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夏ですね皆さん、健康に気を付けながら漫画を読みましょう。 

7/2『姫様拷問の時間です(6)』(ひらけい/春原ロビンソン)

揚げたてのかき揚げや宅配ピザなど様々な拷問を受ける囚われの姫を描いたコメディ。
話のパターンは毎回同なのをメタネタとして活かす姿勢潔い。


7/2『逃げ上手の若君(1)』(松井優征)

生きる英雄と殺す英雄、北条時行と足利高氏の生死を賭けた鬼ごっこを描く物語。
『魔人探偵脳噛ネウロ』『暗殺教室』の松井優征先生新作。第1話から期待度の高いスタート。


7/2『僕とロボコ(4)』(宮崎周平)

平凡な少年の家にやってきたちょっと変なメイドロボが巻き起こす騒動を描いたギャグ漫画。
ボケやツッコミなど、キャラクタの役割が明確で安心感がある。出てくるキャラ皆いいやつ。


7/2『アンデッドアンラック(7)』(戸塚慶文)

触れた人間に災いをもたらす少女と彼女の能力で死を得たい不死の男を描くバトル物。
トリッキーなストーリー構成が目立つ。まだ6巻とは思えない物語密度。


7/2『その淑女は偶像となる(2)』(松本陽介)

表舞台から姿を消した元アイドルの少女が再びトップアイドルを目指して奮闘する物語。
等身低めのポップでキュートな絵柄が魅力的。アイドル物とスポ根のミスマッチ感も面白い。


7/5『かげきしょうじょ!!(11)』(斉木久美子)

女性だけで構成された名門歌劇団の養成機関である音楽学校を舞台にした物語。
それぞれの信念のもと夢に向かってひたむきに努力する少女達の生き様が美しい。


7/7『サメガール(4)』(雪本愁二)

巨大化して陸上で暴れまわる海洋生物と戦う少女とその仲間達を描いたコメディ。
絵柄もキャラクタの掛け合いも戦闘シーンも作品全体がゆるい雰囲気に包まれており独特。


7/8『僕の心のヤバイやつ(5)』(桜井のりお)

クラスの中心女子と陰キャラ男子との恋愛を描いたスクールカーストラブコメディ。
両片想いからお互いの好意を認識する段階に移行。身悶えするようなシチュエーション破壊力。


7/8『もういっぽん!(13)』(村岡ユウ)

一本勝ちの快感を求める小柄な少女を主人公に女子柔道部の奮闘を描く高校部活物。
上級生の卒業と新入生の入部をスピーディに消化して次のストーリーへの土台が整った。


7/8『潮が舞い子が舞い(6)』(阿部共実)

とある高校の個性豊かなクラスメイト達の交流を描く群像劇。
少年少女の目線から彼らの日々を現実感たっぷりに描いており眩しいばかりの青春模様。


7/8『この世界は不完全すぎる(4)』(左藤真通)

とある理由からあらゆることを調べる探求者の青年一行の旅を描くメタファンタジー。
ゲーム世界の設定を活かすメタ発想が面白く物語への組み込み方も自然。


7/8『山と食欲と私(14)』(信濃川日出雄)

単独登山が趣味のOLを主人公に登山とそれにまつわるグルメを描いた作品。
コロナテーマの話が描かれてたりするのは本作らしい誠実なリアリティの描き方。


7/8『こっち向いてよ向井くん(2)』(ねむようこ)

25歳で恋人にフラれてから10年間恋愛していない会社員男性の新しい恋への奮起を描く物語。
勘違いしがちな男性読者の共感性羞恥心を刺激する上手いストーリー構成。


7/9『ミステリと言う勿れ(9)』(田村由美)

天然パーマの大学生男子が誰彼構わずズケズケ「語り」事件を解決していく物語。
現代日本人の一般的な思考に疑問符を投げかけるスタイル。前巻の引きからの展開が楽しみ。


7/9『菌と鉄(1)』(片山あやか)

男性のみが隔離され管理される社会でその体制に疑問を持つ少年の反逆を描く物語。
神のような力を持つ上位存在や菌類が支配する生態系など舞台設定がユニーク。


7/13『ゆりでなるvえすぽわーる(3)』(なおいまい)

公共の場にて見知らぬ女子二人相手に百合妄想をする少女二人を描いた作品。
キラキラな背景や感情を大いに語る瞳など漫画表現を駆使したキャラクタの表情演出が強烈。


7/14『忍者と極道(6)』(近藤信輔)

悪行を限り尽くす「極道」と彼らと敵対する「忍者」との戦いを描いたトンデモアクション。
個性的過ぎるキャラクタ達や我が道を行くストーリー展開など、灰汁の強さは一級品。


7/14『ざんげ飯(3)』(こだまはつみ)

頻繁に喧嘩するけど夫の作る料理をきっかけに仲直りする新婚夫婦を描いた作品。
登場する料理の調理過程が丁寧でわかりやすい。味もイメージしやすい解説がされている。


7/15『金曜日はアトリエで(3)』(浜田咲良)

