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 2021年12月に読んだ新人漫画家作品をまとめます。

※この記事中で扱う新人漫画家の定義は、「2021年1月1日~2021年12月31日の間に初商業コミックが発売になった漫画家」としています。また、二人以上で描いている場合は、どちらか一方が上記のレギュレーションに合致すればOKとしています。

 12月読んだ新人漫画家作品は6人分。最後もそこそこ読めました。

 以下には、読んだ作品の表紙と感想を羅列していきます。個人的なオススメ順に並べていますので参考にして頂ければ幸いです。


『異刻メモワール(1)』(るん太)

現実世界に絶望する少年が迷い込んだ異世界でもう一人の少年と暮らし始める物語。
中央アジアをアレンジしたような異世界の雰囲気を上手く表す画面作りが素敵。


『おねぇちゃん日和(1)』(ネリ夫)

ちょっとおバカな姉とツッコミ役の妹、二人の何気ない日常の掛け合いを描くコメディ。
自然な関西弁でのボケツッコミの応酬はリズムが良くて気持ちいい。


『肉食JKマンティス秋山 ~むしむし料理研究部!~(1)』(有野金吾)

人間のように進化した「昆虫人」の通う学校の昆虫料理研究部を舞台にしたコメディ。
調理過程の丁寧さや見た目への抵抗を少なくするための工夫など実用性(?)が高い。


『ニックとレバー(1)』(ミヤタキョウゴロウ)

陽気でポジティブな外国人男性二人組が様々な騒動を巻き起こすショートギャグ漫画。
背景まで描き込まれた写実的な絵柄が不条理な出来事の違和感を増大させておりシュール。


『まじめな会社員(1)』(冬野梅子)

地味でモテない30代会社員女性の恋人探しを中心とした日常を描く物語。
何者にもなれない自分への落胆と周囲と自分を比較しての焦燥感などに現実感がある。


『魔法少女事変(1)』(赤羽ぜろ)

ブラック企業に勤める会社員男性が魔法少女に変身して悪と戦う物語。
シリアス場面でも緊張感のない悪ふざけを突っ込んでくるハイテンションギャグが特徴的。