
2022年5月に読んだ新人漫画家作品をまとめます。
※この記事中で扱う新人漫画家の定義は、「2022年1月1日~2022年12月31日の間に初商業コミックが発売になった漫画家」としています。また、二人以上で描いている場合は、どちらか一方が上記のレギュレーションに合致すればOKとしています。
5月読んだ新人漫画家作品は6人分。ぼちぼち読めました。
以下には、読んだ作品の表紙と感想を羅列していきます。個人的なオススメ順に並べていますので参考にして頂ければ幸いです。
『音盤紀行(1)』(毛塚了一郎)
祖父の遺品のレコードの謎を追う女性二人の話などレコードをテーマにした短編集。
音楽を通じて人々の交流が広がっていく各話のストーリーの作り方が素敵。
『ザ・シンデレラボーイズ』(安彦晴)
男装女子を演じる男子と陰キャ男子達のちぐはぐなラブコメを描くコメディ。
陰キャ男子達の的外れなアプローチや主人公の暴走する姿が滑稽で楽しい。
『異世界ありがとう(1)』(荒井小豆/ジアナズ)
異世界転生した30代男性二人がRPG風のファンタジー世界を旅する物語。
異世界のルールを解き明かしながら置かれた状況を楽しむ主人公二人のスタンスが面白い。
『T子の一発旅行(1)』(穀子)
ワンナイトの関係を楽しむために日本へ旅行へ来た台湾人女性を描くエッセイ風漫画。
性に奔放な主人公の行動や台湾人女性から見た日本人男性に対する評価など興味深い内容。
『メイドのエミリーは今日も笑わない』(大上貴子)
無表情な敏腕メイドと彼女に好意を寄せる雇い主の子供との関係を描いた作品。
ドラマティックなシチュエーションの作り方などに身分差恋愛物としての拘りを感じる。
『泥舟に五芒星(1)』(夏糖サガリ)
人間の欲望を叶えてエネルギーを奪う悪魔達と無欲な女性との共同生活を描く物語。
逆ハーレムのような状態になっているが女性が彼らを意に介さず対応が塩なのが面白い。