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 2021年12月読んだ漫画をまとめます。 

 12月に読んだ漫画は73冊。2021年ラストも沢山読めました。

 読んだ中のオススメ作品をピックアップします。まずは、12月発売だった作品から。


『ハイパーインフレーション(3)』(住吉九)

贋金を出す能力を持つ少年の姉を助けるための奮闘を描く物語。
奇抜なキャラクタやあえて外した演出などトリッキーな魅力たっぷり。


『Thisコミュニケーション(5)』(六内円栄)

残酷非道な軍人の男と特殊な特性を持つ6人の少女達が人類の敵である怪物と戦う物語。
今巻は何と言ってもラストシーン。デルウハは毎巻最悪だけど魅力溢れる稀有なキャラクタ。


『双生遊戯(2)』(岡田淳司)

巨大ヤクザ組織の跡取りを争う双子の兄弟の異常な関係を描く物語。
繊細で美麗な絵柄とぶっ飛んだストーリーの落差が激しく非常にユニーク。


『働かないふたり(24)』(吉田覚)

要領のいい兄とどんくさい妹、働かないニートな二人とその周りの人々を描くコメディ。
この上なく優しい世界は癒し。男子4人の童心に帰った遊びは奇行に近くなってきた。


『男爵にふさわしい銀河旅行(3)(完)』(速水螺旋人)

貧乏だけどプライドはいっちょ前な貴族が理想の花嫁を探して銀河を旅するファンタジー。
ラブロマンスや終盤のスケールの大きなSF展開も含めて、冒険活劇として綺麗に大団円。


『怪異と乙女と神隠し(4)』(ぬじま)

スランプに悩むアラサー小説家女性と謎の多い青年が怪異を解決していく物語。
民間伝承の怪異が上手く現代風にアレンジされており今回のVTuber話もユニークだった。


『ひらやすみ(2)』(真造圭伍)

のんきなフリーター男性と大学進学で上京してきた女子との平屋での共同生活を描く物語。
人間関係のいざこざや社会的な地位など気にせずに生きる主人公の姿がまぶしい。


『ワールドトリガー(24)』(葦原大介)

異次元からの侵略者である近界民と戦うボーダー達を描いた戦略バトル物。
緻密な舞台設定の中で膨大な数のキャラクタを同時に動かす制御力凄まじい。


『SANDA(1)』(板垣巴留)

超少子高齢化が進む日本を舞台に中学生の少年少女が行方不明のクラスメイトを探す物語。
ユニークな舞台設定やインパクト重視の画面作りなどは板垣作品らしいオンリーワンの魅力。


『アフターゴッド(1)』(江野朱美)

「神」により日本列島の半分が占拠された日本を舞台に神に復讐を誓う少女を描く物語。
グロテスクながら美しい画面と残忍かつ魅力的な世界観など江野先生らしさ満載。


『ITおじさん(1)(2)』(山田しいた)

中堅IT企業で働く管理職男性とその部下達の業務の様子を描いたギャグ漫画。
IT用語を使ったギャグはバカバカしくって笑える一方でお仕事物としても共感性高い。


『作りたい女と食べたい女(2)』(ゆざきさかおみ)

色んな料理を作りたい女性と食欲旺盛な食べたい女性との交流を描く物語。
ステレオタイプのジェンダー観や家族観に関する描写は胸を抉るようなリアリティがある。


『ミステリと言う勿れ(10)』(田村由美)

天然パーマの大学生男子が誰彼構わずズケズケ「語り」事件を解決していく物語。
今回の事件、やや仕掛けは複雑ではあったがアイディアはユニークで面白かった。


『虚構推理(16)』(片瀬茶柴/城平京)

怪異たちから知恵の神として慕われる義眼義足の少女を主人公にした怪奇ミステリ。
実際の事件に虚構を混ぜながら情報を多層化させる手腕は流石。


『ゴールデンカムイ(28)』(野田サトル)

北海道に隠された金塊を求めて旧日本軍やアイヌ、新選組の残党などが争う物語。
各勢力で人員が出入りしたり様々な思惑が交錯する中で最終盤に向けて突き進む。


『少年のアビス(7)』(峰浪りょう)

閉塞的な田舎町に囚われる少年と彼を慕う周りの女性達との関係を描く物語。
ショッキングな展開と醜悪なまでにこじれた人間関係が詰め込まれている。


『君の戦争、僕の蛇(1)』(中野でいち)

