2021下半期新人

 2021年下半期まとめ記事、全3つ中の1つ目。新人漫画家編。

※この記事中で扱う新人漫画家の定義は、「2021年1月1日~2021年12月31日の間に初商業コミックが発売になった漫画家(Amazon調べ)」としています。また、二人以上で描いている場合は、どちらか一方が上記のレギュレーションに合致すればOKとしています。

 上述したレギュレーションの「新人漫画家」の中で2021年下半期に私がコミックを読んだのは計33人。上半期は36人だったので微減。来年はもう少し読みたいなぁ。

 その中で特にオススメの漫画家さんを10人ピックアップします。わかりやすくランキング形式で。漫画好きの皆さん、将来への投資と思って新人漫画家のコミックをどんどん買いましょう。


10位『渚 〜河野別荘地短編集〜』(河野別荘地)
人間の足を移植する手術を控える人魚と人間男性の同居を描く表題作含む短編集。
落ち着いて地に足着いた画面やキャラクタが魅力。細かい情緒的な表現も豊か。


9位『三文小説集 瀬川環作品集』(瀬川環)
狂犬のような男性と謎めいた小説家女性との関係を描く物語を含む作品集。
灰汁の強いキャラクタとねじ曲がった関係性が合わさる独特な雰囲気。


8位『異刻メモワール(1)』(るん太)
現実世界に絶望する少年が迷い込んだ異世界でもう一人の少年と暮らし始める物語。
中央アジアをアレンジしたような異世界の雰囲気を上手く表す画面作りが素敵。


7位『イジめてごっこ。(1)』(南文夏)
重度の被虐願望がある女性と特にSっ気のない男性のカップルがSM関係を始める物語。
Sを演じる男性とハードなMの要求をする女性との噛み合わなさが滑稽かつ悲劇的。


6位『矢野くんの普通の日々(1)』(田村結衣)
不幸体質でいつも怪我だらけの男子高校生と彼が気になる女子を描くラブコメディ。
耽美な絵柄が魅力的で怪我した姿さえセクシー。どこか間の抜けたコメディの雰囲気も好き。


5位『くるくるくるま ミムラパン(1)』(関野葵)
移動式パン屋を営む男性と車屋勤めの女性コンビが街の困りごとを解決する物語。
描き込み激しい雑然とした背景と幻想的な漫画表現が合わさった画面の雰囲気が素敵。


4位『ビターエンドロール(1)』(佐倉旬)
社会福祉の立場から後遺症などに悩む患者達を支援する医療ソーシャルワーカーを描く物語。
現代日本に潜む社会問題が地に足着いたストーリーで描かれておりリアリティがある。


3位『死亡フラグに気をつけろ!(1)』(茶んた)
殺人鬼のいる洋館での一人行動、など死亡フラグをネタとして扱ったメタコメディ。
自身の置かれた状況を映画になぞらえ分析するアイディアとアホらしいストーリーが楽しい。


2位『にょろにょ~ろ』(こおにたびらこ)
下半身が蛇の少女と不思議な仲間達のヘンテコな交流を描いた作品。
ポップでキュートなデザインが可愛くてみっちり描き込まれた画面を眺めるだけで楽しい。


1位『スイカ(1)』(森とんかつ)
オカルト的存在の少女と彼女に気に入られた不運な高校教師コンビを描くホラーギャグ。
レトロな印象の絵柄に独特過ぎる漫画表現、脈絡のないストーリーが大変ユニーク。