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 2021年5月読んだ漫画をまとめます。 

 5月に読んだ漫画は72冊。GWの長期休みもあったためやや多め。

 読んだ中のオススメ作品をピックアップします。まずは、5月発売だった作品から。


『であいもん(11)』(浅野りん)

のんきな青年としっかり者の少女が主人公の京都の和菓子屋を舞台にしたホームドラマ。
各話の中でコメディとシリアスを高次元で両立させるバランス感覚素晴らしい。


『BEAST COMPLEX III』(板垣巴留)

草食と肉食動物の獣人達が入り混じる『BEASTARS』世界を描いた短編集。
奇抜な設定や見開きのインパクトで読者を驚かせることを重視したスタイルは短編向き。


『ふたり明日もそれなりに(5)(完)』(すずゆき)

付き合って1年半、同棲始めたて社会人カップルの仲睦まじい様子を描く物語。
主人公二人の仲睦まじく幸せな様子を最後まで楽しませてもらった。


『女の園の星(2)』(和山やま)

女子高を舞台に生徒達に少々なめられている男性教員と彼女らの交流を描いたコメディ。
コメディとして、キャラクタやテンポ等どの要素を取っても高クオリティで隙なし。


『おとなりに銀河(2)』(雨隠ギド)

漫画家の男とミステリアスなアシスタント女性との不思議な関係を描く契約ラブコメディ。
双方ともの相手に対して誠実であろうとする姿勢が交際として健全で微笑ましい。


『殺し屋Sのゆらぎ(4)(完)』(舟本絵理歌)

ターゲットの女子高生に一目惚れしてボディガードになった殺し屋男性の日々を描いた作品。
シビアな話も交えつつ心温まるストーリーで見事に大団円。柔らかい印象の良い漫画でした。


『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット すべてが猫になる(1)』(ホークマン/メカルーツ)

猫に触れられると猫になるニャンデミックから逃げ惑う猫好き人類達を描く物語。
設定の時点で既に面白いし、緊迫感のある写実的な絵柄とのギャップも素晴らしい。


『ダブル(4)』(野田彩子)

天才肌の男性と彼をサポートする男性、協力して役作りをする俳優二人を描く物語。
生きたキャラクタの魅力とセクシーで熱量凄まじい作画の力でグイグイ惹き込んでくる。


『まれなひと』(白湯白かばん)

かなりずれた人々を描くコメディを詰め込んだシュールギャグ作品集。
キャラクタ達の行動は理解不能ではないが意味も分からない絶妙な不条理具合。


『リリィ・トライアングル(2)』(ツナミノユウ)

高校生徒会を舞台にクレイジーなテンションで繰り広げられる三角関係百合4コマコメディ。
崇拝に近い恋愛感情が強烈で、キャラクタ達の言動や行動がぶっ飛んでいて楽しい。


『無能の鷹(3)』(はんざき朝未)

有能そうで実際にはどうしようもないポンコツな女性会社員を描いたお仕事コメディ。
灰汁の強い主人公と周囲の個性が上手くかみ合った勘違いネタはコントのような面白さ。


『アスペル・カノジョ(12)(完)』(萩本創八/森田蓮次)

同人描きの男のもとに転がり込んできたアスペルガー症候群の女性を描いた作品。
生きにくい二人が将来に対して楽観的ではないが細やかな希望を抱けるような美しいラスト。


『虚構推理(15)』(片瀬茶柴/城平京)

怪異たちから知恵の神として慕われる義眼義足の少女を主人公にした怪奇ミステリ。
各キャラクタに限定された情報を与えるなど複雑なストーリーをまとめあげる手腕はお見事。


『雨の日も神様と相撲を(3)(完)』(戸賀環/城平京)

カエルを神と崇め相撲を価値観の中心に置いた村を舞台にしたミステリ小説コミカライズ。
全ての要素が相撲と蛙に集約していく奇抜なストーリー。全3巻で綺麗にまとまっていた。


『【推しの子】(4)』(赤坂アカ/横槍メンゴ)

人気アイドルの隠し子である双子の兄妹がそれぞれの方法で母の足跡をたどる芸能界物語。
不安や焦りの感情がライブシーンの演出で発散させるストーリー構成力巧み。


『千年狐 五 ~干宝「捜神記」より~』(張六郎)

中国の古典文学を現代風に噛み砕いて描かれる人間の姿に化ける狐を主人公にした御伽話。
シリアスシーンにもお構いなしで素っ頓狂なコメディ描写ぶっこんでくる独特の空気感。


『ブルーピリオド(10)』(山口つばさ)

高校2年時に絵を描く楽しさに目覚めた少年が芸術に打ち込む物語。
これまで深く掘り下げられていなかった世田介中心の巻。彼への共感性が一気に上がった。


『怪異と乙女と神隠し(3)』(ぬじま)

