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 2022年1月読んだ漫画をまとめます。 

 1月に読んだ漫画は63冊。今年も月60冊ペースをキープしたい。そして1月は何と積読なし!これも出来る限り続けていきたい。

 読んだ中のオススメ作品をピックアップします。


『姫様"拷問"の時間です(8)』(ひらけい/春原ロビンソン)

ロールケーキや焼きカレーなど様々な拷問を受ける囚われの姫を描いたコメディ。
「拷問」という単語がもはや別の意味となった作品世界をいじっていくスタイルが面白い。


『Dr.STONE(24)』(稲垣理一郎/Boichi)

全人類が石化した3000年後の世界を科学の力で復興しようとする人々を描いた物語。
コンピューター製作も本作らしいハッタリとリアリティの絶妙なバランス。


『トリリオンゲーム(3)』(稲垣理一郎/池上遼一)

世界一ワガママな男とPCオタク、二人の青年が1兆ドル稼ぐことを目標に会社を興す物語。
資金調達など分かりやすい指標により主人公達の着実な前進が感じ取れて気持ちいい。


『サメガール(5)(完)』(雪本愁二)

巨大化して陸上で暴れまわる海洋生物と戦う少女とその仲間達を描いたコメディ。
ラスボスとの決戦でも本作らしい可愛らしい雰囲気の戦闘が繰り広げられて見事な大団円。


『潮が舞い子が舞い(7)』(阿部共実)

とある高校の個性豊かなクラスメイト達の交流を描く群像劇。
阿部共実先生らしい個性的なキャラクタ達による屁理屈や言葉遊び中心の掛け合いは楽しい。


『僕の心のヤバイやつ(6)』(桜井のりお)

クラスの中心女子と陰キャラ男子との恋愛を描いたスクールカーストラブコメディ。
市川の劣等感という本作の大きな課題を彼自身が乗り越えて前に踏み出した展開素晴らしい。


『AIの遺電子 Blue Age(3)』(山田胡瓜)

ヒューマノイドが人間に交じって生活する近未来の医療現場を描くSF。
シリーズで共通する作品世界の設定を上手く活用したお話はよく作り込まれている。


『鍋に弾丸を受けながら(1)』(青木潤太朗/森山慎)

「治安の悪い場所の飯は上手い」をコンセプトに世界中を旅する美少女(?)を描く作品。
理路整然とした海外文化紹介とぶっ飛んだ美少女設定が混在しておりカオスな面白さ。


『最果てのソルテ(2)』(水上悟志)

奴隷商人に売られた少女の壮大な冒険の旅を描くハイファンタジー。
ユニークな世界観に細部まで作り込まれた設定など水上悟志ファンタジーの楽しさたっぷり。


『忍者と極道(8)』(近藤信輔)

悪行を限り尽くす「極道」と彼らと敵対する「忍者」との戦いを描いたトンデモアクション。
新キャラクタの登場シーンは強烈。因縁の相手との戦いも順当に盛り上がる展開。


『まじめな会社員(2)』(冬野梅子)

地味でモテない30代会社員女性の恋人探しを中心とした日常を描く物語。
自身の立場への卑屈さや周囲への妬みなど負の感情が痛いほどにリアルで身につまされる。


『先生、今月どうですか(2)』(高江洲弥)

売れない小説家の男性に好意を寄せるアパート管理人の娘を主人公にした恋愛物。
身体的な部分などフェチ要素を強調した画面や構図が目を引き画面を眺めるだけでも楽しい。


『破談から宜しくお願い致します(1)』(水島ライカ)

ジムを営む男性と彼を一途に慕う財閥令嬢との関係を描くラブコメディ。
世間知らずお嬢様やバカでかい筋肉、体格差カップルなどフェチ要素が詰め込まれている。


『ハマる男に蹴りたい女(1)』(天沢アキ)

下宿の住み込み管理人になった元エリート会社員の男性と住人の女性との関係を描く物語。
仕事へのプライドの塊だった男性が自分の人生を見つめ直すストーリー良い。


『オープンクロゼット(1)』(谷和野)

奇妙な屋敷で窓を開け閉めする仕事に従事する少女が主人公の話などを収録した読み切り集。
谷数野先生らしい耽美な絵柄と比喩的なメッセージ性の強いストーリーが素敵。


『乙女怪獣キャラメリゼ(6)』(蒼木スピカ)

感情が高ぶると身体が変化し大怪獣になってしまう少女の恋を描いたラブコメディ。
今巻は本作にとって重要な話が目白押し。大怪獣とラブ要素のリンク具合はお見事。


『波よ聞いてくれ(9)』(沙村広明)

口達者で豪胆な女性を主人公とした北海道のラジオ局が舞台の物語。
沙村コメディらしい切れ味抜群の掛け合いや言葉選び、悪ふざけは今回も楽しかった。


『ダーウィンクラブ(2)』(赤戸アオ)

世界を牛耳る大企業を標的にしたテロリスト集団の謎に迫る刑事が主人公のサスペンス。
敵を追いかける主人公サイドと犯行を繰り返す犯人サイドの駆け引きがスリリング。


『山田金鉄短編集 全軍奮闘!』(山田金鉄)

治安最悪の町での付き合いたてカップルの下校の様子を描く物語など収録の短編集。
各作品に対する作者による解説も含めて作者のファンとしては満足度の高い短編集。


『百合の園にも蟲はいる(1)』(はせべso鬱/羽流木はない)

勤め先の女子高の生徒達に翻弄されながらも彼女らに向き合う男性教員が主人公の作品。
女子高生というブランドを打算的に使う生徒などキャラクタ心理の描き分け方が巧み。


『おいしい煩悩(1)』(頬めぐみ)

実体化した自身の煩悩に振り回されるお調子者少女とその煩悩を食べる少年を描くコメディ。
毎回、調子に乗った末にひどい目にあいながらも懲りない主人公が滑稽。


『BADDUCKS(1)』(武田登竜門)

改造人間の男性と少数種族の女性、巻き込まれた赤ん坊という3人の逃避行を描く物語。
恋人でも家族でもないが運命共同体である主人公3人の関係性とその変化が非常に良い。


『神クズ☆アイドル(5)』(いそふらぼん肘樹)

やる気ゼロな男性アイドルと女性トップアイドルの幽霊とのコンビを描いたコメディ。
主要キャラクタ達のボケツッコミには安定感がある。アイドルネタの広げ方なども上手い。


『レッツゴー怪奇組(2)』(ビュー)

人々を驚かすことを生業にする少女と常人の六倍怖がりの少年が主人公のホラーコメディ。
レトロな絵柄がユニークで、掛け合いも小気味良いリズムなのでストレスなく読める。


『とくにある日々(1)』(なか憲人)

女子高生二人とその周囲の人々のちょっとヘンテコなやり取りを描いた日常コメディ。
トリッキーな言葉遊びやメタった漫画表現などなか憲人先生らしい変化球なネタ満載。


『フールナイト(3)』(安田佳澄)

死が迫る人々を植物に変える「転花」が普及した世界を舞台にした物語。
悪趣味なまでに救いのない世界観とストーリーに説得力を与える画面作りが素晴らしい。


『夏目アラタの結婚(7)』(乃木坂太郎)

児童相談所勤めの男性が死刑囚女性に獄中結婚を持ち掛けるラブサスペンス。
バラバラだった伏線が一気に回収されて爽快。素晴らしいストーリー構成に感服。