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 2021年9月読んだ漫画をまとめます。 

 9月に読んだ漫画は67冊。そこそこ読めました。

 読んだ中のオススメ作品をピックアップします。まずは、9月発売だった作品から。


『高校生家族(3)』(仲間りょう)

両親と妹、ペットの猫と一緒に高校生活を過ごす少年の受難な日々を描いたギャグ漫画。
バカバカしい設定のコメディへの組み込み方が上手くシンプルながら力強いネタ作り。


『姫様"拷問"の時間です(7)』(ひらけい/春原ロビンソン)

からあげや激辛ラーメンなど様々な拷問を受ける囚われの姫を描いたコメディ。
作中において「屈する」という行為がもはや姫の持ちネタの一つのように扱われ始めて滑稽。


『僕の心のヤバイやつ ツイヤバまとめ(1)(2)』(桜井のりお)

『僕ヤバ』のツイッター漫画をまとめた電書版限定コミック。
短いストーリーを立て続けに読むと二人の関係性やお互いへの認識の変遷がわかりやすい。


『ハイパーインフレーション(2)』(住吉九)

ある特殊な力を持つ少年が姉を助けるために一攫千金を目指す物語。
真面目かおふざけか判別つかないシリアスな笑いを狙った描写を上手く使いこなしている。


『今日のさんぽんた(3)』(田岡りき)

ややアホな女子とちょっと生意気な柴犬との散歩風景を描く一人と一匹コメディ。
一人で喋る少女とモノローグでツッコむ犬の掛け合いがテンポよくって心地よい。


『今夜すきやきだよ』(谷口菜津子)

生活や恋愛、結婚に対する価値観の違うアラサー女性二人の同居生活を描いた作品。
現代日本において一般的な女性の生き方や考え方に疑問符を投げかける感性がセンス良い。


『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(20)』(谷川ニコ)

陰気で口の悪い女子高生とその周りのクラスメイト達を描いた青春コメディ。
満を持してのキバ子編。嫌われ者キャラの心情が鮮明に描かれていた。


『吸血鬼すぐ死ぬ(18)』(盆ノ木至)

クソ雑魚吸血鬼と吸血鬼ハンターの男のコンビを中心に繰り広げられるドタバタコメディ。
票数自由の斬新なルールで行われた人気投票編は本作らしいカオスさで悪乗りの極致。


『ルックバック』(藤本タツキ)

漫画を描くのが好きな二人の少女の出会いとその後を描く物語。
キャッチーな導入から安定した中盤、急転直下の後半からラストまで圧巻のストーリー構成。


『おとなになっても(5)』(志村貴子)

バーで偶然出会ってお互い惹かれ合う30代女性二人の恋と葛藤を描く百合作品。
人生の転機となるような危なっかしい恋愛にハラハラさせられる。


『重版出来!(17)』(松田奈緒子)

出版社の漫画編集を中心に漫画に携わるプロフェッショナルを描くお仕事漫画。
中田先生ファンとしては今巻、彼の成長を感じ取れるエピソード満載で嬉しい限り。


『ひらやすみ(1)』(真造圭伍)

のんきなアラサーフリーター男性と大学進学で上京してきた女子との同居生活を描く物語。
忙しかったり責任ある立場だったりする周囲を尻目にマイペースに生きる主人公が素敵。


『ブランクスペース(2)』(熊倉献)

ちょっと抜けている少女と物体を透明な状態で創り出せるエスパー少女を主人公とした物語。
得体が知れない存在で心の隙間を埋めている少女の不安定さが作品全体に波及している印象。


『にょろにょ~ろ』(こおにたびらこ)

下半身が蛇の少女と不思議な仲間達のヘンテコな交流を描いた作品。
ポップでキュートなデザインが可愛くてみっちり描き込まれた画面を眺めるだけで楽しい。


『ダンジョン飯(11)』(九井諒子)

魔物を調理して食べながらダンジョン深部を目指す冒険者一行を描いたファンタジー。
ライオス一行に対するカブルーやカナリア隊の絡め方など見事な最終盤のストーリー。


『フィリピンではしゃぐ。』(はしゃ)

フィリピンの山奥での半年間の語学留学についての作者体験談を描くルポ漫画。
留学先の雰囲気や時々で作者が感じていた事柄がわかりやすく漫画に落とし込まれている。


『鬼ゴロシ(4)』(河部真道)