スランプに悩むアラサー小説家女性と謎の多い青年が「怪異」に出会う物語。
作画の安定感が抜群で怪異シーンの視覚的インパクトも強い。掛け合いもセンスある。


『あせとせっけん(11)(完)』(山田金鉄)

汗かきがコンプレックスな女性と匂いフェチな男性との恋人関係を描いた物語。
これまでのエピソードやキャラクタ達もしっかりと登場させたこの上ないハッピーエンド。


『てづくりの魔法』(木村胡麻)

彼女と別れて無気力な男性と身の回りの物を何でも自分で作る女性が主人公のDIY物語。
物を作る楽しさや新しい事に触れた驚きなど主人公の純粋な感情が伝わってきて非常に良い。


『急がなくてもよいことを』(ひうち棚)

作者の妻と子供二人との何気ない生活の一コマを描いた短編集。
日常のふとした瞬間が切り取られており、他人の人生を追体験するような臨場感がある。


『青野くんに触りたいから死にたい(8)』(椎名うみ)

死んで幽霊になった恋人を一途に愛し続ける女子高生を描いた純愛ホラー。
情緒的なホラー描写やキャラクタ感情表現の機微など、感覚に訴えかけるエモさがある。


『踊るリスポーン(5)』(三ヶ嶋犬太朗)

死んでもすぐ蘇る少年と彼を病的に愛する少女とのスリリングな恋愛を描くラブコメディ。
倫理観が狂ったキャラクタ達を好き放題暴れまわらせつつお話をまとめる構成力強い。


『ダーウィン事変(2)』(うめさわしゅん)

人間とチンパンジーの間に生まれた「ヒューマンジー」の少年が主人公の物語。
過激派ヴィーガンとヒューマンジーという二つの題材ががっちり噛み合っている。


『映画大好きポンポさん(3)』(杉谷庄吾【人間プラモ】)

天才映画プロデューサーの少女を中心に映画製作に携わる人々をドラマティックに描く物語。
トリッキーな展開も入れつつ単巻完結の痛快なストーリーに仕上がっていた。


『おやすみ前にひとつだけ』(Miyako Miiya)

悪魔の首を持ち帰った英雄の話など一風変わったおとぎ話を詰め込んだショートショート集。
バリエーション豊かで発想も面白い短編が多くセンスオブワンダーとユーモアに溢れていた。


『ぽんこつポン子(10)(完)』(矢寺圭太)

妻に先立たれた頑固な老人と彼のもとにやってきたメイドロボとの交流を描いた作品。
家族の物語としてハートフルな展開で綺麗にまとまって大団円。最終巻の構成としてお見事。


以上が5月発売の漫画。これより先はそれ以外の作品。


『きみのせかいに恋はない』(伊咲ウタ)

恋する気持ちがわからない自分に悩む女子を主人公としたアセクシャルをテーマにした物語。
セクシャリティの分類やその分類を知った上での対応などわかりやすく解説されている。


『栄一 ~渋沢栄一伝~(2)』(町田翠)

近代日本経済の父と称される渋沢栄一の人生を幼少期から描く物語。
地味な絵柄ながら大ゴマや構図で緩急を効かせたコマ割りが巧みで上手い画面構成。


『ゆうやけトリップ(1)』(ともひ)

新聞部のちっこい少女とミステリアスな長身美少女が放課後に心霊スポットを巡る物語。
淡い輪郭で描かれる水彩画のような独特の画面が非常に魅力的。画面にも強い拘りを感じる。


『ナースのチカラ ~私たちにできること 訪問看護物語~(1)』(広田奈都美)

50歳で看護師になった女性を主人公に訪問看護の現場を描く医療物。
実際の現場のシビアな現実は生々しく、看護師達はポジティブに描かれている。


『映画大好きポンポさん the Omnibus』(杉谷庄吾【人間プラモ】)

ポンポさん祖父の若かりし頃を描いた中編などを詰め込んだ『ポンポさん』シリーズ5作目。
才気あふれるキャラクタ達の魅力や映画創作論の熱さなど本シリーズらしさで溢れている。


『吾輩の部屋である(1)~(6)(完)』(田岡りき)

理屈屋で不真面目な男子大学院生が部屋で過ごす様子を描いたコメディ。
舞台が部屋のみという極端な縛りはユニーク。主人公が何故だか愛おしくなってくる。


『幽麗塔(1)~(9)(完)』(乃木坂太郎)

ひ弱な青年と秘密を抱えた男装の麗人が財宝の眠る時計塔の謎に迫るミステリ。
全9巻に張り巡らされた大小様々な伏線が終盤一気に回収されていく構成気持ちいい。