
2021年6月に読んだ新人漫画家作品をまとめます。
※この記事中で扱う新人漫画家の定義は、「2021年1月1日~2021年12月31日の間に初商業コミックが発売になった漫画家」としています。また、二人以上で描いている場合は、どちらか一方が上記のレギュレーションに合致すればOKとしています。
6月読んだ新人漫画家作品は7人分。上半期は合計36人分。そこそこ。下半期も同じくらいのペースを続けたい。
以下には、読んだ作品の表紙と感想を羅列していきます。個人的なオススメ順に並べていますので参考にして頂ければ幸いです。
『たそがれにまにあえば 赤井さしみ作品集』(赤井さしみ)
人間や獣耳、ヘンテコクリーチャーの気の抜けた掛け合いを描いた作品集。
相手の意図を煙に巻いておちょくり合うような会話劇はシュールな雰囲気で面白い。
『虎鶫 とらつぐみ -TSUGUMI PROJECT-(1)』(ippatu)
廃墟と化した日本を舞台に秘密兵器の謎を調査する死刑囚達と異形の少女を描く物語。
退廃的な世界観が緻密な描き込みの背景で演出されており読み応えがある。
『ウマ娘 シンデレラグレイ(1)』(久住太陽/杉浦理史/伊藤隼之介)
オグリキャップなど実在の競走馬を少女に置き換えたレース物語。
実在の競馬文化がベースにありシューズに蹄鉄がついていたり芸が細かい。
『ケッペキゲーマー(1)』(あまの)
強迫性潔癖症に悩む青年が車椅子の女性に導かれながらプロゲーマーを目指す物語。
題材とキャラクタがユニーク。ゲームの中では平等、というメッセージが力強い。
『竜王の娘 中国幻想選』(鮫島圓)
囚われの竜王の娘を助けるために奮闘する人間の青年を描く表題作含む作品集。
中国の古典をベースとした漫画であるためストーリーはシンプルで読みやすい。
『檻ノ中のソリスト(1)』(森屋シロ)
生き別れた弟を探すために監獄の街に舞い戻った少女の戦いを描いた作品。
ダークな設定と画面の暗い雰囲気が上手く調和している。
『謎尾解美の爆裂推理!!(1)』(おぎぬまX)
父親の遺言を守り普通の少女として生きようとする元天才探偵少女が主人公の探偵ギャグ。
バカバカしい設定をあえて前面に押し出していくスタイルなどギャグ漫画らしい作品。