変化や新しい一面が垣間見えるのが嬉しい。


『葬送のフリーレン(4)』(山田鐘人/アベツカサ)

魔王を倒した勇者パーティの一人であるエルフが魔王なき世界のその後を辿るファンタジー。
哀愁漂うノスタルジックな思い出が今に繋がる各話の構成素晴らしい。


『妖精のおきゃくさま』(脇田茜)

洋裁業を営む女性と彼女の前に現れた小さな妖精との服飾を通した交流を描く物語。
妖精が舞い装飾で彩られた幻想的な画面が素敵。小物類にも拘りを感じる。


『鬼ゴロシ(2)』(河部真道)

謎の暴漢集団に家族を殺され自身も頭部を損傷した男の復讐劇を描く物語。
暴力描写は執拗かつ濃密。本巻ラストの引きもショッキングで次巻が楽しみ。


『望郷太郎(4)』(山田芳裕)

500年のコールドスリープから目覚めた男がイランから日本へ荒廃した世界を旅する物語。
衰退した文明の中で現代知識を持った主人公の立ち回りが面白い。広義の異世界転生物。


『紛争でしたら八田まで(5)』(田素弘)

世界中の紛争地に赴き問題を解決する地政学コンサルタントの女性を描いた作品。
今巻収録のアメリカ編、米国市民の思想がストーリーの中で上手く解説されている。


『あなたはブンちゃんの恋(2)』(宮崎夏次系)

叶わない片想いを続ける女性が相手への想いを断ち切ろうと奇行に走るラブストーリー。
複雑な三角関係設定に突拍子もない行動も物語をかき乱してきてカオスな雰囲気。


『北の女に試されたい』(箕田海道)

行き摩りの二人の女性が「北海道の女の子を口説く」ために北の大地を旅する物語。
作者が好むキャラクタやシチュエーションが作品いっぱいに詰め込まれている雰囲気。


『スキップとローファー(5)』(高松美咲)

自信家だけどちょっと抜けてる少女とクラスメイト達との交流を描いた作品。
キャラクタの心理的機微や人間関係の構築などの描写が非常に丁寧で共感性が高い。


『可愛そうにね、元気くん(7)(8)(完)』(古宮海)

人が傷ついた姿に興奮を覚える少年が同級生女子への想いに悩む物語。
これまでのストーリーを思えばマイルドな着地点。一本筋の通った良い作品でした。


『ツーリンガール!(3)』(凪水そう)

お気に入りのバイクでツーリングを楽しむ社会人女性とその周囲の人々を描いた作品。
バイクそのものなく旅先での食事やキャンプなどツーリングの魅力が総合的に示されている。


『ぽんこつポン子(9)』(矢寺圭太)

妻に先立たれた頑固な老人と彼のもとにやってきたメイドロボとの交流を描いた作品。
頑固だった老人が疎遠だった家族と打ち解けていく構成がホームドラマとして巧妙でエモい。


『フールナイト(1)』(安田佳澄)

死が迫る人々を植物に変える「転花」が普及した世界で、転花を管理する人々を描く物語。
背景や影など描き込み激しい魅力的な画面でどんよりとした世界が上手く表現されている。


『トリリオンゲーム(1)』(池上遼一/稲垣理一郎)

世界一ワガママな男とPCオタク、二人の青年が1兆ドル稼ぐことを目標に会社を興す物語。
バディ物として二人の補完し合う関係性が分かりやすくストーリー上で示されており痛快。


以上が3月発売の漫画。これより先はそれ以外の作品。


『モンスターバンケット(1)(2)(完)』(吉永龍太)

何でも喰らう中国神話の怪物と同化した青年が底なしの食欲を武器に「食挙」に挑む物語。
やりたい放題のぶっ飛んだヘンテコストーリー展開はユニークで上手くまとまっている。


『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season5』(服部昇大)

邦画好きな女子高生が賛否両論ある邦画を紹介する映画コメディ。
好きな物を語る楽しさを漫画の中でしっかり描いてくれており理想的なオタク語りの雰囲気。


『よつばと!(15)』(あずまきよひこ)

好奇心旺盛で元気いっぱいな少女とその周りの人々を描いた日常物。
3年ぶりの新刊でも変わらぬキャラクタ達の生活。これからも末永く続いて欲しい。


『黄昏星のスイとネリ(1)』(徳永パン)

衰退する地球を舞台に宿を営む少女と人語を喋るナマケモノが主人公の物語。
退廃途上の地球の描き方が面白い。建築物や小物類のレトロな雰囲気も素敵。


『かしこくて勇気ある子ども』(山本美希)

出産を控えて生まれてくる子供を楽しみにするカップルを描く物語。
温かい絵柄や大胆なコマ割り、構図を駆使して非常にユニークな画面が作られている。


『ひとりでしにたい(1)(2)』(カレー沢薫/ドネリー美咲)

孤独死した叔母と同じ道を辿りたくない35歳学芸員の独身女性を描く物語。
孤独死を含む日本の社会問題について作者の素直な意見も合わせて丁寧に解説されている。