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 2021年7月に読んだ新人漫画家作品をまとめます。

※この記事中で扱う新人漫画家の定義は、「2021年1月1日~2021年12月31日の間に初商業コミックが発売になった漫画家」としています。また、二人以上で描いている場合は、どちらか一方が上記のレギュレーションに合致すればOKとしています。

 7月読んだ新人漫画家作品は7人分。下期も無理のない範囲でボチボチ読んでいきたい。

 以下には、読んだ作品の表紙と感想を羅列していきます。個人的なオススメ順に並べていますので参考にして頂ければ幸いです。


『女装しないのは俺だけなのか!?(1)』(田中ぬぬ)

女装が流行する男子校を舞台に、漢らしくなりたい男子の苦難の日々を描いたコメディ。
女装が当たり前になる価値観が周りを浸食し主人公が孤立していく様子が滑稽で楽しい。


『菌と鉄(1)』(片山あやか)

男女が隔離され上位存在に管理される社会でその体制に疑問を持つ少年の反逆を描く物語。
独特の世界観は散りばめられた謎も含め魅力的。キャラクタ達の反骨精神にも力強さがある。


『VRおじさんの初恋』(暴力とも子)

ロスジェネ世代の孤独な男性がVR世界で出会った見ず知らずの人物に恋をする物語。
主人公男性の現実世界での立場や容姿を極端な設定。一本筋が通ったユニークな作品。


『スノウボールアース(1)』(辻次夕日郎)

コミュ障な少年が唯一心を通わせる友人であるロボットに乗り込み怪獣と戦う物語。
少年とロボットのバディをしっかり描こうという意欲が感じ取れる。


『SAKAMOTO DAYS(1)』(鈴木祐斗)

引退して一般人となった伝説の殺し屋と彼の命を狙う裏社会の人々との戦いを描いた作品。
アクションシーンは舞台設定や構図、コマ割りなどがフル活用されておりスタイリッシュ。


『レディメイドヒロイン(1)』(うめだ悠)

服飾デザイナーの女性とある秘密を抱えた営業の男性とのコンビを描く物語。
アパレル業界の仕組みがさりげなくストーリーに織り込まれており興味深い内容。


『FX戦士くるみちゃん(1)』(炭酸だいすき/でむにゃん)

母親の無念を晴らすためFXの世界に足を踏み入れる女子大生が主人公の物語。
FXがテーマという時点で強いのに、更に可愛らしい絵柄と題材のギャップが強烈。