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 2022年上半期まとめ記事、全3つ中の1つ目。新人漫画家編。

※この記事中で扱う新人漫画家の定義は、「2022年1月1日~2022年6月30日の間に初商業コミックが発売になった漫画家(Amazon調べ)」としています。また、二人以上で描いている場合は、どちらか一方が上記のレギュレーションに合致すればOKとしています。

 上述したレギュレーションの「新人漫画家」の中で2022年上半期に私がコミックを読んだのは計32人。少なかったので下半期はもうちょっと読みたい。

 その中で特にオススメの漫画家さんを10人ピックアップします。わかりやすくランキング形式で。漫画好きの皆さん、将来への投資と思って新人漫画家のコミックをどんどん買いましょう。


10位『クジマ歌えば家ほろろ(1)』(紺野アキラ)
ロシアから来た鳥人間っぽい変な生物と彼と同居することになった家族を描く物語。
主人公が異様な風体ながら不思議な愛嬌のある絶妙なデザインで画面の中での存在感が絶大。


9位『オタクに優しいギャルはいない!?(1)』(のりしろちゃん/魚住さかな)
隠れオタクのギャルと非オタなギャルにいじられるオタク男子が主人公のラブコメディ。
オタクギャルの方と主人公の秘密を共有し合う関係はシチュエーションとして破壊力高い。


8位『音盤紀行(1)』(毛塚了一郎)
祖父の遺品のレコードの謎を追う女性二人の話などレコードをテーマにした短編集。
音楽を通じて人々の交流が広がっていく各話のストーリーの作り方が素敵。


7位『ザ・シンデレラボーイズ』(安彦晴)
男装女子を演じる男子と陰キャ男子達のちぐはぐなラブコメを描くコメディ。
陰キャ男子達の的外れなアプローチや主人公の暴走する姿が滑稽で楽しい。


6位『推しの肌が荒れた~もぐこん作品集~』(もぐこん)
推しアイドルの絵を描いてSNSにアップする少女を描く表題作を含む作品集。
内向的だった少女がコンプレックスをきっかけに外の世界に目を向ける表題作素晴らしい。


5位『オフ会したらとんでもないやつが来た話(1)』(mii.m)
BL作品のオフ会で出会った一般女性とヤクザ男性のオタ活を描くコメディ。
男性の反社会的行動と繊細オタク精神のギャップが滑稽。


4位『週末芸人(1)』(久保田之都)
一度お笑い芸人を辞めて就職した男性が会社に勤めながら芸人として再起する物語。
会社員と芸人の二足の草鞋の難しさに関する描写にリアリティがある。


3位『タコピーの原罪 上下』(タイザン5)
不幸な少女と彼女を幸せにするために奮闘する宇宙人を描いた作品。
ショッキングな展開数珠つなぎやトリッキーなストーリーが綺麗にまとまっていた。


2位『鍋に弾丸を受けながら(1)』(青木潤太朗/森山慎)
「治安の悪い場所の飯は上手い」をコンセプトに世界中を旅する美少女(?)を描く作品。
理路整然とした海外文化紹介とぶっ飛んだ美少女設定が混在しておりカオスな面白さ。


1位『BADDUCKS(1)~(4)(完)』(武田登竜門)
改造人間の男性と少数種族の女性、巻き込まれた赤ん坊という3人の逃避行を描く物語。
家族ではない3人が絆を育みながら生活してきたことが感じ取れるラストが気持ちいい。