パートナーの血を吸い異形の姿で怪物と戦う少年と彼の相方の女性との関係を描く物語。
制限環境下の恋愛におけるキャラクタ達の複雑な感情と葛藤が上手く表現されている。


『鬱ごはん(4)』(施川ユウキ)

無職フリーターで鬱気味の主人公がネガティブな持論を展開しながら1人で飯を食う物語。
社会的に立場の低い人間の思考に対する解像度が高く追体験をしているような気分になる。


『バーナード嬢曰く。(6)』(施川ユウキ)

似非読書家の女子高生とその読書家友人達との掛け合いを描いた読書あるあるコメディ。
本好きなら身に覚えのあるネタチョイスが毎回的確で共感性が高い。


『デンタルクエスト(2)』(セキアトム/箸井地図)

「日本の歯科医療を変える」と豪語する歯科衛生士の女性を主人公にした歯科物語。
歯科治療に関する解説は様々な症例やそれに対する対処が丁寧に描かれており勉強になる。


『僕の妻は感情がない(04)』(杉浦次郎)

料理用の家事ロボットと彼女を妻として扱う会社員男性との交流を描く物語。
異種族恋愛物として、周囲の反応や人間カップルとの比較など丁寧に描かれており誠実。


『焼いてるふたり(5)』(ハナツカシオリ)

交際0日で結婚したBBQ好きの男性とその妻であるクールビューティな女性を描く物語。
二人がお互いの特性を少しづつ理解していき着実に愛情を育んでいく姿が描かれている。


『アレンとドラン(6)』(麻生みこと)

ちょっと変わったイケメン男子に恋をした映画好きサブカル女子大生を主人公とした物語。
恋愛経験浅め女子が一歩踏み込んで反撃に出る今回の展開は爽快感ある。


『千年狐 ~干宝「捜神記」より~(6)』(張六郎)

中国の古典文学を現代風に噛み砕いて描かれる人間の姿に化ける狐を主人公にした御伽話。
シリアス展開でもシュールギャグを交えて進める独特のスタイルが面白い。


『おねぇちゃん日和(1)』(ネリ夫)

ちょっとおバカな姉とツッコミ役の妹、二人の何気ない日常の掛け合いを描くコメディ。
自然な関西弁でのボケツッコミの応酬はリズムが良くて気持ちいい。


『らーめん再遊記(4)』(久部緑郎/河合単/石神秀幸)

かつてはラーメン界のカリスマと呼ばれた男の人生の次のステージを描く物語。
人情話と非情な話との落差は芹沢というキャラクタの人間らしさが感じ取れて良かった。


『ワルプルギス実行委員実行する 速水螺旋人作品集』(速水螺旋人)

コロナ禍での魔女集会の様子を描く表題作を含む作品集。
ワンアイディアからお話への広げ方が想像力豊かで楽しい。


『チ。―地球の運動について―(6)』(魚豊)

15世紀のヨーロッパを舞台に地動説を支持する異端の人々を描く物語。
今巻から主役となった二人について極端かつ対照的な思想を持っており組み合わせが面白い。


以上が12月発売の作品。以下はそれ以外。


『異刻メモワール(1)』(るん太)

現実世界に絶望する少年が迷い込んだ異世界でもう一人の少年と暮らし始める物語。
中央アジアをアレンジしたような異世界の雰囲気を上手く表す画面作りが素敵。


『血の轍(12)』(押見修造)

息子に対して異常な愛情を向ける母親と彼女に縛られる息子を描いたサイコサスペンス。
これまでの物語を全てひっくり返すような大きな展開には驚かされた。


『性懲りショートステイ』(位置原光Z)

性に対する認識が明後日の方向にずれた女子の会話劇を描いた下ネタギャグオムニバス。
下ネタ発想のバリエーションと安定感に毎度感心させられる。


『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ(1)(2)』(ナガノ)

マスコット的な可愛い生き物達の日常を描いた作品。
ファンシー世界に介入してくる異物の違和感が強烈で非常にユニークなの読み味。


『なおりはしないが、ましになる(1)』(カレー沢薫)

発達障害の検査やその特性と折り合いをつけながらの社会生活を描く体当たりレポ漫画。
ネガティブで皮肉めいていたギャグのおかげでセンシティブな題材にも悲壮感がない。


『新やる気まんまん オット!どっこい(1)』(山田参助)

中年男性と彼のの股間に憑りついたオットセイが女性達とセックスバトルを繰り広げる物語。
男性とオットセイが対話しながら進むセックス描写はテンポが良くて読みやすい。