天然な女性会社員の女性と彼女をモデルとして雇う自信家の画家とのやりとりを描く物語。
二人がお互いに影響し合って変化していっている描写がしっかり描かれており心地よい。


7/15『極東事変(3)』(大上明久利)

戦後日本を舞台に半不死身の人間兵器達とGHQとの争いを描くアクション物。
躍動感溢れるアクションとベタ塗り強めな画面が魅力的で戦闘シーンは迫力満点。


7/15『思えば遠くにオブスクラ 下』(靴下ぬぎ子)

ワーホリでベルリンに滞在するビデオグラファーの女性の生活を描く物語。
主人公の海外生活で出会った人や物、感じたことが解像度高く描かれており非常に興味深い。


7/16『葬送のフリーレン(5)』(アベツカサ/山田鐘人)

魔王を倒した勇者パーティの一人であるエルフが魔王なき世界のその後を辿るファンタジー。
哀愁漂うノスタルジックな過去エピソードが今に繋がる各話の構成素晴らしい。


7/16『よふかしのうた(8)』(コトヤマ)

不眠症の少年と吸血鬼の少女との夜の街を舞台にした不思議な交流を描く物語。
魅力的なキャラクタ達の掛け合いや作者の拘り強い画面が楽しい。


7/17『ダンピアのおいしい冒険(3)』(トマトスープ)

いわゆる海賊船に乗り込み太平洋を旅する好奇心旺盛な男を主人公にした物語。
当時の歴史や文化的背景の描写が丁寧。ポップな絵柄と重いストーリーのギャップも良い。


7/19『地球から来たエイリアン(1)』(有馬慎太郎)

地球とは別の惑星の居住環境を整えるため原生生物に手を加える人々を描く物語。
原生生物の特殊な生態や惑星を創りかえる人類側のエゴなどSF発想がユニーク。


7/20『ひとりでしにたい(3)』(カレー沢薫/ドネリー美咲)

孤独死した叔母と同じ道を辿りたくない35歳の独身女性を描く物語。
日本の社会問題について作者の素直な意見も合わせて丁寧に解説されている。


7/20『刷ったもんだ!(4)』(染谷みのる)

新人デザイナーとして働く元ヤン女性を中心に繰り広げられる印刷会社コメディ。
様々な職種の人々を描き印刷会社の業務内容に興味を引くような構成となっている。


7/21『ヴィンランド・サガ(25)』(幸村誠)

戦いのない楽園を目指す元ヴァイキングの男を描いた物語。
ここまで積み上げてきた物語の結論を出すための最終章としてこれ以上ない良いスタート。


7/21『天国大魔境(6)』(石黒正数)

天国を探して崩壊した日本を旅する少年少女と箱庭に隔離された子供達を並行して描く物語。
伏線が回収されているところもあれば新たな謎が撒かれる場面もありまだまだ先は読めない。


7/21『友達として大好き(3)(完)』(ゆうち巳くみ)

動物的恋愛脳な女子が規則に厳格な堅物男子と友達になるために奮闘する物語。
人付き合いを知らない主人公が規則を懸命に守ることで社会性を獲得していくストーリー良い。


7/21『ジンメンソウといっしょ(1)』(寺田亜太朗)

顔に憑りつく人面瘡とそれを意に介さない肝の据わった女性との共生生活を描いたコメディ。
人面瘡のグロテスクなビジュアルと気の抜ける二人(?)のやり取りのギャップが面白い。


7/29『メイドインアビス(10)』(つくしあきひと)

謎に満ちた大穴「アビス」の底を目指す少女達の冒険を描いたファンタジー。
成れ果て村編完結。5巻続いた悲劇がどのような結末を迎えるか楽しみ。


7/29『あそびあそばせ(12)』(涼川りん)

遊びを研究する「あそ部」に所属する個性的な女子高生3人が主人公のコメディ。
登場するキャラクタが一人残らず心のどこかにクレイジーな思考を持っている。


7/29『児玉まりあ文学集成(3)』(三島芳治)

文学的な少女と彼女に陶酔する少年との言葉遊びのような掛け合いを描いた物語。
筆で描かれたような掠れた描線やかけ網を多用する陰影表現など画面が非常に独特。


7/30『トリリオンゲーム(2)』(池上遼一/稲垣理一郎)

世界一ワガママな男とPCオタク、二人の青年が1兆ドル稼ぐことを目標に会社を興す物語。
バディ物として二人の関係性が分かりやすくて痛快。原作作画が上手く噛み合っている。


7/30『女の体をゆるすまで 上下』(ペス山ポピー)

女性の身体だが自身の性別に悩む作者が実体験を赤裸々に描くエッセイ漫画。
世間からの性差別や性的マイノリティへの偏見の描写が生々しく身につまされる。


7/30『魚社会』(panpanya)

だいたい年に一度のお楽しみ、panpanya先生の新作短編集。
普通が歪んでどこか滑稽な世界観やノスタルジックな画面表現はオンリーワンの魅力。