謎の暴漢集団に家族を殺され自身も頭部を損傷した男の復讐劇を描く物語。
暴力で暴力を上塗りしていく残忍な展開はこの上なくバイオレンス。


『ゆびさきと恋々(1)~(5)』(森下suu)

聴覚障がいを持つ女子大生と異文化交流を好む男性との関係を描いた作品。
ろうの人達を尊重した上でコミュニケーション手段を演出として物語に取り入れている。


『スナックバス江(9)』(フォビドゥン澁川)

老婆とチーママが切り盛りする場末のスナックを舞台にしたギャグ漫画。
30代独身男性に対するあるあるネタという分野においては他の追随を許さない共感性の高さ。


『ゴールデンカムイ(27)』(野田サトル)

北海道に隠された金塊を求めて旧日本軍やアイヌ、新選組の残党などが争う物語。
これまでの物語の裏側が明かされ点と点が線で結ばれていく本巻後半の鶴見劇場は圧巻。


『紛争でしたら八田まで(7)』(田素弘)

世界中の紛争地に赴き問題を解決する地政学コンサルタントの女性を描いた作品。
舞台となる国の特色をストーリーの中でギュッと詰め込む構成力素晴らしい。


『焼いてるふたり(4)』(ハナツカシオリ)

交際0日で結婚したBBQ好きの男性とその妻であるクールビューティな女性を描く物語。
ちょっと世間とずれてる感性を持った二人がピタッとハマった関係性が心地よい。


『ビターエンドロール(1)』(佐倉旬)

社会福祉の立場から後遺症などに悩む患者達を支援する医療ソーシャルワーカーを描く物語。
現代日本に潜む社会問題が地に足着いたストーリーで描かれておりリアリティがある。


『人の息子(3)(完)』(あのあやの)

漫画家の独身男性が彼を慕う施設住まいの少年を里親として引き取ろうとする物語。
里親という特殊な状況だからこそ生まれる家庭内外の問題などを丁寧に描いていた。


『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season6』(服部昇大)

邦画好きな女子高生が賛否両論ある邦画を紹介する映画コメディ。
取り上げる作品をネタにしつつ実際観てみたくなるように描くリスペクトの姿勢素晴らしい。


『ブルーピリオド(11)』(山口つばさ)

アニメも放映中の、高校2年時に絵を描く楽しさに目覚めた少年が芸術に打ち込む物語。
また違った悩みを抱える子供達を本作らしい共感性の高さで描いており身につまされる。


『ひかるイン・ザ・ライト!(1)』(松田舞)

歌うのが好きだけどアイドルの夢を諦めていた少女がオーディションに挑む物語。
主人公の精神的な成長とオーディションがストーリーの中で上手く連動しており読み味爽快。


以上が9月発売の漫画。これより先はそれ以外の作品。


『夏目アラタの結婚(6)』(乃木坂太郎)

児童相談所勤めの男性が死刑囚女性に獄中結婚を持ち掛けるラブサスペンス。
ハッタリ効いた演出は強烈なものがあり、真偽不明であっても手に汗握る。


『フールナイト(2)』(安田佳澄)

死が迫る人々を植物に変えて延命する技術が普及した世界で転花を管理する人々を描く物語。
掠れた印象の独特な絵柄が魅力的で退廃した舞台とマッチしている。


『神様が恋をしろと言っている!(1)』(花松あやか)

男子達の好感度や会話選択肢が見える乙女ゲー世界に迷い込んだ少女を描いた作品。
設定を活かしたストーリー構成がよくできている。メタ展開が特にユニーク。


『お嬢様はお仕置きが好き(1)~(4)』(もりなかもなか)

上品であろうとするお嬢様と彼女に様々なお仕置きをする男性との関係を描いた作品。
一途で恋に盲目な女性側と最高の初体験を与えたい男性側とのヘンテコな駆け引きが楽しい。


『三文小説集 瀬川環作品集』(瀬川環)

狂犬のような男性と謎めいた小説家女性との関係を描く物語を含む作品集。
灰汁の強いキャラクタとねじ曲がった関係性が合わさる独特な雰囲気。


『烏は主を選ばない(1)(2)』(阿部智里/松崎夏未) 

八咫烏の一族が住まう国を舞台に、変わり者の若宮と彼の付き人となった少年を描く物語。
独特の世界観の下、繰り広げられる政局の主導権争いは緊張感がある。